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2011.01.18

雪の降りしきる中、山形Q第38回定期演奏会を聴きに行く

2日以上経つと、記憶が薄れつつあります。
現代の回転の速い時間の流れの中で、ほんのひと時の安らぎや癒しであるクラシカルミュージックも、そんなに「頭」には残らない自分が少し悲しい(でも、確実に「こころ」には残っていると思う)。

というわけで、
Q38山形弦楽四重奏団第38回定期演奏会が、舘野泉さんのピアノリサイタルと同日の午後6時半より、いつもの文翔館で行われました。
舘野さんのリサイタルの終演から、山形Qの開演まで2時間あったので落ち着いて行動出来ました。
つくづく重ならなくて良かった〜!

今回のメインはプログラムの表紙に写真がある様に、ドヴォルジャーク。(その隣りはbalaineが撮影した4人の写真)
大好きですドヴォルジャーク。

一昨年の酒フィル定期では「ドヴォ7」のフルートトップを吹かせて頂き、昨年の岩崎さんの「ドヴォコン」でもフルートトップを吹かせて頂き、ここのところドヴォルジャークづいている感じです。
PhotoPhoto_2プラハのルドルフィヌムの目の前に建つドヴォルジャークの像と、生家の横に立つでっっかい立像が思い出されます。(写真はH19年のプラハ旅行の時のもの、生家横のでっっかい立像前には、当時プラハ響のピッコロ奏者だったスタンダ・フィンダと奥様の志保子さんとkanon)

バッハもモーツァルトもベートーヴェンもブラームスもショパンもシューマンもシューベルトもチャイコフスキーも、、、みんな好きだけど、一人だけ好きな作曲家を上げろと言われたら、、、選べません!(苦笑)
あえて言えば、ドヴォルジャークとブラームス。
結構フルートが活躍するからね。。。(笑)

閑話休題。
Q38_2文翔館議場ホールの開場は17:45でしたが、ちょっとゆっくりしてしまって18:00ちょい過ぎに行ったら、プレ・コンサートが始まっていました。
今回は二木(菊池)祥子さんと茂木智子さんのVnデュオ。曲は、、、えっと確かベルギーの作曲家ベリオの「デュオ・コンチェルタンテ」の◯番から第1&3楽章と、茂木さんが仰った様に聞こえました。
目を瞑って聴いていると、「え?Vn2本だけ?」と思う程、なかなかに鮮やかな曲で大変楽しめました。
(庄内定期でもプレコン、やってみたいな〜、、、独り言)

さて、1曲目のハイドン。
変ロ長調 Op.50-1 プロシア王四重奏曲。
今回のプログラムの他の2曲に比べると、いかにも王宮で奏でられる弦の響きを意識された曲。決して単純ではありませんが、理解しやすい聴きやすい曲。心地よい音楽に、車の運転の疲れが出て睡魔が、、、
これでハイドンシリーズ40曲制覇だそうです。全部で68曲もの弦楽四重奏曲を作ったハイドン先生。山形Qの「全曲制覇」はあと7年という月日が必要だとの事。

2曲目、ベト様の「大フーガ」。
複雑です。悩んでいます(作曲した人が)。だから弾く人も悩んでいる様です。
第2主題以降の一貫して「ダッダダッダ」という激しい付点のリズム。演奏する方も聴いている方もだんだん「熱く」なってくる感じ。そこに各パートが3連符で自己を主張して絡み合ってきます。
シンプルな音楽の対極にある様な、だからといって決して難解という訳ではなく、気のせいかもしれませんがベト様の言いたい事が少し聞き取れた様な気がしました。各パートの緊密なアンサンブル。Vn同士、セカンドとVa、VaとVc、VnとVcと目の前で展開される変化に、難しいと表される「大フーガ」がなんだか明るく聞こえた私の精神状態は、雪の中の月山越え強行軍&舘野泉さんリサイタル直後ですこし狂っていたのかもしれません。

3曲め、今日のメインのドヴォルジャーク。
ああ、好きだな。やっぱりドヴォさんですよ。このメロディアスな、聴きやすい音楽。この土着的な、民族音楽やダンスのエッセンスたっぷりの、シチューのようなカルテット。
2楽章なんかステキすぎて、聴きながら笑いそうになりました。高度なテクニックを要求するのに、流れる音楽は優しい感じ。セカンドVnが比較的に低い音域で自己を主張します。チェロの「ボロロン、ボロロン」というピチカート奏法によるリュート的な、ベース&打楽器的なリズムの上にヴィオラが唸ったり、1&2Vnが歌ったり、メロディメーカーでオーケストレーションの天才のドヴォジャークの面目躍如と言う感じでした。
「アントニン、実家を継いでブッチャーにならなくて良かった!ありがとう!」なんて感想が頭の中で回転しているbalaineの精神状態はやっぱりすこしおかしかったようですが、演奏はとても素晴らしかったです。

アンコールは、ドヴォさんの名曲、弦楽四重奏「アメリカ」から第3楽章。
特徴的なリズムと旋律にスラヴ、モラヴィア地方に連れて行かれます。親しくしてもらっているアフラートゥス五重奏団の庄内町響ホールでのコンサートを懐かしく思い出していました。

正月以降の寒波、大雪の中、日曜の夜にもかかわらず常連さんを始め多くのお客さんが詰めかけて、山形Qの熱演を堪能。
2/27の第3回庄内定期演奏会への期待が高まります。モーツァルトのクラリネット五重奏曲で出演頂く山響クラ奏者郷津さんも聴きに来ておられたのでご挨拶ができました。

このあと、なんと衝撃の出来事!
という程大袈裟なものではありませんが、ブログの世界では数年来のお知り合いのはずのnarkejpさんが終演後に「balaineさんご夫妻ですか?」と近づいて来られ挨拶を交わしたことです。これまでも山形Qのコンサートや、庄内町でのギタフェスや、いろいろなシーンで、「narkejpさんて、あの人だよね、、」と二人で話していたのですが、ようやく「リアル」な世界でお会いできました。
「結構なイケメン」とはkanonの評価。
文は人を現す、ではありませんが、私の印象はブログ通りで、真面目で知的できちんとした中にユーモアのセンスをお持ちの方という感じでした。わずかな時間でしたが、当方の家族「千代丸」の話にnarkejpさん宅の美人母娘猫さんが二人合わせて「蜜豆」というお名前だと伺い、心温まる瞬間でした。

その後は、そそくさと帰路へ。
雪の降りしきる危険な山形自動車道&月山道を越えて自宅に到着したのは、最初の予測通り22:30。
千代丸は丸半日一人で寒い家で待っていた訳で、kanonは荷物を置く間も惜しむように千代丸の元に駆け寄っていました。

1日で2つも素晴らしいコンサートを聴いて、ちょっとお腹いっぱい。できれば別の日に分けて聴きたかったくらいそれぞれに内容の濃い演奏でしたが、逆に言うとこの雪の中、1日ですんで良かった様な。。。
疲れは1日経った今日にもまだ残っている感じです。

〜〜〜〜〜
昨日の夕食。
Photo_3舘野泉さんのコンサートが終わりすぐに七日町に向かいました。ちょっとお買い物&ぶらっとして、向かったのは「チロル」。
kanonにとっては学生時代から通った懐かしいお店。懐かしいドリアをいつも注文しています。
蕎麦を食べてまだ4時間程でしたので、私は写真の揚げ茄子とベーコンのミートソース。喫茶店で出される「スパゲッティ」という感じでした。
七日町も、御殿堰など新しいところが出来る一方で、空き店舗があり寂しい部分も見られます。それでもまだ酒田の中町よりは、若者も人出も多く、kanonは化粧品売り場に行くにしても「モチベーション」の上がる様な「おねぃさん」がいるということ。建物も大事ですが、「人」なんですよね。。。

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コメント

トラックバックをありがとうございました。大雪の中の月山越えで、お疲れさまでした。でも、館野さん&山形Qとダブルで音楽三昧、良い休日になりましたようですね。当方も、夏の響ホールではご挨拶できませんでしたので、ダンディ&美人のご夫妻にご挨拶できて、帰路の吹雪も何のその、でした(^o^)/
千代丸クン、お帰りをさぞや喜んだことでしょう(^o^)/

投稿: narkejp | 2011.01.19 06:40

narkejpさん、コメント&TBありがとうございました。
関連記事3つも読ませて頂きましたが、昔は「ですます調」ではなかったのですね。なんだか新鮮でした。
私もたまに「である調」で書きたくなります。ただ内容によりますね。
「みつ」と「まめ」もまた登場させてくださいね。

投稿: balaine | 2011.01.19 11:57

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