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2010.03.14

山響庄内定期鶴岡公演〜H22年度最後の公演は大感激!

昨日のブログに書いたように、3/14(日)本日は朝10時から酒フィルの練習。
練習会場の広野公民館ホールは広々しているけれど寒くて寒くて大変でした。
でっかい暖房機が2台入っても、朝から天気がよくても、部屋はまったく暖まらず、曲の中で休みがあるとすぐに楽器は冷えて音程が下がってしまいます。

モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルジャーク、グリーグ、J・シュトラウスと超有名曲の練習。「新世界から」ではついにコール・アングレも参加しあの「家路」のメロディ、、、
ああ、、、美しい。。。
本番をあと7日に控えそろそろ尻に火がついた状態と言うか、打楽器を含めて演奏精度を上げて行く必要があります。

Photo_613時まで練習し、15時過ぎ開場、16時開演の山響「鶴岡公演」に合わせて鶴岡方面で昼食を摂ろうと考え、家内と三川町のニトリ前で待ち合わせして昼食に向かったのは鶴岡の「緑のイスキア」。こちらの話は後ほど。。。(笑)

少し時間があったので、会場の鶴岡市文化会館直ぐ近くの荘内神社へ。目的地はその宝物殿で今開催されている「庄内ひな街道」のひとつ『鶴岡雛物語』の展示が行われています。江戸時代の享保雛や古今雛など立派なお雛様が沢山展示されていましたが、商人の町酒田と武家の町鶴岡の違いでしょうか、酒田のお雛様の方がより立派で大きく派手な印象がありました。
 
直前にお電話を頂き、会館内でフルートの足達先生とハープの内田さんと待ち合わせ。5/1の「ジョンダーノ・ホール」での「フルート&ハープ・デュオリサイタル」の打ち合わせを行いました。今日のプログラムはハープが活躍するので客演ハープ奏者として内田奈織さんも出演されているのです。内田さんの叔父さんにあたる方で、和歌山県立医科大学附属病院長・脳神経外科教授の板倉徹先生は以前よりよく存じ上げている方です。パーキンソン病の深部電気刺激療法など特殊な治療を行う「機能的脳神経外科」という脳外科におけるるsubspecialtyが重なる部分があったため、板倉先生も小生の事は認識いただいているのではないかと思います。ちなみに板倉教授も大の音楽好きで、テレビ番組「題名のない音楽会」の人気企画「あなたも指揮者に挑戦」に登場した事もある方なのでした。

5/1のサロン・コンサート「フルート&ハープの夕べ」の計画がより具体化してきました。本当に楽しみです。


さて、コンサート。
今日は高木さんのソロもあるしいつもより前の方で聴いてみようと、前から4列目の真ん中を選択。入試や卒業式シーズン、これから春休みに入るという日曜日の午後。いつもあまり客の入らない「鶴岡公演」ではありますが今日も客足が良くなく開演15分前で座席は半分も埋まっていないようでした。
ステージに指揮の広上さんと特別首席コンマスの高木さんが登場。お二人でお話を始めます。
昨日の山形県民会館での第203回定期ではヴァイオリンの城さんと3人で登場されたそうです(narkejp氏のブログを参照)。

広上さんは上下紺色のTシャツにデニムに白いスポーツシューズというカジュアルなスタイルで、あと10分少しでコンサートの指揮をする人とは思えない格好。二人で和気あいあいと会話しています。
グラズノフのヴァイオリン協奏曲は生まれて初めて演奏するという高木さん。いつでもこれ以上はできないと思えるくらい、「背水の陣」という感じでやっている、今回もピアノでの合わせをしっかりやって、京都の森先生(先日のモーツァルト定期でゲストコンマスを務められた森悠子さん)のところにいってレッスンを受けてこられたという事などを話されました。
広上さんが、ソリストとして立って弾くのとコンマスとして椅子に座って弾くのではどうなんですか?などという質問に対し、体全体を使って演奏する方がやりやすいというような事も仰っていたように思います。その中で、「一生懸命、150%ぐらいの力でやってお客さんには80%伝わればいいかな、という感じでやっています」というようなことも仰っていました。広上さんは「高木さんは本当に素晴らしい演奏をされます。山響も本当にいい演奏をしています。」というような事をおっしゃっていました。
確か最近のN響アワーで広上さんの特集があったと思います。両手をピンと伸ばしてぷるぷると痙攣するような(失礼!)その独特の指揮ぶりや、コバケンさんを彷彿とさせる体全体を使った熱い動きからは想像できないくらいに小柄な方で少し驚きました。

さて、コンサート1曲目はグリンカ。
昨年秋の酒フィル定期で歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲を演奏しました。正直、それ以外ほとんど知らない作曲家。本日のプログラム「カプリッチョ・ブリルランテ(ホタ・アラゴネーサ)」も初めて聴きます。タイトルからしても明るい楽しそうな曲。
あとに控える2曲の「序曲」的に華々しく元気に終わり。楽しい曲でしたがなんだかあまり記憶に残らない感じでした。(グリンカさん、ごめんなさい)

2曲目、タカギーさんこと高木和弘さん登場。プレトークの時から来ていたタキシードスタイルの上下黒にバンド部分にラインの入ったしゃれたデザインの黒蝶ネクタイ。コンマスのときいつも来ている裏地がブルーの燕尾服ではありません。
曲が始まるや、曲に入り込んだ表情で激しく、細やかに、熱く、繊細にヴァイオリンが鳴ります。前から4列目なのですぐ近くで演奏されているのですが、時折目を閉じてその音楽に没頭してみます。プレトークで高木さんが仰っていたことが少しわかるような気がします。すでに定評のある素晴らしいテクニックはもちろん切なくなるような音色、艶やかなところもありますが、どちらかというとややダークな音色を追求していたのでしょうか。昨年酒フィルで共演した久保陽子さんの音色が聴く者のこころを鷲掴みにするような激情を有するものとあえて表現するなら、高木さんの音楽にはそのような激烈さはなく静かに心の中に入り込んでくるような音色とでもいうのでしょうか。まったく勝手な印象ではありますが。。。
カデンツァはまさに「高木和弘オンステージ」。
指揮台の広上さんも一番近くで聴く観客のように、目を閉じて高木さんの音楽を真正面で受け止めているようでした。ややオーバーなアクションと表情が特徴の広上さん、顔面一杯の笑顔でカデンツァに応えオケに繋ぎます。

この曲ははっきりした楽章形式がないのか、カデンツァを含みながら休憩なく通して演奏されます。フィナーレはトランペットが民族的雰囲気の濃い旋律でファンファーレ的に開始し、独奏ヴァイオリンがまったく同じ旋律を繰り返します。そしてオケとヴァイオリンの掛け合いをしながらコーダへ。
素晴らしい演奏でした。
ブラボーの声も飛びます。

昨日の県民会館といい、今日の鶴岡市文化会館といい県内のコンサート会場としては音響の良い方ではありません。ヴァイオリン独奏にはどちらかといえば「酷」な会場とすら言えるでしょう。終演後、我々仲間内では「希望ホールで弾かせてあげたかったね」という発言まで出ていましたが、素晴らしい演奏であった事は変わりありません。

3回ほどのカーテンコールのあと、高木さんがヴァイオリンを構えようとしたので拍手が止まりました。すると「あ、拍手、止まっちゃいましたね、、、」と苦笑しながら「バッハのラルゴという曲を弾きます」と説明。

ああ、バッハ。なんと表現したらいいのでしょうか、勝手な印象ですが「歌うバッハ」でした。心を込めて弾いているのがよくわかる演奏。山響FCなどでコンサート終演後一緒に会食をする機会が何度かあったタカギーさんですが、そんな時にみせる人懐っこい表情やとっても庶民的な雰囲気とは別人のような、さすが音楽家!と唸るような演奏だったと思います。
ブラボ〜!でした。

15分間の休憩中、高木さんの素晴らしい演奏にホワイエに出た観客もまだ興奮がさめやらぬという感じ。

後半はリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」です。
超有名なこの曲について触れるのは極力避けます。
高木さんは、あの渾身の協奏曲の直後にもかかわらず、ニコニコ顔でコンマス席へ。フォアシュピーラを務める犬伏さんとニコニコ顔でなにかお話ししています。広上さんが登場。
いわゆる「王様の主題」が低音部で奏され、ハープとコンマス独奏でガラッとアラビアンナイトの世界へ誘われます。
曲はその後、今まで何度か聴いた事のある耳馴染みのある旋律、リズムでどんどんとお伽噺の世界へ引き込まれて行きます。節目節目で独奏ヴァイオリンの高木さんの演奏がまた心を掴みます。
「カランダール王子のテーマ」、高橋あけみさんのファゴット、流石です。クラリネット、フルートなど管楽器がソロをとるところがふんだんに出て来て物語が進みます。チェロの客演首席の方のソロや特徴的な繰り返す音楽も心地よく響きます。
木管ソロの時の広上さんの指揮がまた面白い。ザッツを出すだけであとは演奏者に任せましたよ、と首を細かく振りながら演奏を楽しんでいるように見えます。ホールの音響のせいなのか、管楽器のアンサンブルで音程にちょっと難を感じるところが何カ所かありましたが、そういう細かいところを無視できるような興奮する音楽が続きます。そして終楽章の祭りのような中東の踊りを想像させる激しい音楽から、再びシェヘラザード姫のテーマへ。

ブラボ〜〜〜!です。
ソロをとった、高木さんはじめ、クラ、ファゴット、フルート、ピッコロ、オーボエ、コール・アングレ、トランペット、ホルン、打楽器、そしてハープ、チェロ、最後にもう一度コンマスと広上さんに「グッジョブ!」サインをもらいながらそれぞれ立って観客の拍手を浴びます。けっして多くはない観客数でしたが、高校生など若い人が目立ち、熱気に満ちた盛んな拍手が送られていたと思います。

山響のコンサートは、身びいきなところを割り引いて考えてもいつも感激します。今回のコンサートは特にワクワクというか興奮させられました。大感激!でした。
広上さん、とても素晴らしい指揮者だと思います。
また山形に来て頂きたい指揮者です。

〜〜〜〜〜

さて、コンサートに出かける前にいった鶴岡の「緑のイスキア」。
PhotoPhoto_2左は家内の注文した「前菜パスタコース」の前菜。ハムが美味しかった。
右は私の「スープピザコース」のミネストローネ。以前、イスキアで頂いたミネストローネの旨さが脳に記憶として残っていたので、美味しいのですがちょっと不満が残りました。何が違うのかな、、、

Photo_3Photo_4左は、牛肉と菜の花のスパゲッティ。パスタの具としてはどちらかというと牛肉は珍しい。その目新しさと春を感じさせる具材、茹で具合などはいいのですが、やはりバージンオリーブオイルと牛肉はベストマッチとは言えない。豚肉や魚介の方が合うと思います。
右は定番マルゲリータ。シンプルで美味しいピッツァです。
チーズやソースのない耳の部分を食べるとドウの美味しさがよくわかります。石釜で薪で焼かれた本格的ピッツァ。美味しいです。満足。

Photo_5デザートは、「新作です」とだけいわれたピンク色のケーキ。イチゴ味?
そしてリコッタチーズ。これはお好みで添えられた蜂蜜をかけて食べる。チーズだけでも十分美味しいのですが蜂蜜をちょっとたらすとがらっと味が変わります。

久しぶりの「緑のイスキア」でしたがいつも通り満足でした。
コンサートを1週後に控えての土日の練習、そして山響コンサート。
明日から始まる新しい週に向けての活力を得られた感じがしました。

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コメント

コメント、トラックバックをありがとうございました。鶴岡公演も、良い演奏会になったようで、良かったです。それにしても、広上淳一さんの指揮はいいですね〜。シェエラザードでは、堂々としたテンポに波のイメージを重ねて、たいへん楽しみました。それから高木さんの大活躍!すごいですね〜。協奏曲でソロを奏いて、こんどはコンサートマスターですからね!脱帽です〜m(_'_)m

投稿: narkejp | 2010.03.15 21:42

narkejpさん、ありがとうございます!
山響FCでは土曜の夜に広上さんを囲んで、しこたま呑んだのだそうです。羨ましい!
鶴岡公演のあと、たかぎぃさんとヤンネさんを鶴岡の美味しいお店に連れて行った山響FCメンバーもいたようです。
私は多忙故どちらも不参加でしたが、山響は本当に素晴らしい音楽家揃いなのに、田舎故に気安く一緒に飲んだり出来るという、都会のオケではあまり考えられない出来事があるのも幸せです。田舎に暮らす役得とでもいいましょうか。。。

投稿: balaine | 2010.03.16 19:31

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