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2012.03.20

Opera"Madama Butterfly"終了しました!

オペラ『蝶々夫人』の希望ホールでの公演が終わって、すでに2日が経ちました。
写真の整理と3日間に及ぶ練習&毎晩の酒飲みの疲れもあって、なかなかブログ記事に出来ず、FBに写真アップしながら頭を整理していたらあっという間に2日も経った訳です。

Photo3月19日(月)の山形新聞で写真入りで詳しく紹介されました。山新の酒田の販売店さんが、「先生の出たオペラの記事が載っているから」とクリニックで1部購読しては居るのですが、「関係者にお上げください」と10部も置いて行ってくれました。酒フィルの演奏のことを「磨き上げられた」と、かなり好意的に高評価で書いてくださっています。
自分たち自身も、まずまず満足のいく演奏が出来たとは思っているのですが、やはり聴いた人がどう感じたかが大切な世界なので、この新聞記事や知人の「良かった〜」「感動した〜」という感想は正直に嬉しいです。

Photo_2この写真は山響FCの仲間のAS氏が2階席から撮ってくれたカーテンコールの一部。
通常はオペラのカーテンコールと言えば、ソリストが中心。そこに指揮者、演出家、舞台監督、総合監督、衣装監督などが呼ばれて出ることはあっても、オケ全員がステージに上がることは普通はありません。

Photo_3ソリストが中心にカーテンコールがあって、指揮のマエストロ中橋氏がプリマドンナ野田ヒロ子さんに手招きされてステージに呼び出され、オケがピットの中で起立してお客さんの拍手を浴びる、ここまでは通常通りでした。
しかし、ある程度予定していたことですが、マエストロに促される形でオケもステージに上がりました。この公演は第35回ファミリーコンサートとして酒田フィルの主催でもあるのです。

Photo_4292604_323964467663895_1000015103_2左は下手端に立っているbalaineなど木管群をアップにして頂いた写真。
一度引っ込んだソリスト達がまた出て来て、一列に並んでお辞儀した後、オケ団員を中に交えてごちゃごちゃな感じで拍手を受けると言う段取りでしたが、ほとんどオケ団員はなかなか前には出ず、下手端に居たbalaineはエキストラ出演のハープ奏者井上麗(うらら)さんとお手手繋いで最前列を出しゃばりました。

万雷の拍手を浴びるのは本当に気持ち良く、清々しさすら感じました。
1000人を超える人の拍手を一心に浴び、ブラボー、ブラヴァの掛け声をもらうプリマドンナは、経験したら止められないのではないでしょうか。喝采と脚光を浴びる音楽家の気持ちが少しわかる様な気がしました。

コンサートと言うものは、どんなに準備を積んで来ても「始まってしまえば終わる」もの。
その寂しさをすでに感じながら前々日金曜からのリハーサルに臨みました。
Photo_5写真は、本番前日の土曜のドレスリハーサル、いわゆるGPの直前、オケだけで手直し練習をしているところを出演者がステージ袖から撮って頂いたもの。ボンゾ役の安東玄人さんのFB記事から頂いてきました。
balaineはこの写真で言えば一番遠い奥、最も下手の最も客席よりの壁側に座っています。

Gp1こちらは本番2日前、金曜の夜、1幕の合唱団が登場するシーンの練習。今は地元酒田に住んでいるソプラノの砂川直子さんが蝶々夫人のカバーを務めてくださり(カバーは本番当日の午前中の直し稽古だけだったかも?)、舞妓、芸者、蝶々さんの親戚が歌いながら登場するシーンのステージ上での初めての練習です。この時は、リハなので舞妓達も自前の着物で練習しています。

Photo_6こちらは前日のGP、いわゆるドレスリハ。蝶々夫人役の野田ヒロ子さんをはじめ、すべてのソリストも本番と同じ衣装を着け、合唱団も本番の衣装に鬘、簪を付けた舞妓、芸者、若者達、そして親戚役の方々など、本番さながらに演技を付けながらの歌唱。オケもより力が入りますが、ステージ上が気になってやや集中力を欠く感じ。
断っておきますが、balaineは第3フルート&ピッコロで、全体の半分近くは休み。自分がまったく演奏していない「間」を十分心得ていたので、こうして余裕で写真を撮ったりしていましたが、演奏への集中力は決して欠かすことなくピッコロも気持ちを混めて吹いていました(苦笑)。

Gp上と同じくドレスリハで、蝶々さんが「愛に導かれて私がここに来たの」「私は世界一の幸せ者」と歓びを歌うシーン。後の結末を知っているだけに、そのいじらしさ、愛らしさ(蝶々さんはこのとき15才という設定です)に、演奏しながらでも感極まる感じがします。
舞妓役のkanon達はそれぞれ違う色の和傘を手にし、それを回したり、色々小道具として使いながら、場面を盛り上げる演出です。(演出は大島尚志氏)

21これもGPのシーンですが、最後の自刃するシーンも悲しいのですが、もっとも感動して涙を誘うシーンがこの2幕1部最後の蝶々さんの妄想シーン。
「駒鳥が巣を作る頃にバラの花束を抱えて戻って来る」というピンカートンの約束を信じて待つこと3年。ついに妄想の中でピンカートンがバラの花束を抱えて戻ってくるのです。そしてスズキが二人の愛の結晶の坊やを奥から連れて来て、ピンカートンと初めて会い、ピンカートンが坊やを高い高いして3人が抱きあう、というシーン。
演奏は、静かな優しい音楽、そこに舞台裏で合唱団のハミングコーラスが重なります。団員が協力して作った250個の花(紙で作ったもの)が天井からスルスルと降りて来て、ライトがあたった3人の上に銀紙がキラキラと優しい月光が降り注ぐに様に舞い降りてくるのです。

balaineは、ドレスリハでも感動しましたが、実は本番では本当に涙ぐんでしまい2小節ちゃんと音に出来ませんでした。ppでフルート3本のスタッカートの和音、3番フルートにはフルートの最低音のCがある旋律であまり目立つものではないので、わからなかったのではないかと思いますが、音が出なかったのです。その後はちゃんと吹きましたよ、涙を堪えて。。。


終演後、万雷の拍手、ブラヴォ、ブラヴィの掛け声。
酔いしれる間もなく、オケピットの片付け(上に上げて、奈落に降ろしていた4列分の椅子を戻す作業)を手伝い、18:10から小ホールの打ち上げ懇親会に出て、その後三々五々二次会へ移動。
お決まりの最後は「山茶花」へ。
balaineは、金土日とエキストラの方々や、マエストロ、副指揮者達を食事やのみに連れて行き、3日間連続の午前様。演奏よりも3日連続飲みで疲れた感じでしたが充実感も味わえました。


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375040_324074227652919_100001510338昨日3/19(月)は白小さいさんの命日。2年前のこの日、虹の橋を渡って行きました。kanonの「白小さいさん」への想いがこのチェンバロの響板に描かれています。
オペラが成功裡に終わったことや、白さんの命日など関係なく、いつもの月曜日として朝から仕事は当然致しました。40名の患者さんの診療をいつも通り(少しお疲れモードですが)こなしました。

でも、今日3/20(火)はお休みでほんとに良かった〜!と今感じながらブログをようやく書きました。
明日から、昼の時間の方が長くなって行くのですね(急に冬に逆戻りした様な山形ですが)。

オペラ「蝶々夫人」に関わったすべての方々、ソリストの方々、指揮の中橋健太郎佐衛門さん、酒田フィルの仲間達、合唱団コーロ・プリモとその関係の方々、酒田東高の合唱団から選抜された学生達、副指揮やコレペティトゥーアの方々、カバーの砂川さん、希望ホールのスタッフ、今回のトヨタ・コミュニティ・コンサートに関係する裏方の皆様、本当にたくさんの方々の思いと準備と努力によって公演を無事終えることが出来ました。

昨年の酒田フィルの第34回ファミリーコンサート(2011/3/13に予定していた)は大震災の影響で中止となりました。今回のオペラが1年前だったら、準備に10ヶ月かけようが、どれだけの人の努力と時間がかかっていようが「中止」だったでしょう。
演奏が上手くいったかどうかよりも、地震などの天災もなく、無事に公演を終えることが出来て本当に感謝の気持ちです。

さあ、次は、、、


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