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2010.09.06

新潟で東響定期を聴く

昨日9/5(日)は午前中に脳ドックやらフルートの練習やらを済ませ、鶴岡の「ファイヤーボール」で昼食を摂り新潟に向かいました。

Photo目的地は「りゅーとぴあ」大ホール。
東京交響楽団の新潟定期演奏会です。ワイフの親戚(母親の従兄弟?)であるチューバのIW氏(日本ユーフォニアムチューバ協会理事長)が出演するので「どうですか?」とお誘いを受けたものです。
写真は立派なプログラムの表紙。
山響のより、金がかかっています。中を開くと全国区の大企業の広告だけでも5、6件あり、やはり東京(本拠地は神奈川県の川崎市になりますが)を中心に活動する大きなオケは違いますね。残念ながら。。。

東響は個人的に親しみを感じているオケです。
新大久保と大久保の間にある、今は「クラシックスペース★100」と名前を換えている、旧東響の練習会場は脳外科オケの練習でよく使わせて頂いています。そこで東響の年間スケジュール、イベント、チラシその他は少し目にしているからです。

Photo_2プログラムの1ページ目を開くと、左側(内表紙)に東響の指揮者、団員、スタッフ、関係者などの名前がずらり。ここだけで山響の規模の3〜4倍でしょうか。
2ページ目に今日のプログラム。9/4(土)に東京オペラシティで開催された第57回オペラシティシリーズと同じプロです。


1曲目のストラヴィンスキーの「弦楽のための協奏曲 二調『バーゼル協奏曲』」。まずこれでやられました。弦5部のみの演奏ですが、統一感というのか熟成感というのか素晴らしい。
山響の弦の音の美しさも素晴らしいと思いますが、東響は厚みがあり落ち着きがあり粘りがありました。特にチェロ、コントラバスの低弦の響きが独特で大人を感じる演奏でした。

そうですね、山響は新蕎麦の季節の三たてのおいしい蕎麦を水だけでいただいた清涼感と例えるなら、東響のそれは寝かせて熟成させた稲庭うどんを調和のとれた出汁でいただいている感じと言いましょうか(通じますか?)。

「二調」というのも、最初は「誤植か?」と学のないbalaineは思いましたが、ニ長調でもありニ短調でもあるという面白い音楽でした。バレエにもよく使われるということを後で知り、そうか、、、と思いました。


2曲目、バッハのチェンバロ協奏曲第1番ニ短調。
これはkanonが、大学の卒業演奏でやった思い入れの深い曲です。「のだめ」で千秋が弾きぶりでこの「ピアノ(チェンバロ)協奏曲」を弾き、それを聴いたのだめが「ず、ずるい、、、」と涙したあの曲です。ピアニストのシモーネ・ディナーシュタインは、プログラムの写真で見る美しさよりはやや迫力のボディで登場。味のある演奏だったと思います。
バッハの曲ですから、元々素晴らしいのですが、つまらなく弾こうと思えばいくらでもつまらなくなりそうな曲。ほとんど崩す場所はありませんから、アゴーギグというよりはタッチ、音色、テヌート、ペダルでどう料理するかという感じになると思います。そういう意味ではピアノはやはりピアノ。チェンバロとはまったく違う楽器なので、家内は「これはピアノ協奏曲だった」という感想でした。決して悪い意味ではありませんよ。

ただ、チェンバロの場合、ペダルがないので音が伸ばせない、タッチの強弱で音量も変わらない、そのもどかしさを我慢しつつ「もだえながら」演奏するのがチェンバロ協奏曲なのだとはワイフの弁。

シモーネ・ディナーシュタインさんのピアノは、清潔なキレイな音というよりはやや抑制をかけた中にも歯応えのある脂身の多い感じ(決して外見で判断している訳ではありませんよ)でした。好みは別れると思います。悪くはないと思いますが、バッハが聴いたらどう思うかな。。。

休憩の後、3曲目。
ショスタコーヴィチの交響曲第1番 へ短調 作品10。
Photo前半の2曲が、弦5部と弦5部+ピアノだったので打楽器も管楽器もようやく登場です。しかも下手にグランドピアノと数々の打楽器がズラリ。
1階席中程左寄り(下手)の我々の席からは、指揮者方向の奥にチューバのW氏がよく見えます。思わず手を振りたくなる様な位置でした。
(写真はりゅーとぴあ大ホール内部。開演前の状態。われわれは写真中央ほどの位置に座りました)

ショスタコの1番。
生で初めて聞きました。
いやCDでも聴いたことなかったかも。FMでチラッと聴いた位。
いや、やられました。ショスタコ自身が「グロテスク交響曲」と名付けたそうですが、確かに古典派やロマン派の交響曲に比べると、斬新で、え?!というところが多く、弦ではトップではなくセカンドや2プルに奏者にソロを弾かせたり、いろんな仕掛けも豊富です。

コンマスの大谷康子氏は生は初めて。テレビ出演も数多く、ソロリサイタルもたくさんこなされている東響の顔の一つ。その落ち着きと堂々としたステージマナーはさすがだと思いました。ソロをとる部分では、ヴァイオリン協奏曲?という感じで、椅子に座っているのに立って弾いているのかと思う程、観ていて惹き付けられご本人のサイズよりかなり大きく見えました。さすがです。

4楽章の最後のほうでフライングの拍手が2、3名あったのが残念でしたが、最後の最後の盛り上がりも迫力満点で素晴らしい演奏でした。素晴らしい曲でした。奏者はなんというのか、全体的に落ち着きがあり、練れている感じ。よく練習したくさんアンサンブルをこなしている安定感を感じました。
そこここに「ん?」という部分も少しはありましたが細かいことは目を瞑り、いいことだけを思い出したいと思います。

プログラムには演奏時間28分と書いてありますが、実際は35分はかかったと思います。2楽章が特に優雅に遅かったのか。そして鳴り止まぬ拍手に何回ものカーテンコール。

ところが、、、

終演後、楽屋にW氏を訪ねると、そこは戦場のようでした。19時より10分以上前に終わったのですが、19:22の東京行き新幹線に乗るとかで、団員の多くは速攻で楽器を片付けあっという間に着替えを済ませ疾風のように去って行きました。
Photo_3そんな中、20時台の新幹線を予約していると言うW氏とはゆっくり挨拶しお話して写真も撮ったり、家内が酒田より持参したお土産など渡したりする時間がありました。

そうそう、高校の後輩で東響のオーボエ奏者になったM氏もチラッとだけあいさつ。彼も19:22の新幹線らしく、顔を見たのも2、3秒のものでしたね。


ご飯を食べて帰る事にしましたが、やはり「とんかつ政ちゃん」ということに。
行き帰り都合340km程度で、合計6時間10分程の運転時間。高速道路の無料供与区間は、新潟県内では「胎内」よりも一つ村上側に伸びた「岩船」から新潟中央ICまで無料だったので、山形県内(といっても酒田から鶴岡までですが)と合わせて、高速料金は「ゼロ、えん、です」(ナビ風に)。

それでも往復全て一人で運転はさすがに疲れました。
帰宅は夜の22時半。
23時からの「情熱大陸」で、2年前のギタフェスで庄内にも来た沖仁さんの特集を観て感激。


行きの「ファイヤーボール」、帰りの「とんかつ政ちゃん」、途中や新潟での景色の写真は、明日以降編集してアップします。

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