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2009.12.06

引越、とりあえず終わりました〜

昨日の記事に書いたように、今日はお引っ越しでした。

Photo写真は、先日チェコフィルを聴きに行った時に初めて行った両国の「江戸東京博物館」の展示の一つ。
いわゆる江戸時代に発達した北前船の「西廻り航路」「東廻り航路」の航路図です。酒田は重要な交易都市で、山形県の内陸で穫れた米や紅花などを京、大阪に輸出し、戻って来る船を空にしないためにも都会の着物や人形、特に雛人形などがたくさん酒田を経由して最上川沿いの都市に伝わって行きました。それが平成の今にも旧家には残っていて、「雛街道」という催しが3月から4月(旧暦の桃の節句まで)山形県の各地で行われています。

さて、引越の話でこの写真を出したのは、航路図の中に私の移り住んで来た街が結構たくさんあるからです。博多(=福岡)、下津井(=岡山県倉敷市)、そして酒田です。また家内の実家のある土崎(秋田県秋田市)も重要な交易港湾都市でした。

そして我が人生25回目の引越もひとまず一段落。
富士見町の借家から曙町の一軒家へ。
上記地図を、九州から東北まで渡り歩いて来た私にすれば、今回の引越は距離にして1.5kmあるかどうかという近場なのですが、荷物が多くて朝9時前から荷造り、搬出を開始。小さめのトラックだったので3往復して荷物を運び込みようやく午後5時まえに終わりました。今朝まで住んでいた借家は平屋で部屋数からいうと3LDKでしたが、新居は2階建てで5LDKとかなり広くなりました。
山形から酒田に移り住んだ時、長年大学病院暮らしで溜まりに溜まった医学書、学会雑誌、医学専門雑誌、論文、書類などが大学医局に山のようにありました。段ボールにして20箱以上あり、まだ開業前だったので倉庫に全部押し込めていたのですが、それを今回はようやくクリニックの院長室に運ぶ事が出来ました。大学を辞める時に、昭和59年から購読していた月刊の脳外科専門雑誌24年分を山大医学部附属図書館に寄贈したりして(古いのは図書館になかったので喜ばれました)、これでも大分本、雑誌類を減らしたのです。それに、自分の書物(小説から雑学の本、それこそ鯨関係の本も)等を含めて、段ボール30箱が院長室に運び込まれました。

今日はとにかく新しい家で寝泊まりが出来るようにはなりました(実はテレビも接続し、ステレオも接続して、曽根麻耶子さんのチェンバロ「シャコンヌ」を試しにかけて、新しい家の吹き抜けのあるリビングの音響の良さに嬉しい思いをしました)。

インターネットは、光B Fletsなのですが、NTT関連会社の人が来て電信柱からの配線を完了しルーターを接続して行きました。パソコンとの接続、設定はこれから自分でやらなければなりませんが、まあなんとかなるでしょう。

このブログは院長室のiMacから書き込んでおり、いざとなれば自宅から徒歩2分の距離に常時接続のパソコンが数台ある環境です。また、クリニックには(おおっぴらにはしていませんが)FONの無線ルーター「ラ・フォネラ」が接続してあります(FONについてはこちらを参照して下さい)。ですからクリニック内はもちろん少々離れた室外でも、FONにアクセスして接続すればフリーでインターネットが可能な環境を整えています(拙クリニックの駐車場でノートブックに無線LANの機能が備わっていれば使えます)。さすがに自宅は直線距離で200m弱なのでFONは使えないと思いますが、Macに関してはAirMacをこれまでも使っていたので設定接続が完了すれば、自宅のリビングだろうが2階の自室や寝室だろうが、トイレや風呂場でさえも、庭でも使える環境になるはずです。
そうそう、今ひとつ活用して来なかったiPhoneもこれからはもっと使うでしょう。


今日は引越には相応しくないお天気でした。
たまにパ〜ッと晴れ間が出た時もありましたが、8割方は雨降りで夕方近くには小さな霙まで降って来ました。引越業者の方には、仕事とは言えお疲れさまでした。ご苦労様と、チオビタ、リポビタン系のドリンクを差し入れ、これから新居で少しゆっくりしたいと思います。
大量の段ボールに囲まれてはいますが、のんびり荷解きをして新しい生活を楽しみたいものです。

新居は、1階に畳の部屋が8畳と6畳の2部屋あり、家内はすでに一部屋を「着物部屋」として占有しております(苦笑)。今までの狭い家と違って、親兄弟親類知人友人など酒田に遊びに来てくれたら、雑魚寝で良ければ6人程はお泊め出来るスペースが出来、これも楽しみです。
また来春には庭を整備して、垣根、玄関アプローチ、駐車スペース、倉庫、庭などを改装改修していろいろな楽しい使い方のプランがあり、頭の中を「あんなこと」や「そんなこと」の妄想が駆け巡っております(笑)。

まずはお風呂に入れるのかな。これから試しに帰りましょう。

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コメント

新居お引っ越しおめでとうございます。
あらたな気持ちで新年が迎えられますね。
写真でしか見れない美味しいものを、早く酒
田に行って食べたいと思っています。
その節はよろしくお願い致します。
冬本番、体に気をつけてくださいね。

投稿: yonemama | 2009.12.06 22:49

yonemamaさん、もう少し落ち着いたら、Y家一同でお泊め出来ますよ。
冬の「どんがら汁」他、庄内沖の海産物
春の「筍(孟宋)」旬のお魚
初夏の「山菜」「さくらんぼ」
夏の「岩ガキ」「砂丘メロン」
晩夏の「だだちゃ豆」
秋の「庄内柿」
この他に、豚肉、野菜などなどなど、いつでも大歓迎ですよ!

投稿: balaine | 2009.12.07 13:18

お引越しお疲れ様でした。
kanonさんも、様々な後片付け・・ご苦労様です。

それにしても25回のお引越しとは、驚きです。
苦学生だった主人も、転居暦は多いのですが!

昨日音ブログにコメントを試みたのですが、なぜか書き込めませんでした。
リコーダーのイメージを、拝聴致しました。

先日試奏された黒檀ですが、本来なら調整の時期でしたので、吹奏感はもう一つだったと思います。
又木管フルートは、寒冷地使用の場合、割れの心配が有ります。
メーカーにより、管厚に差が有るようですが・・・。
♪ご参考まで!!

投稿: kokutan | 2009.12.07 23:29

kokutanさん、音ブログのほうはスパムコメント対策なのか、何か禁止ワードが入ったのでしょうか?よくわかりません。
医者になってから15回引越しているのですが、それくらいの人、結構いますよ。これが大学の「医局人事」という奴なんですね。昔は若手の医師は地方病院を転々と派遣されることが多くて、病院側で官舎を用意し一切の生活道具を揃えて準備しているため、医者側は自分の身の回りの品と着替えだけもって転勤していたそうです。トランク一つで赴任するという事から、田舎の病院に赴任する事を「トランク」と今でも呼んでいるんですよ。
「おい、お前!ちょっと酒田にトランク行ってこい!」

投稿: balaine | 2009.12.08 08:56

初めてコメントさせていただきます。
酒田出身で、クラシック音楽関係の仕事をしている者です。
お引越し、おつかれさまでした。

特に、東京にきてから縁遠くなってしまった、山響の演奏会や酒田の音楽会(界)の記事を、懐かしい思いで拝見しています。

また、時折訪問させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

投稿: まろゑ | 2009.12.08 15:18

まろゑさん、コメントありがとうございます。
家内は「バロックの森」で貴方様の事を存じておるようでした。酒田のご出身でしたか。
これからもどうかよろしくお願い致します。

投稿: balaine | 2009.12.09 00:01

今年度は、やっていないのですが、ラジオ、お聞きくださったのですね。どうもありがとうございます。

投稿: maro | 2009.12.10 20:46

maroさん、コメントありがとうございます。
「でかす」は秋田出身の家内も使うそうですが、九州出身の私は、そういう用法では使いません。
「それ、明日までにでかしといて!」

投稿: balaine | 2009.12.11 00:01

前回はHNを微妙に間違えて投稿してしまいました。すみません。基本的には「まろゑ」でやっています。

奥様は秋田のどちらのご出身ですか?日本海に面した南の地域でしょうか。

酒田あるいは庄内地方は、秋田県のそのエリアと風土的・文化的に共通点が多いような気がしています。

投稿: まろゑ | 2009.12.12 19:52

まろゑさん、家内は秋田市の生まれです。ただ、両親が酒田出身なのでいろいろ混ざっていると思います。
しかし、秋田市内の中学校でも普通に「宿題、明日までにでかしとけ!」等と使うそうですよ。

投稿: balaine | 2009.12.14 20:05

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