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2010.11.22

酒フィル定期、終わりました。

第38回定期演奏会を目指して、今年の4/3(土)に第1回譜読み練習を開始してから、団内指揮者TS氏の指導で21回、弦管トレーナー分奏練習1回(2日)+本番指揮者井崎正浩氏の指導で4回、合計で26回(延べ27日)の練習と直前リハ2日+GP、全部合わせて30日分の練習を経て、11/21(日)の本番が昨日無事終了しました。

Photoプログラムが魅力的だったせいでしょうか、団員が熱意を持ってチケット販売に当たったせいでしょうか、この時期には珍しいくらい朝から晴天で昼間はポカポカ陽気だったせいでしょうか、いえいえ、すべてはソリストにお呼びした岩崎洸氏の御高名の力でしょう。
我が市民オケの演奏会としては久しぶりに1000名を超えるお客さんにお出でいただくことが出来ました。
(写真は通称「ドヴォコン」を熱演する岩崎氏と酒田フィル)

我が市民オケの演奏会で1000名を超えることは、ここ最近ではH16年のファミリーコンサートでTCCの後援で元ヅカジェンヌの真琴つばささんをお迎えして、ミュージカル風の演奏会を行った時と、H20年にこれまたTCCの後援で二期会の歌手の方々によるオペラ「ラ・ボエーム」を希望ホールの初オケピット使用で行った時の2回くらい。例年の入場者数は700〜800名という所でした。

山形市の山形テルサならば800名でほぼ満席です。しかし音響に優れたホールとしては県内で一番大きい酒田市民会館希望ホールの大ホールは客席数1287席。ここを満席にする事はプロのオケでも難しく、オーケストラのコンサートではH16年に小澤征爾氏が新日本フィルと来た時くらいしかありませんでした。

ここで1000人を超える入場者を得る事は、我々の努力の成果を多くの人に聴いて頂けると言うことでやはり嬉しいものです。

Photo_2「前プロ」のドヴォルジャーク作曲スラブ舞曲第1番で華やかに、元気に、幕を開けた後、観客の皆さんお待ちかねの岩崎洸さんの登場です。
初めて酒フィルを秋田から聴きに来たkanonの友人は、岩崎洸さんもあまり知らなかったらしいのですが、ステージに出て来ただけで「ただものではない!」凄み、オーラを感じたそうです。

そして演奏が始まるやその音色に魅了され、音楽に酔い、最後には涙して感激していたとのこと。本当に岩崎洸さんの演奏は素晴らしいものでした。

この素晴らしい演奏に負けない様に、台無しにしない様に、オケに緊張が走り集中力が高まります。私も、かなりソロの部分が多いフルートトップで最初から最後まで緊張しっぱなし。ミスも数カ所ありました。練習や本番直前のGPではそれなりにうまく行っていた第2楽章の最終小節のppの中音「ソ」が、最後の最後でかすれて尻切れとんぼになりかけなるなど悲しい出来事もあり、必ずしも自分で満足いく出来ではなかったのですが、しかしそんな事は超越して、「岩崎洸」という天才と同じステージに居られたという幸運に素直に感謝したいと思っています。

ただの弱小地方市民オケに過ぎない酒フィルが何故「岩崎洸」さんのような素晴らしい方と共演できるのかというと、それにはいろいろな訳があるのです。酒フィル創立以来の歴史に詳しい訳でもないbalaineですが、今回のプログラム解説の部分に当団副会長&団内指揮者&チェロ奏者で、かつ先日の記事の「つや姫」を作った農家でもある「タビの親父」さんが簡単にこの事を述べています。

要約すると、2008.1.29のブログ記事で紹介している故佐藤久一氏が、「ル・ポットフー」に著名な音楽家を酒田に呼んで演奏会を行っていて、ある時東京から演奏に来られた岩崎洸さんと団員の交流から、28年前の1982年に初めて酒フィルの演奏会に出演して頂いたというのが最初だと言う事です。

この後、岩崎さんから「酒田に小さな市民オケがあるんだけど、食べ物もうまいし、酒も美味しいし、行くと楽しいよ!」という感じで(そう言われたかどうかは私の想像です、あしからず)、漆原啓子さん、岩崎淑さん、福田進一さん、向山佳絵子さん、豊嶋泰嗣さん、藤森亮一さん、仲道祐子さん、久保陽子さん(出演順、のはず)といった、文字通り錚々たる顔ぶれのソリストにご出演頂く事ができる様になったという次第なのです。


Photo_3後半は、マエストロ井崎による「ハーフトーク」(?)で始まりました。前半と後半の曲の特徴、オルガンの事などごく簡単に解説されて、最近時事問題で流行り(?)の「2つの事だけ覚えていれば良い」という話で締めくくり。
「今日の演奏会はとっても良かったな」と
「またききたい」、この2つ。
さすがです。にくいです。(言っちゃった方は辞任されたようですが)

サン=サーンス作曲交響曲第3番「オルガン付き」。
オルガンは、石川県立音楽堂付きオルガニストの黒瀬恵さん。ピアノは黒瀬さんの音大の同級生である山根えりかさんと当団団員の奥さんで、「ジョンダーノ・ホール」でもピアニストを務めて頂いている白澤美知子さん。

私は3番フルート&ピッコロなのでtacetが結構あり、「ドヴォコン」で使い果たした様な精神力をサン=サーンスを演奏しながら復活させていた様なところがありました。

Photo_4観客はオルガンの大迫力の音にはやはり驚かれたようです。どんなに素晴らしい演奏をCDで聴いても、家庭用のオーディオのスピーカーから出て来る音はたかが知れています。
ホール全体の空気や床を揺るがす様な音の迫力は、その場に居なければ決して体感出来ないものです。

大迫力のフィナーレに対し、ブラヴォーの声もかかりました。

アンコールは、同じサン=サーンスの曲を選択。「フランス軍隊行進曲」です。明るく軽快に締めました。多くのお客様にご満足頂けたようです。

〜〜〜〜〜

ホールの片付け、オルガンの搬出などが終わって裏の駐車場に行くと、一日中晴天だった夕暮れ時、西の空になんとも「まん丸」なお月様が出ていました。
そして普段は夜になると見えない鳥海山が、その満月の月明かりの反射で雪を薄暗い中に白く光らせていて、なんとも幻想的。
その暮れなずむ夜空を、落ち穂拾いを終えた白鳥の軍団が編隊飛行して最上川のネグラに戻って来ます。

晴天、美しい鳥海山全景、温かい陽気、満月、綺麗な夜の鳥海、そして白鳥たち。。。

「ザ・酒田」!です。

早稲田の斎藤佑樹投手ではありませんが、やはり岩崎洸さんは何かを持っている人だと思いました。酒フィルの定期演奏会がこんなによい天気に恵まれるだけでも珍しい事なのに、この満月、この鳥海山、そして白鳥達。
「なんだよ〜、いったい(苦笑)」という感じでした。

〜〜〜〜〜

演奏会後、弟洸さんの演奏を聴くためにわざわざ朝4時起きで6時台の飛行機で酒田までいらして下さったピアニストの岩崎淑さんも交えて、大懇親会(うちあげ)を、縁の「ル・ポットフー」の4階の宴会場で行いました。

楽しく打ち上がり、二次会はいつもの焼肉「慶松苑」。岩崎淑・洸の姉弟も、マエストロ井崎もず〜っと最後まで盛り上がって頂き、三次会はお決まりの酒フィル溜まり場、喫茶「山茶花」へ。マスターも定期演奏会のよるだけは12時過ぎまで開けていてくれるのです(有り難い)。

演奏会、打ち上げ、二次会、三次会などなど、まだ写真もエピソードもいくつもあるのですが、午前様に帰宅して、8時半からいつもの診療を開始し18時に診療を終えた所なので、今日は少しのんびりします。

ああ、明日が休み(勤労感謝の日)で良かった〜!!!

(個人的には、反省する所、もっと上手くなるために気をつけたい所、よりいい音を響かせるために改良すべき所などなど、録音を聴いて勉強にもなりましたが、「連日の本番」などないのがアマオケのアマオケたるところ。「春のファミリー」の練習は一応明日から始めようと思います)


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コメント

昨日は本当に御苦労さまでした。
凄いお客さんの入りでしたね~!
私も今回は気持ちも入ってか?席を前の方に構え聴いておりました。その所為か?今までで一番の演奏に聞こえました。
balaineさん、私の耳ではどうにもなりませんが、全然しくじったことなど分かりませんでしたよ。
クラシック音痴の私でしたが、酒フィルの案内をikenoさんから受けるようになってから少しずつクラシックの良さや魅力を感じるようになってきました。
また来年を楽しみにしております。

投稿: おかべ | 2010.11.22 23:13

おかべ様、コメントありがとうございます。
また、コンサートにおいで頂きありがとうございました。
「アマチュア」といえど、「無料」のコンサートではありませんし(多大な必要経費がかかっておりますので)、人様に聴いて頂き喜んで頂く事を一つの目標としておりますので、まずは聴いてくださる方がいらっしゃることが有り難い事です。
来年は、3月13日に「響ホール」でファミリーコンサート、11月20日に「希望ホール」で第39回定期を予定しております。是非スケジュールを空けておいて頂ければと思います。よろしくお願い致します。

投稿: balaine | 2010.11.23 11:08

定期演奏会、おつかれさまでした。大成功おめでとうございます。

わたしも今月、3つのアマオケの定期演奏会に行きました。3人の子供たちがそれぞれ別のオケででていたので。(もっとも一人はトラですが)

どのコンサートも思いのほか聴衆が集まっていました。酒フィルでも例に漏れず、友人・知人を動員しての集客だとおもいますが、休日に1000人近いひとが集まるというのはすごいことですね。義理だけじゃつづきませんからね。 
   聞きにきてよかったな
   また聞きたいな
この二つはたしかに大事ですね。もっともわたしが演奏するときは
   また聞きにきてもいいかな
ぐらいで十分ですが。

投稿: Teddy | 2010.11.24 13:03

定期演奏会のご成功おめでとうございますnote


せっかくお誘いくださったのに、行かれず誠に残念です。。
ワタシも23日にオケが小学生向けの鑑賞会に招聘されて演奏しました。(21日はリハだったのです)
13日の定演と本番続きだったのですが、ここ数年よばれているので自分達が日ごろ情熱をもって頑張っている音楽が認められたのかと自信のようなものがわいて来て疲れもどこかへ~(^^♪

balaineさんのオーケストラは大ソリストを招いての大曲をこなされて充実しきっていますね(^^)
記事を読んで、もっともっと練習し音楽的センスを磨いてワタシも良いアンサンブルがしたい!と、思いを深くしました。

投稿: ゼラニウム | 2010.11.24 23:43

Teddyさん、「また聞きに来てもいいかな」と思われる事は凄い事ですよね。
東京中心に関東には数えきれないくらいのアマオケがあるのでしょうね。JAOに参加していない規模のものも一杯あるのでしょう。
11/14の鎌倉交響楽団などは聞きに行かれませんでしたか?Teddyさんの後にコメント(別記事)を下さったnyatarockさんは指揮の井崎サンの関係とお爺さまが遊佐出身というご縁で、初めて酒田フィルのエキストラで参加されたのですが、1週間前に鎌倉芸術館で定期演奏会だったのです。
Tddyさんのお子さんたちはどんな楽器をなさっているのか興味ありますねぇ〜。

投稿: balaine | 2010.11.25 08:57

ゼラニウムさん、秋はお互い忙しいですね!
ゼラさん所属の市民オケだってプロコのロメジュリにチャイ5と大曲ではないですか〜。しかも来年の秋までスケジュールが決まっているんですね。さすが、田舎のオケとは準備管理が違いますね、、、
我々は来秋はブラ3やろうか、、、と言っている段階です。

今回の練習で、大曲に挑めば挑む程、木五、弦楽四重奏、八重奏、、、といった小編成アンサンブルでの練習や経験が大切だな、、、と感じました。
お互い、頑張りましょうね!

投稿: balaine | 2010.11.25 09:08

14日は高校生の次女がトラででた小田原フィルの定期演奏会にいってました。この時期ほんとにアマオケの定期が多いですね。

長男と次女はヴァイオリン、長女はヴィオラです。家内はヴァイオリンを弾きますので、我が家は弦楽中心です。管を吹くのはわたしだけ。で、バス楽器をやるのがいない…。

ヴァイオリンの腕前は高校生の次女が一番ですね。

投稿: Teddy | 2010.11.25 12:33

Teddyさん、するとお子さんたちの「配偶者」に『通奏低音を演奏出来る事』という条件をつけて募集されると面白いかですね(苦笑)。
チェロ、チェンバロ奏者が揃えば、何でも出来るじゃないですか。balaine&kanonを混ぜてもらえれば、あと数人加えるだけでブランデンの4、5、6番も出来るかもですね(笑)。
いつか共演しましょう!

投稿: balaine | 2010.11.25 14:09

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