「岸洋子の思い出」展+α
2/13(日)の日中、酒田市立資料館で開催されている「岸洋子の思い出」を観に行きました。
昨年暮れから始まっていたのですが、2/20、今度の日曜までの特別展示です。
こちらはパンフレットの表と裏。
膠原病を患い、その治療の副作用でしょうか、最終的には敗血症で58才という若さで亡くなってしまった酒田市出身の歌手です。
オペラ歌手を目指して芸大で勉強している頃に、病気が発症し、失意の入院中に友人がお見舞いに持って来てくれたエディット・ピアフのレコードを聴いて、それからシャンソン歌手として活動をはじめ、レコード大賞や紅白歌合戦出場など、広く知られ愛された歌手でした。
酒田フィルも毎年必ず「希望」「夜明けのうた」を合唱団をバックに演奏させて頂いています。全国のアマオケで合唱団をバックに毎年演奏をするということはそんなにないのではないかと思います。
レコード大賞に輝いた名曲「希望」にちなんで、H16年に竣工した酒田市民会館は「希望ホール」と名付けられ、市民音楽祭では「希望」や「夜明けのうた」が愛唱され歌い継がれ、今なお酒田市民に希望を与え続けている歌手です。
その展示物は、ステージ衣装や全てのアルバム、子供の頃からの写真、いろいろなメダルやトロフィーなど多岐に渡り、興味深く眺めてきました。室内には、上記2曲はもちろん、岸洋子の歌うシャンソンなどが流れていました。
(こちらは酒田市立資料館の玄関)
この日も雪。市役所に車を停め、「米沢屋」で焼きそばを食べ、閑散とした中町商店街を歩いて、資料館に来ました。
歩いてくる途中、「酒田市街なかキャンパス」でこれまた2/20まで開催中の酒田凧展示会を覗いてきました。
雪の降る、日曜の午後1時半頃、中町の人通りは「ほぼ0」。街なかキャンパスに訪れたのは我々夫婦だけ。寂しいものです。
新庄出身で酒田市在住の日本画家、戸蒔晟光(とまき せいこう)さんが顧問を務める「酒田凧保存会」の作品と小冊子(500円で販売)が置いてありました。
いわゆる「奴凧」のほか、酒田の凧特有の人物の全身像が描かれた「人凧」や亀が描かれて亀甲の形をした「亀凧」など魅力的な凧が展示されていました。
飾りではなく、本当に凧揚げを楽しむ作品なので、次世代に伝えて酒田の凧が途絶えないようにしたいという思いを持っていらっしゃる戸蒔さんも81才なのだそうです。
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さて、2/13(日)、この日は、米沢屋の焼きそば、資料館での「岸洋子展」、街なかキャンパスでの酒田凧保存会の展示など盛りだくさんでしたが、メイン・イヴェントは夜のディナー。
kanonのお誕生日を祝うため、「ル・ポットフー」の個室を予約してありました。
ディナーはほぼおまかせコース。ちょうど「ドイツワインの地を巡る旅」の企画期間中でしたので、白も赤もドイツワインで行ってみました。
この他にサービスでスパークリングワインを1杯ずつ頂きました。
前菜はヒラメのカルパッチョ(左)。スープはヒラツメガニのスープ(右)。
ル・ポットフーの定番です。お皿も素敵です。ちょっとヒラメのスライスが厚すぎる様な気がしましたけど、鮮度の問題?(海が荒れていたし、日曜なので、当日揚がったものではないでしょう)。
お魚料理は桜マスのグリルと白身魚の腸詰めに春野菜(左)。肉料理は山形牛のグリル(右)。
桜マスは身厚でほくほくで、春を感じさせる野菜と共に春の訪れを告げるようです。絶品だったのは腸詰め。中身はあまりミンチされ過ぎていないヒラメなどの白身で、プリプリの食感と味が素晴らしい!
肉は好みの問題でしょうが、私は同じ重量なら見かけが小さくても分厚い方が好きです。「レア気味で」とオーダーしたのですが、この厚さ(薄さ)ではレアは難しいようで、(酔っていたせいなのか、肉の味、血の味がよくわからず)イマイチな印象。
お肉の後、お口直しに食用ホオズキのグラニテ。甘酸っぱいシャーベットで口の中がさっぱりします。
デザートと珈琲(または紅茶)ですが、今日は特別にフルーツがたくさん載ったケーキを用意して下さいました。
もちろん二人では食べきれないので、お土産にお持ち帰りです。
酸味が強いという印象のあるドイツワインですが、料理に合っているかどうかは別としてそれぞれに個性が強くメリハリがはっきりしていました。個人的にはチリワインやニュージーランドなどの安くて美味しいのが好きですけど。好みの問題ですが、甘いドイツワインはあまり得意ではないので、「タイタニックのワイン」という触れ込みのモーゼル(甘口)ではなく、辛口のトロッケンを頂きましたが、これが結構行けました。kanonも辛口の白が気に入ったようで、主賓が喜べば全て良し!ということで。
サービスはソムリエのK氏がほとんどしてくださり、ワインや料理の説明も適切で、過剰に過ぎずでも気の利いたサービスに満足。お持ち帰りのケーキはエレベータに一緒に乗って下まで持って来てくださいました。
外食をするのは、料理の味、素材の良さを楽しむのは当然の事として、こういった「サービス」が嬉しいものです。そういったところを勘違いしているお店もない訳ではないだけに、「ル・ポットフー」はその伝統を守りつつ存続し続けて欲しいお店だとつくづく思います。
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