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2011.02.07

ブランデンブルク協奏曲第5番

大バッハの数ある名曲の中でも独奏楽器を少しずつ変えながら、一連の1〜6番すべてが素晴らしい協奏曲。皇室アルバムとかそういったヤンゴトナキまたはオソレオオイ番組や神々しいシーンにも使われたりしますね。

11_39チラシは酒田中央高校音楽部顧問M氏のブログから。
来る3月21日(月・春分の日)に、東北公益文化大学内の「公益ホール」にて、中央高校音楽部のコンサートがあります。
バラエティに富むプログラムですが、一つの目玉はホルン協奏曲。
もうひとつはブランデンブルク協奏曲(と勝手に思っています)。

例年7月頃にやっていたと思うのですが、今回はなんと忙しい3月末。
山響首席ホルン奏者の八木さんのスケジュールなどが影響していると思うのですが、1週間前の3月13日(日)は、庄内町響ホールで酒田フィルの第34回ファミリー・コンサートですから、練習時間もなかなか調整が難しいものがあります。

山響の名ホルン奏者八木さんは、昨年の第38回中央高校音楽部定期演奏会に続いて、なんと2年連続のご出演。中央高校の生徒さんと指導するM氏の熱意に動かされての出演と推察しますが、2年連続でモーツァルトのホルン協奏曲(昨年は3番で今年は2番)のソロを吹いてくださるというのは、本当に有り難い事でしょう。

中央高校の学生さんも、もちろん八木さんの凄さを理解していると思いますが、一緒に演奏出来る喜びの方が勝っている事でしょう。フルートは出番のない曲ですので、純粋に「観客」として楽しめるのもいいものですね。

で、タイトルのブランデンブルク協奏曲第5番。
M氏のご依頼により、balaineのフルートとkanonのチェンバロで参加させて頂くことになった訳です。

酒フィルに所属しているからこそ、balaineもブランデンブルクの4番を2回も吹かせてもらう機会を得ましたが、kanonも一昨年夏には4番と6番にチェンバロで参加する幸運を得た訳です。
そして、ついに人前で演奏するのが夢だった「5番」(1楽章だけですが)に出演が叶うことになったのです。それ以来、スコア、チェンバロパート譜の譜読み、いくつかの音源を使っての勉強。
さらに新潟の師匠のところに通う回数を増やして、この冬の中、すでに3回はレッスンを受けています。

第1楽章の後半にカデンツとしてチェンバロの長い独奏部があります。
チェンバロ協奏曲の前身ともいわれ、後の世のピアノ協奏曲の先駆けになったエポックメイキングな曲として現在では捉えられていますが、作曲当時のバッハは何を考えて作曲したのでしょうね。
一説には、新しく注文してあったチェンバロのお披露目を主眼としてルートヴィッヒ伯に献呈したと言われていますが、バッハ自身が演奏したのでしょう。

YouTubeにもいくつかありますが、これ↓なんてどうでしょう?
なんといってもアバドが指揮しているんですよ(通常、ブランデンブルク協奏曲に指揮者はいない)。
「Bach Branndenburg 5, 1 movementm Abbado」

なかなかの速さですね。もうちょっとゆっくり演奏したいです。

こちら↓どうでしょうか。
「Bach-Branndenburg Concertos No.5-i:Allegro」
バロックピッチ(415Hz?)のようです。結構な速さですが優雅に聞こえますね。

公益ホールで、チェンバロをどう置くか(縦にして大蓋を外すか、横に置くか、、、など決まった向きがある訳ではありません)、響きとアンサンブルのしやすさを考えてのことになりますが、そんなことすら楽しみでなりません。

ただ、balaineは1週間前のファミリー・コンサートで、ビゼー作曲「アルルの女」第2組曲のトップを吹くので、あの超有名な「メヌエット」をハープとともに演奏します。
「アルル」といえばこれ、フルートの曲と言えばこれ、と思い浮かぶ程有名な曲なだけに、大変プレッシャーがかかります。実は酒フィルの練習時にも毎回震えながら吹いています。
だって、オケ全体がシーンとしてbalaineの笛の音に聞き耳を立てているのですよ。緊張するな、と言う方が無理というものです。

ですからブランデンブルクの本番を迎えるまでの、練習量やこころの持ちよう、力の入れぐあい(気持ち)の配分に気を使います。本番で一番いい演奏をする事が目的ですから、練習から気合いが入り過ぎないようにしないとイケません。

でも楽しみである事に変わりはないのです。(笑)

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コメント

おぉ!
アルルの女のメヌエット吹かれるんですね!
自分で吹くことを考えると、頭の中が真っ白になりそうです。
是非がんばってください。
こちらは、5月にある春のファミリーに向けて、土日に指揮者練習がありました。
曲目は、禿山の一夜、グラズノフの交響曲第4番、展覧会の絵です。結構苦労しました。
こちらも負けずに頑張らねば。

投稿: KH | 2011.02.08 03:25

KHさん、Yフィルのファミリーコンサートは本格的で意欲的なプログラムですね。さすがですね。
「アルル」のメヌエットですが、笛を産まれて初めて手にして40年以上経っているのに、お客さんの前で演奏したことはないのですよ。一度もないんです。
それがいきなり、オケでハープとのどソロですから、もうドキドキです。むしろ頭の中を真っ白にして「無心」で演奏出来るといいのですが、きっといろんな雑念がはいりそうです。。。
この曲に比べると、「ピーターとおおかみ」の小鳥の方がまだ楽ですね。勢いで吹けばいいところがあるので。
なんか座禅でも組んでこころをキレイにしないと吹けない様な気がしています。
お互いに頑張りましょう!

投稿: balaine | 2011.02.08 15:45

ごぶさたしています。
新潟のMrBachです。公益ホールの座席数を知りたくて、ネット検索していたらなんと、kanonさんのご主人のサイトにヒットしました。
ブランデンブルグの練習をされたとのこと、ご夫婦のブログで全容(?)がよく分かりました。それにしても、楽しみですね。

記述の中に
「一説には、新しく注文してあったチェンバロのお披露目を主眼としてルートヴィッヒ伯に献呈した」
とありますが、ブランデンブルグ辺境伯の宮廷楽団は規模が小さかったため、この曲集が演奏された形跡はありません。

ケーテン候がベルリンのミートケのチェンバロを購入したのは事実ですが、この曲と直接関係していることを裏付ける資料はないはずです。
この曲には弟子が筆写した初期版も残されていて、第1楽章のチェンバロのカデンツアが大きく違います。初期版は、長さが半分くらいですが、じつにエキサイティングで、バッハの即興演奏を彷彿とさせてくれます。バッハは、即興性が余りに強すぎるため、献呈用に書き直したのでしょう。

この協奏曲は、音楽史上初の「チェンバロ協奏曲」です。バッハの考えは、自分が鍵盤楽器の名手だったため、チェンバロの地位を拡大することにあったと思われます。ロ短調のフルートソナタも同じ考え方で作られました。

投稿: MrBach1954 | 2011.02.13 12:29

MrBach1954様、コメントありがとうございます。
おそらく当ブログへのコメントはこれが初めてだと思いますが、kanonのブログの方でよくお目にかかっております。私も新潟にはたまに伺いますが、一度いろいろとゆっくりお話を伺いたいと思っています。
バッハの時代の話はどこかに書いてあったものを引用しているものですので、その引用先が本当なのかどうかは検証出来ていません。
5番は事実上はチェンバロ協奏曲ですがバッハ自身はチェンバロ協奏曲とは書いておらず、かといって「チェンバロ協奏曲」と呼ばれているものも、オリジナルは他の楽器の為に書いたものを編曲したりしているので、どれが本当の事か私にはわかりません。
バッハが新しい楽器を自らベルリンに受け取りに行ったという記録が残っているらしく、その楽器のお披露目だったとか、自分を売り込むためだったとか、いろいろな背景があるのでしょうね。ケーテン候の抱える楽団に比べ、シュヴェート辺境伯の楽団はごくごく小規模であったとは何かで目にしました。
いずれにしろ、この素晴らしい音楽が今の世に伝えられ、いろんな事を考えたり想像したりしながら演奏出来る幸せを感じております。

投稿: balaine | 2011.02.13 17:05

こんばんは。
お返事ありがとうございます。
今度奥様と一緒に新潟にいらしてください。
歓待いたします。
私もサロンコンサートにぜひ伺いたいと思っています。

手元の資料によれば、チェンバロ購入費は1719.3.1に支出されています。ブランデンブルグ協奏曲の献呈日は1721.3.24です。

当時、作曲された曲はパトロンの所有だったので、ケーテン候のために作曲した曲を、おそらく就職活動のために、2年後にルートビッヒ伯に献呈することは考えにくいです。

最近の研究では、ブランデンブルグ協奏曲はすべて、前の職場であるヴァイマール宮廷のために作曲されたものと考えられています。そう考えると、納得がいきます。第5番もケーテン時代にしては、様式が古いように感じます。

追伸:最近、ルイ・オトテール作の現存するリコーダーのコピーを手に入れました。もちろんヴェルサイユピッチです。いつも吹いているブレッサンとは全く設計が異なり、まるでトラヴェルソのように吹かなければなりません(ある意味、吹きにくい)。この楽器でフランスものを吹くと、じつに音楽が作りやすいことが分かりました。これぞまさに、historically inspired performanceですよね。

投稿: MrBach1954 | 2011.02.13 18:21

昔の記事に対して、突然コメントすみません。
実は、ブランデンブルク協奏曲第5番を、フルートと、鍵盤楽器で演奏してほしいという注文がきました。
色々考えて、数名に相談にのっていただくと、
鍵盤楽器はピアノソロ譜を、フルートはフルート譜をそのまま使えば良いのでは?というアドバイスを数名から受けました。

チェンバロとフルートのデュオなどの音源がないかなぁとネットサーフィンをしていましたら、ここにたどり着きました。
恐らく、ネットでアップされている記事では、初のチェンバロ&フルートアレンジだと思われます。(世の中には沢山いらっしゃると思いますが。)そこで質問なのですが、
チェンバロは、フルートの旋律なしに演奏されたのですか?
それかもし、チェンバロを、鍵盤楽器のためのソロアレンジで演奏されたのであれば、フルートとの音のかぶりなど、チェンバロの音が邪魔をしたりしませんでしたか?
その場合だと、演奏会まで数日の間に、アレンジをしないとなぁと思いまして。(合わせは直前しか出来ないのです。)
教えていただけれるとありがたいです。

投稿: kazu | 2013.05.20 18:36

kazuさん、コメントありがとうございます。
まずブランデンブルク協奏曲第5番のスコアはご覧に成りましたか?3楽章あるのですが、それを全部フルート一本とPf一台で演奏するということでしょうか。
かなりピアノ譜のアレンジをしなければ難しいと思います。
詳細はメールで。

投稿: balaine | 2013.05.20 20:26

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