昨日は酒田中央高校の定期演奏会に出演
一介の市民オケ愛好家団員としては、畏れ多いくらいの共演ですが、正確に言うと八木さんがメインで登場されたモーツァルトのホルン協奏曲第3番変ホ長調にはフルートがないので共演していません。
その代わり、写真のようにゲネプロの時から間近でその音楽を感じ、写真を撮ったり、一緒に昼食(ラーメンの川柳)に行ったりと、普段そこまで親しくお話し出来ない方と貴重な時間を共有出来ました。
プログラム後半の最初に、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を演奏したのですが、八木さんは協奏曲を演奏した後にも関わらず、ホルンのトップとして一緒に演奏して下さいました。それだけでも大変有り難い事なのですが、その曲でフルートトップを務めたbalaineは、八木さんのホルンと絡むところもあり、またごく至近距離でその素晴らしい音色を体に浴びる事の出来る僥倖に感激でした。
平成19年1月の山響定期で、飯森音楽監督体勢になって初めてのブルックナーの「ロマンティック」を聴いた時、ホルンの1番は既に八木さんだった。あの冒頭のホルン一本の、聞く側でさえ緊張する様な出だし。見事な演奏だった。
ホルンがソロを取る部分のある曲は、団員を知っているこちらはどうしても「頑張れ!」などと失礼ながら応援しながら聴いてしまうのだが、八木さんがトップになってからのホルン軍団の安定感は素晴らしいと思う。
そして昨日の「パヴァーヌ」での、冒頭の八木さんのソロ。その音を間近で聴けただけで本当に幸せだった。コンサートに一緒に出演させて頂いた幸せを感じながら「ああ、今八木さんと一緒に演奏しているんだなぁ」などとちょっと雑念がはいりながらも、、途中のフルートソロのところではそういうことは全く忘れて音楽に没頭することが出来た。
でもあらためて、八木さんのホルンの音のその美しさ、柔らかさ、人の心を惹き付ける魅力を存分に感じることが出来た演奏会だった。(自分が出演しながら、ほとんど観客の一人と化していたのかも、、、)
(写真は会場でkanonが撮ってくれたもの、ラヴェルを演奏した直後のもの)
そうそう、主役は高校生達。
高校に入って初めて弦楽器を持った子達ばかりとの事。
わずか1年や2年でここまで演奏出来るものなのか?!と驚嘆するしかない。
もちろん、ピッチやリズムやテンポ感など、問題はたくさんある。個人のレベルにも大きな差があり、アンサンブルとしてまとまっていない点もある。けれども、そういうことを無視する訳ではないが、彼女達の演奏を間近聴くと、その頑張り、努力、そして短期間での進歩に驚き、聴いているこちらも幸せな感じになる。
直近の1〜2週の進化は本当に素晴らしく、お世辞抜きで「上手だなぁ〜」と思った。
「ああ、彼女達、弦楽器が好きなんだな。音楽が好きなんだな。いいなぁ、、、」
3年生はこれで引退のようであるが、卒後も弦楽器を好きでいてもらいたい。いつの日にかまた一緒に演奏する機会があるといいなあと思う。できれば、将来は酒フィルに入団してもらいたいものである。
モーツァルトとラヴェルの他は、最初にホルベルク組曲から4曲抜粋、そしてメインにボロディンの未完成交響曲である第3番を演奏した。さらに、学生だけで(指揮のM氏も抜きで)、これまでは「ロビーコンサート」的に演奏していた小曲を2曲披露していた。
校歌を含めての2曲のアンコールもなかなかうまく演奏出来たと思うし、酒フィルや酒吹、その他フリーのアマチュア演奏家(主に管楽器)を加えての管弦楽も、観客には存分に楽しんで頂けたと思う。
演奏会終了後は、賛助出演の大人達有志で八木さんご夫妻をお誘いして「兵六玉」で楽しい打ち上げ。ついついお疲れの八木さんを遅くまで(22時少し前)お引き止めして、楽しく飲み食べ語らうことが出来た。参加者は皆一様に、八木さんと共演出来た幸せを感じ、八木さんの素晴らしい音色に心ふるわせ、そのお人柄にさらに尊敬の念を強くしていたと思う。
指揮指導のM先生、大変お疲れさまでした。
いい演奏会でした。大成功、おめでとうございます!
〜〜〜〜〜
さて、今日の千代丸。
外構、庭の改装に伴って、門扉や庭に灯りを設置する事にしたのだが、そのスイッチや電源供給のため、リビングの天井に穴をあける工事をするらしい。ということで、マッサージチェアを移動させたら、レコードプレーヤーの上に置いた、昔懐かしいドイツグラモフォンの「Easy Listening Classics」のレコードの上から、マッサージチェアの上におかれたネズミもどきに対し、狙いを定めて身を潜める千代丸です。
獣の様な表情が素敵だ!
こんなに前脚長いの?と思うくらい伸ばして、獲物をゲット!
獲物捕獲の訓練はこのように毎日怠りありません。
お外に出せないのがかわいそうになる位、本能でしょうか、獲物捕獲の練習をしています。
酒田に来て17日が経過しましたが、一回り以上大きくなった様な気がします。
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コメント
昨日は本当にお世話になりました。
打ち上げから帰るときも、動けないうちの奥さんのそばで、色々話をしていただいていたとか。
お気遣い、大変ありがたく思います。
僕自身とても楽しく、また、新しい事を色々考える事のできる一日でした。
こんな機会を与えてくださった皆さんには、心から感謝です。
投稿: クロヤギ | 2010.07.21 01:00
クロヤギさん、コメントありがとうございます!
写真勝手に載せました。事後承諾でお許しください。
私にとってもそうですが、生徒さん達にとって、「いい音楽」を間近で聴いて、「いい音」のシャワーを体に浴びる事は、千のアドヴァイスに勝るものがあると思います。
こういうチャンスに恵まれたのも酒田に住んだからだと言えます。酒フィルで数々の名手と共演させて頂いたり、プロの音楽家と仲良くなったりと一種のserendipityと言えるのではないかと思います。こういう巡り合わせにも感謝の気持ちでいっぱいです。
これからもよろしくお願いします。
投稿: balaine | 2010.07.21 09:04