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2012.07.06

サロン・コンサート第20回レポート1

2012/6/30、16時開演で予定通りプロムナードコンサートは始まりました。

Photo_21曲目はクープラン。
「王宮のコンセール」から第4番。全部で7曲ありますが、7番目のロンドはランパルなんかがよくアンコールに吹いたりしたので、クラシック音楽に詳しい人でなくともちょっと聴けば、「ああ、あの曲か!」と思う程有名な曲です。

Photo_3上坂学さんのフルート(モダーン、ムラマツ総14金)に、仙台フィルチェロ奏者山本純さんのチェロ、kanonのチェンバロという豪華な演奏です。チェンバロ単独ではなく、チェロが加わると、通奏低音に温かみと幅が加わり、音楽に輝きと共に陰影感が増します。あると、ないとでは、大違い!です。
しかし、いくらプロの音楽家とはいえ、6/30の朝まで一度も会った事のない状態で、音楽の方向性というか演奏スタイルが合うのかどうか多少の不安はありました。
しかし、そこは長年の経験と数多くのリサイタルをこなして来た上坂氏と、オーケストラ奏者としての活動以外に小編成アンサンブルや古楽演奏も数多く経験されていて自ら「通奏低音ラブ」とおっしゃっている山本さんのお二人は、初めての合わせ練習の時からすでに10年も前から一緒にやって来た者同士の様な呼吸で演奏をされていました。さすがです!

2曲目はフルートソロ。
Photo_4マラン=マレの「スペインのラ・フォリア」。フルート吹きには有名な曲です。
マレは17世紀後半から18世紀前半に活躍したフランスのヴィオール奏者、作曲家です。ポルトガルやスペインを起源とするフォリアという舞曲を題材に作曲したこの曲も元はと言えばヴィオールのためのもの。当時は、「この曲はこの楽器で演奏しなければならない」という決めごとはなく、音域さえあうならばどんな楽器で演奏しても良い風習があり、このヴィオールのための変奏曲もフルートでよく演奏されます。
ヴィオールや他の弦楽器では重音で演奏出来る和音を、基本的には一度に一つの音しか出ないフルートで演奏する場合は、アルペジオになります。でもフルートの良さがとても引き出される名曲ですね。

Photo_5前半の3曲目はコレッリ。今度はフルート2本にチェロ+チェンバロで、「12のトリオソナタ」の第6番ト長調。1曲目と2曲目はフランス繋がり。そして2曲目と3曲目はスペイン繋がり。コレッリの「ラ・フォリア」はラ・フォリアの代名詞と言われる程のものとして名を残したのです。

Photo_6後半はピアノ伴奏。毎年ピアノをお願いしているMS嬢。今年も上坂先生の演奏を盛り上げるバイプレイヤーに徹してくださいました。
後半1曲目はラヴェル/「亡き王女のためのパヴァーヌ」。つづいて、ラヴェル/「クープランの墓」より『メヌエット』と『リゴードン』。

Photo_7フルートは同じ楽器で同じ奏者なのですが、前半の通奏低音からピアノに変わっただけでその音楽もかわります。
さらに、これら3曲はすべて元はピアノ曲。そして作曲者自身によって後に管弦楽曲に編曲されています。これをフルート曲に編曲したものです。原曲の良さを損なうことなく、ピアノを随所に活かしながらフルートが活躍しました。

Photo_8最後はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から『花のワルツ』。
ご存知バレエ組曲の中の名品。このオーケストラの曲をピアノとフルート2本に編曲したものですが、途中からだんだん盛り上がるところをフルート2本だけで、しかも2番のbalaineは1番の1オクターブ下のユニゾンで攻めて行く感じでなかなか低音をバリバリ吹くのはきつかった。
最後はfffからさらにクレッシェンドしてアッチェラレンドして華々しく終わりました!

Photo_9多くの拍手を頂いてアンコール。
「くるみ割り人形」から『葦笛の踊り』。balaineが1番で演奏しました。演奏が始まったとたんに会場内で「ああ、、、」と頷く様な雰囲気を感じました。某携帯電話会社のTVCFのおかげなのでしょうか(笑)。

今回のプロムナード・コンサートは、前半が17世紀から18世紀前半の音楽でチェンバロそしてチェロによる通奏低音とのアンサンブル、後半は本来フルートの曲ではないものの編曲集で楽しんで頂けたと思います。

さて、レポートはイベントの後半、翌日の個人レッスン、そしてexcursionへと続きます。


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コメント

大変お世話様になりました。
もう1週間が経とうとしているんですね。
速い!
ブログ書きながら思い出に浸っております。

TBさせて頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。

投稿: てんし | 2012.07.06 08:48

てんしさま、コメント、TBありがとうございます。
こちらもTB返しさせて頂きます(笑)!

投稿: balaine | 2012.07.06 14:17

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