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2009.11.09

金浄寺でバロックハープを聴く

11/7(土)の仙台での中学同期会は遅くまで楽しく飲みました。あらかじめホテルをとっておいたので久しぶりの仙台お泊りでした。

11/8(日)、朝はゆっくり目に起きて朝食を摂り10時頃出発。鶴岡を目指します。
鶴岡の金浄寺さんでのコンサートを聴くためです。
昨年は私が金浄寺さんで講演とフルート演奏もさせて頂きました。「この1週間」という記事の中程に『脳からみた心のいやし方』というタイトルで行った講演の事を書いています。
昨年の11月には、リコーダーとチェンバロのコンサートを聴きに行きました。「太田光子リコーダーの世界」という記事をご覧下さい。

その前に、折角鶴岡に行くのだから、「イル・ケッチャーノ」に行ってみようと思い、月山新道から湯殿山インターを使わずに一般道で鶴岡に向かいました。
Photo「アル・ケッチャーノ」の方は、有名になる前も超有名になってからも何回か(あわせて8回くらい?)行っているのですが、「イル・、、、」の方で食事はした事がありませんでした。
少し位は待つけどなんとかなるだろう、、、と行ってみたら、なんと!貸し切りでした。
「食育文化研究会」という名称で団体さんがどど〜〜んと入っていました。貸し切りで一般客お断りということは来てみなければ分からない訳で、秋田ナンバーや新潟ナンバーの車の人たちが「え〜!!!」とがっかりしておられました。
そのため、「アル・、、、」の前には恐ろしい程の行列ができていました。

人気のあるお店である事は認めますが、予約でコース中心になったと言う噂の「アル・、、、」に対し、予約なしに誰でも気軽に来る事ができるお店として開いたはずだった「イル・、、、」を団体に貸し切りにしてしまっては、ぶらっと食事に行けるお店ではなくなってしまったと言う事で、大変に残念です。私の様に庄内に住む者は「しょうがねぇな〜、また来るか。。。」で済みますが、県外からわざわざ来られた方はかわいそうだと思いますし、折角鶴岡の片田舎まで来たのに申し訳ないと、私が経営者なら考えます。


ということで、鶴岡辺りでパスタを食べるなら『緑のイスキア』か『ファイヤーボール』でしょう、ということで家内のリクエストで後者に。

Photo_2Photo_3左が家内のオーダー、「鶏肉と野菜のスパ、トマトソース」で右が私のオーダー、「鶏のど肉のトマトソーススパ」。
名前が似ていますが、ちょっと違います。
左は普通の美味しいトマトソース。ナスなどの野菜が効いていてウマウマです!
右はホールトマトを茹で潰してクリームを加えたようなトロトロのソース。そして同じ鶏肉でも「のど肉」というのは何とも言えない食感で、さらに驚く程大量にゴロゴロと入っていて満足感150%位でした。

イタリアンでも、パスタなどはおやつ代わりに食べたりするものなのだから、こういう風にぶらっと行ってササッとたべて、ああ美味しかった!という感じでなければ行けませんね。「アル・、、、」と「イル・、、、」はそういうお客さんも無視しないで欲しいと思います。

〜〜〜

さて、昼食の話で遠回りしてしまったので、コンサートの話に戻ります。
Photo_4今回の「金浄ルネッサンス本堂コンサート」は、西山まりえさんというチェンバロ&バロックハープ奏者と春日保人さんというバリトン歌手のコラボ演奏会でした。
タイトルの「和洋邂逅」とは、400〜450年程前、日本では安土桃山時代、織田信長や豊臣秀吉らは見て聴いたであろう16世紀の西洋の音楽、当時使われいた「バロック・ハープ」という物を使っての演奏会、そして日本の民謡、そして明治以降の日本の唱歌などを組み合わせたユニークなものでした。

歌の持つ力は凄い!と思わされました。
歌詞があるので、まず音楽以前に言葉の力があります。そして歌声という演奏が加わり、歌い手の思いや心が伝わります。春日さんの歌は、楽しく、切なく、明るく、暗く、華やかに、ひそやかに、本堂に集った観客に語りかけて来ます。
西山さんは、とても可愛らしい容姿でその筋では有名なチェンバロ奏者。やや大きめの(と言ってもグランドハープに比べればひとまわり小さい)バロック・ハープからは、何とも言われない優しい音色が語りかけ、歌の伴奏をし、オブリガートをつけ、ソロ演奏で楽しませて頂きました。
Photo_5バロック・ハープの近影。
弦が3列になっていて、真ん中の列に多く、その両脇に張られているのですが、全音階、半音階をここで弾き分けているようでした。
弦はガット弦のようで、低音部はかなり太い物でした。
演奏会が始まる直前までかなり念入りに調律していて、休憩時間にもまた調律していましたが、演奏中に微妙に狂って来ていました。肌寒い本堂の中で、ストーブを焚き、人の体温、呼吸があり、演奏する中でどんどん狂って来るのはチェンバロと同じか、それ以上に繊細な感じでした。


Photo_6中世ゴシック・ハープの写真を撮り忘れてしまったのですが、休憩時間に調律をしている姿を撮ったこの写真の中に写っています。
「西山まりえさん」と大書された正目柱に張られた紙の横に、黄金?の布の上に横向きに置かれたギターよりも小さいくらいの、竪琴のような大きさで、形はハープと同じ物がそれです。
今から7~800年前の中世に使われていたものですが、現存する楽器はないらしく、その当時の絵画から想像して復元された物が「中世ゴシック・ハープ」と呼ばれています。
ハープというよりは、小型のお琴(箏)の様な、琵琶のような音がしていました。

Photo_7春日さんは、バリトン歌手ですが、篠笛やコカリナ(オカリナとは別物)、しまいにはティン・ホイッスルなども取り出し、巧みに演奏されていました。
一番前の席に居て隠し撮り(?笑)した一枚ですが、ちょうど西山さんが中世ゴシック・ハープを演奏し、春日さんが篠笛を吹いている時でした。貴重な写真です。

Cdお二人ともお話がお上手で、特に春日さんはMCも慣れていらっしゃるし、声楽家というのは「演技」も普通にするもの(オペラ歌手だけでなくとも、歌いながら演技をする事はよくあります)なので、歌唱以外も十分に楽しめました。
CDを購入しサインを頂きました。左は『天正遣欧使節の音楽』というアンサンブルグループ「アントネッロ」の演奏を納めたもの。西山さんも春日さんも参加しています。
右は西山さんの『バロック・ハープとの出会い』というCDです。日本人では、バロック・ハープのソロアルバムを出した最初の一枚だと言う事です。

コンサート終了後は、出演者と本堂でのざっくばらんな会話もここの演奏会の魅力。
西山さんは、録音関係の技術者である御主人を運転手に車に2台のハープを積んで、千葉からいらしたとの事。春日さんは、ご出身が熊本で、そういうこともあって前半のプログラムには熊本の「福連木の子守歌」や「五木の子守歌」、そして宮崎の「日向木挽唄」が入っていました。

MCでも言っておられましたが、実は鶴岡の郊外には加藤清正のお墓があります。「黒鷺城」と呼ばれる熊本城を造った加藤清正の嫡男忠広が若く(長男、次男が病死し11才で世継ぎとならざるを得なかった)、更にいろいろと問題を起こしたために改易され、庄内の酒井忠勝(先日もブログ記事に書いた様に、鶴岡庄内藩初代藩主)にお預けとなり、旧櫛引町(今の鶴岡市の一部で横綱柏戸の出身地)に「出羽丸岡藩」という石高一万石という見かけ上の大名となったのです。
加藤忠広が死去して丸岡藩は消失し、忠広について来た家臣の一部はそのまま庄内にとどまり鶴岡酒井家に召し抱えられたとの事です。幕末の西郷隆盛と庄内藩の関わりよりもずっと以前にこのように九州と庄内の深い関わりがあったのです。

会場の人たちのうち、この話に感銘を受けた人がどのくらいいたでしょうか。
おそらく熊本出身の春日さん以外には、両親が宮崎生まれで自身は福岡生まれの私くらいだったのではないでしょうか。

ということで、コンサートと関係ない話ばかりになったのでこのあたりで。。。

〜〜〜〜〜
昨日に続き、先日の定期演奏会の演奏の公開(GPの継ぎ接ぎ録音ですが)。
今日は、「ドヴォ7」の「第3楽章」のGPです。

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