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2010.04.24

花見と仙台フィル

本日、土曜日は13時丁度に仕事が終わり、その足で鶴岡を目指しました。昼食を済ませた後向かったのは鶴岡公園。
Photo予定より一週間遅れて『桜祭り』開催中の鶴岡公園。
映画「花のあと」のロケ地になった桜並木の道。主演の北川景子が歩いた小径です。
日陰を歩くとまだまだ肌寒くコートが手放せませんが、ようやく桜の季節です。

Photo_2鶴岡公園内にある「大宝館」。多分入るのは初めてです。入場無料。
この大正時代の建物と青い空とピンク色の花びらのコントラストが綺麗です。

大宝館の中は、鶴岡に縁の著名人に関する展示が中心です。
高山樗牛、横光利一、石原莞爾、今井繁三郎、藤沢周平、丸谷才一、、、といった郷土の人物の展示の中に
Photo_3佐藤敏直氏の展示もありました。
2/20のサロン・コンサート第7回 in ジョンダーノ・ホールで山形Qが取り上げた「弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ」の作曲者です。展示されている写真をよく見ると、1998年に当時の余目町の響ホールで佐藤敏直作「交響讃歌やまがた」を演奏した時の模様などを見る事が出来ます。オケの中には12年前の今よりずっと若々しい山響団員の顔(ヴァイオリンの中島さん、フルートの足達さん、クラの牧さんなど)があります。

Photo_4こちらは中田義直の使っていたピアノ。
鶴岡出身ではありませんが、名曲「雪の降る街を」は鶴岡に来た時に作曲の着想を得たと言われており、鶴岡市民は誰でもいつでも歌えるほどに浸透している曲です。私も鶴岡市立荘内病院勤務時代には、飲み会の打ち上げでドクターが肩を組んで「雪の降る街を」を歌う事に驚き感動した覚えがあります。


さて、少しのんびりしすぎました。
急いで家に戻ります。
今日は希望ホールで18:30開演で仙台フィルのコンサートがあるのです。

Photo_5主催は酒田共同火力発電(株)。
組織の力でしょうか、1300超の希望ホールはほぼ満席でした。山響の酒田定期でも満席にしたいですね。近々は5/13(木)にピアノ河村尚子さんでショスタコのピアノ協奏曲やチャイコの4番。飯森監督、酒田には1年ぶりの登場です。

プログラムは、
グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ショパン/ピアノ協奏曲第1番
ムソルグスキー=ラヴェル/組曲「展覧会の絵」

指揮は山下一史氏。ピアノは三浦友理絵さん。
「華麗なるオーケストラサウンド」という副題の付いたコンサート。クラシック通でない人にも楽しめるプログラムです。
グリンカは、酒フィルで一昨年の定期演奏会の序曲として取り上げました。
ショパンは、映画「のだめ」の記事のところ書いたようにH18年にハンガリー演奏旅行でやった思い出の曲です。
「展覧会の絵」は、ラヴェル版ではなくトゥシュマロフ版という変則ですが、つい先日3月のファミリーコンサートで抜粋を演奏しました。


(ここから先は、私個人の勝手な感想です、お読みになって気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんので、ご注意を)

満員のお客さんは盛んな拍手を送っている方も多かったようですが、どこまで本当に満足されたのでしょうか。昨年、一昨年と同じ仙台フィルの酒田公演で感じた事ですが(「名残の櫻とコンサート」(2008.4.20)参照)、どうも仙台フィルのサウンドにはしっくりこないものがあります。昨年は辛口批評になる事を避けるためブログ記事にすらしなかったのですが、3年続けて同じように感じたのでこれは私の感性がおかしい訳ではないと思ったので、今回は書きます。

パートによっては、これがプロなのか?(市民オケレベルか?!失礼)と思うところもありましたし、12型の迫力のオケなのですが、大音量を出してもバーンとまとまった音楽になっていないので迫力を感じないのです。「音が大きい」という意味での迫力は感じるのですが、心の中にグォ〜ンと入り込んでくるものが少ない。
それぞれのパートの中で、またはパートとパートの間でのアンサンブルが緻密でないので、聞いていて音楽に入り込んで行けない感じがします。今日のコンサートを聴いて思った事は、「山響ってすごいんだ!」ということです。プロの演奏家なのですから、個々の演奏技術という面では仙台フィルも山響もそんなに大きな差はないのではないかと思います。もちろんどちらのオケもトップクラスのレベルの奏者ばかりではないことは否めないと思います。しかしパート内での実力差をあまり感じさせず、アンサンブルが緊密で音楽が立ち上がってくるのが山響のサウンドだと思います。さらに、たとえば特別首席コンマスの高木さんや、ホルンの八木さん、トランペットの井上さんのような真にトップクラスと言える奏者がいます。もちろんお名前を挙げない他の団員にも素晴らしい奏者がたくさんいます。それは仙台フィルだって素晴らしい奏者が沢山いると思います。それが「オケ」というアンサンブル集団になった時に、個々の力だけではない大きな差が生まれていると感じます。

今のサウンドが仙台フィルの目指しているものなのかなぁ〜、団員も不満を持っているんじゃないかな〜と勝手に考えています。これは指導者、指揮者の差なのでしょうか。
山響の場合は、飯森音楽監督がやはり素晴らしいのだと思います。地元のオケを応援する者、昔から応援している者として「身びいき」になっている事は否めませんが、本当に山響のここ5,6年の進化は凄いと思います。それまでそういうものがなかった山響に「追求するサウンドの方向性」を目に見えるように導いた飯森さんの功績は本当に素晴らしいと思います。仙台フィルにはそういう「方向性」とかアンサンブルの緊密さを追求する指導者が欠けているのか。そういう者を求める人がいないのか。。。

仙台フィル関係者がこの記事を読まれたら、「この素人が、知った顔して、無責任な事を書きおって!」とお怒りになるかもしれません。しかし、今日の演奏会を聴いた市民オケの仲間の複数名が私と同じ様な感想を持っていました。自らがオケ団員として、それなりに理想を求めて音楽を追究している者達が、仙台フィルのアンサンブルの甘さというかバラバラ感にやや寒いものを感じ、プログラムは、曲は素晴らしいのになあ、、、と感動や喜びよりも少し残念な気持ちを感じていました。
そして結果的に「山響の素晴らしさ」を再確認させられた夜でした。

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コメント

仙フィルの演奏、聴きに行きたかったのですけど、残念ながら家で引きこもりをしておりました。

balaineさんの感想、私も感じたことがあります。特に前回の仙台国際コンクール、本選でのピアノコンチェルトでの演奏は・・・
私的にちょっとありえないと思いました。
熱いです、とても熱い演奏なんですけど、ソリスト煽ってどうするよーーー?みたいな。ソリストを盛り上げようとしていたのかもしれませんけど、コンテスタントなぞは緊張の極致にあるのです。
一人の音楽家の将来がかかっているかもしれないのに・・・

その煽りに乗らずに自分のペースを崩さなかった私の一押しのソリストが2位に入りました♪コンクールの伴奏なのに・・・

一人ひとりは素晴らしい奏者が揃っているかもしれませんが、山響のような緻密なアンサンブルを築けないのはちと痛いですね。
仙フィルの金管は音割れが気になると、友人も気になっておりましたが・・・

身内びいきとは言われようが、やはり山響は素晴らしいですね!!

投稿: まーちゃん♪ | 2010.04.25 12:25

まーちゃん♪さん、ちょっと辛口過ぎたかな、、、と心配したんですが、私と同じように感じている人が、これで最低5人はいます。
中学、高校は仙台だった私にとって、仙台フィルは山響の次に「郷土のオケ」なんです。一皮も二皮も剥けて、「仕事」という感じではない演奏を聴かせて欲しいと願っているのです。

投稿: balaine | 2010.04.25 19:35

私は音楽の耳は持ち合わせてはおりません。しかも批評するつもりで聴いていたのではありませんが、先生と全く同感でした!

2年前の仙フィルは、もう聴かなくていいやと会場にも行かなかったことを思い出しながら聴いてしまいました。

私も山響の音が好きです。来月の山響さんにも満員のお客さんの中で演奏をして頂きたいと思い、私も頑張ります♪

投稿: けん | 2010.04.25 22:32

けんさん、庄内の人は山形交響楽団を「おらほのオケ」と思ってない人がたもいるようですの。さみしなやのぉ。
山響は「山形市」にあるからって、庄内と無縁ではねぇのよのぉ。昔っから音楽教室で鶴岡も酒田も遊佐もみーんな回ってっさげ、山響は庄内人にとっても「おらほのオケ」なんだやの。
指揮者の工藤さんは、小学校に山響がやって来て、それで「将来音楽家になる!」って思って、結果指揮者になって山響振ってんださげ、凄いことだんよのぉ。

酒田公演、希望ホールを一杯にしねば、酒田の恥だんでろ。
(あやまった酒田弁の使い方があればご容赦を)

投稿: balaine | 2010.04.26 20:15

ホント恥だよの。

さがたべん、まじがてねーよ。ありがどの。

来月の演奏会は満員にすっぞ!

* 調子に乗って酒田弁での投稿、大変失礼いたしました。

投稿: けん | 2010.04.27 00:40

けんさん、足達先生のリサイタルはあと4日。
山響酒田公演まであとたったの16日ですね。
そろそろ大宣伝をかけねば。v(^^

投稿: balaine | 2010.04.27 01:03

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