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2011.05.27

大萩康司ギターリサイタル in 希望ホール

昨年8月に、庄内町余目の「響ホール」を主会場に開催された第3回庄内国際ギターフェスティバル。
ギター界の巨匠、福田進一氏を音楽監督に第1回を2005年8月に開催し(ブログ記事ファイナルガラコンサート参照)、第2回は2008年8月に(ブログ記事ギタフェス、その1参照)と継続しています。

Photo写真は、講師陣からスタッフTシャツにサインをして頂いたものです。
balaineはギターは弾きませんが「実行委員」の一人に加えられ、楽しく参加しています。昨年は、福田進一氏のマスタークラスでA. ピアソラの"CAFE 1930"を演奏するという特典(?)まで付きました。(ブログ記事「福田進一マスタークラスを受講」参照)

CdこのTシャツの左下にサインをいただいた大萩康司さんのギターリサイタルが昨日希望ホール小ホールで行われたの行って来ました。
会場に着いてまず思った事は「椅子が少ないんじゃない?」ということ。
数えたら横5x2の9列ですから90席しか準備されていませんでした。これなら「Giondano Hall」にだって入ります。心配は的中し、開演15分位前に続々とお客さんが詰めかけ、結局30席程椅子を追加していました。

今回の演奏会は、元々予定されていた「東北ツアー」で、昨年デビュー10周年を迎えた記念のコンサートだったのですが、3/11の大震災で9カ所回るツアーのうち、福島や宮城など4カ所が中止になり、残りの5カ所をご自分の車でグルッと回って来られた由。
会津若松から始まり、昨日の酒田が5カ所目、最終公演だったとのこと。

演奏曲目は、まず大震災の犠牲者を追悼する気持ちでプログラムにないバッハの無伴奏を静かに祈りを混める様に演奏。曲に入った時の表情というか姿が、音楽とともに聴衆を惹き付けます。

プログラムは、
1)12月の太陽:レイ・ゲーラ
2)翼:武満 徹〜福田進一編曲
3)オーバー・ザ・レインボー:ハロルド・アーレン
4)サマータイム:ジョージ・ガーシュイン
5)5つのプレリュード:エイトル・ヴィラ=ロボス
  第1番(ホ短調)「叙情のメロディー」
  第2番(ホ長調)「カパドシオ(リオの下町の伊達男)の歌」
  第3番(イ短調)「バッハへの讃歌」
  第4番(ホ短調)「インディオへの讃歌」
  第5番(ニ長調)「社交界への讃歌」

 休憩(15分)

6)コンボステラ組曲:フェデリコ・モンポウ
  前奏曲
  コラール
  ゆりかご
  レシタティーヴォ
  歌
  ムニェイラ(Muneira)
7)ギターのためのソナタ:レオ・ブローウェル
  第1番;ファンダンゴとボレロ
  第2番;スクリャービンのサラバンド
  第3番;パスクィーニのトッカータ

ギター曲をあまり聞いた事がない人にもまずは耳馴染みのある曲、聴きやすい曲から入り、後半はクラシック・ギターの意欲的な作品を素晴らしい技術と感性で聴かせてくれました。
大萩さんの演奏を聴きながら、balaineの頭の中には「冷静と情熱の間に」という映画のタイトルがナゼか浮かび上がって来ました。
司会もなく、アナウンスもなく、控え室へのドアの開け閉めも演奏者本人がするという、手作り感満載のコンサート。大萩さん自身が「携帯電話はお切りください」などというアナウンスをして、MCも担当。なんとなく朴訥とした感じで静かに話すその姿と、演奏している姿、曲に入ったその表情、巧みな技術から、彼のこころのうちにある「静かなる情熱」に支えられた音楽を感じることが出来ました。


さかんな拍手を浴びて、アンコール。
ところが本人の口からは「第3部、、、と言いますか、、、お時間のある方は聞いて行って下さい」と1曲目は「さくら変奏曲〜ギター版」。
箏で演奏する時に聞かせる、弦を指で押してグリッサンド的に音程を揺らす手法を取り入れ、細かいトレモロなども同じ撥弦楽器である箏の奏法そのままのようでした。
「もっと聞きたいですか?多分、庄内ではまだ演奏した事のない曲です、、、」と前置きして2曲目は「禁じられた遊び」。
クラシックギターの曲と言えばこれ!という程の有名曲ですが、確かに生で聞くのは名月荘で村治香織さんの演奏で聴いて以来、2回目だと思います。
さらに、「何を弾きましょうか?考えてなかったので、、、」との発言に熱心なファンと思われる女性から声がかかり、「練習してないので弾けないかも、、、」といいながら3曲目「タンゴ・アン・スカイ」。
一言で言えば「カッコいい」。balaineが女性だったら大萩さんに惚れてしまいそうな演奏です。(^^;;;
この曲は、山形県内のある民放TVの深夜の放送終了時に、有名になった鶴岡の加茂水族館のくらげのゆる〜い映像とともに流れています(誰の演奏なのか、あとで調べてみましょう)。
さらにアンコール4曲目に「11月のある日」。アンニュイで素敵な曲。たしかフルーティスト高木綾子さんがこの曲をカバー(というのか)してCDに入れていました。ギターとフルートでは別の曲の様な演奏ですが、作曲がギタリストのブローウェルなのですからギターに軍配が上がりそうです。
更に、サービス満点(というよりはし過ぎでは?)でアンコール5曲目はレイ・ゲーラの「そのあくる日」。静かにしっとりと締めくくってくださいました。

アンコールというよりは本当に「第3部」。
終演は21:10を回っていました。
CDを購入した人にサイン会がありましたが、balaineはギタフェス実行委員などとの懇親打ち上げの席に誘われていたので、サイン会に並ばずまずは懇親会場へ。
Photo_2一緒に楽しいお酒を飲んだ、という証拠写真です。
と言っても、我々が会場について先に始め「練習」したのが21:30だったのですが、大萩さんはサイン会にたくさん並んだファン一人一人に丁寧にサインをして話をして握手をして、、、で会場を撤収したのが大分遅く、一回ホテルに戻って荷物とギターを置き、懇親の席に登場されたのは22:15近くになっていました。
宮崎県は小林市出身で、九州弁の面影を感じさせる訥々とした話し方で、非常に感じの良い、いわゆる「すれてない」まさに好青年という感じ。balaineの両親が宮崎生まれで、親類がたくさん宮崎県何住んでいる事から親近感を持って頂いたようで親しくお話が出来ました。

特にこの日使用した1962年製というギター。
クラシックギターは、ヴァイオリンなどの弦楽器と違って100年以上持つことは少ないと聞いています。音の響きも、ヴァイオリンなどはストラディヴァリに代表されるように200年以上経ったからこそ出てくる音もあるというのに対し、ギターは新しい方が鳴りが良い、と昨年のギタフェスの時にも話が出ていました。
およそ50年経った大萩さんのギターは、しかし、比較的残響が乏しくギター一本のコンサートでの響きを心配した事など全くの杞憂だったかの様に、豊かに鳴り響いており、弱音の繊細な響きもよく伝わってきました。また低弦を開放弦で鳴らした時にも音の減衰が非常に長く、少し驚くくらいいつまでも響きが残っていて、録音のためにマイクが置いてあったのでPAでひろっているんじゃないかと少し疑ったくらいに良く鳴っていました。
それはこの楽器の特徴です、と大萩さん本人が説明してくれました。

Photo_3ギタフェス実行委員として役得のような感じで打ち上げに参加して酒を飲み楽しく語らいました。
kanonも参加したのですが、大萩さんの美しい奥様でピアニストの河野紘子さんが今回はいらしていなかったので、「美人をみたらテンションがあがるのに、、、」と少し残念がっておりました。
写真は、昨年のギタフェスでイケメン大萩さんと美人の紘子さんとともに、ちょっと冴えないbalaine夫婦のフォーショットであります。

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コメント

  balaine 様

 初めまして…夜分に『こんばんは!』何だか眠れずに、古い携帯を駆使しながら、震災情報や著名人のブログを見流しております。

大萩君のツィッター〜ブログを拝読していたら、balaineさんのブログに辿り着いた次第です。

 第1回庄内国際フェスタに伺ったことがありましたので、懐かしさと親近感…さらに震災について…引き込まれるように見入ってしまい、ただ今、コメントしております。

無事にリサイタルが開催されて、本当に良かったですね。福島を皮きりに、遠隔地に、自分の車を運転して、被災地を訪問ライヴしたり、リサイタルをこなしながら庄内にも行かれたのですね。
非常に詳細に、今回のリサイタルの様子や、昨年行けなかったギターフェスのお話まで、とても、わかりやすく書き込んでいただき…目に浮かぶようようです。大変、感激しています!!

これではまた眠れない夜になってしまいそうですが(>_<)
ブログに出会えて嬉しいです。改めて『ありがとうございます。』
コンサートや懇親会の写真(古携帯なので小さくて、ちょっと残念weep)でも、雰囲気はバッチリgoodです。

 お役目柄、沢山大変なことがあったことと存じますが、反面、羨ましい限りです。生の音楽の素晴らしさは何かに例えることが難しいですが…ギタリストの皆さん、個性的な演奏で、それぞれ素晴らしいです。しかも素になると、皆さん気さくで趣味も豊かですね。
 
 懇親会では…balaineさんのご両親が宮崎出身なのですか。話もお酒も沢山弾んだようですねnotes

私は、友人から勧められ、メジャーデビュー前の大萩君のギターリサイタルを初めて聴きに行って以来、さすが『音の詩人』と言われているように、演奏前〜終演までの総てにおいて、凄さを感じました…ファンというよりは、尊敬しているミュージシャンのひとりです。

 時間が取れましたら、次回のギターフェスタに、ぜひ、お邪魔できたらと思っています。
もし、機会が許しましたら、(ダメモトで)balaineさんが撮影された実際の生写真も見せていただきたいですeye

 余震や放射能騒動、そして酷暑と雨降りの不安定な日々ですが、お互いにムリなく、できることを続けていきましょう。くれぐれも、ご自愛下さいますようにclover
また、ブログ楽しみにしております。

    ♪♪♪♪♪♪♪

PS ちなみに、ピアニストの河野紘子さんは、映画『のだめ…☆』に何度となく出演している素敵な手shineと演奏者で、大萩君のハニー様ですねhappy01

投稿: はっとLee | 2011.07.09 02:56

はっとLeeさま、昨年のギタフェスでは福田さんのマスタークラスにフルートで参加するという超有り難いオマケまでありました(CAFE1930を演奏)。
河野紘子さんがのだめの手だというのはこのブログでも数回書いております。中村紘子氏と同じ紘子ですね。とっても顔が小さくて美人で私達夫婦とは「人種が違うの?」というかんじでした(笑)。

投稿: balaine | 2011.07.12 00:07

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