« サロン・コンサート第16回、無事終了! | トップページ | サロン・コンサート第17回「鈴木秀美リサイタルvol.2」のご案内 »

2011.12.20

山響庄内定期第14回酒田公演ほか

12/18(日)は山形交響楽団庄内定期演奏会第14回酒田公演。

前日のサロン・コンサート第16回を、雪降る中にもかかわらず好評のうちに終えることが出来、夜は出演された八百板氏とMrBach1954さんこと、八百板氏の弟子Hさんとbalaineとkanonで酒田駅前の「庄内藩」へ。
ホテル駐車場に車を止め、シャッター街の駅前通りを渡り、店を目指すが、19時頃なのに人影がほとんど見られず、なんとも寂しい駅前。。。

と思いきや「庄内藩」は凄い賑わい。予約してなかったらまず入れなかったでしょう。「ここは別世界?」と戸惑いを覚えるほど、熱気にあふれて皆美味しいお酒や肴を楽しんでいました。我々も、熱燗から入り、冷や酒を2本空け(といってもたったの300ml瓶を2本と可愛いもの)、美味しいお魚やお肉や炭水化物をいただきました。

日曜、12/18の朝は、少しのんびり寝坊などしたいところですが、9時から八百板氏にレッスンを受けるため8時過ぎに起き出して準備。
バッハのロ短調フルートソナタの1楽章のレッスンをして頂きました。kanonのチェンバロともにパウエルの木製管モダンフルートで演奏しましたが、音楽の技巧よりも表現について、とてもたくさんのことを教えて頂きました。1時間ほどのレッスンでしたが、八百板氏が何十年かかけて学び自分の血や肉にして来た知識を教わるので、私にとっても何年分かのレッスンといえるほど内容の濃いものでした。
あとは、それを只飲み込むだけではなく、ちゃんと消化吸収して自分の血や肉に出来るか、です。
「頭」ではなんとなく理解しました。「心」ではまだ理解しきれていないと思います。それを表現する技術も未熟です。

ああ、いっぱいやることがあって、いいなぁ〜!

さて、午後はタイトルの山響酒田公演。
まずは12時にチラシを2部(計2000枚)、希望ホールに持参。1/15の鈴木秀美さんと2/12の山形Qの2つのジョンダーノ・ホールでのサロン・コンサートのチラシです。
ヴィヨンでいそいでランチをしてすぐに希望ホールに戻り、13時からみんなでチラシ挟みのヴォランティア。
いったん家に戻って着替え、15:15の開場を目指して再び希望ホールへ。

121815:20から木五のロビーコンサート。各首席(クラス)の5名で構成された、凄いレベルの木五でした。
ホルンの八木さんもMCは慣れた感じで、1曲目は「ルネ王の暖炉」。フランスの作曲家ミヨー(フルートのソナチネを吹いたことあり)の作品で木五の世界では有名な曲。抜粋で3曲演奏されました。
続いては、来年創立40周年を迎える山響とかけて、、、「ルパン三世のテーマ」木五版。「ルパン三世」は来年でアニメ化40年を迎えるのだそうです。ジャジーな編曲を5人のヴィルトォーソが難なくこなします。
最後に、時季的に、クリスマスソングメドレーで〆。とても楽しめました。しっかり「大震災被災地支援募金」もさせて頂きました。

1218_215:45頃から、音楽監督の飯森さんによるプレトーク。
balaineは、酒田公演実行委員の一人としてドア脇で開場案内をしたり、2階3階4階の下手側のドアをまわっていたりで、ろくに話は聞いていません。

さて、今回のプログラムは山響の定期演奏会としても、通常のプロオケの演奏会としてもかなり異色と言って良いのではないでしょうか。

キャッチフレーズとしては、「マーラー没後100年『思索と抒情の果てに』」というもので、マーラー特集。
前半は、シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 「死と乙女」 D.810 (弦楽合奏版/マーラー編)
わずか31才でこの世を去った天才作曲家の晩年?、なんと27才の時の作品、有名な「死と乙女」。これをマーラーが弦楽合奏用に編曲したもので、弦楽器奏者にとって難易度の高いプログラムのようです。
その劇的とも言える表題通りの劇的な曲を、山響の弦楽器奏者精鋭が飯森音楽監督のもと緻密な演奏。
しっかり聴いていると疲れます。
いや、疲れているのは土曜の診療に続いて、サロン・コンサート、打ち上げ、朝のレッスン、チラシ挟み、、、と休みなく動いているからかも。

休憩の後、後半のプログラムも一曲だけ。
マーラー:歌曲集「少年の魔法の角笛」から、7曲抜粋。

拍手を浴びてステージに登場したバリトンの萩原潤さんと飯森さんが客席に向かってお辞儀をして、さあ、演奏が始まるのかと思いきや、飯森さんがワイヤレスマイクで解説を始めました。

ソプラノとバリトンで会話する様に歌われる部分も萩原さん一人で、落語の一人芝居の様に演じるのだそうです。曲のタイトル、およその内容、そして歌詞を見ながら聴いてくださいと。しかし、プログラムの字は非常に小さく客席は暗いので、ドイツ語の歌詞を目で追うのがやっとでした。

最初は、第2曲:「むだな努力」から。ソプラノ役のところではややシナを作る様に甘えた声で女を演じ、女性の懇願を無視し怒声を浴びせる男声の箇所では胸を張り斜に構えて相手にしないぞ!という表現をしながら強く歌います。
第4曲:「この歌をつくったのは誰?」、第6曲:「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」、第7曲:「ラインの伝説」、第8曲:「塔の中の囚人」と続きます。歌詞の内容にはついて行けませんでしたが、飯森さんが説明したごとく、ドイツのマザーグース的な、肩の凝らない寓話を歌にしたものなので、単純に音楽を楽しみました。
第9曲:「美しいラッパが鳴り響くところ」では、華々しいラッパではなく、弱音器を付けた金管が遠くで鳴っている様子を現します。第13曲「死んだ鼓手」では、弓の木の部分で弦を叩く奏法=コル・レーニョが実は死んでしまった兵隊の骸骨がしゃべっている様子を表すところが興味深い。

1218_3オーケストラとソロの歌の組み合わせは、マーラーの4番の交響曲を聴いて以来であったように思いますが、バリトンの萩原さんの歌声は実に温かくそして朗々と響き渡る素晴らしいリートでした。
演奏自体はプログラム上も32分と、前半の「死と乙女」より短いぐらいでしたが、一曲ごとに飯森さんの解説付きで計45分程となり、さかんな拍手に数回のカーテンコール、アンコールなしで終演は18時を回っていました。
すぐにホワイエで交流会。萩原さんは歌ったそのままの格好で。マエストロは、しばし遅れて完全に着替えて出て来られました。18:15に出発すると巻きが入り、交流会は10分程で終わりました。

意欲的ながら異色なプログラム、その上寒く雪も舞う状態で、希望ホールは半分埋まったかと言う程度。チラシ挟みに用意したプログラムは600部程度と言う状態。これは残念なことです。
今年の酒フィルの定期演奏会で800は越えている訳で、飯森音楽監督の指揮でも今日の様なプログラムでは集客が伸びないというのは、まだ酒田には(鶴岡もですが)オーケストラ音楽ファンが余り根付いていないということでしょうか。満席800席の山形テルサであれば8割方入っている計算になるのですから、このくらいで仕方がないのでしょうか。

同じクラシック音楽ファンと言っても、ヨーロッパでさえ、オペラの客層、オケの客層、アンサンブルの客層、室内楽やソロ音楽の客層は別れている事が多いらしいですね。土曜のチェンバロ、日曜のオケと楽しんだbalaineは、珍しくすべてのジャンルを楽しむ客層に入るのでしょうか。

Photoさすがに本格的オペラは庄内や山形の上演は希有な話で、実際H20年3月の「ラ・ボエーム」と来春の「蝶々夫人」と、balaineが希望ホールのピットで「出演」するオペラぐらいしかやっていません。舞台装置、衣装などの裏方さんが多く、演出、出演ソリストにオケという人件費の非常にかかるオペラは、もし希望ホールで1回公演で収支を合わせるとすれば、チケットは一人20000円ぐらいになるはず。
それが来春の「蝶々夫人」はTCCの後援によってSS席で4500円で聴ける訳ですから、これは見逃す手は無いと思われます。

|

« サロン・コンサート第16回、無事終了! | トップページ | サロン・コンサート第17回「鈴木秀美リサイタルvol.2」のご案内 »

コメント

チェンバロ・リサイタルの打ち上げ、ありがとうございました。おかげで、酒田の夜を楽しく過ごすことができました。

レッスンも充実していたようで、なによりです。その成果を次の発表会でぜひ聴かせてください。もともと技術の高いbalaine先生ですので、バロック音楽の表現法を身につければ、モダンフルートでもまったく問題ありません。

今日は私のレッスン日です。今年最後になるので、気を入れて学んできたいと思っています。

翌日も充実していたようですね。私は大のマーラーファンなので、うらやましいです。「死と乙女」のマーラー版と「角笛」は、たしかに地味かもしれません。が、よく考えられたいいプログラムだと思います。マエストロのMCは、親しみをもってもらうための客サービスでしょうが、少々多いかもしれないですね。

投稿: MrBach1954 | 2011.12.21 10:57

MrBach1954さん、そうでしたね。古楽を愛するだけでなく、マーラーも大ファンなのでしたね。
来年秋の酒フィル定期は1番「巨人」をやります。
来年7月には、仙台フィルと合同で2番「復活」を山形市と仙台市で2日続けての2公演がありますよ。

投稿: balaine | 2011.12.21 17:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/53529552

この記事へのトラックバック一覧です: 山響庄内定期第14回酒田公演ほか:

« サロン・コンサート第16回、無事終了! | トップページ | サロン・コンサート第17回「鈴木秀美リサイタルvol.2」のご案内 »