« ああ、もう3月も終わる、、、 | トップページ | 次回、サロン・コンサートのチラシを作る »

2010.03.31

3月は頑張りました。

331今日、3/31の鳥海山です。
まだまだ風は冷たく、コートにマフラー、朝早くや夜遅くは手袋がいる季節ですが、空の色が春らしくなって来た様な気がします。


3月は何を頑張ったかというと、「仕事」です。
以前も書いたように、開業医(無床診療所)はいわゆる外来診療だけが仕事です。患者さんが来て下さらなければ仕事がありません。この3月も天気の悪い日(黄砂、強風、雪、冷たい雨)がたくさんありましたが、1月頃の様な地吹雪や大雪はなかったせいか患者さんの来院数が非常に多くなりました。

おそらくは春休みだと言うことも関係あるでしょう。
庄内地方の農業関係者にとっては、あと10日程で「種蒔き」とか1ヶ月しないうちに「田植え」という時期なので、そろそろ凄く忙しくなる時期でもあり、「その前に受診を、、、」という意識になるのかもしれません。

Photo_2以前このブログで紹介した日記代わりの手帳の記録で1月と3月を比較してみました(2月は元々日数が少ないので)。
すると、脳ドック件数こそ3月が1件多いだけでしたが、「新患数」はひと月で46名多く、「MRI件数」は86件も増えていました。一月の実診療日数を24,5日とすると、新患は1日当たり1.8〜2.0名多く、MRIは1日あたり3.4〜3.5件増えていました。

その結果、一日当たりの過去最高医業収入や過去最高MRI件数を更新しました。
一月当たりの医業収益も3月は過去最高で、1月に比べておよそ300,000点(=3,000,000円)も増えていました。春、新しい季節を迎える前に脳の病気の不安や心配を払拭したくて受診された方が多かった様な印象があります。

1日に10名以上の「新患」が来られると、結構話をするだけでも疲れます。患者さんの話を聞くだけでも大変ですが、さらに診察後、または検査後にその説明をし、投薬する場合は薬の内容や飲み方、副作用の可能性、次回受診までの注意などを説明するので、文字通り喉が枯れます。
のど飴を舐めながらの診療になったりします。

明日から4月。
一転、種蒔き、田植えなどで受診患者数は減ると予想されます。3月に比べて医業収入はまた下がると懸念されます。診療報酬点数で100,000点どころか200,000点ぐらい減少する可能性もあります。
さらに4/1からの診療報酬改定の結果を受けて、再診料が下がります。その代わり、明細書発行体制加算(電子化加算が無くなるので相殺されて+ー0)と地域医療貢献加算が加わります。
拙クリニックは庄内地方に数少ない脳外科・神経内科を標榜した診療所で、さらに精神神経科関係の疾患にも対応しています。待ち時間も少なくMRIがすぐに撮れて、精神神経科疾患にも対応する診療所は実は庄内地方ではうちだけです。

今日のようにたくさんの患者さん(新患12名うち紹介患者3名)に来て頂けるのは大変有り難いことです。しかし、医師は私一人なので、ていねいに説明したり、ちょっと厄介な訴えの患者さんに真面目に対応しているとすぐに30分位かかってしまい、患者さんを待たせることになるのが悩みです。
今日も、予約MRIの患者さん、予約再来の患者さんが結構いる時間帯に新患がほぼ同時に数名来られ、市内開業医の紹介で、診療開始前の8:40頃にいらっしゃった患者さんを40分以上待たせる結果となってしまいました。自分より後から来た患者がどんどん診察を受けていることに苛立ったのでしょうか。
「いったいいつまで待たせるんだ!」とスタッフに詰め寄っている患者さんの声にプレッシャーを感じながら、採血結果の説明やその前に受付していた新患の問診、診察、予約再来患者の診察をしていました。それでも9:20過ぎにはMRI室に案内し、20分以内に検査は終了。そこからまたまたお待たせして、MRI結果の説明は10時半過ぎ。
結局、この方は受付にいらしてから会計を済ませ全てが終了するまで2時間以上かかってしまいました。

拙クリニックのように小さな診療所では、可能な限り患者さんをお待たせせずに、問診→診察→検査→結果説明→投薬その他の説明→会計と持って行きたいところです。全てがスムーズに行けば、MRIを撮っても全部で1時間かからないはずです。
しかし、医師は私一人なので結局診察や説明のところが律速段階になるのです。

これがもっと大きな病院になると、予約なしで新患で行った場合、2時間待ち、3時間待ち、4時間待ちという悲惨な結果になるのですが患者さんは耐えて待っていらっしゃいます。耐えられない人は受付や看護師さんに文句を言います。文句を言っても医師の数に限りがあるので、もっと早く回転させて欲しかったら手抜き診療(時間短縮)をするしかなくなるのです。
それ(手抜き)だけは絶対にしたくありません。
今月も、「臨機応変」ということはあったとしても「手抜き」はしなかったと胸を張って言えると思います。

患者の数が多かったとか、MRI件数が多かったとか、医業収入が多かったなどという「数字」で見える物ではありませんが、3月一ヶ月間の新患+再来患者あわせて700名以上の患者さんに「手抜き」をせずに診療を行ったぞ!ということを、「頑張りました」というタイトルに現したつもりです。


|

« ああ、もう3月も終わる、、、 | トップページ | 次回、サロン・コンサートのチラシを作る »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3月は頑張りました。:

« ああ、もう3月も終わる、、、 | トップページ | 次回、サロン・コンサートのチラシを作る »