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2010.10.20

「曾根崎心中」人形浄瑠璃を観る

10/17(日)は盛りだくさんな日でした。
朝から庭で白鳥を見、ブログを書き、昼は「こい勢」でお鮨を頂き、午後2時からは希望ホールで「清水和音リサイタル」を聴き、遊佐町生涯学習センターで「佐藤政養展」を観て、最後は庄内町響ホールの「文楽」観劇に出かけました。
(財)文楽協会オフィシャルサイトは→こちらです。

昼の部は「仮名手本忠臣蔵」、夜の部は18時から「曽根崎心中」。
両方観ても良かったのですが、昼はピアノリサイタルがありましたので。指定席一人5,000円は決して安くはありませんが、大阪の国立文楽劇場がそっくり来てくれるのですから高いとは言えません。

20100926chirashi_omote10月の地方公演で、東北地方は10/16(土)の仙台と17(日)の庄内町なのですから見逃せません。
9/26〜10/17の22日間に、西は倉敷から北は山形まで12公演というハードスケジュール。どうせなら前の方でまじまじと観たいと思い最前列を指定。

Photoはっきり言って圧倒されました。
ステージ上ではなく、ホールのステージ上手脇に小上がりの様な小ステージを作り、そこに太夫と三味線が陣取ります。最前列に座ったので、太夫や三味線の様子は右を向かなければ見えません、なかなかに迫力の声と演奏です。

そして、目の前にステージ。
人形の演じる姿が、次第に人形ではなく生身の人間に見えてきます。人形使いの「オーラ」を消して人形と同化しつつ、しかしそこで凛と演じる姿にも惹かれます。しかし、やはり人形の表情(表情筋がないのに動いているように見えます)、手の動き、特に細やかな手首の動きにはうっとりするものがあります。
Photo_2「生玉社前の段」と「天満屋の段」の間に15分の休憩があり、その間に舞台転換。太夫、三味線も段の度に交代。休憩後は最後の「天神森の段」まで間に舞台転換を5分弱でやってのけ一気に演じられました。

有名な「天満屋の段」で、軒下に潜む徳兵衛に、怒りを抑えよと諭し、また自分も一緒に死ぬ覚悟を伝える「お初」の仕草。右の足で徳兵衛を押さえるのですが徳兵衛はその足を取り、足首をかき抱いて首をすりすり。感動的な場面です。

「天神森の段」では、最後二人が死ぬ事はわかっているのに鬼気迫るその人形の演技に胸打たれ、涙を流す観客は一人二人ではありませんでした。ストーリーは違いますが私もオケピットで参加したプッチーニの『ラ・ボエーム』に通じるところがあります。話はわかっているのに、その演技に感動して泣いてしまうのです(ちなみに、私は感情が鈍麻しているのか涙は出ませんでした)。

67211_117281808332163_1000015103382kanonは、人形浄瑠璃ではなく歌舞伎で観たことがあるそうですが、歌舞伎よりも感動したと行っていました。balaineは、文楽も「曽根崎心中」も初体験でしたが、想像以上に素晴らしく、日本の「伝統芸能」の質の高さに感動しました。

残念だったのはお客の入りです。
庄内で、指定席5000円、自由席3000円は確かに安くはありません。しかし、重要無形文化財が向こうから来てくれたのです。響ホールの宣伝が悪いのか、昼の部は満席500のところ150人程とのこと、夜の部でも250人入ってなかったとも思います。
文楽の方々は、ガラガラの客席を観てどう思われたでしょう。「もう二度と庄内には来ないぞ」などと思われたりしなかったか心配しています。

この後、安っぽい食事をするのが嫌で、響ホールから近い和牛料理「はんだ」に行って感動の余韻を味わいながら美味しいお肉を食べました。この話はまた。。。(笑)


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