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2010.10.25

「ハレ」の日;新しいチェンバロ来る!

10/24(日)、kanonが注文していた新しい二段鍵盤チェンバロが届きました。埼玉県新座に工房を構える久保田彰氏作になるものです。
こちら→は坂崎紀(おさむ)氏による久保田チェンバロ工房紹介サイトです。

Photo_2国内の数あるチェンバロ製作家の中でも名工として定評があり、kanonの現在の師匠である新潟の八百板正己氏も愛用しているということで、今年の始めにオーダーしていたものです。

Photo_3幸い明るい陽射しの差し込む日曜の午後、「ジョンダーノ・ホール」南面のガラスドアを久しぶりにフルオープン。Balaine Gardenを通って搬入開始です。

Photo_4久保田さんは、埼玉から一人でバンを運転して来られました(前日秋田のさる大学で納品したチェンバロの定期点検をした上で)。搬入助手はbalaine。ヘッピリ腰です(笑)。

Photo_5まずはチェンバロを所定の位置へ。今日は主役なのでホールのステージに当たる場所の真ん中です。先輩のグランドピアノと弟分にあたる一段鍵盤フレーミッシュチェンバロの間に鎮座まします。

Photo_6なぜ「先輩」なのに「弟分」かといいますと、以前からあるチェンバロの製作者林裕希氏は久保田彰氏の弟子だからです。師匠の作品を迎えるにあたって少し横にどいて頂きました。
まずは足を組み立てます。非常に安定感があり、しかも美しい「脚」です。

Photo_7ちょっと間を端折ります。
カバーをかけたまま、90度立てたままで一旦脚の上に載せ(裏板も緑色です!)、カバーを締めている紐を緩めます。そこから水平にし、1番うえのカバーを外し、2番目のカバーを外すとチェンバロが見えます。

「さ〜、いよいよクライマックスですよ」と久保田サン。
Photo_8Photo_9Photo_10



久保田サンが蓋を開けると、蓋の内側にはkanonがオーダーしていた絵画が現れ、響板には、、、

Photo_11Photo_12ローズ孔の傍には、柔らかい顔でたたずむ「白ちいさいさん」、先端近くにはひょこっと顔をのぞかせる「白ちいさいさん」。
kanonは「お帰り、小さいさん、、、」と上の写真の2枚目の様になった訳で、不覚にもbalaineももらい泣きしそうになってしまいました。

Photo_14Photo_13蓋(大屋根)にはオランダのバロック期に描かれた絵を図書館から見つけて来て、久保田サンにオーダーしていたのです。酒田、日本海を意識して、港、夕陽(夕焼け)、風車などが描かれています。
全景を見ても、蓋の絵に違和感はなくバランスも良いと思います。


Photo_16Photo_15Photo_17


鍵盤全景です。林さんの一段鍵盤とは白黒が逆で、なによりも二段の迫力があります。
そして鍵盤の上の製作者の名前のプレートと、ローズ孔のイニシャルは「AK」。balaineと同じなのでございます。

Photo_18セッティングが終わり、新しいチェンバロの感触を確かめながら演奏するkanon。「お父さん」であり多くのチェンバロ奏者に接して来られた久保田さんの前で弾くのは緊張したようですが、音色がいいです。「ジョンダーノ・ホール」の音響と相まって、結構鳴ります。
「音、おおきいですね」と久保田サン。強い音というのではなく、説得力のある音色で素晴らしいです。

久保田サンが今日のお宿にチェックインするため帰った後、こっそりJSバッハのロ短調ソナタを全曲演奏してみました。今度、12/11(土)にサロン・コンサート第11回でkanonは、前田りり子サンとこの曲をやるのでただいま勉強中。
415Hzのバロックピッチから440Hzの現代ピッチに替えて演奏しますが、8'+8'+4'の二段鍵盤なので音色の変化が4通り(5通り?)も使えるのです。

〜〜〜〜〜
夜は、新しいチェンバロのハレの日を祝い、久保田サンのご苦労をねぎらい、「鈴政」へ。
Photo_19小上がりで3人で祝杯を上げました。
ビールの苦手なkanonも一口だけビール。その後は日本酒へ。
「鈴政」自慢のいいネタ(貝類の苦手なkanonを尻目に、久保田サンとbalaineはアワビに西バイ貝に赤貝にと貝づくし、そしてサンマ、マグロ、ノドグロ、甘エビの刺身などを頂きました)を盛り合わせて頂き、追加でサワラの西京漬を焼いたの(その日のお店の最後の2枚でした)と、写真のノドグロ(お店最後の一匹でした)の焼き物。今まで食べたノドグロの焼き物の中でも絶品と言えます。火は通っているのですが柔らかくふわっとしています。
ノドグロの「喉黒」たる所以をアップで。

Photo_20最後に記念写真。
撮影は若大将こと「英さん」直々にお願いしました。
久保田サンは、東北銘醸(初孫の酒蔵)特注の「鈴政」のお酒を気に入られたらしく、お土産にと3本も自腹でご購入。喜んで頂けたようで良かったです。

これからも末長いお付き合いをお願いしたいと思っております。

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コメント

小さいさん、おかえりなさい。
これからは小さいさんが見守ってくれるのですね。いつまでも、ずっと、チェンバロの音色の一部となって包んでくれるのかな。

投稿: ふなゆすり | 2010.10.25 20:56

ふなゆすりさん、ありがとうございます。
私も一緒に「ちいさいさん」の音色に癒されます。
ジョンダーノ・ホールにいらっしゃれば「ちいさんさん」に会えますよ。

投稿: balaine | 2010.10.26 08:21

新しいチェンバロの到着、おめでとうございます。
フレミッシュの一列の脚。きれいですね。

「お帰り、小さいさん、、、」

には私ももちょっと目頭が…

このチェンバロを弾いてくれるヒトが続くかぎり、100年ー200年と小さいさんが音楽とともにいるんですね。

師匠のところにも最近チェンバロが届きました。野上さんのチェンバロで一段のフレンチです。フレンチの一段は珍しいのですが。はじめ運ぶときに軽いからとイタリアンを検討されたらしいですが、イタリアンは明るすぎて笛とのアンサンブルがしっくりこないということでやはりフレンチにされたとか。

わたしも実はチェンバロ考えています。アンサンブル専用で、専門に弾く奏者が常にいるわけではないので、一段のフレミッシュにしようかなと考えているところです。

投稿: Teddy | 2010.10.26 12:31

素晴らしいですね。表現の幅も広がるでしょうね、来年のイベント・コンサートが楽しみです。

投稿: てんし | 2010.10.26 17:10

Teddyさん、ありがとうございます。
kanonはりり子さん宅に合わせ練習に伺います。数回行ければいいのですが、スケジュールと費用の関係で1回です。その時に野神氏作のフレンチを触らせてもらえるのですね。
Teddyさんも良い楽器(製作者)に巡り会えるといいですね。チェンバロは、奏者が自分で調律する必要がありますし、簡単なメンテナンスは出来なくてはなりません。
ちなみに、私は、できません。。。(笑)

投稿: balaine | 2010.10.26 18:11

てんしさま、前からある一段鍵盤フレミッシュ(弟子)にはまたその良さがあります。品の良さというか、繊細な感じです。白鳥の羽の軸をプレクトラムに使用しているせいか、全ての鍵盤のタッチが均一ではなく、そこが「バロック」(いびつ)らしいのかなとも思います。
新しいチェンバロ君(師匠)は製作者の久保田氏本人が「私の楽器は実用本意ですから、、、」とおっしゃっているのですが、人工素材のプレクトラムを使っており、その他の構造も含めて鍵盤のタッチが均一でなめらかで弾きやすい上に、音色は落ち着きと温かみがあり、時に迫力すら感じます。モダンフルートを大音量で吹いても負けないくらいですので、来年の「フルートを楽しもう! in 酒田 Vol.4」が今から楽しみでなりません!

投稿: balaine | 2010.10.26 18:22

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