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2010.06.18

ザ・中村紘子ナイト

昨日、6月17日(木)から山形市に泊まっています。
今日から山形テルサで学会。今日は発表もありました。まずまずの出来だったのでは。。。

Photo学会場は山形テルサ3階の「アプローズ」。イブニング・セミナーまでいれて朝9時から18:15までず〜〜っとお勉強。
引き続きホワイエで会費無料の立食懇親会。しかしビール一杯とすこしだけ食事をして18:45においとま。
19:00からテルサ大ホールで山響のコンサート。昨日も書いた「山形テルサ開館10年記念 2010プレミアムコンサート」。学会でも希望者を募って招待。私はちゃんと自前でチケット二枚ゲット。

家内は別行動だったので一足先に会場へ。私は学会場からスーツ姿で会場へ行くとチケットもぎりでちょうど山響FC副会長の「まーちゃん」にばったり。
「あれ〜?え〜?どうして?」と驚く彼女に事情を説明。

会場では飯森音楽監督のサービス精神でプレトークが始まっていました。
しかも駐車場が混雑しているらしく、全席売り切れの会場にまだ空席が目立つため、一度引っ込んだ飯森さんがまた出て来て、6/26の東京でのコンサートの宣伝。といっても、「山響のコンサートは東京でも人気で、チケットは売り切れですが、お知り合いが東京にいらしたら是非山響のコンサートに足を運んでみてくださいと宣伝してください、、、」、、、ん?でしたが。

今日のプログラムは、前半がドヴォルジャークの交響曲第9番「新世界から」。
前プロもなく、いきなり「新世界から」。
酒フィル春のファミリーコンサートで超有名な「第2楽章」を演奏しました。5月の脳外科コングレスでは「第1、第4楽章」を演奏しました。のでフルートパートは頭に入っています。また足達先生や竹谷さんと一緒に(心の中で)演奏してしまい、休憩時間に隣りの家内から指導が入りました。。。(苦笑)

今日の山響は、どういったらいいでしょう、なんだか今ひとつの集中力のように感じてしまいました。暑さのせいかも知れません。2日で「ベトしち」、「新世界から」、ショパンのPコンの超有名曲3つとアリアの伴奏というのは過酷でしょう。演奏しなれている曲とはいえリハの期間も短く2日連続で全く違うプログラム。しかもソプラノの森麻季さんに合わせ、今日は超大御所中村紘子さん。緊張とともになんだか雑念の入る条件が揃った感じ。そのせいなのか、いつも美しいヴァイオリンが今ひとつ。音が揃っていないし、ピッチもあっていないし、コンマスの犬伏さんに合っていないのはプロのtuttiとしてどうなんだろう。トラが何人かいたようにも見えました(2階席なのでよくわかりませんが)。

管も弦もどのパートが正しいピッチなのだろうか、といぶかしく感じる部分もありましたが、2楽章のコール・アングレの斉藤真実さん、ブラボーでした。ホルンの4人の中でもやはり八木さんはどんな時もかわらず集中力は高く、トランペットの井上さんはちょっとお疲れの感も見え隠れしながら、ハイトーンはさすがの音色。チューバは女性のトラ奏者のようでした。

東京、大阪、京都、札幌、福岡などプロオケのある土地から学会にいらしている重鎮の先生方も、4楽章でもトランペットやチェロ、コントラバスの演奏に身を乗り出すように聴いている方もいました。が、この演奏では「お!山形交響楽団ってなかなか凄いじゃないか!!」とは思って頂けなかったのではないかと少し残念。

15分の休憩後、後半はピアノ協奏曲。
中村紘子さんは黒と白のシックながらひらひらのドレスで登場。椅子に座った際にひらひら部分が上手くさばけず何回か座り直しておられました。
ショパンのピアノ協奏曲。これも2回演奏したことがありフルートパートは頭に入っています。

長い長いオケのみのイントロが終わって、バーン ババ〜バ バンとピアノが入った瞬間から「中村紘子の世界」が華々しく展開。2楽章のソロのところなど、オケがいなくなってソロリサイタルになったのかと思う様な、オーラというか凄みを感じました。
ファゴットの高橋あけみさん、ピアノと愛を語らうフレーズ、中村紘子さんのピアノにぴったり合わせます。思わず「うまいなぁ、、、」と心の中でつぶやいてしまいました。
3楽章、決して普通より速い訳ではないのですが、中村紘子さんのピアノ、アゴーギグが独特で、ルバートしているのに疾走する感たっぷりで面白い(面白いなんて思っちゃいけないかもですが)。

中村紘子さん、ピアノを弾いていないときはオケの方に向かって、今にも指揮をしそうな感じで曲に入り込んで手を振っていました。思わずラトル&ベルフィルとモーツァルトのピアノ協奏曲を惹いた内田光子さんを思い出してしまいました。

肩が外れるんじゃないかと心配するほどタッチ後に腕を振ったりして、足もぴょんぴょん跳ねたりすごい力演だったと思います。今日のコンサートは、やはり「中村紘子を聴きに来た」という観客が大半だったようで、割れる様な拍手、拍手、拍手、いつまでも拍手。
中村さんが飯森さんにファゴットの高橋あけみさんを立たせるように耳打ちしたように思いました。やはりあのファゴットは中村紘子さんもブラボーと思ったのだと思います。素晴らしかった!

拍手、拍手、、、鳴り止みません。
いきなり椅子に座ってアンコール。
なんと迫力のラフマニノフ「鐘」。シュタインウェイのフルコンが壊れるかと心配になるほどの激しい打鍵。体全体、腕全体を使って重々しい割れる様な「鐘」の音。

拍手、拍手、、、鳴り止みません。
「もう一曲」と言う感じで人差し指を立て、ショパンのワルツ。
「これって、ショパン?」という感じの演奏。ジャズかと思いました。もう「中村紘子ワールド」炸裂です。素晴らしい!家内はまるでジャズのコンサートのように「ヒュ〜」と声を出してしまいました。

拍手、拍手、、、鳴り止みません。
なんとアンコール3曲目です。観客もわぁっ!という感じ。
ブラームスのハンガリー舞曲1番。本来オケの曲、ピアノなら連弾だとおもうのですが、一人連弾みたいな演奏。少々音が外れても飛んでも「ちっちゃいことは気にしない、ワカチコワカチコ(古!)」という感じの演奏でした。

ようやく15分にも及ぶアンコールの時間が終わり、ず〜〜っとステージ上で中村紘子ワールドを楽しんでいた山響団員も解放されます。おつかれさま!と大きな声で言いたかった。

群響FCの事務局でドクターの方がなんと日本脳ドック学会に来ていて、コンサート会場でばったり。「中村さん、凄かったですねぇ」と、どうしても山響の演奏よりそちらの話になってしまいます。要するに主役は中村紘子さんだったんだ。だから「新世界から」が前プロみたいになっちゃって、ちょっと集中力を欠く様な演奏に聴こえたのかも。

聴いていて疲れたけれどある意味パワーをもらうような演奏会だったと思います。
まさに、『ザ・中村紘子ナイト』だったのでした。

学会のことなどは明日以降にまとめて書くつもりです。

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コメント

balaine先生、後ろから声を掛けられた時

「え!!」

とびっくりしてしまいました~。

しかも群響ファンズのO会長もいらして二度びっくり!!O会長、実は脳外科医さんだったのですね?

やはりどの方に感想をお聞きしても

「中村紘子は素晴らしかった」

の声でした。

まさに、「中村紘子オンステージ」

私は前から5列目で聴いていたのですが(金管は勿論、木管まで全滅席でした・・・涙)
神が現れた瞬間を間近で拝むことができ、フリーズ状態でございました。
何でしょうか・・・今までソロも二度聴いたことがありますのに・・・

balaine先生のお持ちのレコード、おきれいでしたねぇ・・・
50年間、世界で名を馳せて日本のピアノ界に君臨し続けた中村紘子・・・あの夜を目撃?できたことは大変シアワセでありました♪

投稿: まーちゃん♪ | 2010.06.22 22:39

まーちゃんさん、良かったですね〜。
なんか大御所中村紘子さんがとてもかわいらしく見えました。庄内町響ホールのシュタインウェイは中村紘子さんが選定し、杮落し演奏もされたのですよ。あの日も知り合いの庄内町長夫人が来ていました。
、、、レコードにサイン、貰いたかった、、、

投稿: balaine | 2010.06.23 01:35

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