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2012年7月

2012.07.24

山形県初演(?)のマーラー「復活」をUStreamで。

H24/7/19(木)、山形市民会館は18時過ぎ開場間もなくから静かな興奮に包まれていました。

と劇的な書き出しにしてみましたが、言葉が続きません。
Hpマーラー作曲交響曲第2番ハ短調「復活」を生で聴くのは生まれて初めてでした。
山響創立40周年記念事業の一つとして企画された第222回定期演奏会は、山形市民会館を会場に19時開演。
山響に続いて東北で2番目のプロオケとしてスタートした仙台フィルの前身宮城フィル。お互いに不足不備な団員や楽器を融通してコンサートを開催していた初期の頃を除けば、今回初めて2つのオケが合同演奏をすることになりました。

1時間半に及ぶ演奏が終わった瞬間、山形市民会館は割れる様な拍手とブラボーの嵐でした。
今日まで5日間、その感動をなんとか言葉で表現できないかと思っていたのですが、なかなか出来ることではないと思い至りました。

Photo_2そして、ついに予告されていたUStreamによるインターネットでの全曲演奏の視聴が今日から(おそらく)2週間の限定で始まりました。もうこうなっては言葉でコンサートを表現するのは無意味です。

どうぞこちら↓をご覧下さい。

「東日本大震災復興祈念〜山響・仙台フィル合同演奏会〜」

しかし、なんとも便利で良い世の中になったものです。
コンサートに行けなかった人もあの日の感動を共有出来ます。

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2012.07.18

これから楽しみな演奏会

まずは明日7/19(木)、山形市民会館大ホールで第222回山形交響楽団定期演奏会。

Hp山響創立40周年を記念し、山響と仙台フィルの合同演奏で、マーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」です。
おそらく山形県内では初演でしょう。
山響と仙台フィルが合同演奏するのも、草創期を除けば(先に出来た山響から団員の1/3が宮城フィルに抜けて、演奏会を成立させる為にお互いの団員が行き来していた)初めてではないでしょうか。

噂では16型(第1Vnが16人)でコントラバスは8本とか。
管楽器も倍管編成でティンパニも2セットに多数の打楽器。その上、合唱団とソリスト二人。
合唱は、山形からは山響アマデウスコアの精鋭、仙台からは仙台宗教音楽合唱団の合同演奏です。
楽しみでなりません。


Photo_82続いては来週7/24(火)は山形テルサで(写真左)、7/26(木)は酒田の「ジョンダーノ・ホール」で行われる「永田美穂・高木和弘・中木健二アンサンブルコンサート」。3人の若手気鋭の音楽家が顔を揃えるのは初めての事。
これも凄く楽しみです。

7/24(火)の山形テルサに行けない人は、是非7/26(木)酒田へどうぞ!

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2012.07.17

「海の日」は山へ。

7/16(月)は「海の日」。国民の祝日でした。
前日の雨も上がり、気温がグングン上がります。蒸し暑さ最高潮。

こんな暑い日に、海に行くなんて、、、いえ、それが正道でしょうが、私は山に逃げました。
Photo_3向かったのは遊佐町の鳥海山中腹。有名な「パン工房BAKU麦」。
こだわりのパン工房、おいしいパンを焼いて売っている超ド田舎のお店とは聞いていました。知人が買って来てくれたパンを食べたことはあり、美味しいのは知っていました。でも自分で行くのは初めて。

Photo_4予想を上回る場所。
「冬は車が通れるのだろうか?」と思う様な鳥海山の山中です。右端の写真の湯に、お店の前からは遊佐の田園地帯そしてその向こうに広がる日本海。素晴らしい眺めです。

Photo_5パンは、一見人のお宅の様なお店に入ると篭の中に数種類手書きの値札と一緒に並べてあり、なんと会計はセルフサービス。紙かビニールの袋に自分で入れて、菓子缶の空き箱の横においてある電卓で自分で起算し、代金を菓子缶に入れ、釣り銭も必要ならそこからとって帰るのです。お店の人は、店の中に入った時に挨拶に出て来て「あんパンは今焼けたばかりだから、紙袋の方がいいかもね」と言って、あとは会計のシステムを説明したらすぐ裏に引っ込んでしまいました。接客などしないのです。
後で食べましたが、本当に美味しい。何も付けなくてもパンだけでバクバク食べられます。無添加の北海道産小麦粉で焼いているので次の日には固くなってしまいますが。

つぎに向かったのは、、、

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2012.07.12

出羽遊心館と土門拳記念館の紫陽花

酒田市はその真ん中を最上川で南北にわけられており、「今さかた」と呼ばれる現在の中心地とその周辺が町としては発展しています。
「向こうさかた」と言われる最上川の南岸は、古くは徳尼公を伴って平泉から落ち延びた三十六人衆が住んだ場所でしたが、街の中心が最上川北岸に移ってからは永らく寂しい場所でした。

飯森山地区とその周辺を開発して、土門拳記念館や東北公益大学、工業団地などが作られ、新しい街が出来上がっていますが、酒田市美術館の隣にある「出羽遊心館」に先日初めて行ってみました。
「出羽遊心館」についてへ、かつて存在した雑誌SPOONの「出羽遊心館の庭園を訪ねて」に詳しい案内があります。酒田市の情報は、「こちら」です。

PhotoPhoto_2Photo_3左は遊心館玄関。
ちょうど裏千家淡交回会の月釜が行われていたようです。
真ん中は、遊心館の中庭をぐるりと回ってきたところ。
右は、遊心館から最上川越に酒田市街地を臨んだところです。

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2012.07.11

山響モーツァルト定期 in 酒田

山形交響楽団の庄内定期演奏会酒田公演は年2回行われます。

Photo_3これまでは山形市での定期演奏会のプログラムと同じ内容で行われてきましたが、今回、7月7日(土)の第15回酒田公演で、初めて「アマデウスの旅」のいわゆるモーツァルト定期が実現しました。
写真はそれを知らせる7/6(金)の山形新聞の記事です。

15_2こちらは山響のHPからその部分を拝借。
メインは「ハフナー」。
先日県アマオケ連木管クリニック(天元台)で、オケスタで指導を受けたばかりの曲。
そして一番の目玉は、コンマスの犬伏亜里さんとヴィオラ首席の成田寛さんの二人による、サンフォニー・コンセルタンテ(協奏交響曲)です。

犬伏さんは酒田フィルの弦楽器トレーナーもして頂いている関係ですし、ソロ演奏をお聴きしたことがありますが、成田さんはチェロの鈴木秀美さんとのアンサンブルでそのソロの音をお聞きしたことがある位で、本当のソリストとしての演奏は初めてです。

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2012.07.08

酒田場所VOL.5レポート3;翌日「個人レッスンと山形観光」

7/1(日)は、朝ホテルに上坂さんを迎えに行き、自宅にお連れし、昨日のブログ最後の様に千代丸と再会。その後「ジョンダーノ・ホール」でレッスン。

一人目はbalaine。
Photo_4普段面倒くさがってやらない基礎練習、というか「基礎」のタメの練習ではなく、「基本」の練習。要するにいい音楽、いい演奏のための基本を学びます。
タンギングを使わずに、力まずに、低音を反応良くポーーーッン(イメージです)と出すための吹き方とそれを体得するための練習を、タッファネル&ゴーベールを使って学びました。そして、フルート吹きにはあまりにも有名なので、逆にこれまで人前で吹いたことがなく、練習も避けて来た感のあるドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」を途中までレッスン。主にアナリーゼが主体でしたが勉強になりました。

Photo_5こちらの男性は、少しフルート教室に通ったことがあったそうですが、今は独学。どうしても低音がカスカスの音になってしまうという、フルート吹きに共通の悩みを抱えていらっしゃいました。
多くの笛吹きが悩んでいるということは、多くの笛吹きが間違った構え、間違った吹き方をしているということで、決して個人の能力の差ではないのです。

「上坂メソッド」と命名しているリッププレートの当て方(要するに全体を含めた構え)をちょっと替えるだけで出なかった音が出るようになります。写真の紳士も「あ!低音が出た!!!」と目を丸くして驚きの声を挙げられました。
しかし、それは上坂先生やbalaine(まだまだメソッドを完全体得していませんが)にとっては、驚きには値しないこと。ちゃんと構えて、ちゃんと吹けば、楽に音が出るのです。世界中のフルート吹きがそうやって普通に、楽に、音を出しているという事実があるのですから。

詳しいことをお知りになりたい方は、東京、大阪の「フルート・クライス フルートを楽しもう!」企画や来年(?)の酒田場所Vol.6に是非ご参加下さい!

===
さて、「酒田場所」と言えば、遠足です(そうなのか?)。
今年は「最上川舟下り」に初挑戦です。

まずは、腹ごしらえ。

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2012.07.07

サロン・コンサート第20回レポート2「講習会&打ち上げ」

Photoこちらは「プロムナード・コンサート」開演前の会場の様子。お客さんが結構入っているように見えますが、ジョンダーノ・ホールのキャパの7割程です。
コンサートだけお聴きになって帰られるお客様の方が多いので、第2部「フルートQ & A」に残られる方は少し寂しいのが「酒田場所」の課題です。

Photo_2Photo_3毎年、ムラマツフルート新宿店修理室長である酒田出身の伊藤史安さんのお計らいにより、ムラマツフルートが5、6本試奏用に準備されます。
総銀、銀にプラチナメッキのPTP、管体14金+キーメカ銀、管体14金+キーメカ9金、管体18金+キーメカ銀の5種類、すべてSRトーンホール。皆さんふだんそう簡単には触れない笛を思い思いに試奏します。
(写真は上坂学さんのブログから拝借しました)

Photo_4講習の前にそれぞれの楽器を上坂さんが「英国ヴィクトリア朝のキッチン」による組曲より第5曲「Summer」で吹き比べを行います。ピアノ伴奏は美知子嬢。私のパウエル木製管や参加者の持参した三響の笛にも持ち替えて吹き比べ、みんなは聴き比べ。
私の木の楽器はやはり音が違います。
銀、金でもやはり音の抵抗というか、息の力を受け止める余力に違いがあるように感じますが、吹き手の個性が一番でどれがいいとか、悪いとかではなくそれぞれの個性が少しあるかな、という程度です。

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2012.07.06

サロン・コンサート第20回レポート1

2012/6/30、16時開演で予定通りプロムナードコンサートは始まりました。

Photo_21曲目はクープラン。
「王宮のコンセール」から第4番。全部で7曲ありますが、7番目のロンドはランパルなんかがよくアンコールに吹いたりしたので、クラシック音楽に詳しい人でなくともちょっと聴けば、「ああ、あの曲か!」と思う程有名な曲です。

Photo_3上坂学さんのフルート(モダーン、ムラマツ総14金)に、仙台フィルチェロ奏者山本純さんのチェロ、kanonのチェンバロという豪華な演奏です。チェンバロ単独ではなく、チェロが加わると、通奏低音に温かみと幅が加わり、音楽に輝きと共に陰影感が増します。あると、ないとでは、大違い!です。
しかし、いくらプロの音楽家とはいえ、6/30の朝まで一度も会った事のない状態で、音楽の方向性というか演奏スタイルが合うのかどうか多少の不安はありました。
しかし、そこは長年の経験と数多くのリサイタルをこなして来た上坂氏と、オーケストラ奏者としての活動以外に小編成アンサンブルや古楽演奏も数多く経験されていて自ら「通奏低音ラブ」とおっしゃっている山本さんのお二人は、初めての合わせ練習の時からすでに10年も前から一緒にやって来た者同士の様な呼吸で演奏をされていました。さすがです!

2曲目はフルートソロ。
Photo_4マラン=マレの「スペインのラ・フォリア」。フルート吹きには有名な曲です。
マレは17世紀後半から18世紀前半に活躍したフランスのヴィオール奏者、作曲家です。ポルトガルやスペインを起源とするフォリアという舞曲を題材に作曲したこの曲も元はと言えばヴィオールのためのもの。当時は、「この曲はこの楽器で演奏しなければならない」という決めごとはなく、音域さえあうならばどんな楽器で演奏しても良い風習があり、このヴィオールのための変奏曲もフルートでよく演奏されます。
ヴィオールや他の弦楽器では重音で演奏出来る和音を、基本的には一度に一つの音しか出ないフルートで演奏する場合は、アルペジオになります。でもフルートの良さがとても引き出される名曲ですね。

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2012.07.05

サロン・コンサート第21回のご案内

(H24年7月5日記載)
「フランスのエスプリ」〜永田美穂・高木和弘・中木健二アンサンブルコンサート〜は、7月26日(木)にジョンダーノ・ホールで19時開演です。
22_2このコンサートは、その2日前、7/24(火)にも同じ出演者、同じプログラムで山形市の山形テルサで行われます。
これだけの人が揃うのにたった1回では勿体ないと言う声が上がり、庄内でどうでしょうかという話になって、ジョンダーノ・ホールのあるうちに声がかかったのです。

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2012.07.03

サロン・コンサート第20回「フルートを楽しもう! in 酒田 Vol.5」(酒田場所5)終了しました。

通称「酒田場所第5回」、2012/6/30(土)、無事終了しました。
まだ練習、準備、本番の設定、演奏、終了後の諸々の疲れを引きずっている感がありながら、7/2(月)からは通常診療で忙しく、ブログ更新のめどが立ちません。

とりあえず、無事終了したという報告と感謝の言葉を記載して、詳しいレポートは明日以降に、と考えております。
PhotoPhoto_2前半の3曲目。コレッリの12のトリオソナタからG-durの6番演奏中と演奏直後、Vcで通奏低音に参加して下さった旧藤島町(現鶴岡市)出身の仙台フィルチェロ奏者山本純さんに花束が渡されたところです。


Photo_3こちらはアンコールで、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から『葦笛の踊り』を吹いているところ。balaineが1番で上坂学さんが2番を吹いて下さいました。
ピアノは毎年お願いしている、市民オケ仲間S氏の奥様M嬢でした。

さて、どこから続きをかきましょうか。。。


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