« あと6日 | トップページ | サロン・コンサート第26回「山形弦楽四重奏団第7回庄内定期演奏会」のお知らせ »

2013.04.01

サロン・コンサート第25回、終了しました!

Photo拙クリニックの開院5周年を記念して、チェンバロの曽根麻矢子さんにフルートの高木綾子さんという、二人の音楽のミューズをお招きして開催した、サロン・コンサート第25回は、昨日3/31(日)、「ジョンダーノ・ホール」に超満員のお客様をお迎えして、成功裡に無事終了致しました。
(プログラム表表紙&裏表紙)

Photo_2こちらはプログラムの見開き内側。
私のリクエストで、ドビュッシーの「シランクス」を入れて頂きました。その他、お二人それぞれのソロをお願いしていましたが、最終案として届いたプログラムの最後に、私の大好きなJS バッハのロ短調ソナタ(BWV1030)が入っていて感激しました。

Sc_2「ジョンダーノ・ホール」の後方壁に、サロン・コンサートの第1回(2008/5/11)から第24回(2012/12/2)までの出演者の「チラシコピー&演奏風景写真&サイン色紙」を額に入れて飾りました。
前からこういうのを作ろうと思っていたのですが、5周年のこの機会に(プロの力を借りて)一気に作りました。
今回いらしたお客様も、過去の出演者を興味深げに眺めておられました。

Photo_3高木綾子さんはbalaineの憧れのフルート奏者。曽根麻矢子さんはkanonの憧れのチェンバロ奏者。
2011年の7月頃から曽根さんを通して(kanonが講習会でレッスンを受けた”「チェンバロの世界」参照”のでご連絡先を伺っていた)出演交渉を始め、お二人が同じ音楽事務所AMATIに所属しておられるので、そこの担当者を通して正式な交渉を始めたのが2011年の秋でした、

以来、日程、出演料、旅程、宿泊、プログラムその他何度にもわたり細かく交渉し、契約書を交わしてようやく本番前日の3/30(土)を迎えましたが、まだ現実のこととして捉えて良いのか夢うつつのまま庄内空港にお二人をお迎えに行き、上記写真の様に「ジョンダーノ・ホール」にお連れしてリハーサルを行って頂きました。

Photo_4(演奏中の写真はAMATI側からも認められていないので、iPhoneでFacebookにアップした、照明飛びしてお顔がよくわからないものを敢えてアップします)
そしていよいよ本番当日。昨日一通り通されているので、午前中はさらりと確認のリハーサル。
昼食を摂り、13:30の開場、14:00の開演を待つのみ。

Photo_5今回初めて「指定席」を全2列25席だけ作ってみました。そこは、立ち上がればそのまま高木さんと握手が出来そうな超至近距離。リハ中に私もちょっと座ってみましたが、聴いている観客の方がドギマギしそうな距離でした。
自由席も用意した椅子が不足するかと心配される超満員。

観客数としては、第13回の「鈴木秀美リサイタル」に次ぐ数。あの時は、大震災直後で、本来の会場であった希望ホール小ホールが使用不可ということになり、元々120席を考えていた小ホールの椅子配置から急遽会場を「ジョンダーノ・ホール」に振り替えたため多かった訳ですから、「ジョンダーノ・ホール」でのサロン・コンサートとしては過去最大観客数でした(しばらく破られないでしょう)。

さて演奏の方(やっと本題、笑)。
言葉で表現すると陳腐になりますが、簡単に言ってしまうと「ものが違い過ぎ」でした。

kanonが演奏するチェンバロは、ルッカースモデルのフレミッシュ・タイプなので、やはりフレミッシュの音色ではあるのですが、「違う楽器か?!」と思うような曽根麻矢子さんの演奏。
音色に幅と深みと味があるのです。
そして撥弦楽器(弦を爪で弾く)はその機構上簡単に音量を変えることはできない(ピアノの様に強く叩けば大きく響き、弱く叩けば小さく響く、とはなりにくい)はずなのに、曽根さんが演奏するとクレッシェンドもデクレッシェンドも聴こえます。口で言うと簡単そうですが、すでに鍵盤を押して音が出た鍵盤に指を置いたまま押し続ける事によって開放弦の共鳴を利用したり、指のタッチ(スピード?)を変えたり、何かやっているのです。でも曽根麻矢子さん自身も「言葉ではうまく説明出来ない」と仰っていました。
(内緒の話ですが、kanonは曽根さんが弾いた自分のチェンバロの鍵盤は拭かない、とアイドルと握手した手を洗わないファンみたいな事を口走っておりました、笑)

高木綾子さんのフルートは、これまで出されたCD12枚全て持っていますし、生の演奏はオーケストラとの協奏曲を2回(仙台フィルとハチャトォリアン、山響とイベール)、オケの一員として1回(新潟で”もぎぎオケ”)、ソロリサイタルを2回(山形テルサと白石ホワイトキューブ)、特別ソロ演奏を4回(上山の名月荘で昼の部1回、夜の部2回、仙台のNTTビルで1回)と、10回近くその生の音に触れてはいます。
これまでもっとも間近で聴いたのは上山の名月荘の「ムーンライトコンサート」。雰囲気はありますが、しかし音楽ホールのような響きは期待出来ない施設でした。
今回「ジョンダーノ・ホール」でのリハーサルの時から、「おお!なんという深みのある響き!」「なんと豊かな低音、美しい高音。聴いていて幸せになる音色、、、」と至福の時を味わいました。主催者特権で、土曜の午後と日曜の朝の2回のリハ、そして本番と3回もその音に触れる事が出来て本当に幸せでした。
なんども生の演奏を聴いてきた高木綾子さんの笛の音が今までで一番凄く迫力を持って身体を包み込むような印象で、「ジョンダーノ・ホール」が室内楽用に優れたホールであることを確信出来ました。

Sonetakagi2aSonetakagi2b自ら作成したチラシに書いたように、まさに「夢の響演(共演&饗宴?)」でした。
そして言葉通りの「ミューズ」(音楽の女神)そのもののお二方。見目麗しいだけではなく、男前な演奏スタイル、その音色、その音楽。


「じょんだくなくても、じょんだく聴こえる、ジョンダーノ・ホール」で、「じょんだ人はますますじょんだく聴こえる」(上手な人は益々上手に聴こえる)こともわかり、実に楽しく有意義で、音楽を、フルートをもっと極めたい!と大きな刺激を与えられたコンサートでした。


曽根麻矢子様、高木綾子様、本当にありがとうございました!!!!!

東京から3名、仙台から4名?、新潟から2名、秋田からも4名?山形市から1名?と庄内以外の土地からわざわざお運び頂いた皆様にも心から感謝申し上げます。

(さて、5年後の10周年はなにしようっかな〜、フフフ)


|

« あと6日 | トップページ | サロン・コンサート第26回「山形弦楽四重奏団第7回庄内定期演奏会」のお知らせ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サロン・コンサート第25回、終了しました!:

« あと6日 | トップページ | サロン・コンサート第26回「山形弦楽四重奏団第7回庄内定期演奏会」のお知らせ »