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2010.08.23

アフィニス合同オケ酒田公演、他

昨日8/22は午後4時開演で、酒田市民会館「希望ホール」にてアフィニス夏の音楽祭の山響+アフィニス祝祭管弦楽団(講師および全国のプロオケからの参加者)による合同オケの演奏会でした。

Photoお昼過ぎからゲネプロという情報を得て、一昨日完成させたばかりの9/25のサロン・コンサート「山形弦楽四重奏団庄内演奏会Vol.2」のチラシを持って会場へ。
プログラムに挟み込む程の量はプリントしていないので、受付を過ぎたアンケート記入用テーブルの脇に、山響事務局の方々の許可を得て控えめに(?)おかせて頂きました。

どれどれ、GPは?とホールを覗くと、1曲目の「グランパルティータ」の練習中でした。それをちらっと聴いて、2曲目の「シンプル・シンフォニー」は初めて聴くのでGPは敢えて聴かないようにと思い、舞台裏へ。
フルートの足達先生にお会いして、11/21の酒フィル定期までのご予定をお伺い。なんとビータはたくさんあるけれど、酒田に音教などで来るのは11月初旬までないということが判明。それでは今日やりましょう!ということに急遽決まって、私がトップを吹かせて頂くドヴォコンのレッスンを受けることになりました。
(写真は「英雄の生涯」のGP、1階席後方からの眺め)

Photo_2急いでクリニックに戻り、楽器と楽譜を揃えて、軽く食事をし、希望ホールに戻りました。お盆を過ぎても昼間は暑い暑い。ちょっと動くと汗だくです。
戻るとちょうど「英雄の生涯」のGPが始まっていました。
前日(8/21)、県民会館で1回やっているので、飯森さんは希望ホールの残響に合わせてのタイミングとか音量のことを注意しながら(英語、ドイツ語、日本語を使って)、30分という限られた時間で部分分を取りあげてチェックされていました。
(写真は2階席からの眺め、106名ってのは凄いんだな、と思います)

Photo_3大曲を2日連続というのは、演奏する方にとってもかなりキツイことでしょう。指揮者も、肉体的にも精神的にも消耗する事と思います。時にはかなり大きな動きを見せながらも本番のためにセーブしている様な印象を受けました。

Photo_4「英雄の伴侶」を演奏する、山響特別首席コンマスのたかぎぃこと、高木和弘さん。
隣のホッホシルト氏とうしろの川崎氏が巨大なので、まるで中学生か高校生みたいに見えます(失礼!)が、その音楽は美しく堂々として澱みなくヴィルトォーゾで、周りを圧倒していました。
GPの時からブラボーって叫びたかったくらいです。


Photo_6Photo_54管編成ですので、リッターさん、小林志穂さん、足達さん、竹谷さんとフルートは4人。うしろはクラ、その後ろにトランペットが5人(Es管2のB管3のはず)ですね。

Photo_7あ、ハープのお一人(イン側)は、5月にジョンダーノ・ホールのサロン・コンサート第8回に出演頂いた内田奈織さんでした。
ご挨拶したらビックリされてしまいました。

さて、GPは予定通り14:30に終了。

本番の16:00開演まではゆっくり休む時間があります。足達先生は、後半の「英雄の生涯」だけだったのでレッスンをうけることになりました。これだけの人が来ていると、普段のように「首席奏者控え室」などはないので、ホールの4階のドア脇の踊り場のようなスペースでレッスン。

実は、私的には昨日1日のうちでもっとも充実し最も益になったのはこの30分ちょっとのレッスンでした。ドヴォコンのフルートトップはいわゆる「おいしい」ところ満載ですが、目立つだけに大変です。チェロソロの岩崎洸さんの演奏に合わせて、足を引っ張らないように、音楽を造らなければなりません。ただ間違えずに吹いたではすまされない大切で重要な役目。
足達先生から、「ブレスも音楽ですよ」と、当然とは思いながらも、楽譜を前に直接指導されるとあらためてその意味の大切さに気付かされる。音楽が流れるように、途切れないように、フレーズを考えて、息継ぎ、そして意味のない息継ぎをしないように、音形を譜面通り杓子定規に吹くのではなく大きな塊で考えながら演奏する、16分音符でも転ばないようにやや伸ばして強調するように、などなど短時間に様々な御指導を受けることが出来ました。


15:15、開場。エレベーターで4階まで上がって来たドア係の人が、私のレッスン風景を見て驚いておられました。足達先生にお礼を述べて、びっしりかいた変な汗をアイスコーヒーで冷まし、会場へ。別に一人で来たワイフと合流し座席へ。

前日の県民会館では飯森さんのプレトークがあったということでそのつもりでいたのですが、開演時間直前まで現れず。結局、グランパルティータの管楽器奏者12名+Cb1名がステージへ。

管楽器奏者にとってはよく聴き慣れた曲ですが、この曲には指揮者がいないので、下手側トップサイドのオーボエのクリュス氏と上手側トップサイドのクラのヴァン・レクム氏は、指揮者的な役割も担います。彼らは同時に講師として指導的立場な訳で、曲想を創り、全体を統率し、音楽を生き生きとさせるという意味でも、かなり体の動きは大きかったように思います。もともと体を動かすクセのある人なのかもしれませんが、吹きながら体で指揮をしている印象でした。
対照的にバセットホルンの郷津さんなどは、いつものようにほとんど体の動きがなく、そういう対比も面白かったですね。曲は楽章内で変奏曲形式で展開します。

2曲目。ブリテンの「シンプル・シンフォニー」。
この1曲目と2曲目の合間に、オレンジ色のアフィニスTシャツを着た飯森さんが登場し、トークを始めました。「グランパルティータ」はCb奏者以外は椅子に座って演奏しましたが、「シンプル・シンフォニー」では3名のチェロ奏者以外は全員立って演奏するため、椅子、譜面台のあるなし、高さ、場所など転換の時間が必要だったからです。

3曲の簡単な説明をされ、「英雄の生涯」ではプログラムにある副題の意味を考えながら聴くと理解しやすいだろうということなどを解説。いつもと違い極めて短時間でした。

「シンプル・シンフォニー」は個人的に生まれて初めて聞きました。
3楽章のマーラーのアダージェットを思わせる様な美しい旋律、絶妙な和音進行。堪能しました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、そしてチェロ、コントラバスの人数的にも、音量的にも、そして和音の構成でも曲が良く出来ていることを感じます。ひとことでいうとセンスのいいバランスの良さという感じ。
しかも、ライプツィッヒ_ゲヴァントハウスのコンマスであるVnのホッホシルト氏やシカゴ響の副首席であるヴィオラのリークォ・チャン氏が、また指揮者のないこの曲の指導指揮者的立場で体全体を使いながらの音楽の掛け合いも面白く見事でした。
2楽章では全員が弓を床に置き、ピッツィカート奏法のみ。楽しく愉快な曲想の中、演奏者も微笑みながら楽しそうに演奏されていました(個人的には特にチェロの茂木さんの演奏できて嬉しい!という感じの楽しそうな笑顔が印象的でした)。

この演奏にはブラボーを叫びたかったのですが、なんとなく言いよどんでしまって口の中で小さく(ぶらぼー)と言って、その代わりにたくさん拍手をしました。演奏された方々も聴衆がこの演奏を楽しみ喜んだことが伝わったようで、カーテンコールの際も楽しそうで、最後はステージ上でそれぞれの健闘を讃えるように握手したり軽く包容したりまでしていました。

さて、3曲目、ついに酒田初演の『英雄の生涯』です。
なんでも山形県の市民オケの雄「山形フィルハーモニー」さんは、今年の秋の定期演奏会で『英雄の生涯』をやるのだそうです。自前の打楽器を持たず、打楽器奏者が「0」で、団員の高齢化と団員数減少の危機にさらされている我が酒フィルとは大違いですね。。。

曲は、最初から最後まで聴き応えたっぷり。
特に印象に残ったのは、「英雄の敵」であるフルートの、相手を嘲り気持ちを逆なでする様な奇妙なスタッカートの音階。いかにも敵が英雄を嘲笑している感じがよく出ているとは思いましたが、愛するフルートをそのような役割に使われていることに、フルート吹きとしてはやや反感を持ちますね。

そして何と言ってもたかぎぃさんのソロヴァイオリンによる「英雄の伴侶」。もう素晴らしいの一言。周りでじっと聴いていた欧米のコンマスや首席クラスの弦楽器奏者も、高木さんの技術の高さと音楽性には脱帽したことだろうと思います。

「英雄の戦場」の華々しい金管群の咆哮と猛々しい打楽器群の活躍も楽しく、「英雄の業績」では随所にどこかで聴いた旋律が再現されて楽しい。最後の「英雄の隠遁と完成」まで来ると、この50分を超える大作を2日続けて、リハをいれると数日間の間に何回も演奏した疲れが奏者に感じられる部分があり、ちょっと残念に思うところもありました。これだけの大作、大軍団だけに、最後の最後の詰めはしっかりして欲しかったかな、という印象が残ってしまいました。

でもやはりコンマスの高木さんにはブラボーを送りました。
盛んな拍手、そして飯森さんには指揮の受講生でしょうか、若い男性数名によるとても大きな声の「ブラボー!!!」が2回も送られていました。

私個人の印象としては、3曲の中ではブリテンがもっとも音楽性も高くいい演奏だったと思いますが、やはりなかなか生で聴くことのない「英雄の生涯」を酒田で聴けたということだけでも感謝の気持ちですね。次いつ生で聴く事ができるだろう、、、という感じ(あ、秋に山形市で山フィルさんで聴けるんですね)。

足達先生にレッスンを受けることも出来、たっぷり汗もかき、ノドも乾いたので、終演後、山響FCのメンバーなどによる若葉旅館での打ち上げに参加。Vnのヤンネ館野さんと一緒に帰る人を含めて山形市まで帰る人が4人、天童まで帰る人が2人、上山まで帰る人が1人と、みなさん2日続けてのアフィニス演奏会通い。頭が下がります。当然ウーロン茶。
さらに、なんと電車で新潟まで帰る人が1人いらして本当に山響愛に感心致します。さらに、飯森さん、山響おっかけとして東京からいらして山形、酒田と2日続けてコンサートを堪能されたKさんなどは若葉旅館にお泊り(実は、翌日、すなわち今日8/23に拙クリニックで脳ドック健診を受けるというオマケ付きで東京からいらしたのです)
これだけの人数ながら、打ち上げの席に居た酒田の住民は、我々夫婦を入れて4人。なので、打ち上げと言いつつビールを飲んだのは、私とSさんとヤンネさんの3人だけでしたが。。。(苦笑)
疲れと汗でノドが乾き美味しいビールを確かジョッキ3杯(4杯?)は飲んだはず。最後の方は人の名前も出て来ないような脳が危ない状態になってしまいました。(汗)


Photo_8Photo_9帰宅したのは、夜9時半過ぎで、また半日以上放置されていた千代丸君ですが、幼かった表情も日に日に大人びて来ているように見えます。どうでしょうか。
ただすぐ戯れたり遊びを要求したり、疲れると床にドテッと寝そべるところはまだまだお子ちゃまなのであります。

あ、そうそう、Mちゃんからプレゼントされた千代丸専用おもちゃ。
与えたところ、その魅力に早速虜になり口にくわえて「これ、僕の!」って顔してました。
Yさん、Mちゃん、どうもありがとう!

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コメント

酒田公演は、ブリテンのシンプル・シンフォニーなんですね。これも、たいへん魅力的なプログラムです。山形の「英雄の生涯」の演奏会も、たいへん楽しみました。トラックバックいたします。
ところで、千代丸クン、成長が著しいですね。きりっとひきしまった表情になってきたようです(^o^)/

投稿: narkejp | 2010.08.24 19:27

narkejpさん、コメントありがとうございます。
山形市に住んでいれば、、、とも考えますが、大学病院勤務ですと平日夜にコンサートを聴きに出かけるという様な自由な時間はまずとれないでしょうし、、、。
酒田に住んでいればこその希望ホールや響ホールですので。
千代丸の最近のお気に入りは「枝豆」です。食欲ももりもりでまだまだ大きくなりそうです。(^^

投稿: balaine | 2010.08.25 03:57

チラシ、有り難うございました。素敵なチラシを作成していただき、感激です。

指揮無しで演奏するシンプル・シンフォニーは、とても勉強になりました。また、今回のメンバーで演奏できましたのは、実に素晴らしい事でした。
とても良い夏の思い出です♪


ひと月後に、素晴らしい思い出がもう一つ増えるよう、頑張ってまいります。

投稿: 茂木 | 2010.08.25 20:37

茂木さん、コメントありがとうございます!
茂木さんがチェロを弾いている時の表情は実に豊かです。幸せそうな笑顔、目を吊り上げ厳しそうな顔、悲しみをこらえた様な抑えた表情、、、。
中でも楽しくて楽しくて仕方がないという表情を拝見すると、聴いているこちらも笑顔になります。
9/25もまた楽しみです!

投稿: balaine | 2010.08.25 21:43

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