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2010.08.02

「鶴岡まちなかキネマ」で映画を観る

昨日は地区医師会のゴルフで、この暑い中を湯野浜カントリーで遊んできました。
しかし、スコアがどうのこうのという状態ではなく、とにかく暑さと多量の汗、疲労とどう戦うかで終わった印象。それでも普段の運動不足を少しはおぎなったとは言えるでしょう。

Photo_14午後4時過ぎに自宅に戻り、少し休んでワイフと出かけたのは5月に鶴岡市内に8年振りの映画館再興となった「まちなかキネマ」。
お目当ては封切り後観たい観たいと待ち望んでいた「必死剣 鳥刺し」。

Photo_4Photo_5この建物は、昭和初期に鶴岡で栄えた絹織物産の工場で、近代産業遺産ともいうべき工場跡。一本杉材の梁など建築学的にも貴重な資料になる様な建物のようです。


Photo_7Photo_10左の写真は入り口の部屋の天井を見たところ。昔の工場の名残を残してむき出しの梁やエアコンのダクトなどもかえって雰囲気があります。
中は4つのシネコンタイプの部屋と右の写真の平牧直営の「ヒラボク食堂」があります。


Photo_8Photo_12「必死剣 鳥刺し」は、満席165名の一番大きい部屋「キネマ1」での上映でしたが、封切り後3週を過ぎ、しかも日曜の夜(18時から)という回だったせいか、我々夫婦を含めて全部で10名いなかったようで、少し寂しい感じ。
小さな演劇など出来そうな雰囲気の良い部屋です。

鳴り物入りで鶴岡市内に映画館を復活させ、寂れいく商店街や鶴岡市中心部の活性化に一役!という「まちなかキネマ」ですが、大丈夫なのかな?とちょっと心配してしまいます。

三川町の大型シネコンの方は、周りにいくつもショッピングできるお店があり、ファストフードから焼き肉、ラーメン、中華までヴァラエティに富んだレストラン群や書店などもあり、子連れの家族や若者はそちらに足が向くのでしょうか。

酒田市中心部からも鶴岡市中心部からも三川イオンシネマまで車で20分程度なのですから、「まちなかキネマ」は今後余程上映作品を上手く選ばないと苦しいかもしれません。

酒田の港座復興にかける映画上映は、「太陽がいっぱい」とか「荒野の決闘」とか「オズの魔法使い」とか、懐かしの映画復活など上映作品に特色があると思います。今後、酒田と鶴岡の両映画産業界が三川のシネコンに負けずに残ってくれる事を祈りつつ様子を見守って(できるだけ観に行って)行きたいと思いました。

〜〜〜〜〜
映画の内容については、ネタばれになるので極力避けますが、私的には主役の豊川悦司の「濡れ場」はありだと思いますが、藤沢周平ファンの中には眉をひそめる人もあるかもしれません。ストーリーとしては、これまで映画化された藤沢作品の中ではもっともダイナミックで息を呑む様な展開もあり、そういう意味では藤沢作品らしくないとすら言えます。

最後のシーンで池脇千鶴演じる里尾が「今日もいらっしゃらなかったわねぇ」という台詞は余計だったと思います。赤ん坊の刺し子を縫うシーンや、この最後のシーンなど機微のわかる藤沢ファンなら「黙して語らず」演技だけで理解させるような脚本の方が良かったのではないかと勝手に思います。ちょっと説明的すぎたというか。

あと、個人的には、海坂藩の「バカ殿」右京大夫を演じた役者さんが、エステーのCMに出てくる殿様(大河ドラマ「新撰組!」で慶喜を演じた人らしい)に見えて仕方なかった。すみません!

それと兼見が亡妻睦江の事を回想するシーンなどでバックに流れるフルートの音楽がとても気になりました。ヘタウマというのか、決して不安定ではないのですが、抑揚やヴィブラートを殺して和笛っぽく演奏するように指示されたのか、なんだか心細い音に聞こえました。それが狙いだったのかもしれませんが。「オレよりも下手じゃない?」などと自惚れbalaineは考えてしまいます。(苦笑)

映画の詳細は、映画『必死剣鳥止し』公式サイトをご覧ください。前宣伝通り、最後の15分間の殺陣のシーンは凄かったですね。
ちょっと現実にはあんなに血は出ないでしょう、気持ち悪がる人もいるのでは?という印象も持ちました。

ひとつ忘れていました。
主演の豊川悦司自身が「最も印象深いシーン」で「是非観て欲しい」と言ったと伝え聞くあのシーンは良かった。
雲が大きくかかった雄大な鳥海山をバックに兼見が笠を被って領内を歩く、というシーンです。鳥海山の迫力が良かった。また白鳥が飛んで行く、飛んで来たという飛ぶ方向の違いで季節の移ろい(春になった、冬が近い)というのを見せる手法も面白かったです。

〜〜〜〜〜
あたらし物好きで食いしん坊のbalaine&kanon夫婦が「ヒラボク食堂」でご飯を食べて帰ったのは当然のこと。この事については別に記事にしようと思います。

「鶴岡まちなかキネマ」。美味しい食事が出来る「ヒラボク食堂」とともに繁盛してほしいものです。

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コメント

奇しくも同時期に同じ映画を観ました。いや〜、海坂ハードボイルド、すごかったです。人畜無害中年には、いささか刺激が強すぎました(^o^)/
最後の、里尾さんの「今日もいらっしゃらなかったのね」の台詞は、原作にもそのようにありますので、しかたがないんじゃないでしょうか(^o^)/
トラックバックいたします。

投稿: narkejp | 2010.08.03 06:24

narkejpさん、藤沢周平の剣客ものは、当然切り合いがあり、本来ハードボイルドなのですね。原作を知らない事が露呈してしまいましたが、「もしかすると、最後のセリフは原作にあるのかも、、、刺し子を縫っている傍にいた女性が『あかんぼうのだよ』というのも、原作にあるのかも、、、」とちらっと思いました。
あまりにも説明的すぎるので、そうなのかもと思いました。
冒頭の能のシーンで役柄の名前が字幕で出て来るのは、親切なのか、テレビドラマ風ではあるけれど映画風ではないのでは?と思ったり、、、。まあ批判は自由ですよね。でもいい映画だと思います。単純に楽しみました。

投稿: balaine | 2010.08.03 08:56

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