山響第220回定期をテルサで聴く
さて、時間が前後しますが。
H24/4/21(土)は久しぶりに(今年初)、山形テルサに山響のコンサートを聴きに行きました。
スタッドレスからようやくノーマルタイヤに替えての月山越え。しばらくぶりの快適なドライブ。
霞城セントラルと山形駅西側。酒田から来ると「都会」に見えちゃいます。
山響創立40周年シーズンの開幕は、第220回定期。名誉指揮者の黒岩英臣氏の指揮で、ウェーバーとバーバーとチャイコフスキー。ソリストに、漆原啓子さん。
いわゆる「チャイ5」以外は、ライブの演奏で聴くのは初めての曲。
まずは、ウェーバー作曲歌劇「オイリアンテ」序曲 。2012年シーズンの華やかな幕開けに相応しい曲。コンサートマスターは高木和弘さん。これまでは「特別首席コンサートマスター」という名称でしたが、この4月1日付けで山響の「ソロ・コンサートマスター」となりました。弦は10-8-6-6-4の現代配置。
前半の2曲目はバーバー作曲ヴァイオリン協奏曲 作品14。漆原啓子さんは濃いめのブルーのドレス。テルサの1階席左前方で聴いたせいか、オケとのバランス的には難しい印象。第2楽章などはあの有名な「弦楽のためのアダージョ」を彷彿とさせるところがありましたが、Vn協奏曲にピアノが入っているところが新しさを感じさせます。結構オケが強奏してソロVnが埋もれる部分もありましたし、単純な協奏曲というよりは、ソリスティックなオケの演奏とVnソロが対抗するような感じの部分もありました。ソロもオケも指揮も難しそうでした。
後半は、チャイコフスキーの交響曲 第5番 ホ短調 作品64。
まあ、超有名曲。balaineも演奏したことあります。クラリネットが気持ち良さそうです。2楽章のホルン、八木さんのソロ、いつもながら素晴らしかった。第4楽章の進行、ああチャイコフスキー。精神を病んでいたのか。しつこい。重い。そして最終的には長調で大団円で終わります。
休憩時間に写真のCDと本を買い求めました。
鈴木秀美さんが山響を振った昨年の定期演奏会の録音で、ハイドンとシューベルト。4/25(水)の正規発売に先駆けて、会場での「先行販売」でした。
また、4月に発売されたばかりの飯森シェフ2冊目の本、「マエストロ、そこまで話していいんですか?」。肩の凝らない名曲解説のようで、あとでゆっくり読むつもりです。
久しぶりの定期演奏会登場の黒岩氏。その熱演に盛んな拍手。なかなか鳴り止みません。カーテンコールの度に団員も笑顔で黒岩さんを迎えます。
アンコールは、黒岩さんの大好きなグリーグの「過ぎにし春」。弦楽器だけの演奏ですが、正直に言うとbalaine的には今日の演奏の中で最も好印象でした。
終演後の交流会では、漆原さんはバーバーの協奏曲を演奏したのは初めてとのこと。実は黒岩さんも山響も初めてだったのでした。もうすぐ70才、古希を迎えられる黒岩さん。団員からも山響のファンからも暖かく迎えられたことを感謝しつつも、「もう70だよ、俺」とさすがに肉体的に少し辛い様なこともおっしゃっていましたが、まだまだ元気。
漆原啓子さんはCDもたくさん出しておられるのでサイン会がありました。balaineは販売されていたCDはほとんど持っていたので、酒フィルのインペクとして今年の秋11月の酒田フィルへの出演を楽しみにしていると言うお話をして、記念写真をお願いしました。
11/25(日)、希望ホールで漆原啓子さんのストラディバリウスが奏でるブルッフの協奏曲をお聴きになりたい方は、予定を空けておいてくださいね。
山響の次の定期は5月。
チャイコフスキー国際ピアノコンクール優勝者のダニール・トリフォノフ氏が早くも登場します。飯森シェフによるとチャイコで優勝する前、ショパンコンクールで入賞した時に既に今回の出演交渉を始めていたそうです。メインは私の大好きなブラ2。これも楽しみです!
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