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2009.12.31

良いお年をお迎え下さい!

いよいよ2009年のジルベスター、平成21年大晦日です。

このブログを始めたのは2005年1月6日なので年が明けると満5年となり、6年目を迎える事になります。いろいろな素晴らしいサイトやブログも様々な理由や都合で消えたりしていますから、こんな私的なブログでも5年続けて来た事はそれなりに凄い事だなあ、と思います。まあ、日記代わりです。

私にとって一昨年2007年は「動」の年。昨年2008年は「始」の年でした。
今年はどんな年だったのでしょう。
展開、進展の「展」か、継続、持続の「続」という感じでした。

そうですね、、、今年は「展」にしましょう。

ここ数年は、大晦日には一年の鳥海山の写真を載せて来たので、今年を振り返りながら写真を並べてみます。
0109鳥海山は雪を冠り太陽の光を浴びている時が美しいので、天気が悪い日はほとんど撮影していません。
これは今年の1月9日、新年の院長室からの一枚。クリニックの建物が完成しておよそ1年。開業して10ヶ月経ったところで、少しは気持ちにゆとりが生まれてきました。

0129庄内の冬は「地吹雪」という、映画『おくりびと』の冒頭の車を運転しているシーンでも見られる天候が特徴です。「寒ダラ」の美味しい季節です。
この一枚は1月の末に撮影しています。このように晴れていればいいのですが、「一面の銀世界」などという美しい世界ではなく、命の危険を感じる様な凄まじい気候です。

0228これは2月末の鳥海。
2月も中旬を過ぎるとお天気も緩んで来ることが多く、晴れが続くと田圃に積もった雪も溶けます。鳥海山の雪も少しずつ減って来ますし、青空が広がるとそのコントラストが美しい。
春はもうすぐ!という期待に満ちて来ます。

Photo今年、鳥海山は世界中からも注目を浴びました。映画『おくりびと』の米国アカデミー賞外国語映画賞。いわゆる「オスカー」を穫った山です。
これは遊佐町の月光川(がっこうがわ)にかかる古い朝日橋と鳥海。もっくんが、遡上する鮭と産卵後力尽きて流されて行く鮭を眺めていたところです。この橋の右手奥の河原が「いしぶみ」の撮影が行われたところ。「アカデミー賞」の発表は2月でしたが、この写真は3月中頃のものです。

Photo_2そして上記朝日橋を渡ると北側の土手に椅子が置いてあります。
もっくんが鳥海山をバックにチェロを弾いたあの場所です。私も座ってみました。
Photo_3たくさんの観光客や映画ファンがこの椅子に座って記念写真を撮ったようです。中には酒田フィルの団員でチェロを弾くYさんなどは、知人に頼まれてチェロを持ってここに座り、台湾向けの観光案内のプロモーションビデオだかテレビ番組だかに出演したり、別のYさんのようにここに座って演奏をさせられたという人もいたようです。(笑)
本当に庄内は「おくりびと」のおかげで沸きました。

Photo_44月になるとさらに気候が緩み、農家もそろそろ田植えの準備です。田が耕されあっというまに水が引かれます。これはまだ水田になる前の平田の田圃と鳥海。

Photo_5そして春の遅い東北、山形でも4月の上旬から中旬になると、そろそろ桜の開花の声が聞かれます。
日本海に面した庄内の中でも最も海に近い酒田は、山形県内では最も早くに開花する地域です。
桜が満開になる頃には田圃も準備万端という感じです。

Photo_6旧平田町(現酒田市)のその名も桜林興野というところがあり、ほぼ同じ場所から毎年写真を撮っています。2008年12月31日の記事を見て頂くと同じ様な写真があります。

Photo_7今年は旧櫛引町(現鶴岡市)馬渡の桜も有名になりました。『おくりびと』で春を迎えた象徴的なシーンで使われた桜並木から望んだ鳥海山。
鳥海山は、地元の遊佐から見るよりも少し離れて旧の平田地区や鶴岡でも藤島あたりから見る方が雄大な感じがして、稜線も美しく綺麗に見えるようです。

612今年は田植えの時期から5月一杯の鳥海山の写真を撮っていなかったようで、これは6月も中旬を迎えようと言う頃の一枚。かなり雪が溶けて山肌があらわになっています。この頃から9月末頃までは雪がどんどん少なくなります。

815これは8月、丁度お盆の頃の鳥海山。雪はほとんどありません。お盆を過ぎると庄内の短い夏も終わりが近づきます。庄内沿岸に広がるいくつかの海水浴場も営業を終了します。
9月の声を聞いてもまだまだ暑い日がありますが、夜はス〜ッと涼しくなり虫の声が盛んになります。山の上の方はもう大分寒いはずです。

1001これは10月1日。まだ雪がありません。早い年は9月中に初冠雪が報告されますが、今年は10月に入ってから。
たしか10月10日でした。

1014a10/1とこの10/14の写真の違いは、頂上にうっすらと初雪が見えるところです、
この雪も一旦溶けてしまうのですが、この季節になると北からの冬の使者、白鳥がたくさん酒田周辺にやって来ます。

Photo_8今年もたくさんやってきた白鳥さん。「新型」インフルエンザ騒ぎのため、スワンパークでの餌付けは2年続けて禁止されています。それでも最上川河畔のスワンパーク周辺は9000羽を越え本州一の飛来数を誇っています。旧平田地区の田圃で落ち穂拾いをする白鳥達と鳥海山。こころ癒される一時です。

1119それからわずか1ヶ月後の11月19日の鳥海山。あっという間にこんなに雪が積もります。特に今年は「暖冬では?」と言われていたにもかかわらず、予想より早くに天候が荒れ大雪が降りました。
113011月30日の鳥海山。
晴れた日には白銀が眩しく光ります。しかし今年はこんなお天気の日は少ないようです。

121012月の声を聞き、寒さが厳しくなりました。
12/6に新居に引っ越しをし年末にまだバタバタしています。そんな中、美しい鳥海の姿に心癒されています。

123012月中旬から寒波来襲。
特にクリスマス前までに毎日のように雪が降り、山響酒田公演の12/20もお天気は悪く、素晴らしい演奏にもかかわらず客足が不良だったのが残念でした。
院長室から見て心癒される鳥海山も、きれいにその姿を見せる日は少なく、雲に覆われている事が多いようです。写真は昨日のもの、今日はまったく見えません。
お正月の間、あまり天気は良くないようですね。


Photo_9クリニックにも、自宅玄関にも簡素なお正月飾りを付けました。
いよいよ大晦日もあと半日を切り、明日からは平成22年、西暦2010年の寅年ですね。


今年一年、数多くの方々にお世話になりました。
有り難うございました!


診療の方もまずまず順調に行う事が出来ました。最新型のMRIを用いて脳外科専門医&脳卒中専門医が行っている「脳ドック」は庄内地方では拙クリニックだけで、日本海総合病院も鶴岡市立荘内病院も脳ドックをやっていません。当院ではちゃんとした脳ドックをやっていることが少しは認知されて来たようです。
1年間で100名を超える脳ドック受診者がありました。
感謝申し上げます。


音楽活動も充実していました。
1月の酒フィルニューイヤーでは、念願の「管組2番」を家内のチェンバロと酒フィルの弦の名手達とともに7名での演奏を楽しみました。

3月の酒フィル「ファミリーコンサート」では、プロコフィエフ作曲『ピーターとおおかみ』に挑戦。酒田出身の活動弁士佐々木亜希子さんの軽妙で情感豊かな語りとともに、私は難物の「小鳥」を演奏。なんとかやった、という感じでした。

4月、6月とフルートで「サロン・コンサート」の第4回、5回を行い、山元康生氏とはドップラーの「アンダンテとロンド」のデュオを演奏、上坂学氏とはJS(?)(CPE?)バッハのトリオソナタを家内のチェンバロと共に演奏。
間の5月には、ゴールデン・ウィーク開始直前の5/2(土)に酒田中央高校のアンサンブルコンサートを「ジョンダーノ・ホール」で開催して頂き、そこにバッハのフルートソナタから一部を演奏して参加させてもらいました。

8月には、中町の酒田市交流広場で、酒田希望音楽祭「街なかコンサート」に出演。酒フィルの仲間と今度はJSバッハのブランデンブルク協奏曲第4番でフルートトップを楽しみました。家内もチェンバロで参加しました。

10月には、いよいよ酒田フィルの定期演奏会。
序曲では2番フルート&ピッコロ。久保陽子さん出演の協奏曲は降り番。
そして、ドヴォルジャークの交響曲第7番でフルートトップを吹かせて頂きました。春から7ヶ月かけて取り組んできましたが、本当に難曲で、最後まで「手中に収めた」感じはまったくなく、形だけは通した、少しは上達したかな?、という程度の演奏に終わったという反省があります。まだまだ実力が全然足りません。
基礎的な練習をや毎日の地道な練習をしていないからでしょう。

11月は酒田市民音楽祭、コーロ・プリモ創立60周年記念コンサートなどにフルート、ピッコロで出演しました。
11/30には、サロン・コンサート第6回として地元の音楽家(プロ)に混ぜてもらって、テレマンのフルートソナタなどを家内のチェンバロとピアノを伴奏に演奏しました。練習準備期間が短く、一人だけアマチュアという感じでしたが楽しく演奏出来ました。

こうしてみると、人前で演奏する本番のなかった月は、2、7、9そして12月の4ヶ月だけ。アマチュア笛吹きとしては立派すぎる活動だったと思います。
来年も音楽活動はどんどんやって行きたいと思っています。

来る年が平和で安全で少しだけでも豊かな年でありますように。音楽が皆さんの心を癒し慰めますように。

前から私のブログを読んで来てくださった方、何かの検索で偶然訪ねて来てくださった方々、とりとめのない内容や、やたらに長い冗長な文章にお付き合い頂きありがとうございました。

どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい!

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