JAO福岡大会〜番外編2:長崎の旅
JAO福岡大会が無事終わり、閉会セレモニーにに出席後、博多駅へ。
折角九州まで来たので、月曜日を休診にして1日だけ遊ぶ予定を立てていました。福岡はあまりにも行きたいところが多すぎる上、街自体は都会なので観光と言う意味では東京で遊ぶ様な感じもあり、遊びを目的に訪れた事のなかった長崎へ行く事にしました。
時間は十分あったのですが、夏休みの日曜日の夕方、予定の便の一本前の自由席は満席だったので予定の17:55発特急かもめで長崎へ。特急かもめの車内は木の床にレザーの座席となかなか高級感と落ち着きを感じるものでした。
長崎着は20時前なので、車内販売でお弁当を求めました。
左は幕の内、右は長崎にちなんだ料理の詰め合わせのようなもの。しかし、演奏の緊張などでbalaineは食欲もなく、ほとんど手を付けず。kanonはといえば、あっという間に平らげていたのでした。こんな私でも食欲がないときもあるものなんだなぁ(苦笑)。
長崎の宿はグラバー園直ぐ近くの長崎全日空ホテルグラバーヒル。
荷物を部屋に入れてすぐに出かけました。グラバー園は夜9:30までやっているので、そこからの夜景を見るのが目的です。グラバー園脇には有名な大浦天主堂がありますが夜は閉まっていました。
グラバー園正門から園内の一番高いところを目指します。坂が多いのですが、写真の様なエスカレーターのような動く歩道がいくつかあり、坂を上がる事が出来ます。
グラバー園の最も高いところにある「旧三菱第二ドックハウス」へ。
ハウス前の池にはとても大きな鯉がたくさん。怪しい光の中を悠然と泳いでいました。ハウスの二階にあがり、そこから眺めた長崎の夜景は期待通り美しいものでした。
神戸や函館の夜景に比べるとこじんまりとしているのですが、湾が深く入り込み山があり坂が多いので美しい夜景が見えます。
さまざまな場所から夜景を楽しみながらゆっくり降りて行き、出口直前の「長崎伝統芸能館」で長崎くんちの山車やビデオをちょっと楽しんで(閉園時間の21:30が迫っていたため)ホテルに戻りました。
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翌8/22(月)はややゆっくり起きて、荷物をパッキングし、手荷物だけに(と言っても楽器は身に付けて持って行く訳ですが)して後は宅急便で酒田へ送る事に。
もう一度グラバー園に向かいます。しかし同じ正門から入ったのでは芸がないので、少し歩いて第2ゲートの方に回ることにしました。
グラバー園の裏手からエレベーターで一気に丘の上に上がり、昨夜夜景を見た「旧三菱第二ドックハウス」脇の第2ゲートから入園します。
これが斜めに上がる無料のエレベーター。「スカイロード」というようです。
地元の方々も普段の生活に使っているようで、一緒に乗って来た方の中には明らかに観光客という人と明らかなに長崎弁で会話している地元の人々がいました。
第2ゲートに入る手前の丘から観た長崎の風景。
真ん中の緑色の屋根の大きな建物が泊まったホテル。その手前に大浦天主堂も見えます。
今回は園内を比較的ゆっくり観て歩きました。
たくさん写真を撮ったのですがあまりに多くて整理がつきません。
有名なグラバー邸やその他の移築された当時の建造物などもちろん興味深いのですが、もっとも興味を引いたものの一つは、、、
プッチーニの立像、そして壁に埋められたプッチーニのレリーフ(写真が白飛びしてわかりませんが)と三浦環の像。
そう、ここグラバー邸のグラバー夫人ツルは「蝶々夫人」のモデルの一人と言われており、イタリアから銅像やレリーフが贈られているのでした。
酒田フィルが来年3/18の公演を目指して練習に取り組んでいるオペラ「蝶々夫人」。
それが今回長崎を、グラバー園を訪ねたかった最大の理由でした。しかしそこにこんなものがあるとは知らなかったのです。
ジャコモ・プッチーニの直筆の「蝶々夫人」の一節の譜面。
「喜波貞子(きわていこ)」というオペラ歌手の事も今回初めて知りました。ヨーロッパでは三浦環よりも有名だったそうです。その遺品などが展示された「蝶々夫人」に感心のある人には必見の展示が旧リンガー邸にありました。
グラバー園公式HP内の「蝶々夫人」による情報は「ここ」をご覧ください。
有名なものがたくさんあるグラバー園(たとえば、キリンビールの絵のモデルになった狛犬とか、日本初のアスファルト道路などもあります)、最近有名なのはこれでしょう。
グラバー園内でこの2つのハート型の石を見つけて触ると幸せになれるそうです。
左はグラバー邸前の見晴らしの良いところの足下にあります。ちょっと人工的な香りがします。
右はグラバー邸を出て出口に向かう路面のカーブの所にあります。たくさんの人が写真を撮っているのですぐわかるでしょう。
出口直前の「長崎伝統芸能館」のヴィデオで観る「長崎くんち」は見事なものでした。実際に見てみたいと思わせる大変魅力的なお祭りだと思います。
ちょっとお土産を買って、坂を降り、隣りの大浦天主堂へ。
カメラの設定を誤って白飛びしてしまいました。中は撮影禁止です。
日本最古の現存するキリスト教建築物で正式名は「日本二十六聖殉教者堂」。豊臣秀吉が禁教令を出しキリシタンを弾圧し、日本人20名を含むキリスト教信者や司祭が長崎の西坂で処刑されました。それを「日本二十六聖人」と呼び、彼らに捧げられた教会堂なのです。
大浦天主堂を出て、門前に並ぶお店を眺めつつ坂を降りていくと、こんな碑が建っていました。
「ボーリング」を「ボウリング」に書き換えた後がありますが(笑)。
長崎名物のびわジュース、ざぼんジュースで喉を潤し、「龍馬伝」で竜馬も吹いた?というビードロのお店で一つお土産用に購入。
この後、路面電車で賑橋へ。
路面電車に乗るなんて何年振りでしょう。日本では福岡で西鉄のチンチン電車に乗った以外は、福井と江の電ぐらいかな。プラハ、ブダペスト、ウィーンでは結構移動手段で使いました。路面電車はタクシーよりも街の風景や土地の人々の様子が見えるのでいいですね。
降りた賑橋は、有名な眼鏡橋の最寄り駅。
日本初の石造アーチ橋ということです。
月曜日でしたが結構な観光客を来て写真を撮っていました。
この後、タクシーを拾って「長崎歴史文化博物館」に寄って、ほんの短い時間でしたが、「長崎奉行/大河ドラマ館」で現在の「江」で50作目となったNHKの大河ドラマの展示を懐かしく観ました。
個人的には「炎立つ(ほむらたつ)」が好きでしたね。「風と雲と虹と」も好きでした。
長崎駅のバスターミナルに向かい、長崎空港行きのバスに乗りました。
片道800円なのですが、2枚(往復でも二人分でも)買うと1200円とお得。長崎空港には羽田行きの便の出発時刻の1時間20分とかなり早く着きました。
バスが40~50分の予定ながら状況によっては遅れる可能性がある事と、長崎空港で昼食にチャンポンを食べ、お土産を買う事を考えていたためです。
8/21の夜と8/22の午後1時過ぎまで、実質5時間ちょっとの短い観光でしたがなかなか充実した旅でした。
福岡、長崎の「食」に関しては更にJAO番外編として記事にする予定です。
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