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2009.12.27

クリスマス・イブに名月荘で高木綾子さんのコンサートを聴く

名月荘のムーンライト・コンサートに参加するのは5回目。
初めて聴いたのは2003年、平成15年の初冬、Fl高木綾子さんとPf西脇千花さんのコンサートでした。その時は、現在の「談話室」と言う名前の建物で、その後の会場は今回の「お蔵」になっています。

12/24(木)クリニックは午後1時までの診療。幸い13時過ぎにスムーズに診療終了。お片づけをして自宅に戻り簡単な昼食の後、お出かけの準備。
南ジャスコの清川屋さんに注文しておいたケーキ『ミ・キュイ』を受け取り、上山を目指します。

先週の大雪も道路上からは消え、月山道路もスムーズ。およそ予定通り16:20に上山葉山温泉の名月荘に到着。何度か来ていますが、前回はたしか平成18年の5月にハープの早川りさ子さんのムーンライト・コンサートを聴いた時でした。2年7ヶ月振りということになります。前回は「暁」と言う部屋でしたが今回は「霞」にしてみました。「暁」の方が部屋も庭も広かった様な気がします。

まずはひと風呂浴びます。
この一年頑張って来た自分へのご褒美です。やわらかい温泉が肌にも心にも気持ちいい。男性用大浴場の外にある「露天風呂」にも入ってみます。目の前には先日来の雪がたくさん残っていて、外気はひんやりしていますが今日はここ何日もなかった様な良いお天気で爽やかです。といっても入浴時にはすでに陽も暮れていましたが。
浴室前のいろりには、山形名物の「玉こん」が鍋に入っています。好きなだけ自分で串に刺して食べるのです。夕食前だったので一個だけ。味がしみてとても美味しい。

18時から部屋で食事。山形は内陸なので庄内の様な魚介の幸に恵まれない土地ですが、現在の流通のお蔭で素晴らしいお刺身。一品一品に料理人の気持ちが込められた、味も見栄えもすべてが素晴らしい料理に舌鼓を打ちました。飲み物は小グラスの生ビール一杯で我慢。そのあとに、本日の「めいん」があるからです。
Photo料理長の心づくしのお料理も今日の私にとっては前菜でしかありません。
写真はデザート。和室でお料理を頂き、最後のデザートとコーヒーは別室のダイニングで。テーブルの上には今夜のコンサートのプログラムが置かれています。心憎い演出ですね。

20:10頃、お蔵へ移動。
20:30からついにムーンライト・コンサートの開始です。

「華やかにメリークリスマス!」と銘打ったそのプログラムを見て、ちょっと「?」。特別にクリスマスにちなんだ様な曲を選択していないところが高木綾子さんらしいかな、とちょっとほくそ笑んだ私でした。フルート吹きにとっては、「ジングルベル」とか「ホワイトクリスマス」などの曲を聴くよりはこちらの方が嬉しいです。

1)サティ(武満編):星たちの息子
2)ライネッケ:フルート・ソナタ「ウンディーヌ」から1、3、4楽章
3)シューマン:子供の情景から(「見知らぬ国々」「不思議なお話」「鬼ごっこ」「重大な出来事」「トロイメライ」の5曲(だったと思う、、、)
4)ピアソラ:タンゴの歴史から3曲(1990以外)
5)ショッカー:リグレッツ&リゾリューションズ

という意欲的なプログラムでした。
2曲目のライネッケは今年6月に白石ホワイトキューブでも演奏されました。「高木綾子コンサート(三枝成彰の時間)、ほか」の記事を参照ください。
3曲目と4曲目は、一昨年山形テルサ「アプローズ」で聴いた「高木綾子フルートリサイタル2007.10.18」(←の記事参照)で演奏された8曲の中から2曲同じでした。
ですから、1曲目のサティと5曲目のショッカーは生でお聴きしたのは初めて(というか彼女のディスクにも収録されていないはず)。今年の9月に初めてのお子さん(男児)を出産されたばかりの高木綾子さん。確か8ヶ月を過ぎた8月上旬までコンサートをこなし、出産後2か月余りでそれも山形での演奏会が初仕事だったはず。仕事してない時期は3ヶ月強しかないという驚異的な状況。
 プロの演奏家の仕事というのは、肉体的にも精神的にもきついはずです。ほとんどが立ち仕事ですし、移動が多いし、楽器の演奏は身体を使うものですし、当然お客さんからはお金をとっている訳ですから、言い訳や甘えは許されないもの。言うまでもない事ですね。
 それをあのどちらかといえば小柄で細い身体で平然とこなす彼女は、やはり並の精神力ではない方だな〜と思います。そして一旦演奏になれば、曲に入り込むその集中力の高さは相変わらず。お産でボロボロになったはずの身体(妊娠、出産というのは女性の身体を削るもの、出産経験者はほとんど骨粗鬆症に陥ります)をまったく感じさせない、相変わらずの渋く太い低音に、鋭く輝く高音、なめらかな音階、軽快なスタッカートに音の跳躍。
 
 ピアノ伴奏は坂野伊都子さん。2007年の山形テルサ「アプローズ」の時も彼女でした。素晴らしいテクニックはもちろん、情熱的で情感豊かな演奏をされます。4曲目のピアソラでは、アルゼンチンの酒場に踏み込む警察や慌てて逃げる客や店員を表現する様な、靴で床を踏み鳴らす効果音や、手を叩いたり、ピアノを手で叩いたりなどの「演奏」も楽しみました。

 5曲とも素晴らしい演奏でした。私的にはライネッケとショッカーが良かった。音色もそうですが、情景やストーリーが目に浮かぶ様な情感豊かな演奏でした。今まで彼女の演奏会に4回は一緒に行っている家内も、「今回の演奏会が今まで一番感動した」と言っていました。一つには、演奏者がすぐ目の前、手を伸ばせば届きそうな距離で、ブレスを取り、楽器をならし、MCをして、という環境も大きいと思います。
Photo_2写真は「フラッシュをたかないように、、、」という会場係の話が最初にありましたので、堂々と(といっても、心の中ではかなり遠慮気味に)撮影させて頂きました。
アンコールの村松崇継「アース」の時に撮った写真です。2列目の真ん中(真ん中に通路あり)で聴きました。
お蔵の中でのコンサートですし、時間も1時間と少しなので途中休憩はなく、入りもカーテンコールも客席の中央に作った通路を通られます。つまり私の横をお二人とも通って行かれるのです。憧れの音楽家がすぐ傍を通るのでむしろ気恥ずかしくてお顔をしっかり見れませんでした。(^^;;;

 幸せなイブのプレゼントでした。
 そして、演奏会の終わったお蔵から、名残惜しくゆっくり旅館の本館の方に戻っていると、なんとすぐ後ろを高木さん親子(ご主人withベビちゃんも)が歩いて一緒に本館に戻られます。なので自然と演奏会の感謝の言葉を述べ、ご主人に挨拶し、ベビちゃんを見せて頂きました。ロビーに戻って、他のお客様も高木綾子さんと一緒に記念写真。私も家内も一緒の写真を撮らせて頂きましたが、こちらはあまりにプライベートなので載せません。いえ、実は、高木さんがほっそりしていて顔も小さいのにお目目が大きくて、やや太めで顔が大きく目の小さな私とはあまりにもすべてが対照的なので恥ずかしくて載せられないのです。(笑)
 彼女の名前を冠したフルート曲集にサインを頂きました。実は彼女が監修したフルート曲集はこれまで2冊出ていて、古い方には2003年のムーンライト・コンサートで高木さんとピアノの西脇千花さんにサインを頂いており、今回はピアソラの「ブエノスアイレスの冬」と村松崇継の「アース」が加わった新しい方に彼女のサイン(日付入り)を頂きました。
うれし〜〜〜!

コンサートのすぐ後に高木綾子さんとツーショット写真、可愛らしくしかし凛とした表情のベビちゃん(お名前もお聞きしちゃいました)を拝見し、いつも優しそうで素敵なトロンボーン奏者のご主人とも言葉を交わす事が出来、名月荘のコンサートならではの、ふつうなら考えられないシチュエーションを満喫。

その後部屋に戻り、エステを受けに行く家内を見送り、ちょっとコンサートの余韻に浸りながらケーキを食べ、再びお風呂にさっと入って部屋でマッサージをたっぷり受けました。幸せな時間。。。


翌朝、12月25日、クリスマスは金曜日。
朝6時起きで酒田に戻って8時半から仕事をするという選択もありましたが、折角のクリスマスのコンサート。折角の名月荘。ゆっくりのんびりするため「休診」にしてしまいました。

朝、ゆっくりして朝食前に3回目の入浴。
Photo_3こちらは男性用のお風呂。
朝の光が差し込み、温泉のお湯がキラキラしています。
誰もいない、大きなお風呂を独り占めです。

Photo_4Photo_5こちらは外にある露天風呂。
こちらも独り占め。目の前には雪がつもり、奥の小山と竹林に積もった真っ白の雪に朝日が当たってまぶしい程。
思わず、「ア”〜〜〜〜〜」と唸ってしまいます(オヤジです)。

Photo_6お風呂のすぐ前には、いろりがあります。朝はにんじんやトマトなどのフレッシュ野菜ジュースが用意してあります。
前日にはここに「玉こん」があったわけです(高木綾子さんのブログにも「たまこん一気食い。」と紹介されています)

Photo_7朝食は、ダイニングで椅子に座って頂くのですが(メインの部屋には布団を敷きっぱなしでいい訳です、ここは。朝、のんびりしたいのに朝食の用意のため布団を片付けられてしまう旅館って多いですよね)、和食と洋食を好みで選べます。
 昨晩、美味しい和料理に舌鼓を打ったので朝は二人とも洋食にしました。野菜のスープが美味しくて身体に優しい感じ。少し高くあがった朝日が差し込んで、まぶしい朝食のテーブルです。

そういえば、本当に久しぶりにお天気の山形だな、、、

朝食後、まったりコーヒーを楽しみ、さらにもう1回、誰もいないお風呂を独り占めしてゆっくり11時過ぎにチェックアウト。最後の最後まで部屋係のMさんやフロントの方々にもいろいろ心配りを頂き、長く記憶に残る1日でした。
コンサートは素晴らしく、ちょうど雪の積もった名月荘の雰囲気も良く、お風呂も気持ちよく、お料理もおいしく、天気も良く、幸せな時間をいただきました。。。

〜〜〜〜〜
さて、この後は、1日休みの平日。
実は、「アレをして、コレをして、、、」との計画あり。それらのことについては、続きます。


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