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2010.02.07

鶴岡音楽祭2010と。

今日は真冬に恒例の鶴岡音楽祭。今年で第25回とのこと。
お隣り酒田の音楽祭はいつも秋ですが、鶴岡は冬。その理由の一つはこの音楽祭を『雪の降るまちを』鶴岡冬まつりと銘打っているためです。

中田喜直の名曲「雪の降るまちを」の着想を得た街として、鶴岡駅前には「雪の降るまちを 発想の地」記念碑もあります。鶴岡公園(荘内神社の隣)には記念モニュメントもあります。2007/6/25の記事「鶴岡の街」をご参照ください。記念モニュメントの写真もあります。

Pさて、今年は中田喜直氏が亡くなられて10年ということもあって、全ての楽曲が中田喜直作品という企画でした。
オープニングは、斎(いつき)小学校ミュージックベル隊による「雪の降る町を」の演奏。戦後直ぐの昭和21年に、斎(いつき)村の音楽祭に歌手のピアノ伴奏者として中田喜直が初めて来た縁で、名曲「雪の降る町を」が生まれたと言われています。お元気な頃は、鶴岡音楽祭で合唱の指導、ピアノ伴奏、指揮などもされていた中田喜直氏。今回は、奥様の中田幸子さん(合唱指揮者)がいらして演奏に参加されました。

第1部は、地元鶴岡の中学、高校の合唱。今年度全日本合唱コンクールに出場し銀賞に輝いた鶴岡北高など、レベルの高い中学1校、高校3校が美しい歌声を響かせました。指導方針の違いや指導者の違いから来るのでしょうが、コンクールを目指して鍛えられた合唱のレベルはなかなかのものでした。

第2部は、招待されたプロの歌手の独唱。まずはソプラノの品川昭子、つづいてバリトンの河野克典。やはり中田喜直作品を4曲ずつ、さすがプロは発声が違います。小さな音でも発音がはっきりしています。

15分の休憩のあと、第3部。
実はこれが一番期待していたのですが、会場を暗くしてステージにスクリーンが現れスライドショーが始まりました。中田喜直と鶴岡の縁、「雪の降るまちを」着想の話、鶴岡音楽祭の歴史など、若かりし中田喜直氏の写真も見られ、大変興味深いものでした。
つづいて、中田幸子氏により鶴岡市に寄贈され現在荘内神社脇の「大宝館」に展示されている、中田喜直が作曲する時に愛用していたアップライトピアノによる演奏がありました。手の小さかった中田喜直は普通のサイズのアップライトピアノの鍵盤だけ幅を狭くして、1オクターブで1.4cm幅の狭い、楽々オクターブの指が届くように特注したものだそうです。そのピアノを使って小学校5年の女の子が「こどものゆめ」より”朝のさんぽ”という曲を、また招待されたピアノ伴奏者渕上千里氏と連弾で「めだかの学校」を演奏しました。

柔らかく優しい音のするピアノでした。
「めだかの学校」が私の生まれた年の作曲だとは初めて知りました。

さてさて、ここまで待たされて、第4部はようやく山響の出番です。
中田喜直作曲(唯一のオケ伴奏の合唱曲との事)、オーケストラ伴奏による混声合唱組曲「ダムサイト幻想」より、「序章」、「 IV 現代のピアラミッド」、「V 神秘なるダム」の3曲が演奏されました。指揮は酒田市出身の山響指揮者工藤俊幸氏でした。
打楽器が効果的に使われていて、なかなかに面白い曲ですが、あくまで合唱の曲なのでオケとしては抑えに抑えて演奏している感じでした。

あっという間に終わり、最後に全員合唱。
まずは、ステージに合唱団が結集。さらに観客席をグルッとひとまわり取り囲むように、鶴岡五中と北高の生徒が並び歌う「夏の思い出」。オケとステージ上の合唱と観客席の合唱で、廻りから包み込まれる様な感覚で素晴らしいものでした。

Photoそして恒例の全員合唱。
観客も立ち上がって、「雪の降るまちを」(自惚れコンサートはこちらをどうぞ)、そして「早春賦」を歌います。
今回の音楽祭で演奏された20曲を超える楽曲の中で、唯一中田喜直作品でないのは「早春賦」。これは中田喜直氏の父、中田章の作曲です。2006年、もう4年も前の演奏ですが、こちら→「138. 早春賦」をどうぞ!

最後の最後は、中田喜直が札幌冬季オリンピックのために作曲した『別れの曲』。優しく美しい合唱の声に包まれて会場を後にしました。

次に向かったのは、ここです。
Photo_2ここだけすっぽり「昭和」のような、「鯉川支店」さん。音楽祭会場の鶴岡市文化会館から直ぐ近くの本町にありました。近所(2ブロック南)には、映画『おくりびと』で有名になったあのお風呂屋「鶴の湯」があります。
この鯉川支店、店主の佐藤伸浩さんは、作曲家佐藤敏直氏の息子さんなのです。

2/20(土)「ジョンダーノ・ホール」での山形Q庄内演奏会で、佐藤敏直氏の「弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ」を演奏してもらうのでご案内に伺ったのです。佐藤伸浩さんご自身は、酒屋の店主をやりながらジャズをやったりドイツ語の翻訳をしたりとマルチな方です。
お聞きすると、佐藤敏直氏は高校生の頃までこの鯉川支店で暮らしていたそうです。その後は東京、川崎に暮らし2002年に亡くなられ、同じ鶴岡出身の奥様は今も川崎にお住まいだそうです。

時間が合えば、演奏会に来て頂きたいとご招待申し上げ、先日作ったチラシを置いて来ました。

つづいて鶴岡駅前へ。
ジャスコ跡地で氷の彫刻が展示されていると、「小耳に庄内」で知ったので、折角だからどんなものか見て行こうと寄り道。

Photo_3時間が早かったせいか、それとも昨日だけの事だったのか、キャンドルは灯っていませんでしたが、若干溶けてシャープさがなくなったかな?という感じですが、こんな綺麗な氷の彫刻が並んでいました。

Photo_4なかでもこの「つがいの白鳥」が気に入りました。
今の時期、庄内では白鳥が飛ぶ姿は良く見られます。特に朝早くと夕方は最上川などから落ち穂拾いに田んぼの方へ飛んで行く、美しいV字飛行戦隊の集団を見かけます。たまに、つがいの白鳥と思われる二羽だけの飛行がみられますが、おそらくメスと思われる方が若干後ろに下がって飛んでいるのです。

この場所は、あの有名な「青森屋」さんの裏手に当たります。
Photo_5ということで、当然のように「青森屋」のフルーツゼリーとイチゴのタルトなどをお買い上げになり帰路につきました。

音楽祭では、スライドショーと中田喜直愛用の特注ピアノの音色、そして山響と合唱団の繊細で迫力ある演奏に満足し、鯉川支店で佐藤敏直氏の息子さんに初めてお会い出来、ついでに氷の彫刻と青森屋という一度で4回美味しい一日でした。
鶴岡は酒田から30分位、一昨日、昨日の雪の影響も大分やわらいで車での移動もスムーズでした。山響の方々もご苦労様でした。会場に2/20のコンサートのチラシを40枚程置いて来たのですが、少しでも興味を持った方がいらっしゃれば幸いです。


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