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2010.12.12

サロン・コンサート第11回、終わりました。

平成22年12月11日(土)、今年も残すところ20日となった、何かと気ぜわしい師走の、しかも今一はっきりしない天気。時折冷たい雨が降る午後、『ジョンダーノ・ホール』にてサロン・コンサート第11回「前田りり子バロックフルートリサイタル」を開催。

Photoコンサートは、まずルネッサンス時代から始まりました。J.ファン・エイク(1590-1657)の曲を2曲。使った楽器は、ルネッサンス・フルートのD管テナーとA管ディスカント。ちょうど現代のフルートとピッコロに相当するサイズ。1曲演奏するごとに、使用する楽器と楽曲の時代、背景などを簡潔に解説してくださるので、その音楽の生まれた環境がよく理解できます。
これぞレクチャー・コンサートという感じで、明快な解説を挟んで素晴らしい演奏が続きます。演奏家によってはMCに気を使うと演奏が散漫になる事も珍しくなく、演奏に集中したいので全くお話をしない人もいますが、りり子さんのMCは「お手のもの」という感じでした。

Liliko1この日の演奏曲11曲のうち10曲まではりり子さんのソロですが、唯一チェンバロのはいる曲が、私の大好きなJ.S.バッハ(1685-1750) 作曲「フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030」。
演奏を始める前に、この日のために埼玉からわざわざ来てくださったチェンバロ工房を主宰する久保田彰氏を紹介。久保田さんは、休憩中や終演後に、チェンバロの興味を持って集まって来たお客さんにチェンバロの構造などについて丁寧に説明してくださいました。

前田りり子さんのコンサートを酒田で行うきっかけとアドヴァイスをくださり、ブログにコメント寄せてくださるHN=Teddy様が神奈川からコンサート会場を華やかに飾るお花を2つも届けてくださったので、一つが笛を並べたグランドピアノの上に、もう一つはりり子さんのCDと本を飾ったテーブルの前に置かせて頂きました。


Bach3ソロの曲は、短いものは2分ちょっと、長くても10分程度でしたが、チェンバロと共演するロ短調ソナタは18分程あります。そのため、2楽章の前半で繰り返した以外は、くりかえしなしでおよそ15分。この日のためにkanonは練習に励み、新潟の師である八百板正巳氏のところに2回レッスンに通い、川崎の前田りり子さんのお宅にも日帰りレッスンに1回行き、かなりの時間を練習に割いてきました。

Bach1ちょっと痛いミスもありましたが、りり子さんの素晴らしい演奏に導かれるようにいい演奏をしていたと思います。
balaineは、「一人の観客」として傍観者で楽しめばいいかと思っていましたが、「譜めくり」という大役がありました。
けっこう緊張する仕事なんです。目立たないように、でも的確に、素早く、音を立てずに、演奏者の邪魔にならないように、でもお客さんから見てだらしなく座っていたり、音楽に合わせて体を揺すったりしないように、、、音楽に没頭できる状況ではありませんでした。

今日になって、録音を聴き録画を観てようやく音楽を楽しめました(苦笑)。

McMc_2後半はソロの曲を6曲。
オーバーレンダーモデルを使ったテレマン(18世紀)から、銀製ベーム式を使ったドンジョン(20世紀)まで、時間と音楽の旅はあっという間に現代のちょっと前まで我々を連れて来てくれました。
休憩を含めてあっという間の1時間40分。
大きな拍手を得て、アンコールです。

Liliko3Liliko4アンコールの曲は、J.S. Bach作とされているBWV1031の2楽章「シチリアーノ」。
使った笛はロ短調ソナタでも使用したI.H. ロッテンブルグモデル。現代フルートとほぼ同じベーム式を吹いた後にバロックフルートを吹くのは、りり子さんでさえ大変な事だったそうです。
新しいチェンバロは8'+8'+4'の二段鍵盤なのでいろいろな音色を楽しむ事が出来ます。アンコールでは、バフストップで「鼻詰まりの大正琴」のような変わった音色で伴奏します。
所用のため前半を聴けなかった方は、「チェンバロってこんな音?」と不思議に思われたかもしれません。

大きな拍手で演奏会は終了。
久保田さんの本もりり子さんの本もお買い上げ頂き、CDも9枚程お買い上げ頂き、サイン会も無事終了。主催者としてもほっとしました。

演奏会の余韻を楽しみ、軽やかな興奮をまだ噛み締めていたいところですが、会場を片付け、コンサートの後処理が必要です。そして打ち上げ会場へ。

HN=ファーマー佐藤さんも加わって5人で楽しい打ち上げ。
balaineと同じ福岡出身で、同じようにあまりお酒が強くない(すぐ赤くなる)りり子さん。酔っぱらうとなかなか可愛らしい感じになります(失礼!)。りり子さんのおかげで豊かで幸せでなかなか得難い時間を過ごす事が出来、さらに楽しく美味しいお酒に酔って、良い一日でした。

また是非お呼びしたいと思います。

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コメント

こんにちわ~sun
コンサートのご成功おめでとうございます!!
素敵なりりこ様とkanon様の演奏、、本当に聴きたかったです。
誠に残念至極・・・この一期一会の瞬間はもう二度とよみがえらないのですよね(ショボ~ン。。)。
Balaineさまの文章と典雅なおシャシンを見ていると、ジンワリとしてくるワタシです。。

投稿: ゼラニウム | 2010.12.12 22:57

あれ?ゼラニウム様、コメント、速すぎます!(笑)
まだ完成してないんですよ。完成せずに記事をアップするのがbalaine流でして。。。
改行や写真と文の配置のバランスや、誤字脱字を記事を見直して手直しして完成に近づけるんです。
おそらくゼラ様が読まれた後に、少し改変していますので、もう一度見て頂ければ幸いです。
「典雅なおシャシン」、、、でしょうか?私が写っているのは、私が写した訳ではないわけで。。。(苦笑)
いつかは、是非「ジョンダーノ・ホール」へおいで下さい。当然、笛を持参で、ですよ!

投稿: balaine | 2010.12.12 23:15

 こんばんは。

 昨日は稀に見る素晴らしい演奏会を聴かせてきただき、
本当にありがとうございました。美人奥様のチェンバロも
とても素敵でした。
 
 解説を入れながら演奏するというのは想像以上に
大変なことではないかと思いますが、おかげで観客全員が
満足しただろうと思います。

 また、厚かましくも打ち上げに参加させて頂き
恐縮至極でした。一流の皆さんの「気」を頂いて、
活力が漲っています。(笑)

 サロン・コンサートの企画開催はご苦労が多いことと
察しますが、またの機会を楽しみにしています。
今回は、本当にありがとうございました。

投稿: ファーマー佐藤 | 2010.12.12 23:45

ファーマー佐藤様、コメントありがとうございます。
昨日は本当に楽しかったですね。美人奥様、といわれて家内は「もうしわけない、、、」と申しております(笑)。
庄内という土地は、食べ物がおいしいのはもちろんですが、人の雰囲気が都会から来られた音楽家の心を容易に打ち解けさせてくれるように思います。都会ではちょっと考えられない様な、終演後の打ち上げをこれまで何度も経験しました。
酒フィルでも、著明な音楽家と一緒に酒を飲んだりお茶を飲んだりしましたし、チェコフィルに友人が出来たのも庄内公演がきっかけなんです。
今後も、弦楽四重奏、チェロ独奏、フルートリサイタルなど予定しておりますので、またおいで下さると嬉しいです。
よろしくお願いします。

投稿: balaine | 2010.12.13 00:17

(゚ー゚;すいましぇ~ん(汗)(汗)(汗)
一番乗りー!と嬉しかったのですが(^_^;)
>私が写っているのは、私が写した訳ではな
>いわけで
そですよね・・・


>当然、笛を持参で、ですよ!
想像してしまぅ~
それも妄想・・・内容はヒ・ミ・ッsecret         

投稿: ゼラニウム | 2010.12.13 00:21

大変良かったです。お誘い頂きまして、ありがとうございました♪  チェンバロの音も病みつきになる感じです。また聴かせていただきたいと思います。

さて話は変わりますが、コンサート前に書店に行って何気なく文芸春秋1月号を手に取ってみましたら、日本の顔という写真ページにがん研究センターの理事長先生が載っておりました。

またまた話は変わりますが、今日は2台タイヤ交換しました。いつ雪が降ってもOKですが、山形弦楽四重奏団さんの演奏会には天気が良ければいいなぁ~と思いながらの作業でした。

今週は、コンサートで癒されたましたので、明日朝からバッチリ働きます。そして週末は山響で癒されるという至福の週になります。(^◇^)

ありがとうございました。

投稿: けん | 2010.12.13 01:13

りりこさんのフルート kanonさんのチェンバロ とても ステキ に聴き惚れたひと時でした 友達3人で聴かせていただきました。
しあわせを ありがとうございました。

翌日には 鶴岡文化会館で ヘンデル「メサイア」に酔いしれて帰り出口のところで
 balaine様ご夫妻 をお見かけしました。
どなたかとお話ししておられましたので ご挨拶もせず通り過ぎてしまいました。
一緒に行った友人に sakikoですっと名乗りなさいよっ と言われましたが失礼してしまいました。
私はコーラスのグループに属して毎週水曜日に文化センターで練習しております。
おくりびと の合唱団の一員としても出させていただきました。
オーケストラを聴くのが大好きオバァです。

投稿: sakiko | 2010.12.13 11:20

けんさん、いつもサロン・コンサートを応援して頂きありがとうございます。今後もよろしくお願い致します。
そうですか!K教授のご近影が、、、それは立ち読み、いえ買わなくては。。。(^^;;;
では、金曜日に。

投稿: balaine | 2010.12.13 11:34

sakiko様、土曜日はお出で頂きありがとうございました。聞いてくださるお客様いてこそのコンサートです。
11回を終えましたが、まだ軌道に乗ったという感じはなく、いつも手探りで、「家内工業」でやっております。今後のコンサートもご都合がつけばどうぞいらしてください。
一昨日は「ジョンダーノホール」で、昨日は鶴岡で、、、という方は、私が知る限り8人程いらっしゃいました。
金曜日は「山響酒田公演」ですね。
合唱団なのでしたら、市民音楽祭や芸術祭開幕式典でもご一緒しているのですね。今度是非ご挨拶させてください。よろしくお願いします。

投稿: balaine | 2010.12.13 11:38

コンサートの熱気が伝わってきますね。

奥様とりり子さんのドレスの赤と白がいいコントラストです。

チェンバロも生みの親の久保田さんの見守るなかでのデビューですから最高でしたね。

あーあ、行きたかったなぁ。

投稿: Teddy | 2010.12.13 12:47

Teddyさん、ありがとうございます。
テーマは「クリスマス」ですよ。
赤いりり子さん、緑色の側壁のチェンバロ、隣の一段鍵盤の側壁は赤、そして白い雪(小さいさん?)をイメージした白いkanon。
壁の時計と温度湿度計の下にかけられたクリスマスリースは、なんと久保田彰さんの奥様お手製の生植物製。そしてTeddy様からお送り頂いた立派な花2つ。
豪華な色の組み合わせになりました!
そしてチェンバロの天板の絵は、kanonの注文でちょうどルッカース一族やロッテンブルグ一族の活躍した時代のオランダの風景ですが、酒田を意識して、海と風車と夕陽なんです。しかも響板には山形の植栽と「白小さいさん」が描かれ、、、さらに。。。(ここから先は秘密、、、kanonのブログで明かされる、衝撃の秘話とは。次号を待て!、っててんしさまのブログじゃあ〜りません、笑)

投稿: balaine | 2010.12.13 14:54

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