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2010.05.02

サロン・コンサート第8回、大成功!

平成22年5月1日(土)、GWまっただ中、「五月晴れ」のもと、午後3時半頃から拙クリニック自慢の「ジョンダーノ・ホール」にはぞくぞくと人が集まりました。

Photo午後4時、主催者としてお二人のプロフィールを簡単に紹介しさっそくデュオ・リサイタルのはじまりはじまり〜。
 内田さんは純白のドレス、足達さんは黒の上下のスーツですがシャツやタイにさりげないおしゃれが光ります。お客さんの多くは、間近でみるハープの美しさと迫力の音量に端から釘付けの様。

Photo_2足達さんのフルートの深みのある音、時に輝かしく、時に渋く、時に明るく、時に暗く、声を出して歌っているように響きます。
内田さんのハープの音、優雅に、時に繊細に、時に迫力を持ってホール内に響きます。

Photo_3口火を切るのは足達先生のテーマソングともいえる、テレマン/ソナタ ヘ長調。山形県民なら20年近く前からTVCFで目にしたことがあるでしょう。足達先生と愚息の師匠であるチェロのシン先生(中国漢字が出ません)が山形美術館前の庭で演奏するコマーシャルで使われた曲です。
 2曲目はロータ/フルートとハープのためのソナタ。ニーノ・ロータといえば、映画「太陽がいっぱい」や「ゴッド・ファーザー」のテーマ曲の作曲で有名ですが本業はクラシックの作曲家。でもこの曲は初めて聴きました。優しい曲です。
 3曲めはベルトミュー/フルートとハープのための5つのニュアンス。5つの性格の違う、でも底にはどこか共通のものが流れた一つの音楽。軽やかなフルートと弾むハープ。優しい笛の音にハープの太い低音の響きから超高音の輝きまで存分に活かされた「かっこいい」曲。フルート関係にはよく知られたベルトミューですがまだまだこんな知らない曲があったのか、と新鮮な喜び。

15分の休憩の後、後半にはいります。

Photo_4ハープは非常に繊細な楽器で、1曲演奏の度に、または曲によっては楽章の間に何度も調律します。観客の熱気で室温が上昇した事も影響しているでしょうが、強い力で弦を弾き、ペダルで半音上げたり下げたりする度にローターで弦が引っ張られるためのようです。
 後半は、まず4曲目の廣瀬量平/エレジー、5曲めのアッセルマン/五月の歌と内田さんのハープソロです。
廣瀬量平の曲は、途中にハープの苣体を叩いたり弦を指ではなく手のひらで強く叩いてブ〜〜ンという面白い音色を駆使し、クラシック音楽用の西洋楽器をある意味土俗楽器的に、三味線やお箏のような邦楽的な表現手段として使っていました。アッセルマンの曲はどこかで聞いた様ななつかしい雰囲気一杯、アルペジオを多用した「ハープらしい」曲で楽しめました。

Photo_56曲めからまたフルートが参加。ダマーズ/アーリーモーニングによる変奏曲。これもフルート吹きには有名な作曲家ですが、ハープ奏者であった母親の影響もあってハープの曲も結構作っている事を初めて知りました。
7曲め、プログラムの最後はドップラー&ザマーラ/カジルダファンタジー。「ハンガリー田園幻想曲」で有名なドップラー。兄弟でフルートの名手であったため、その作られた曲はダイナミックで難易度の高いものがおおいようです。ザマーラはハープ演奏家/作曲家だそうです。名手二人によってオペラ「カジルダ」のフレーズ(このオペラ知りませんが)を使って、ヴィルトゥオーソな名曲が生まれ、それを足達&内田という名手二人が再現し、さらに自分たちの音楽として届けてくれるわけです。お二人の素晴らしいテクニックと音色、最後の曲にふさわしく盛り上がりました。

沢山の拍手。
花束のプレゼント。
足達先生の表情も柔らかくなりました。内田さんも嬉しそう。

アンコール1曲目は、一昨年二人が山響の「モーツァルト定期」で演奏した「フルートとハープのための協奏曲」から第2楽章の抜粋。結婚する娘が弾くハープに合わせてその父で貴族のアマチュアフルート愛好家が一緒に演奏してお祝いするというシチュエーションで作曲を依頼されたモーツァルト。その結果、こんなに素晴らしい曲を後世に残してくれました。私もいつか人前でハープ奏者と一緒に演奏してみたいものです。
盛んな拍手は途切れず、アンコール2曲目のサービス。マスカーニの歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「間奏曲」。フルートの伸びやかな音色とハープのダイナミクス豊かな音色がホールの中で美しく溶け合って優しい気持ちになれるアンコールでした。


観客の中には拙クリニックの患者さんやそのご家族も少なくなく(10名以上いらしたと思います)、皆さん大変満足した穏やかな表情で会場を後にされる姿が心に残りました。その他の有料入場の方も、酒田フィルの仲間や音楽好きの人たちが、GWの最中、午後〜夕方のひと時をお二人の素晴らしい音楽に酔いしれました。

フルート奏者は足達先生で4人目のご登場でしたが、ハープは初めて。
Photo_6満席で60席程度の小さな「ジョンダーノ・ホール」では、最前列の観客はほぼ「かぶりつき」状態。すぐ目の前で響くハープは、耳だけではなく床からそして空気から身体に振動として伝わって、迫力と言ったら良いのでしょうか、CDをステレオやヘッドフォンなどで聴く状態では決して味わえない真の意味での「臨場感」を感じて頂けた事と思います。
グランドハープの生の演奏を見る機会など酒田に居てはそうそうないはずで、「こんなステキな音楽会を企画して下さってありがとうございました」と感謝の言葉を述べられる観客も複数名いらっしゃって企画立案準備実行を家内とほぼ二人だけの手弁当状態でやったので大変報われた気持ちになりました。
でも、そもそも「頑張って」やっているつもりも「努力して」いるつもりも全くなく、こういう音楽会を開催出来るだけでとても幸せです。主催者だから当たり前とは言え、いつも素晴らしい音楽を間近でチケットも買わずに「無料」で聴かせてもらっているのですから有り難いことです。

昨夜は酒田にお泊りの、足達さん、内田さんとともに主催者である我々夫婦、秋田から演奏会のために来てくれた家内の両親、そして地元のフルート吹きで足達さんとも交流のある女性お二人の計8人で、「お魚&和食」が大好きという内田さんのご要望に応えて市内で打ち上げ&ご苦労さん会。
のどぐろの焼きもの、お刺身の盛り合わせ、お鮨などなどに舌鼓をうち楽しくうち上がりました!

〜〜〜〜〜

次のサロン・コンサート第9回は、7/3(土)にフルート・クライスの上坂学さんの3回目の登場。いわゆる「酒田場所」と呼んでいる、『フルートを楽しもう! in 酒田 Vol.3』です。
プロムナードコンサート+フルート講習会+ムラマツフルート試奏会+ムラマツフルート修理室長伊藤氏(酒田市出身)による楽器無料調整会(ムラマツ以外の楽器も可です)をひとまとめで開催します。フルート吹きはもちろん音楽の好きな方にたくさんお集まり頂きたいと思っています。
翌日の7/4(日)には、希望者に予約制で個人レッスンを予定しています。

次の次のサロン・コンサート第10回は、9/25(土)に山形弦楽四重奏団に再登場頂く予定です。「山形Q庄内演奏会 Vol.2 」という訳です。是非この演奏会を軌道に乗せて「庄内定期」ということにしたいな、弦楽四重奏好きが庄内で集まる場所と時間を提供する一助になれればと思っています。

これからも、拙クリニックのサロン・コンサート in ジョンダーノ・ホールをどうぞよろしくお願い致します。


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コメント

先生、奥様。お疲れ様です。
演奏会成功、よかったですね。
心からの感謝の言葉、全てが報われますよね。

音楽をつうじての心の交流、ジョンダーノ・ホールがみなさんにとって、かけがえのない存在になってきていますね。

企画、運営は大変でしょうが、みなさんのあたたかな思いが活力となりそう。(^-^)/

投稿: ふなゆすり | 2010.05.04 04:28

ふなゆすりさん、コメントありがとうございます。
サロン・コンサートを通して交流が増える事はとても嬉しいです。特にうちにかかっている患者さんが家族と共に来られたり、一度来た人が友人を誘って来てくれたりと、「人の輪」が広がることは大変幸せです。
それが音楽の持つ力だと思います。

投稿: balaine | 2010.05.04 23:47

コンサートのご成功おめでとうございます。

フルート吹きにとってハープというのはある意味憧れの楽器ですよね。いつか一緒に演奏したいけれど、アマチュアではなかなか手が届かない…。

そんな演奏会をプロデュースされて、お忙しかったとは思いますが、十二分に楽しまれた様子があふれていますね。

酒田がもっとちかければなぁ。

投稿: Teddy | 2010.05.06 12:36

Teddyさん、酒田は金沢よりは近いと思いますよ。
羽田から50分、庄内空港から車で15分です。混まない空港ですから、保安検査場は出発時間の10分前で十分間に合いますよ。
是非是非「酒田場所」にいらして下さい!

投稿: balaine | 2010.05.06 17:15

お久しぶりです。
こんなに遅いコメントでごめんなさい。お気づきにならないかも!?
山Q庄内定期、9月25日なら愛車で駆けつけられるかも。
駐車場のスペースを空けておいていただければ幸いです。
さて、ナビが役に立つかな?

投稿: えがお | 2010.05.15 18:41

えがおさん、9/25、是非是非空けておいてくださいね。拙クリニックの駐車場には16台+αは停められます。
一杯の場合は、道路を挟んでお向かいが「ツ○ハドラッグ」なので、そこにこっそり置いてもいいと思います。
終演後、ジュースの一本でも買って頂ければ。(^^)

投稿: balaine | 2010.05.15 23:38

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