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2011.10.04

八百板チェンバロ教室発表会〜その2

さて、本題の発表会です。

2「りゅーとぴあ」は真上から見ると卵の形をしています。音響の素晴らしいワインヤードの「大ホール」の入り口は2階。
その同じ2階に「スタジオA」があります。
真ん中下にある「劇場」の左側にある、こじんまりとした部屋です。「りゅーとぴあ」はこの他に「能楽堂」や800~900席の規模の「劇場」(オケピットあり)もある素晴らしい複合施設で、まさに市民芸術文化会館の名前に相応しい。一カ所にこれだけの設備を備えた建物は、全国探してもそうないでしょう。

A「スタジオA」のほぼ全景です。
チェンバロと並べた椅子の関係が分かると思います。広さは240平米強ありますので、ジョンダーノ・ホール(ちょうど100平米)の2倍より広い感じです。
単純な長方形の箱に見えるこの部屋には、実は仕掛けがあるのです(出演者の一人であり、本ブログによくコメントをお寄せいただくMrBach1954さんから教えてもらいました)

PhotoPhoto_2左はチェンバロが置かれた壁に向かって左側の側壁ですが、真ん中あたりから斜めに反っています。
右はその反対側の側壁ですが、床の高さから斜めに反っています。演奏者を向いた観客の背中側(入り口のドアなどあり)の壁は垂直ですが、吸音構造になっています。
つまり、天井の反射板を含めてこの部屋には完全に平行に向き合った面がないということです。音は空間を広がりながら乱反射して長い残響時間を作り出します。

これが八百板氏がここをチェンバロの演奏会場に選ぶ一つの理由でしょう。
10/6の平井千絵氏のフォルテピアノ・リサイタルもこの部屋ですが、現代のグランドピアノの様な迫力の音量を持たないチェンバロ、フォルテピアノ、リュート、ギター、リコーダーといった繊細な楽器達にはとてもマッチした演奏会場であると言えます。


Photo_3Photo_4左は当日のプログラム。右は八百板正己氏所有のチェンバロ。
実はkanonの所有するチェンバロとは兄弟。すなわち埼玉は新座に工房を構える久保田彰氏作になるものなのです。


Photo_5Photo_6左はモーツァルトのフルートソナタ ヘ長調 K.13。子供のアマデウス作曲ですが、ステキな曲です。
右はMrBach1954さんのリコーダー演奏。JS Bachのトリオソナタ。本来はフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロによる「トリオ」なのですが、ヴァイオリンパートをチェンバロの連弾とすることで、リコーダー1、チェンバロ1の構成で演奏されました。
リコーダーの音が部屋に豊かに響いてとてもステキな演奏でした。4手のチェンバロの編曲されたパートもなかなか聴き応えがありました。
MrBach1954さんはこの後「マタイ受難曲」からアリア「私のイエスを返してくれ」を見事なバリトンで朗々と歌われました。

Photo_7休憩時間も八百板先生は大忙し。
室温、時間で簡単に調律の狂ってくるチェンバロの調律です。本当のことを言えば、一曲演奏するたびに調律したいところでしょうが(厳密に言えば、演奏する調性によって調律を微妙に変える必要がある)、そんな時間的余裕はありません。調律をしている間、観客は楽器のそばに寄って自由に楽器を眺める事ができます。響板に描かれた美しいテンペラ画は、作者の意図より注文主の希望が大きく反映されています。新潟の草花などが描かれているそうです。こちら→「八百板正己の2台目の楽器」に描かれた草花の意味と解説が述べられていますので、興味のある方はどうぞご覧下さい。

Photo_8Photo_9左はkanonのリハ中の写真。右は本番中の写真です。
写真では音が伝わらないのが残念です。
なかなかに難しい(拍子とか小節とかがない音楽)をそれなりに良く弾いていたと思います。本人は私の録音を聴いて「だめだめだ」と言っていますが、楽器と部屋のおかげで素晴らしい響きだったと思います。

Photo_10今回は日曜の午後ということもあったのか、所用で参加できない生徒さんがいつもより多かったそうです。前回balaineが参加できたのは「2007.9.26」でしたので、4年ぶりということになります。今までは土曜の午後に発表会があるため、balaineは開業してからは一度も聴きに行けなかったのですが、今回日曜でbalaine的には幸いでした。
最後に八百板先生から「皆さんの発表について、今日は良かったこと、嬉しいことだけ話しましょう」と講評、そして各演奏者の感想、自己反省などがあり、お開きとなりました。

まあ、正直言うと、balaine的には聴いているよりは演奏に参加したい気持ちが強いのですが、バロック時代などの演奏法に詳しい訳ではない(というより知識がない)ので、ちゃんと教わってから演奏しないと行けない、と言う気持ちがあり、やや高いハードルがあります。でも、次回は、、、なんて思っちゃうところが、「balaineの自惚れコンサート(?」なんてサイトを未だに続けているbalaineらしさといえばらしい。。。(苦笑)

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さて、発表会、片付けが終わってもまだ16:40。
夕食を食べて帰るには少し早いけれど、酒田への帰路の途中にどこかで、、、という当てもなかったので、当初の計画通り、予定のお店を目指すことにしました。

Photo_11Photo_12新潟に来るとほとんど寄っている「とんかつ政ちゃん」。今回はいつも行く沼垂本店ではなく、少しでも酒田よりということで、牡丹山店に。
左はたれかつが4枚乗った「並」。kanonの注文。
右は蓋が被せきれない「特製」。balaineの注文。

Photo_13Photo_14左が蓋を取った全景。大盛りのご飯の上に、こぼれ落ちそうに4枚のたれかつが乗っています。
そして右は、上のかつを少しずらし、ご飯を掘る様にしていくと真ん中に見えてくるたれかつ。ご飯の間にさらに2枚入って、計6枚あるのが「特製」なのです。
ちょっと甘めの醤油味のするたれに揚げたての薄めのトンカツをジュ〜っとつけて、それをご飯の上に乗せただけのシンプルなもの。キャベツも何もありません。だからどうしてもサラダを一緒に注文してしまいます。

今回も満足して帰路についたことは言うまでもありません。

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コメント

早速の報告、ありがとうございました。
まさか私の写真が使われるとは思いませんでしたが、自分では見えないので、雰囲気がよくわかりました。

楽器は、ドイツのメック社製のテナーリコーダー(415Hz)で、材質は柘植です。数年前、目白の古典楽器センターで衝動買いしました。
リコーダーでは珍しいフランスのオトテールモデルなので、低音がゆたかです(逆円錐が弱く、足管部で広げているため)。それにC管ですから、当時のオーボエとトラヴェルソの曲が原調で演奏できます。
問題は管が長いので、指の短い私は演奏しづらいことです。管の鳴らし方やタンギングにもようやく慣れて来たところです。が、演奏は相変わらずへたくそです。

55歳を過ぎたとき、いつ死んでもおかしくないので、やりたいことは何でもやっておこうと思いつきました。最初は八百板先生に頼まれたのがきっかけですが、発表会で歌うことも始めました。バッハの受難曲・オラトリオのバスのアリアの制覇が当面の目標です。合唱は長く続けていましたが、ソロは全くの素人。ずうずうしいにも程がありますが、無料なのでご容赦ください。

フルートを吹いたTさんは、私立大の看護学科の教員で、私の社会人ドクターの学生でもあります。研究テーマは、補完代替医療を用いた「糖尿病患者のストレス管理」です。ようやく実験プロトコルが決まり、地域の病院で実験を開始する予定です。

追伸:プログラムが掲載されているので、MrBachが誰かばればれですが、匿名は嫌いなので、全く問題ありません(^_^)

投稿: MrBach1954 | 2011.10.04 23:01

MrBach1954さま、了解を得ずに写真を出してしまい申し訳ありません。小さめにしたつもりなんですが。
確かに、HNで紹介してもプログラムも載せたので本名がバレバレですね。こちらも了解を得ずに載せてしまい申し訳ありません。
謙遜されていますが、本当に美しいリコーダーでした。私もリコーダー吹いてみようかな、と思いました。
Tさんの演奏は性格がわかるような、ていねいで真面目な音楽と感じました。音色にもう少し余裕が出ると演奏に遊びも出せるのかな、と思いました。ちょっと上から目線ですみません。(^^;;;;

投稿: balaine | 2011.10.04 23:38

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