« サロン・コンサート第10回、終了しました! | トップページ | 秋雨、うちのお庭 »

2010.09.27

工藤重典フルート・リサイタル〜バロック音楽の楽しみ〜を愉しむ

前日のサロン・コンサート第10回と終演後の打ち上げの疲れを体に残しつつ、午前中ちょっとだけやることをやって、10時半前に自宅を出発。目指すは鶴岡市文化会館。

Photo_2_2工藤さんとシーゲル氏が11時頃からリハーサルをするという情報を頂き、こっそり見学させて頂きました。
実は、鶴岡市文化会館は音響的にはあまり優れたホールとは言えない上に、1000席を超える大きなホールですから、フルート1本とチェンバロの生音というのがどういう風に響くのか、大変心配していたのです。

Photo「バロック音楽の楽しみ」というサブタイトルでしたが、ヘンデル、テレマン、バッハ、などの他に、グノーの「アヴェマリア」やアンデルセンの「『魔笛』の主題によるポプリ」、イベールの「2つの間奏曲」など、バロックではない音楽もありましたが、およそ曲順にリハが進みます。

だんだんとホールの響きに慣れて来たお二人。観客が入っていないせいでいつもより響きがありますが、工藤さんのフルートは朗々と響きます。低音でも、pでも小さくない豊かな音。高音でもfでもうるさくない大きな音です。
 チェンバロは音量を調節する機構を持っていない楽器ですが、1段と2段の鍵盤を使い分けて弾く弦を増やす事で、音量と音の厚みを増減することはできます。シーゲルさんもリハは結構流して弾いていた感じがありますが、タッチ(鍵盤をどの程度長く押さえているか)で音の響きを変える事ができるので徐々にホールにあった弾き方になって行ったように思います。

Gp工藤さんは自分の愛用の楽器ですから、ホールに合わせた吹き方の調節はすぐ出来るでしょうが、シーゲル氏はパリから楽器を持ってくる訳にもいかないので、国内でレンタルした楽器(今回はフレンチだと思います)を使う訳で、鍵盤の重さやプレクトラムの硬さ、楽器の響きなどはホール毎に楽器が変わるピアニストよりももっと繊細で深刻な問題と思います。

なかなか直ぐには馴染めないとは思いますが、そこは(後ほどお聞きした話では)日本だけでも25年程に渡って600回以上の演奏会を経験しているヴェテランです。本番でもリハーサルとは明らかに違う響きを奏でてくださいました。

工藤さんのフルートは、もう自由自在。リハの時と座る位置を変えて前の方に座って聞きましたが、CDなどでお聴きする通り、一音一音を大切に勢いで流すような演奏ではないことに今更ながら感じ入りました。JSバッハのホ短調ソナタでは、非常に速いパッセージの中(バッハ自身はフルートは吹かないので、多分オルガンで作曲したのでしょうから、ブレスなんて考えていない訳です)でのブレスの置き方やフレーズの取り方、そして音楽が常に前へ前へ進んで行く、推進力のある演奏は大変勉強になりました。

Photoアンコールは3曲も用意され、終わったらすぐにサイン会(工藤さんのCDは3枚持っていましたが、新たに2枚買い求め、kanonはシーゲルさんのチェンバロのテキストを買い求めました)。
サイン会が終わったら、工藤さんは地元鶴岡の中高生有志を対象の公開レッスン(写真)。
中学生の反応は、みているこちらがちょっと歯がゆくなるところもありましたが、ひょうひょうとそして丁寧に指導されていました。

〜〜〜〜〜

ホテルに戻って着替え、休まれた後、夕食をご一緒にということになりました。
あるご縁からの「役得」です。喜んでご一緒させて頂きました。

Photo_2食事に出かけたのは、お泊りのホテルがある鶴岡駅前からも近い「穂並街道 緑のイスキア」。我々夫婦は、先日「赤川花火大会」の際にここで食事を頂きながらの花火見物を楽しんだばかり。

そして、何と9/26(日)は工藤さんの5○回目のお誕生日。balaineより3才上でした。
お店も急遽バースディケーキを作ってくれてみんなでお祝いしました。

Photo_3工藤さんともいろいろお話が出来ましたが、kanonを交えシーゲルさんとたくさん楽しいお話が出来、おいしい料理とともに楽しい一時を過ごさせて頂きました。
kanonがチェンバロをやっている関係で、いろいろ有意義でおもしろいお話も聞けましたし、パリのコンセルヴァトワールには美術館が併設していて、そこには歴史的なチェンバロがたくさん置いてあること、パリのご自宅にも当然チェンバロがあるので、「是非パリに遊びにいらっしゃい」と言われてしまいました。
これはbalaine一人ではそういう話には多分ならない訳で、kanonあってのことでしたね。でも、パリに行ける時間を作れるかどうか、、、多分balaineの事ですから数年以内に、そういうチャンスを作ることになるでしょうね(人事のようですね)。

シーゲル氏は、ブログ「チェンバロを弾いた猫」のブログ主である「及川れいね」さんの先生でもあった事が判明。なんとkanonは仕事で忙しいbalaineを放ったらかして(苦笑)、れいねさんが出演するバッハフルートソナタ全曲演奏のコンサートを聴きに行く予定なのです。
私の愛用のパール・フルートが「協力」になっているので、パールの知っている方も来られるのでしょう。
いいなぁ〜〜〜、、、(balaineも聴きに行きたい、、、)


最後におまけ。
Photo_2中高生のレッスンは聞いているのが居たたまれなくなり、途中退席。「緑のイスキア」の夕食会まで時間がたっぷりあったので、駅前の「青森屋」さんの喫茶へ。
人気のタルトはほとんど売り切れで、一種類写真の「いちごミルクタルト」だけ。しばしお茶してまだ時間があるので本屋に寄ったり。。。

Photo_4鶴岡もご多分に漏れず、地方都市なので夕方5時過ぎに何かやっている様な施設はほとんどなし。藤沢周平記念館もアートギャラリーも16:30までなので行けず。
夕方から夜にかけて、ちょっと時間を潰せる文化的な場所がないのが、田舎の田舎たるゆえんでしょうね(ジャスコだとか、本屋だとかはもちろんありますけど、、、)

工藤さんもシーゲルさんも初めてお会いして、初めてお話をしたのですが、とてもフレンドリーで大らかで楽しい時間を過ごさせて頂きました。
「ご一緒させて頂いて嬉しいし光栄だ」と英語で話した私に対し応えたシーゲルさんの言葉が印象的でした。
「Oh,,, we are simple.」

工藤さん、シーゲルさん、関係者の方々、ありがとうございました。
またお会い出来れば嬉しいです!


|

« サロン・コンサート第10回、終了しました! | トップページ | 秋雨、うちのお庭 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74618/49579179

この記事へのトラックバック一覧です: 工藤重典フルート・リサイタル〜バロック音楽の楽しみ〜を愉しむ:

« サロン・コンサート第10回、終了しました! | トップページ | 秋雨、うちのお庭 »