追悼!井上ひさし先輩
♪ な〜みを ちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷ かきわけて ♪
♪ く〜もを すいすい すいすい おいぬいて ♪
こちらはカラー画像ですが、当時小学生だった(はず)の私が我が家で観たテレビの記憶は「白黒」でした。東京オリンピックの年、昭和39年に始まり、大阪万博の前の年、昭和44年まで6年間に渡ってNHKで毎日夕方に放送されていました。
私の世代の日本人ならほとんどの人が観た事がある、または毎日のように楽しみに観ていた『ひょっこりひょうたん島』の作者、井上ひさし氏が4/9に亡くなられました。
4/11(日)の山形新聞朝刊に、昨年から患っている肺がんの治療中で、なにかの公演を延期した、と書かれていて、「あ〜もしかすると、もう長くないのかも、、、」と思っていたら、その日の昼頃にニュースで死去の報が流れていました。
4/12(月)の朝刊各紙は休刊日であったため、きちんとした記事が載ったのは昨日4/13(火)の朝刊でしたが、上の写真の如く山形新聞の月曜の夕刊に新聞記事としてはいち早く報じられました。亡くなられて3日後であり、すでに密葬も済まされたのだそうです。
井上ひさし氏は、高校(県立宮城県仙台第一高等学校;通称仙台一高)の先輩にあたります。先輩と言っても20年以上も離れていますので、なんの接点もありません。高校時代の文化祭に一度来られたことがありました。その時は、体育館で講演会があったのですが、横断幕はベタですが「井上先輩、ひさしぶり!」というものでした。(苦笑)
山形県の川西町に生まれたものの、父親と死別、その後苦労して転居し、母親と別れて仙台市にある教会付属の児童養護施設「ラ・サール・ホーム」に預けられ、そこから中学、そして仙台一高に通っています。ここでの思い出を脚色して有名な『青葉繁れる』が生まれました。この小説は映画化とテレビドラマ化もされました。
ハンサムな転校生役は映画では草刈正雄、テレビでは沖雅也が演じています。この転校生は、井上ひさしの一学年上の菅原文太氏がモデルと言われています。
二女高のヒロイン若山ひろ子は映画では秋吉久美子、テレビでは竹下景子でした。このヒロインは当時二女高に通っていた若尾文子さんがモデルとされています。
発表当時、結構話題になった、ほのぼの青春ドラマでした。
井上ひさし氏の文筆活動は多彩で、小説、随筆、戯曲などなど秀作がたくさんあります。出身地の小松を冠した「こまつ座」など演劇の世界では、『頭痛肩こり樋口一葉』とか『泣き虫なまいき石川啄木』、『しみじみ日本、乃木大将』といった、楽しい韻を踏んだ題名もあり、氏の剽軽で真面目なところが表れています。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに書くこと」
少し早過ぎましたね。
残念ですよ、先輩。
ゆっくりお休み下さい。
合掌。。。。。
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