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2012.01.16

サロン・コンサート第17回「鈴木秀美リサイタル vol.2」、無事終了しました。

2012年1月15日(日)、あいにくの雪の中を熱心な音楽愛好家のお客様が集まってくださいました。
電話で予約はしていたものの、当日予定が出来たとか、雪だとか、いろいろな理由で来れなかった方が8名程いました。
主催者であるbalaine & kanoを合わせて65名程で、用意した椅子も10席程空いていました。

しかし、そんな中でも昨年4/2の鈴木秀美さんのリサイタルに、大震災直後で被災もしておられながら岩手県宮古から電車を乗り継いで聞きにこられた方が、今回もこの悪天候の中をいらしてくださいました。近くの方が10人来られたより、balaine的には嬉しく驚きでさえありました。

Photo15時少し過ぎて開演。
1曲目は、バッハ無伴奏チェロ組曲の第2番。ニ短調の物悲しく暗く問いかける様な上向系の旋律から始まります。暖房のせいで湿度が少し下がってしまってちょっと弾きにくそう?
しかし、組曲が進むに連れて音楽は熱を帯びて来ます。
(写真はお話中の秀美さん。演奏中はシャッター音がするため写真は撮っていません。)


Photo_2前半の2曲目は、第4番ホ長調。
アンドレア・アマティ作と言われるオリジナル楽器は、どちらかというと比較的明るく温かい音色で、2番よりも4番の方が調性上も合う様に思います。
また、ジョンダーノ・ホールはせいぜい7、80名が着席可能の広くない部屋である為、頑張って大きな音を出す必要はありません。現代チェロは金属弦を張ってテンションを強くかけた弓で力をいれて擦ると大きな音が出る訳で、1000名以上入る大ホールで「ソロ」コンサートをすることも可能です。しかし、「古楽」と言われるオリジナル楽器の時代、16〜18世紀は王宮、貴族の館などの響き良い、それほど巨大な部屋ではない、もしかすると王様とお妃そして親しい貴族と供の者達などせいぜい10人程度で音楽を楽しんだ時代なので、「囁く様な」「すぐ近くで会話をする様な」音量で十分。
ジョンダーノ・ホールのような広さで演奏することは、バッハやその前の時代の音楽にとってまさにちょうど良いものだと思っています。

Photo_3アマティの側面にはテンペラ画が、背面にも何か絵が描かれており、フランス王シャルル9世の紋章といわれる「ボーイスカウト」のような図柄がたくさん描かれています。
さらに胴体の側面をぐるっと一周して文字が書かれています(なんと言う文字だったか、一回だけ聞いたのですが忘れました)。

Photo_4こちらが側面の絵。秀美さんの著書「無伴奏チェロ組曲」の箱の裏の写真はこれです。
右側側面は男達がカードゲームに興じる姿が、左側側面には天使が遊ぶ様な絵が描かれています。

こちらの「現存する世界で最古のチェロ」と同じ様に絵や文字が描かれていたようです。
秀美さんのアマティ、音はもちろん、その姿を間近見ることができるだけで幸せであり、神々しさすら感じて思わず手を合わせ拝んでしまうぐらいでした(笑)。

それにしても世の中の動きは速い、というか止まらない。
まだ昨日のバッハに浸っていたいのに、今日は朝から普通に仕事(当たり前)。2日前の土曜日に秀美さんが無事月山道路を超えてこられるかやきもきして、到着の報を受けホッとし、秋田のチェロ弾きたちのレッスンに付き合い、夜は酒田の冬の「んめもの」を堪能して頂き、そして昨日はリサイタルで至福の時を味わい、夜はまた酒田の冬の「んめもの」第2弾を楽しんで頂き、、、
とそれがもう月曜の夜なのですから。。。

音楽は聴こえた瞬間から消えて行く運命にある芸術で、絵画の様に長く残るものではありませんが、鈴木秀美さんの演奏は聴き手それぞれの胸の中に入り込み、人によって違う化学変化を起こすに違いありません。balaineの心の中にも何か変化があるでしょうか。それがフルートの演奏にも現れるでしょうか。
乞うご期待?!

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コメント

Gustav Leonhardtが亡くなられました。
http://www.nrc.nl/nieuws/2012/01/17/dirigent-gustav-leonhardt-83-overleden/

投稿: tooba | 2012.01.18 00:29

toobaさん、もう流動食した喉を通らなかったと聞いていました。先日、秀美さんともレオ様のお話をしたばかりでした。
合掌。。。

投稿: balaine | 2012.01.18 02:35

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