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2011.11.21

酒田フィル第39回定期演奏会終了しました

昨年、岩崎洸さんをお迎えしたときは特例的にお天気がよかったのですが、今年はいつもの酒フィルの演奏会らしく、なかなかのお天気。
冷たい雨に強い風で、体感気温はかなり低い。
そんな昨日の悪天候の中を850名を超えるお客様においでいただきました。「招待券」をもらった人の中には、もしかすると天候を見てコンサートに来るのを取りやめた人も居るかもしれませんし、事実、昨日はお昼頃2時間ぐらいJR羽越線が止まってしまったそうです。

指揮の井崎さんのプレトークが13:45からあるため、開場を早めて13:20にしました。
プレトークは全部聞いた訳ではありませんが、キーワードは「ピアノ」というお話。リストは当然、ラフマニノフも不世出のピアニスト。そしてブラームスも室内楽曲をたくさん書いていますが、ヴィオラを弾く他に大変素晴らしいピアニストでもあったということ。本日のプログラム3曲ともに「ピアノ弾き」という共通点があるというようなお話だったようです。

そして14時、開演です。
Gpまずはリスト・イヤーにちなんで、リストの「レ・プレリュード」。
写真はその「レプレ」のGP中。balaineは降り番なのです。エキストラ出演の方も揃い(特に弦が充実)、厚みのあるサウンドが生まれます。
定期演奏会の「幕開け」に相応しい選曲、そして演奏だったと思います。

2曲目は、ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による狂詩曲」。
Gp_2(写真はGPの様子を2階下手バルコニーから撮影したもので、ラフマニノフ演奏中ではありません)
ピアノの藤井亜紀さんは、これまで2回のソリスト合わせの時よりもさらにパワーアップ。磨きのかかったテクニックで、この難曲を見事に演奏されました。
特に誰もがどこかで聞いた覚えのある「第18変奏曲」のあの甘美なメロディーは完璧に見事でした。酒田に藤井亜紀ファンがドッと増えたことでしょう(実は、藤井亜紀さんのお父上は酒田のご出身で現在千葉在住なので、縁もあるのです)。

ブラボーの声も飛びます。
素晴らしい演奏にたくさんの拍手。それに応えてアンコールにピアノソロ。
Photoリストイヤーにちなんで、名曲「ラ・カンパネラ」を弾いてくださいました。balaineはステージ上で聞いているのですが、ホールの空気全体が藤井さんの「ラ・カンパネラ」に満たされて美しい音にたくさんのパワーを頂いた感じがしました。
(写真は演奏直後楽屋前で、マエストロと藤井亜紀さんと)


Gp315分の休憩の後、後半のプログラムは、ブラームスの交響曲第3番。(写真はGP中、3階席最後方からの眺め)
以前にも書いたと思いますが、この曲はbalaineが医学部受験に失敗して浪人中に毎日の様に聴いていた曲です。
「好き」「嫌い」ではなく、魂の深いところに届く曲で、必ずしも聴いて楽しい気分になる曲ではありませんが、人生の意味について深く考察させられるような音楽だと思っています。
浪人しても、予備校の試験で良い成績をとっても、結局第1希望の大学の医学部受験には続けて失敗し、第2希望の山形大学医学部に進んだ訳ですが、そうなったからこそこうなった(今の自分が酒田で開業をして、酒田フィルに所属している)訳です。
ですから、思い入れというか、浪人中の苦悩していた自分を懐かしむ様なところもこの曲を聴くとあるわけです。それをまさか自分が演奏する立場になろうとは浪人中には思いもよらなかった訳ですが、酒フィル定期演奏会でこの曲を取り上げると決まった時から、「トップを吹きたい!いや、自分が吹く!」と固く心に誓って練習に取り組んできました。

いっぱい練習した割には、結局うまく演奏できない部分も多く、練習で上手くいかなかった所はやはり本番でもダメでしたね。

でも、この曲をみんなと一緒に演奏できて本当に幸せでした。
4楽章の途中ぐらいに来たところで、演奏しながら目頭が熱くなる感じがして、「まずい、演奏しながら涙を流すわけにはいかないぞ!」と自分を鼓舞しながら演奏していました。

たくさんの拍手を頂きありがとうございました。
アンコールには、ブラームス作曲のハンガリー舞曲第1番。これがまた練習の時よりさらに高速演奏で、最後なんか空中分解するくらい速くなってバ〜ン!と終わりました。

〜〜〜〜〜〜〜
演奏は始まってしまえば終わります。
そして「打ち上げ」です。
酒田フィルが1967年に創設されるより以前に「酒田市民オーケストラ」という小団体が1958年から存在していたのですが、その頃から今も団員で居るのはアマオケ界では全国的にもその名を知られた御年84才のVn弾きである前会長TS氏お一人。その当時、一緒に演奏していたいわゆる酒フィルの前身のOBがお二人わざわざ内陸から聴きに来てくださっていて、懇親会(打ち上げ)にも出て頂き、初めてご挨拶する事ができました。

楽しい話、面白い話、もりあがり、そして恒例の新入団員(3名)挨拶と、その新人を船に見立てて船頭さんが船を漕ぎながら団員全員で「最上川舟唄」の大合唱です。
balaineも歌う側だったので残念ながら写真がありません。

一次会(ル・ポットフー4階)の後は、二次会は中町の焼肉「慶松苑」(いつものパターン)。みんなでビールを飲み、マッコリを飲み、焼肉を食べ、冷麺を食べ、大いに語り、大いに笑い、楽しい時間はあっという間に過ぎます。

そして、これまた恒例の三次会は「山茶花」。
先日大手術を受けたばかりのマスターに無理を言って、いつもは22時閉店のところを24時まで開けていてもらい、マエストロや藤井亜紀さんを伴って「山茶花」に12、3名が流れ込んだのは23:45頃。
そこから1時少し前までまた楽しく語らいました。

来年は「第40回」と数字上は切りのいい記念の演奏会なので、頑張ってマーラーの「巨人」を取り上げる予定です。酒フィル程のレベルと規模でこういう難曲に挑戦することに首を傾げる人もいますが、それは当然と言えば当然。
「身の丈にあった」選曲で、アマチュアはアマチュアらしく、、、というのが本来の市民オケの姿でしょう。

しかし、音楽が好きで、オケが好きで、演奏が好きだと、「身の程知らず」にあの曲やってみたいと単純に思う訳です。今回のブラームスの3番もそうです。
そして来年のマーラーの「巨人」。創立50周年の時には、ショスタコの5番「革命」をやろう!という話も出ています。

来年、第40回定期演奏会(2012/11/25)のソリストは、ヴァイオリンの漆原啓子さんにすでに決定しており、ブルッフのVn協奏曲をやる予定です。

もう今から来年が楽しみでなりません。
今回おいでいただいたお客様も是非、また来年もおいで頂ければと思います。


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コメント

いま学会で大阪に来ています。
これから学生を連れて食事に出るところです。

充実した定期演奏会だったようですね。
先生の思い入れのあるブラームスの交響曲第3番!その演奏が聴こえてくるようでした。私もこの曲は大好きです。というより、ブラームスの4つの交響曲は、毎年必ず全曲聴きたくなる音楽!そのくらい大好きです。その次はシューマンの交響曲でしょうか。シューマン・ブラームスの路線は最強です。

二次会・三次会も楽しそうでした。

投稿: MrBach1954 | 2011.11.26 17:22

MrBach1954さま、演奏する立場から言うと、3番はもっとも困難な曲です。4つの楽章すべてがppやpの和音で終わるのですが、弦、木管、金管すべての緻密でバランスの良いアンサンブル力が問われます。どれかが破綻してもけっして美しい音楽にならないのです。
シンフォニーは、ドーン!がーん!バーン!という感じで終わる方が盛り上がりますし、演奏する立場からもずっと楽ですね。でも良い経験が出来ました。感謝です。

投稿: balaine | 2011.11.27 22:50

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