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2009年10月

2009.10.30

「定期」は終わっても、、、

年に1回の(たった1回だけなのです)「定期演奏会」が終わって、今年の演奏ももう終わりかと言うとさにあらず。

11/3(火・文化の日)には、希望ホールで「酒田市民音楽祭」があります。
酒田フィルは、プログラムの最後、18番目に酒田市周辺で活動している合唱団の人総勢100名を超える合唱とともに、ワーグナー作曲歌劇『タンホイザー』から「大行進曲」を演奏します。

そのため、通常は練習をお休みにする定期演奏会終了翌週である今週も、10/31(土)、11/1(日)と2日も練習があります。最初にトランペットのファンファーレがあるので、このバンダは賛助出演頂かなければ団内だけでは賄えず、打楽器奏者もトラが必要なのでまた練習計画で頭を悩ませています。

さらに、あの故佐藤久一氏の事を書いたタイトルのなが〜〜〜い本にも「ソプラノ歌手」として登場するJS先生も所属する合唱団コーロ・プリモが創立60周年記念演奏会を11/15(日)に行うので、後半のプログラムでは酒フィルが参加してオペラの名合唱シーンをお届けすることになっています。
たとえば、ヴェルディの『ナブッコ』から「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」とか、マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』から「緑に囲まれてオレンジが香り」とか、ヴェルディの『椿姫』から「鍛冶屋の合唱」とか、、、全部で6曲を演奏させて頂きます。


さらに、うちの「ジョンダーノ・ホール」のヤマハG7を改造したT氏と上記のJS先生などの関係で、11/29(日)に「ジョンダーノ・ホール」でミニコンサートを計画しています。

年が改まったらすぐに「酒フィル・ニューイヤー」(今年は、「管組2番」に挑戦しました)がありますし、来年3/21(日)のファミリーコンサート「名曲シリーズ」に向けての練習もそろそろ開始しなければなりません。

そして、長年の念願であった、山形弦楽四重奏団「山Q」さんを来年の2月頃、酒田に、「ジョンダーノ・ホール」にお呼び出来そうな感じです。

「定期」は終わっても、まだまだ毎週の様に、音楽三昧の日々は続いて行きます。

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2009.10.26

「情熱と愛」〜演奏会終了〜

昨日の定期演奏会後に、酒田市の芸術文化協会会長などのお歴々を招待し、マエストロ井崎氏、ソリストの久保陽子さんを交えた「打ち上げ」がいつものように盛大に行われました。
その席上、来賓やマエストロ、そして久保陽子さんの口から共通して出て来た言葉が、「情熱と愛」でした。

『天地人』の地、山形(米沢ばかりではなく、庄内も昔は上杉領だった)だからと言う訳ではなく、「音楽には、芸術には、情熱と愛が必要」「情熱と愛には、プロもアマもない」というような表現が使われました。

我が市民オケ、酒田フィルの演奏に「情熱と愛」がどのくらい注入されていたか、それは団員それぞれ違いはあるでしょうが、最終的には一枚岩になって強い想いを注ぎ込んだ演奏が出来たと思います。演奏の上手い下手ではなく、そういう「心」というのは聴いておられた方にも伝わるのだと思います。

久保陽子さんには「打ち上げ」の二次会までお付き合い頂き、楽しいお話をたくさん聞く事が出来ました。マエストロには三次会までお付き合い頂き、来年(第38回定期演奏会は2010年11月21日と決まっています)のプログラムについて、希望、夢も含めていろんなアイデアが出ました(ショスタコの5番とかサン=サーンスの3番とか、、、)。既にソリストは、チェロの岩崎洸氏に内定しており、ドボコン、エルガーなどなどこれまたチェロ協奏曲は何がいいかという話も出ていました。

〜〜〜〜〜

さて、既に「遠い記憶」になりつつある、昨日の演奏会を振り返ってみましょう。
今回の演奏会、まずは、大きなハプニングから始まりました。

10/23(金)の夜にマエストロから連絡があり、ハンガリーからドイツ・フランクフルトへの飛行機が遅れたために予定の成田行きに乗れず、いろいろ検討してみた結果、結局10/24(土)の午後に成田着のJALしかないという結論。それから酒田に向かうと、どんなに早くても土曜の夜に着く事になり、10/24(土)の14~21時の枠で予定していた前日リハには間に合わないということが判明しました。

こうなった以上は、もうジタバタしても始まらない。
団内指揮者のTS氏の指揮でやるしかない。至急に久保陽子さんにも連絡を取り、団内指揮者でもいいから予定通りに練習しましょう!というお言葉を頂き、まずはちょっと安心。少しでもマエストロの棒に馴れるために、当日GPの予定10:00~12:00を大幅に変更。
集合9:00, 9:15日程説明、9:20練習開始、12:20頃まで最終リハということにしました。マエストロは10/24(土)の午後9時半過ぎに、キャンセルの出た羽田ー庄内最終便でようやく到着。皆、とりあえずはホッとしました(本番に間に合った!)。

そして、昨日、10/25(日)の朝を迎えました。私はやや興奮気味で早く目が覚め、8:40過ぎに家を出発。フランクフルトでダブルチェックしたにも関わらず、スコアとタクトの入ったバッグまで無くなってしまったマエストロのため、念のために昔家内が中学でブラバンを振っていた時の「棒」を借りて行きました。マエストロの愛用の「棒」はコルクが丸くて大きかった(似てるんじゃないか?)のを覚えていたのです。
スコアは団内指揮者のTS氏の物を、そして棒はTS氏の棒2本と私が持参した家内の棒を比較検討した結果、家内の棒を使う、ということになったのです。

9:20、まずはメインのドヴォルジャークの7番のリハからスタート。弦が弱小である我が市民オケ。前日から、中には当日初参加のエキストラ(プロ、セミプロ)もいらっしゃいます。希望ホール大ホールの響きの中で、6プルト半に増えた第1バイオリン、3プルトに増えたコントラバスなど、弦の響きが更に大きく変わりました。
満席1287の広い大ホールの中で、音を飛ばすように、響かせるように、というマエストロからの指示。特に、管楽器は音が指揮者までは届いているがその先に飛んで行っていない、3階席の一番上の奥に飛ばす様な気持ちで、と言う指示を頂き、みんなの音が変わりました。
弦も、いろんなフレーズの中で、音が1階席の途中で落ちて行っている。それをまとめて奥まで飛ばす様に弓を使って響きを創って、、、そのようなイメージをもつだけでオケの音って変わるものなんです。

交響曲に続いて、アンコールを練習し、続いて序曲を練習。11:30過ぎから久保陽子さんに入って頂き、協奏曲の練習。ちょうど12:20に終わりました。
開場を13:20としたため、休憩と昼食と着替え、準備で1時間しかありません。かなり慌ただしい「昼休み」でした。

13:45過ぎから、マエストロによる「プレトーク」。
Photoなんでも、山居倉庫のところで農産物フェアをやっていて、それに行く人たちが市役所と希望ホールの駐車場を使っているため、希望ホールに酒田フィルの演奏会を聴きに来た人たちの駐車場がないらしく、皆、清水屋などの少し離れた駐車場に回っているという情報が入りました。
そこでプレトークはたっぷりお話して頂く事に。プログラムの3曲について優しい口調で分かりやすく解説されていました。私は、お客さんの入りも心配だったので1階の一番後ろに行ってみました。案の定、最初は300~400くらいしか入っていないようだったのですが、プレトークの間に続々とお客さんが入って来ました。
「ドヴォルジャークの7番を生で聴いた事がある人」「CDやFMなど、何でもいいから聴いた事がある人」「一度も聴いた事がない人」という各質問に対し、遠慮した人もいるでしょうが、上がった手の和は、それぞれ「2、3人」「2〜30人」「2~300人」という感じでした。やはり8番や9番に比べると今一ポピュラーではないのです。

13:05、5分押してステージのドアが開きました。
Photo_2(写真は全て2階バルコニーから家内が隠れて撮影したものです)
1曲目は、O. ニコライの喜歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲です。
私は第2フルート&ピッコロです。はっきり言って、気持ちは交響曲に行っていましたので、なんとなくいつの間にか序曲が始まり、いつの間にか終わってしまった感じで、注意力散漫な演奏になってしまったかも知れません。最後の方で、第3レジスター(フルートの第4レジスター)のミからラまでの速いパッセージがあり、勢いで吹きました。

Photo_32曲目、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。
名曲です。
久保陽子さん、熱いです。
まさに「情熱と愛」です。
(たぶん)ジュゼッペ・ガルネリから紡ぎ出される力溢れる響き、豊かで、渋くて、聴く者の心を鷲掴みにします。軽い、甘い、音ではありません。ppでも心に突き刺さって来る様な感じ。ホールで聴いていた家内の感想では、まずステージに登場した久保陽子さんの、その優しい笑顔で会場のお客さんもなんだか「ほんわか」とした気分にさせられ、曲が始まった途端に「曲に入り込んだ」その表情に惹き付けられ、久保さんのヴァイオリンから最初の一音が発せられた瞬間に、お客さん全員の心をグッと掴んでしまい、全員吸い込まれる様な表情で演奏を聴いていたとの事。
私はブラームスは降り番だったので、隠れて3階席の一番上の通路に行ってみました。
Photo_4これは前日練習(団内指揮者TS氏)の時に2階席中央あたりから撮った写真。3階後方の通路というのは、自分の水平の目線がちょうどステージの高い高い天井とほぼ同じ高さになる位です。
そんなところでも、久保陽子さんのヴァイオリンの音は豊かに響いて届きます。ppでも全然小さな音ではなく、静かに、しかし溢れる様な豊かさを持って響いて来るのです。

協奏曲が終わり、花束贈呈があり、数回のカーテンコール。
久保さんは、また登場した時と同じ様な、「満面の笑み」で見ているこちらが笑顔になってしまいます。素晴らしい演奏でした。。。

15分の休憩後、ついにメインです。
Photo_5団員の集中力も更に高まります。
ハプニングを乗り越えて、マエストロと演奏が出来る幸せに喜びを感じます。
私は、フルートトップですし、結構ソロも多い曲なので緊張もしましたし、いくつかの小さなミスもありましたが、集中力が保たれたため、結構いい演奏が出来た様な気がします。
Photo_6フルート同士や隣のオーボエとのアンサンブルはもちろん、後ろクラ、ファゴット、そして弦とのアンサンブル、掛け合いも本番が一番良かったように感じました。
4楽章の華々しいフィナーレ。

ブラボーの声こそなかったようでしたが、満場の大拍手。
一回下手に下がったマエストロが、再びステージへ。ところが指揮台に向かわず、まっすぐ木管の方に向かって来ます。
「え?!」という感じでしたが、真っ先にマエストロが握手を求めて来られたのは私でした。マエストロに促されて、立ち上がって観客の拍手を受けます。嬉しい瞬間でした。
手前味噌ですが、確かにいい演奏だったのではないかと思います。

マエストロへの花束贈呈。
そして、アンコールへ。
Photo_7ドヴォルジャーク作曲「スラブ舞曲」Op.46の3番変イ長調。
メインの交響曲に合わせた選曲です。ニ短調の交響曲から、変イ長調の明るい曲へ。最後は弾むように終わって、「ドヴォ7」を聴いた後の暗く重い感じを軽く明るくして家路に着いて頂きたいという気持ちも込めました。

このように、今年の定期演奏会は、ハプニングで幕を開け成功裏に終わった(?)ということになります。ハプニングによって団員に生まれた危機意識が集中力を高め、団結力が高まったとも言えると思います。そして何よりも、冒頭に書いたように、アマチュアといえど、仕事の合間の片手間の趣味と言えど、熱い想いを込めて7ヶ月かけて「手塩にかける様に」練習を積み、音楽が出来る喜び、お客さんに聴いてもらえる幸せを感じながら、音楽に対する「情熱と愛」を演奏で表現出来たと思っています。
聴きに来て下さった方々、ありがとうございました!

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2009.10.24

本番前日

Photo_2いよいよ、定期演奏会の前日です。
3月のファミリーコンサートが終わってから、10/25の定期演奏会に向けて7ヶ月以上、練習して来たことになります。
(写真は、この7ヶ月間、使い込んで来た「ドヴォ7」フルート1番のパート譜と愛用のパール・フルート管体18K金+メカ銀のH足です)

その間には、合唱団との演奏会のための練習とか、夏の「街かど音楽祭」のブランデンの練習とか、サロン・コンサート出演のための練習とか、酒田中央高校音楽部賛助出演のための練習とか、知人の音楽教室発表会賛助出演のための練習とか、講演会&ミニ演奏会のための練習とか、、、たくさんのイベントと出演機会がありました。
有り難い事です。
アマチュア音楽愛好家としては、人前で演奏する機会が与えられるだけで「感謝!」です。

「ドヴォ7」、名曲だけに難曲です。
7ヶ月間、苦労してきました。
楽団としての練習には、上記の様な事以外に、山響のコンサートやその他でいろいろ練習予定が飛んでしまい、実質的には20回ちょっとの練習時間しか穫れていません。インペクとして初シーズンだったので、経験不足と無知故にいろんな人に助けてもらいました。

今日の、前日リハに、ちょっと問題が生じています。
ハンガリーからの飛行機が悪天候のために遅れてしまい、マエストロがリハの開始時間午後2時に間に合わないのです。今日中には酒田入りされるので、本番は大丈夫です。今日の練習は団内指揮者のTS氏が代役を務めてくれるでしょう。
泣いても笑っても、もう明日に迫ってしまいました。

ドヴォジャーク作曲 交響曲第7番 ニ短調作品70

私の人生の中でも思い出深い曲となるでしょう。良い思い出となるような演奏を。。。v(^^)

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2009.10.22

山響の庄内定期と来年度演奏会(H22-23シーズン)のこと

H21年10月20日の夜、酒田市内の某所で「山形交響楽団庄内定期演奏会酒田公演実行委員会」が開催され出席してきました。
今年から実行委員に選出されたのですが、7月の「酒田公演」の前の実行委員会には仕事で出席出来ず今回が初参加でした。とはいっても、委員長ほかの委員の方々もほとんど顔見知りのメンバー。山形市から参加された山響側の事務局長さんたちとも既によく存じ上げた仲です。

Photo写真のチラシのごとく、今年の次の「酒田公演」は12/20になります。12/19(土)の第201回定期演奏会と同じプログラムですが、メインにシベリウスの交響曲第2番、いわゆる「シベ2」が登場します!

 庄内定期第9回酒田公演であった先の7月の演奏会は、マエストロ飯森の登場にもかかわらず、ブルックナーの3番やバルトークのヴィオラ協奏曲という魅力的なプログラムにもかかわらず、観客動員が今イチでした。実数で言って、希望ホールのキャパシティの5割いっていなかったようです。キャパ850名と小振りに山形テルサなら600名以上入れば「まあまあ入ってるね」という感じになりますが、キャパが1200超の希望ホールでは、7割の入りで900名位になりますから大変です。
実は、7/25の山響酒田公演の翌日にあった「プロムジカ酒田公演」の方がずっとずっと客の入りが良くほぼ満席に近かったのです。合唱の方がオーケストラよりも集客力があるのでしょうか。コンサートの後ろについている団体(合唱団など)の組織力の違いかもしれません。

いずれにしろ、12/20の「酒田公演」を成功させるべく、実行委員ではチケット売り上げに努力する、中高の吹奏楽・音楽部関係にも周知徹底する、事務局側で酒田地区の中高校長などに挨拶に回る、など一人でも多くの観客動員に向けての討議が行われました。

続いて、来シーズンの定期演奏会、庄内定期、特別演奏会のプログラムが提示され、来シーズンの庄内定期会員をもっと増やそうという議論もなされました。

来シーズンのプログラムは、山形交響楽団HPに既に公開されています。
こちら→「定期演奏会」2010-2011をご覧下さい。

この中で、個人的に楽しみな演奏会をピックアップしましょう。
(1)2010/4/11(日)16時、山形テルサ、第204回定期
 山響に初めて(?)古楽演奏のスペシャリスト鈴木秀美氏が登場し、弾き振りでCPEバッハのチェロ協奏曲を演奏します。実兄鈴木雅明氏が主宰し、私の中学の同級生である若松直美さんをコンマスに継続して活動している「バッハ・コレギウム・ジャパン」や「オーケストラ・リベラ・クラシカ」などでの演奏も有名な方です。
モーツァルト定期で鍛えられた山響を率いてテルサホールで美しい古楽の響きを奏でてくれるでしょう。

(2)2010/5/13(木)19時、酒田市民会館希望ホール 庄内定期第11回酒田公演
 5/11(火)、5/12(水)の第205回定期(山形テルサ)と同じプログラムだが、以前素晴らしいモーツァルトのピアノ協奏曲を聴かせてくれた河村尚子さんが、ショスタコのピアノ協奏曲第1番で登場。メインはチャイコの4番というこれも魅力的なプログラム。希望ホールでの響きが楽しみ。

(3)2010/6/5(土)16時、山形テルサ、6/6(日)16時 鶴岡市文化会館 モーツァルト定期第10回と庄内定期第15回鶴岡公演
 なんといっても、団員の牧慎一さんをソリストにモーツァルトのあのクラリネット協奏曲です。

(4)2010/7/17(土)19時、7/18(日)16時、山形テルサ 第206回定期
 上山出身のピアニスト永田美穂さんがついに山響定期に初登場!ラヴェルのピアノ協奏曲を音楽監督飯森さんの棒で演奏します。先日、上山でソロリサイタルを開いたばかりの永田美穂さん。ピアノも素晴らしいけれど、若くて美人で可愛らしい。音楽に必ずしも必要な要素とは言えませんが、スターになるためには大切な事だと思います。応援しています!こちらの記事→「永田美穂 ふるさとで奏でる」を参照下さい。
 交響曲は、夏ですがシューマンの「春」。いい曲です。酒フィルでも何度か演奏会の候補に挙がっていますがまだ果たしていません。協奏曲の前に、西村朗氏への委嘱作品(新作)が演奏される予定。いずみシンフォニエッタの音楽監督である西村氏と山響音楽監督の飯森さんは強い絆で結ばれています。いまや「N響アワー」の顔となった西村氏のお姿も拝見出来るかも知れませんね。
 
(5)2010/8/4(水)19時、山形テルサ 第207回定期
 山響名誉指揮者の黒岩英臣氏の登場で、ベートーベンのカンタータ「静かな海と楽しい航海」にブラームスの「運命の女神の歌」、そしてメインにベートーベンの「英雄」です。あまりコンサートで聴かれない曲と、あまりに有名で「そういえば山響で英雄っていつやったかな?」という感じの交響曲第3番。楽しみです。

他にも一杯ありますが、ぐっと飛んで
(6)2011/3/11(金)19時、鶴岡市文化会館 庄内定期第16回鶴岡公演(翌日3/12(土)19時、山形県民会館 第211回定期と同じプログラム)
 スメタナの「モルダウ」にチェロの遠藤真理さんを迎えてマルティヌーのチェロ協奏曲、そしてメインにドヴォルジャークの交響曲第7番です!

 酒フィルは昨年、H20年11月の定期演奏会でメインに「シベ2」を演奏しました。上のチラシのように今年の12月の山響酒田公演のメインは「シベ2」です。
 酒フィルは今週末10/25の定期演奏会でメインに「ドヴォ7」を演奏します。上記(6)は再来年、平成23年のことになりますが、山響定期と庄内定期鶴岡公演に同じように「ドヴォ7」が登場します。少なくとも、酒フィルの演奏会の「前」でなくてよかったです。ほんとに。。。(苦笑)


その他、来年のことですが「今年度」(2009-2010シーズン)の演奏会でこういうのもあります。
 ・2010/2/14(日)15時、庄内町響ホール
 「アマデウスへの旅」 in 庄内町、という特別演奏会です。ホルンの八木さんをソリストにホルン協奏曲など。これは2/13(土)、山形テルサでのモーツァルト定期第9回と同じものです。

他にもアフィニス夏の音楽祭を来年は、8/21(土)に山形県民会館で、8/22(日)に酒田市民会館でやる予定だそうです。また、ソリストにマリンバの三村奈々恵さんを再びお迎えしての第210回定期(2011/1/22,23)や歌劇『魔笛』抜粋をやるモーツァルト定期第12回(2011/2/19)など楽しみな演奏会が目白押しです。ここに取りあげなかった定期演奏会もみな魅力的なプログラムになっています。

来年の庄内定期会員をもっと増やすべく、実行委員は宣伝をしなければなりません。
Photo_2それにつけても、酒フィルの第37回定期、いよいよ3日後に迫りました。
明日から、希望ホール大ホールでの練習がいよいよ始まります。今までの富士見コミセン、文化センター401号室、中央高校同窓会館ホールなどとはまったく違う広さと響きの、本番のホールでどのような音が出せるのか、いやどのような響きを創ればいいのか、明日はまず総仕上げの第1歩ですね。

Photo_3体調を整える事も演奏をするものとして大切な事。
「季節性インフルエンザ」の予防接種は先週から始まりましたので、自分にもうちました。
話題の「新型」インフルエンザのワクチンは一昨日遅くにようやく1バイアル(=2人分)だけクリニックの届きましたので、昨日院長の私と看護師の2名に接種しました。
でも、ワクチンによって抗体が出来るまで3〜4週はかかると言われていますので、早くても11月の第2週位にならないとワクチンを接種した効果は得られないのです。しかもワクチンを接種したら、インフルエンザに罹患しないのではなく、罹患しても重症化しにくくなるというだけなのです。
やはり、手洗い、うがい、睡眠など予防が第一ですね。

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2009.10.20

お土産と記念切手

まずはお土産の話。

拙クリニック自慢の美人ナースが新婚旅行に行って来ました。スタッフ全員にたくさんお土産を買って来てくれました。

Photo_8私一人のために買って来てくれたお土産。
まあ、私の趣味というか、好みに合わせて「食べ物系」、特に肉!と言う感じですね。
ハンカチもかわいらしい。
実は最も嬉しかったのは、右下の「ガム」だったりします(ゴメンね)。これは、沖縄周辺を回遊するザトウ鯨の写真のケースに入った「沖縄県産シークヮーサー入り」のガムなのです。

いつか沖縄にwhale watchingに行きたいな〜。

Photo_9こちらは家内に買って来てくれたお土産。
沖縄土産一番人気の「紅いもタルト」と、かつての一番人気「ちんすこう」。
いろいろ考えて買って来てくれた事が嬉しいですね。
ありがとう!
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続いて記念切手の話。

Photo_14こちらは最近発売された記念切手。
当ブログにコメントを下さるHN「潤さん」から紹介されて購入してみました。
日本とオーストリアの友好140周年を記念したものです。
こちら→「日本オーストリア交流年2009」のサイトをご覧下さい。
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Photo_18こちらは、日本とハンガリーの友好関係140周年を記念した切手です。
残念ながら、オーストリアの様なきちんとしたサイトは立ち上がっていませんが、全国にいろいろなハンガリーとの友好関係の組織、サークルがあります。

その中の一つ、遊佐町とハンガリーのソルノクとの友好姉妹都市関係があるからこそ成り立つ、ソルノク響の山形公演(遊佐、酒田、山形)な訳です。
Photo_3Photo_2山形公演は、山形テルサのHPの情報をご覧下さい。
「ソルノク市立交響楽団・山形テルサ演奏会」


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2009.10.19

土日の練習

10/25(日)の定期演奏会も目前に迫ってきました。
この土日も当然「追い込み」の練習。
土曜日10/17は団内指揮者TS氏の指揮で富士見コミセンで夜の2時間みっちり練習。しかし、井崎さんの棒に付けるようにしたためか、何となく弦と管のバラバラ感が浮き彫りに。

実は、夕方、19時からの練習前にジョンダーの・ホールで、クラとオーボエのトップと私の3人で、木管のアンサンブルを確認したのです。本当はファゴットも入ってほしかったのですが仕事で欠席。
そこでは結構「いい感じ」に確認作業は出来たのですが。。。

日曜日10/18は、また中央高校同窓会館ホールをお借りしての練習。10時からスタートなので、当日>朝一番の飛行機で庄内入りされ、希望ホール隣りの若葉旅館で朝食を済ませて休んでいて頂いた指揮のマエストロ井崎氏を9:30ちょっと前に迎えにあがり、中央高校へお連れした。
前日は名古屋で本番があり、夜遅くに東京のご自宅に戻られ、今朝は5時前起きで羽田発7:05の飛行機で来られたので、殆ど寝ていないそうでした。

前日、バラバラ感のあった弦と管、また弦の中でもパート毎に、またはパート内でもバラバラ感があったのですが、少し落ち着いた感じ。本番を意識したより高いレベルでの練習を午前中みっちり2時間強やりました。最後は、4楽章が時間切れ的になってしまいました。後は、前日の10/24と当日10/25のゲネプロで総仕上げという感じです。

昼食休憩後、午後は1時40分頃から練習開始。
Photo_2ブラームスのTuttiから。今日も久保陽子さんに東京ー酒田日帰りで来て頂いての練習。
久保さんは午後1時45分頃に到着され、まずは中央高校の音楽室で指ならし練習をして頂く事に。
14:20過ぎ、「そろそろ、お願いしましょう!」とのマエストロの言葉で音楽室にお迎えに上がり、オケとの協奏曲の練習。

この後、16:10頃まで、なんと休憩なしで1時間45分程しっかり合わせ練習。久保さんのヴァイオリンは今日も美しく響き、そのなんと音楽の豊かな事か。ただ、弾かれるたびにいろいろアゴーギグを変えて来たり、テンポを変えて来たりするので井崎さんもオケを引っ張るのに四苦八苦。オケも素晴らしい音を聴くあまり、入りが遅れがちになったりする。
管の横で聴いていたけれど、ppがうるさくてヴァイオリンソロが聴こえない。

ホルンやトランペットはpやppでの演奏が難しい楽器だけれども、もう少し柔らかく優しい音で演奏してほしい。フルート、クラも音量がちょっと過剰な部分がある。まあ、これも希望ホールに行って演奏してみなければ、響きやバランスはわからないのでまずは今日のところはここまでの仕上がりということで。

Photo中央高校の音楽部の学生が16名、日曜にもかかわらず、制服を着てきちっと座ってこの貴重な練習を見学していました。顧問でCb奏者のM氏に、「せっかく中央高校に久保さんがいらして練習するんだから、見学してはいかが?」と私が勧めたのだが、高校生達は感激して聴いていた様な面持ちだった。なにしろ、久保さんのテクニック、音色、その音楽、圧倒されるだけだったのではないでしょうか。

練習終了後、庄内発18:05の最終便で東京に戻る、マエストロ、久保陽子さん、ティンパニ代叩きのKさんを空港に送り、3階の「平牧直営店庄内空港店」で軽い懇親会。
庄内の豚の旨さ、ブランド力、東京への進出などを説明しながら、ヒレカツ、ロースかつ、味噌漬け焼きなどを皆で食べました。いつものような写真はありません。

充実した練習ではありましたが、今日から数えてあと6日で本番。
金曜の大ホール初練習まであと4日に迫ってしまいました。
せいぜい直前まで焦って練習に励もうと思います。

酒田フィル第37回定期演奏会は、10/25(日)午後1時半開場、午後2時開演です!
久保陽子さんのヴァイオリン素晴らしいです。ブラームス、名曲です。
Photo_3ドヴォジャークの7番、いい曲です。8番や9番のようなポピュラーさはありませんし、ドヴォルジャークの交響曲の中で「最も重く暗い」と評されることもあります。しかし、とても複雑に考えられ、しかもメロディメーカーのドヴォジャークならではの美しい旋律が随所に出て来ます。
写真は、平成19年5月、「プラハの春音楽祭」を聴いた後、ピッコロ奏者&製作者のスタニスラフ・フィンダ氏、志保子夫妻に連れられて、ドヴォルジャークの生家を訪ねた際の写真です。
Photo_4これは、プラハ市内、ルドルフィヌムの目の前に建つドヴォジャーク像。
同じくH19年にプラハを訪れた際に撮った写真です。5月の陽光がまぶしい!「プラハの春音楽祭」の頃は爽やかでいい季節です。

どういう風に建っているかと言うと、、、

Photo_5プルタヴァ河の丘向こうにプラハ城を頂きながら、ドヴォルジャークの視線の正面には「芸術家の家」=ルドルフィヌムが堂々と建っているのです。
ここの小ホールである「スーク・ホール」では「アフラートゥス五重奏団」のコンサートを聴きました。「プラハの春音楽祭」では市民会館の「スメタナホール」でチェコフィルの「我が祖国」全曲演奏を聴きました。
また、この秋、チェコフィルが来日します。ロマンに「こないたドヴォ7のトップ吹いたんだよ」と自慢(?)出来るようにちゃんとした演奏をしたいものです。

〜〜〜〜〜
本日のオマケ。
Photo_6土曜日のお昼はいつものように家内と外食。
市内こがね町にある「プチポア」へ。実は、お隣の西洋割烹「花月」には何度も足を運んだことがあるのですが、こちらは今回が初めて。
「ランチ」はポークピカタ。写真のようにサラダが付いて、ライスと食後のコーヒーで750円。味はとても満足。ソースが旨いし火の通し加減が絶妙です。これで750円とは驚き。
ちょっと高いラーメンなんて1000円くらいするのがザラなのですから、コースとして安い!と言わざるを得ません。

Photo_7こちらは家内の頼んだ「鶏肉の香草焼き」。
こちらも火の通し加減が抜群で、ジューシーな柔らかいお肉。ソースはトマト系ですが適度な酸味と甘みが鶏肉を惹き立てます。パンも美味しかった。これも750円。

今までなぜ行ってなかったのかとちょっと後悔するようなお店です。これから通いそうな予感。。。(笑)

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2009.10.16

酒田フィル定期演奏会まであと9日

10/25(日)の定期演奏会まで10日を切りました。
今週末の土日練習が終われば、あとは本番直前の希望ホール「大ホール」でのリハーサルのみとなります。

本日、山響首席フルート奏者の足達先生にレッスンを受けて来ました。
といっても私は普通に診療があるので昼休み時間。
ちょうど、山響さんが「音楽教室」の出張で酒田に来ているのです。昨日も午前、午後2カ所の小学校を回り日帰り。そして今日は中平田小学校という、酒田市東部、山形自動車道よりも東の在郷の小学校での音楽教室です。
ここが拙クリニックからは5分くらいと近く、音楽教室は14時開始でそれまでの間、時間が取れるということで12:30までの午前中の診療終了後(幸い、午前中は予約患者さん以外新患1名でスムーズに終了)、急いで昼食を摂って出かけました。
Photo12:45過ぎに、中平田小学校の体育館に到着。すぐにレッスン開始です。
レッスン用の部屋など取れないので、体育館の「用具室」でマンツーマンのご指導を頂きました。
体育館の中では、三々五々集まり始めた団員の方々が思い思いに音だしをし、今日の曲のおさらいをしています。
そんな、「筒抜け」の状態で、緊張しますが、人に聴かれてはうまく吹けないようでは本番が思いやられる訳です。慣れない環境(用具室!)の中で、足達先生と二人っきりという微妙な距離感で実に中身の濃いレッスンを小一時間受ける事が出来ました。

たとえば、8分の6拍子の中で6拍を感じるとか、3拍ずつ塊りの2拍子を数えて演奏するのはよいのですが、数小節にまたがるフレーズの塊とか、f(フォルテ)記号のある音に向かっての数小節に於ける流れの中で揺れを少なくしてその音に向かって行く感じを出すような吹き方とか、かなり音楽的なことをご指導頂きました。また、ある調の中で音のつながりが最後の「解決」に向かう間のいくつかの音の重みというか、音価というか、そういった細かいけれど大切な点も教えて頂きました。
その他にも、ブレス直後に圧力が抜けないようにするとか、アタックを抑えて柔らかくfで吹く方法とか、素早いパッセージでの替え指とか本当に密度の濃い1時間のレッスンで、あっという間に終わってしまいました。

Photo_2体育用具室(笑)のドアをガラガラっと開けると、上の写真と左の写真のような状態。つまり子供達も先生達もほとんど着席して、山響の団員もほぼ着席している状態でした。
「今日の指揮は寿一さんですよ」と教えられたので、急いで指揮者控え室にご挨拶に。
山Qの中爺さん、らびおさんやチェロのSさん、ヴァイオリンのAご夫妻、バストロのTさんなどなど、多くの顔見知りの団員にご挨拶で来ました。


Photo_3残念ながら、14時から午後の診療開始なので演奏自体は聴くことが出来ず。
小学校のすぐ近くの田圃には、写真のように落ち穂を啄む白鳥さん達の姿がありました。
のどかでいいところです。

Photo_4クリニックに戻る途中、鳥海山が雄大に広がる田園風景にまたも白鳥さん達が。
まだ数は多くありませんが、羽を広げたり、頚を伸ばして廻りを観察したりする白鳥がいる中で、皆、一心不乱に落ち穂を啄んでいる様子。

Photo_5Photo_6この田圃は「ささにしき」が栽培されていたのかどうかはわかりませんが、稲刈り直後のまだ餌が豊富な状態だと思います。
来年以降は、山形県一押しの「つや姫」の田圃も増えるのでしょう。
庄内地方に飛んで来る白鳥さん達は、日本で一番おいしい米の獲れる田圃で落ち穂を啄む訳です。

美しい鳥海山(もう雪は消えましたね)と白鳥達を愛でながら急いで午後の診療に戻りました。

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2009.10.14

今日の鳥海山

最近、めっきり寒くなって来ました。
朝の出勤時、夜の帰宅時、車に露、窓ガラスは曇り、デフロスターを点ける日もあります。
今朝の出勤時の気温は15℃で、クリニックでは暖房を入れました。

さすがに日中は温かくなって、暖房を切り、空調をドライに換えた時間帯もありましたが、日に日に冬が近づいている事を実感させられます。

1014a今日の昼、久しぶりに鳥海山の頂上が見えました。
先週の台風はもちろん、ここの所、どんよりとした雲がかかっている事の多かった鳥海山ですが、久しぶりにスッキリ見通せました。
今年の初冠雪が報告されたのは10/10でしたが、それから4日後、ようやく自分の目で頂上付近の雪を確認出来ました。

1014私の安デジカメでは、迫力のある写真は撮れませんが、精一杯ズームアップするとこんな感じです。
積雪は、ほんとに頂上にちょこっとあるだけです。あとは、1年中でもっとも美しく見えない「アバタ」の山肌を露出しています。

「8月、中日、去年の思い出と今年」の記事の一番最初に、8/15に同じく院長室から撮影した鳥海山の写真があります。昨シーズンに積もった「残雪」がまだ見えますね。
「いよいよ明日はサロン・コンサート第5回です!」の記事の一番下には6/12の鳥海山の写真があります。

これらの写真と本日の写真を比較すると、残雪が残っていた雪渓には木がほとんどなく山肌が露出しているようです。そこから下の方は、緑の残る針葉樹林と紅葉した広葉樹林、そして露出した山肌でモザイク様になっています。もう1ヶ月もしないうちに6〜7合目以上は真っ白になってしまいます。
昨年1年間の鳥海山の移り変わりは、こちら→「大晦日&大掃除2」の写真群をご覧下さい。

さて、今年、この真っ白な鳥海山が観られる頃には、現在の借家から新しい一軒家に引っ越しをする予定です。新住所は伏せておきますが、今よりもクリニックに近くなり、徒歩3分くらいでしょうか。直線距離で300mくらい、車で行くと30秒程のとても便利な所です。しかも今の借家よりも10年以上も新しい物件なので冬場の寒さも改善する事でしょう。

しかし、家内には引っ越しの面倒よりも気がかりなことがあるのです。
Photo白さんズ(小さいさんと大きいさん)に加えて、最近頻繁にうちに来るようになった、「チャペ」です。
名前の由来は、「茶色い猫」。
先日記事にした「今夜はなまらナイト」のサイトにある、「んだ辞苑」によると、庄内弁で「猫」のことを「ちゃぺ」というのだそうです。
茶色い猫なら「ちゃ〜ちゃぺ」ですが、略してずばり「ちゃぺ」とこの私がネーミングし、毎日会う度に「ちゃぺ、、、ちゃぺ、、、」と呼びかけております。「ちゃぺ」さんも私の呼びかけに「みゃ〜」「にゃ〜」と返事をするようになりました。

さあ、3匹(2匹?)までお引っ越し出来るのかどうか。猫は自由気侭な生き物ですからね〜。。。

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2009.10.13

最近開拓したお店

私が「最近行った」という意味で、決して「新しく出来た」お店とは限りません。
土曜の昼、診療終了後行ったのは、酒田駅東に今年の夏前頃に出来たという『麺屋・新三(新山)』。
目と鼻の先に、伝統と人気のある三日月軒駅東店がありながら「いい度胸してるぜ、、、」という思いで見ていましたが、7月の開店以来なかなかの人気店のようです。
行列ができることもあるとか。。。

土曜の午後2時頃。
おそるおそる覗いてみましたが、幸い空き席もありすんなり入店。
Photoメニューが置いてなくて、入り口近くの券売機でメニューを確かめながらチケットを購入するタイプ。
家内は「店おすすめ」の写真の「辛味噌ラーメン味玉入り」。
結構辛くて、カウンターで食べていたら、お店の人が「辛いですか?スープで薄めましょうか?」と聞いてくれて、濃厚なスープで辛みを薄めてもらっていました。
Photo_2私は、基本は塩か醤油ということで、迷った挙げ句まずは「しょうゆラーメン」。
「しょうゆ」とは言っても、写真のように「醤油色」のスープではなく、おそらく豚骨と魚介系のスープに醤油ダレを加えたもの。どこかで食べたような感じでもあり、新しい感じでもあり。
少なくとも「酒田のラーメン」とは全く違います。

三日月軒中町店などに行くと、清水屋や中町でお買い物に来た元お嬢さん達が、おやつ代わりに「小」をサラッと食べて行ったりします。あの「あっさり感」や「毎日食べても飽きない」感はない、こってり系のラーメンです。
博多の豚骨ラーメンで産湯を使った、ではなく、小さい頃からラーメンと言えば白湯で細いストレート麺に紅生姜が入っているものしか食べていなかったbalaine少年には、スープの中に懐かしさを感じさせるものがありました。でも麺や具はまったく違います。何でも東京の有名店『麺屋・武蔵』で修行して来たとか。

「酒田のラーメン」という幟をたてた、ラーメン屋さんがたくさんある中に、こってり系、豚骨系、ギトギト系のラーメン屋さんもいくつかあり、それなりに好評で人気を博しているようですが、客層がかなり違うと感じます。ここ「麺屋・新三」も若い人、家族連れでも若いお父さんお母さんが多いように思いました。

私としては、川柳や三日月軒中の口店の方が好きですが、時々浮気をするのにいいお店ができてよかった〜というのが正直な感想です。


もう一軒行きましょう。
Photo_310/10(土)は市民オケの練習がなかったので(その代わり、10/11,12と2日間フルディに近く練習)、その日封切りになった『ヴィヨンの妻』を観るため三川ジャスコのイオンシネマに出かけました。1階のレストラン街で比較的新しいお店、『うなさかはん〜海菜魚藩〜』。
こったネーミングです。もちろん藤沢周平の小説に頻繁に登場する庄内藩酒井家をモデルとした「海坂藩」を意識したものでしょう。商標登録に引っかかるのかどうかわかりませんが、海、菜、魚という庄内らしいテーマを店名に付けたもので、なかなかいいセンスだと思いますよ。
そしてマグロ丼がメインメニュー。しかも全品100円引きでした。
写真は100円引きに気を良くして注文した大盛りマグロ丼。マグロはおそらくメジマグロだと思いますが、美味しかったですよ。
Photo_4こちらは麦きり。
なんだか麦きりが食べたい気分でしたし、大盛りのマグロ丼と交換しながら楽しみました。
合格点の出せる麦きりだと思います。お値段も680円とリーズナブル。
ちなみにマグロ丼は普通が780円で大盛りが980円ですが、100円引きだったので上の写真の薔薇の花びらの様に盛られたマグロ丼が880円でした。
マグロの味は、先日の静岡焼津のマグロ丼にはちょっと敵いませんでしたが、お値段からみれば納得の味でした。「次はづけ丼かな、、、」と家内の弁。
Photo_5携帯でアクセスすると手作り「だだちゃ豆キャラメル」がもらえるとあったので、アクセスして会計の時に見せると写真のような、1個が大きい(普通のキャラメルの4、5個分のサイズ)キャラメルを2個頂きました。
「手作りなので、時間が経つと溶けて来るので早めにお召し上がり下さい」
との事だったので、映画が始まる前に食べてしまいました。有名になった花畑牧場のキャラメルに負けないくらいのお味でした!

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2009.10.12

体育の日はブラームス

今日は、祝日=体育の日。
酒田は朝からお天気でした。

普通は、何か運動するとかスポーツ(テニス、ゴルフ、サイクリング、、、)などそれらしい事をするのでしょうが、本番まであと2週間を切り、今日も指揮者練習でした。
午前中、最初に昨日やり残したドヴォ7の3楽章をやった後は、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。
お昼休みを取って、午後1時半から30分弱で、序曲とアンコールを全打楽器入りでササッと練習。

午後2時過ぎからは、本番のソリスト久保陽子さんをお迎えしての初合わせ練習となりました。
Photo_2大御所の大先生と呼ばれる様なお方をお迎えして、指揮者のマエストロ井崎氏にも団員にも緊張感がみなぎります。それを察したのか、希望ホールの小ホール(映画『おくりびと』で「解散、、、します!」のシーンを撮影した場所です)に入っていらっしゃるなり、満面の笑みで我々の緊張を少し解きほぐして下さいます。

1楽章が始まりました。
Photo私は、「降り番」ですがインペクですし久保さんの音を聴きたかったので会場に残りました。
久保さんの最初の音が響いた瞬間から心が捉えられました。とてもロマンティックで情熱的な演奏をされます。
ああ、、、なんて素敵な曲なんだろう。。。

酒田フィルのメンバーも久保さんのソロと指揮者の棒に必死に食らいついて行きます。
Photo_3もちろん、そこここにいろいろな問題点、課題が出てきました。なにせ、ソリストとの初合わせなんですから。2時間弱の限られた時間で、今日出来る範囲の問題点を掘り起こし修正を加え、最後に一回通し練習をしました。

庄内空港13:05着で来られ、18:05発で東京日帰りされる慌ただしい中での初合わせでしたが、練習終了後、飛行機の時間までは余裕があるので市民会館すぐ近くの、酒田フィルの溜まり場「山茶花」へ。
久保さんとは初めてお話しさせて頂きましたが、素敵な帽子をかぶって可愛らしい感じ。
そのまま、パリの街中を歩いていても違和感のない雰囲気。東京音大の教授もお務めになられている方なのですが、とても柔らかい笑顔で会話をして下さいました。

10/18(日)にももう一度合わせ練習。
あとは、本番前日の最終リハ、本番午前中のGP、そして本番となります。不安もたくさんありますが、今日の練習を聞いて楽しみの方が大きくなりました。
10/25の酒フィル定期は、久保陽子さんのヴァイオリンを聴きに来るだけで、チケット代2,000円の元は十分取れることは請け合います。
まあ、私がトップを吹く、ドヴォ7もお楽しみにして頂きたいですけど、、、(苦笑)

もしかして久保陽子さんの事を詳しくご存知のない方は、「こちら」をご覧ください。

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2009.10.11

あと2週間

酒田フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会まで、あとちょうど2週間。ということで、この連休は2日とも井崎さんによる指揮者練習。
打楽器奏者の常任?メンバーのいない当団としては、今回もティンパニ奏者など打楽器奏者もトラなのですが、本日は今年の春に音大を卒業され現在はフリーで活動されている、美しい女性ティンパニ奏者を東京からお迎えして朝から練習。ティンパニもあるということで、また酒田中央高校の同窓会館ホールを使わせて頂く事になり幸いなり。

10時から終了予定の16時を過ぎて16:20まで、みっちり練習。
ドヴォルジャークの7番を第4楽章から始め、第1、第2楽章と続き、時間切れで第3楽章はちょっとだけとなったが、前回より少し高い次元での練習。前回はリズムや拍の頭の感じ方、フレーズの感じ方など基本的な事が主体だったが、今日は「希望ホール」をイメージしながらの音の響かせ方、ニ短調の音階、ハーモニーの取り方などを指導頂く。井崎先生から、前回よりも音楽の向かう方向性が見える様な演奏になった、嬉しい、という感想も頂けました。良かった!
しかし、まだまだ安心している場合ではありません。
個人的にも「まだまだ」な部分が何カ所かあります。。。sigh,,,,,

最後に、アンコールと序曲も駆足で練習しましたが、本当に疲れました。
ドヴォ7のフルートトップを吹いているといろいろ頭を使うところがたくさんあって、「脳が疲れた!」という感じがします。かなり消耗してしまったのでちょっと懇親会に出る元気もなく、、、

明日は、私は降り番のブラームスのヴァイオリン協奏曲が中心の練習になるのですが、今日一日だけでもう疲れがピークな感じがしています(体力ないな、、、)。

脳ドックのデータ整理とレポート書きもしないと行けないし。。。
ああ、、、

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2009.10.10

今年の鳥海初冠雪と白鳥飛来

今朝は結構冷え込みました。
Photo朝方クリニックから鳥海山を観たら、雪が積もったようにも見えましたが雲が視界を遮っていて確認出来ませんでした。
しかし、本日の山形新聞の夕刊と電子版の写真で「初冠雪」を確認!

「鳥海山山頂、雪化粧、昨年より12日遅い観測」

昨年の初冠雪は9月28日でした。拙ブログでそのことを書いています。
「鳥海初冠雪、そしていろいろ」
「いろいろ」の方はくだらない愚痴など書いているので、お読みにならない方が良いでしょう。

一昨年、2007年は、10/13が初冠雪だったようです。拙ブログ、「冬到来」をご参照ください。


白鳥さん、今年は早めにやって来ています。
日本最大の飛来数を誇る最上川河畔のスワンパーク周辺には、10月1日に初飛来が観察されています。
山形新聞「白鳥の第1人が飛来・酒田」をご覧ください。動画もあります。

昨年の最上川河口付近への白鳥初飛来は、10/9だったようです。拙ブログ、「今年の白鳥初飛来、その他の話題」を参照ください。ちなみに一昨年2007年は10月11日だったと記事内に書いています。

すると、今年は鳥海山の初冠雪は昨年より12日遅く一昨年より3日早かったようで、白鳥の初飛来は昨年より8日早く一昨年より10日早かったようです。
冬が早く来るのか、厳しい冬になるのか、これではわかりませんね。


明け方近く、「コ〜、クォ〜」という大きな鳴き声を出しながら白鳥の集団が我が家の真上あたりを飛んで行きます。「鳥目」という位ですから夜中の飛行は何を頼りにしているのでしょう。
昨晩、用事を思い出して夜中にクリニックに行った家内が興奮気味に報告してくれました。
V字飛行の白鳥の大編隊が「コ〜、クォ〜」という鳴き声をたてながら、鳥海山方面から最上川河口方面に向かって、ちょうどクリニックの真上を飛んで行ったそうです。しばらくするとまた別の大きな編隊が同じように最上川河畔を目指して飛んでいたそうです。

今日の午後、スワンパークに行ってみましたが、白鳥さんは一羽もいませんでした。
もう稲刈りの終わった田んぼもありますので、どこかに落ち穂拾いに出かけたのでしょうか。

今日は土曜日ですが、珍しく市民オケの練習はありません。
明日の日曜の午前10時から夕方までと、明後日の月・体育の日の祝日も午前10時から夕方まで、2日間の日中を丸々使って「第2回本番指揮者練習」。
10/7,8のブログ記事に書いたソルノク響の音楽監督であるマエストロ井崎氏による練習である。本番の定期演奏会まであと2週!
楽しみであり、不安でもある。

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2009.10.09

『今夜はなまらナイト』

ちょっと間にあうかどうか不安ですが。

今晩、NHKで『今夜はなまらナイト』という番組があります。19:30〜20:43ということですから、1時間以上の番組です。先日、NHK山形放送局が作成したドラマ『スキップ』よりも放送時間が長いではないですか?!

番組HPは、「こちら」です。
ただし!放送は「山形県域のみ」限定です。残念!
全国はおろか、他の東北地方でも放送されないのです。。。(;;)

一度だったか、全国放送枠で出たことがあります。結構な反響でした。
山形人の、山形人による、山形人のための、方言丸出し番組です。普段、真面目な顔をして「それでは、ニュースをお伝えします、、、」とクールなアナウンサーを演じているNHK山形放送局の人たちが、「んだらよ〜、まずはニュースば、しゃべっけなっす、、、」という感じで山形弁で話しまくります。

残念ながら、山形の内陸中心なんだず。いわゆる「ず〜ず〜弁」ったな。
山形は、庄内、最上、村山、置賜の4地方に分かれ、文化も言葉も違います。それでも、村山や最上は似ているところがありますが、庄内となると出羽三山を越えなければならなかったせいか、かなり違うんです。
同じ山形でもこちら庄内では、「ず〜ず〜」喋る人は一人もいません。
皆、「の〜の〜」と言っています。
「んだのぉ」「せばの」と言う感じ。だから拙クリニックの音楽ホールの名前も『ジョンダーノ・ホール』なんですのぉ。

この「の〜の〜」言う感じは、映画『おくりびと』や『たそがれ清兵衛』や『武士の一分』などの世界です。モックンも「の〜の〜」言ってましたかの。

番組HPには、「んだ辞典」と言って、山形弁変換辞典まで出来てしまいました。ちょっと前までは、内陸弁中心だったのですが、庄内弁を含む4地域それぞれの辞典が出来ています。
「んだ辞典」庄内版をご覧下さい。
しかも!この辞典、喋るんです。

山形在住でこの時間にテレビを観れる方は、是非観てください!
もとい、観てけろず〜、または、観てけらっしゃい!
庄内だば、観てけろの〜!だのぉ。

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2009.10.08

続・ソルノク響

台風18号は本州を北上し東北を縦断して行きました。
最初、長野から新潟、そして庄内、秋田沿岸と私の住む所を直撃する予想進路でしたが逸れて行きました。石巻から太平洋に出て北東に進んで行きそうです。
酒田でも少し風が吹き雨が時折吹き付けますが大した事ありません。高松時代、台風直撃のため家の窓に木を打ち付けて防護したり、床下浸水を経験したことから見ると、こちらの状況は単に「風がやや強い雨」という状況です。
台風の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

昨日の話に追加します。
Photo「なんだ、また昨日のポスターか?!」
なんて言わないで下さいね。
よく見て頂くと分かりますが、昨日のポスターとは違います。
こちらは、11/21(土)のソルノク響「遊佐公演」のものです。会場は、遊佐町生涯学習センターホールで入場料2,000円です。要するに、遊佐町中央公民館が名前を変えただけです。昨年、バボラックとその仲間たちが快演をしていったところです。

プログラムも当然違います。
1) リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
2) ブラームス:ハンガリー舞曲集より第1番、第4番、第5番、第6番
3) コダーイ:ガランタ舞曲
4) バルトーク:ルーマニア民族舞曲
5) J. シュトラウスII世:喜歌劇「こうもり」より”チャールダーシュ”
   他

「他」って何でしょうね。肩の凝らない楽しい小品ばかり集めた演奏会になるようです。

ちなみに翌日11/22(日)のソルノク響「酒田公演」は昨日の記事のポスターの通り、
1) バルトーク:ハンガリーの風景
2) コダーイ:マロシュセーク舞曲
3) コダーイ:ミサ・ブレヴィス
の3曲です。
これら3曲は、酒田初演は間違いないですが、もしかすると「山形初演」、ひょっとすると「東北初演」かも知れません。違ったらご指摘下さい。
ソルノク市立交響楽団のHPの日本語版が出来たそうです。
「こちら」です。
ただ、まだ不備なところがありまして、11/22の「酒田公演」の演目がまだ「第九」になっていますし、入場料も3,000円と書かれています。正しいプログラムは私が上に書いた通りであり、入場料は3,500円(学生1,000円)ですので、ここで訂正しておきます。よろしくお願いします。


今日は、午後1時過ぎに診療終了後、珍しく何も予定のない日。
勉強会も研究会も介護認定審査委員会もなし。
いつも慌ただしく1時間程で、ちょちょっと筋トレとササッとバイク漕ぎをしているスポーツジムで、少ししっかり筋トレと40分のバイク漕ぎをして来ました。
Photo_2バイクに乗ってただひたすら漕いでいるのも面白くないので、iPhoneに入れた「ニコラス・アーノンクール指揮コンセルトヘボウ管弦楽団」による「ドヴォ7」を聴きながら、しかもスコアを眺めながら漕ぎました。全楽章で丁度40分なんです。
ドヴォ7聴きながら、スコア眺めながら、バイクを漕いで汗たらたら流している人なんてあまりいないでしょうね。(苦笑)

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2009.10.07

酒フィルとソルノク響

酒田市の北隣り、鳥海山の頂上と吹浦漁港を持つ遊佐町の友好姉妹都市であるハンガリーのソルノク市。
そこの市立交響楽団(以下、ソルノク響)の音楽監督を務めるのは井崎正浩さんという、私と同郷の福岡市生まれの日本人指揮者です。

Photo日本とハンガリーの外交関係設立140周年、戦後の国交復興50年を記念して、そのソルノク響がこの秋日本にやって来ます。
まずは友好姉妹都市である遊佐町で11月21日(土)にコンサート。
会場は、あのホルンの天才、バボちゃんが演奏した遊佐町公民館です。

翌日、11月22日(日)は酒田市民会館「希望ホール」でコンサート。写真はそのポスターです。
演目は、バルトークとコダーイというハンガリーの2大作曲家の作品。
当初、『第九』という案もあったのですが、世界的不況の折り、大合唱団も一緒に来るのが難しくなり、「バルトーク・ベラ室内合唱団」と「ソルノク・コダーイフェスティバル合唱団」だけになったこともあり、合唱付きのプログラムはコダーイ作曲の『ミサ・ブレヴィス』に変更になりました。

ハンガリーのオケとハンガリーの合唱でハンガリーの作曲家だけのプログラム。
クラシック通ならずとも魅力的と感じる演奏会だと思います。

ソルノク響はさらに11月23日(月・祝)は山形テルサでコンサート。
その後、11月25日(水)には東京オペラシティのタケミツ・メモリアルホールでのコンサート。
翌、11月26日(木)には山梨県民文化ホールでコンサート。この甲府での公演は、先頃ヴァン・クライバーン・ピアノコンクールで優勝して一躍時の人となった、辻井伸行さんのピアノでラフマニノフのピアノ協奏曲2番もやるそうです。(すでにチケットは完売しているらしい)

さらに、11月27日(金)の再びオペラシティでコンサート。翌28日(土)はあきる野市の秋川キララほーるで、「バルトーク・ベラ室内合唱団」の単独公演と続きます。ソルノク響が出演する演奏会が6つあるのですが、そのうち3つは山形県内で、そのうち2つは遊佐・酒田というわけです。
映画「おくりびと」にエキストラ出演した「オスカー市民オケ」である我が酒田フィルは(笑)、このハンガリーのソルノクと古い付き合いがある。その一つが、これ→「ハンガリー演奏旅行」である。
そのため、このソルノク響の遊佐・酒田公演は、酒フィルの関係者も実行委員に加えられ、要するにチケットを売りさばく係になっている。この私も実行委員の一人。


Photo_2その前に、10/25(日)の酒フィルの定期演奏会をまずは成功させなければならない。あと2週とちょっとに迫った訳だが、チケットの売れ行きは芳しくないらしい。私も一生懸命、広告を獲り、維持会員を獲得し、チケットを売っている。

写真は、メインのドヴォルジャーク作曲 交響曲第7番ニ短調のフルート譜とパールの管体18K金+メカ銀の愛器。3月末から練習で使い込んで来た楽譜は結構よろよろになっている。
なかなかの難曲で、とても素人では音楽的に演奏出来ないようなところもあるが、「負けるもんか!」と必死に食らいついて来た感じがしている。
「素人だから吹けない」「アマチュアだから演奏出来ない」「難しいからできない」なんて言い訳をするようでは、情けない。練習時間はたっぷりあった(初めての練習日から本番まで7ヶ月!)のだから、下手でも頑張れば出来ると言う所を自分に見せたいと思う。
春にプロコフィエフの『ピーターとおおかみ』をやった時だって、「素人に吹ける曲ではない」と否定的な意見を述べる人も数人いた。その雑音を抑えるためにも必死にサラって、上手ではなかったがなんとか吹き切った。

今回の「ドヴォ7」も、本来私のレベルでは到底及ばないような名曲なのだが、上手下手の問題ではなく、熱い思いを注いで魂を込めた演奏をしたいと思っている。

Photo_3メインに力を注ぐのと、フルートパートのバランスをとるため、ブラームスのバイオリン協奏曲は降り番であるが、O. ニコライの喜歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲ではセカンド・フルート&ピッコロ持ち換えで出演する。
この曲は、途中から目まぐるしいアップテンポのダンスの曲で、ピッコロは結構活躍する。ピッコロをあまり練習すると難聴になるので、フルートでサラって週に1回くらいピッコロを吹くようにしている(本当に、右耳の聴力が落ちる)。これもあと2週間で仕上げなければならない。でもこちらは「ドヴォ7」と違って、余裕で楽しめる感じがする。

今度の連休も返上して、マエストロ井崎氏による「第2回指揮者練習」があるし、ソリスト久保陽子さんに酒田にいらして頂いてオケとの初合わせもある。アマチュアとてお客さんからお金をとって演奏を聴いてもらうのである。難しいから出来ない、なんて私は口が裂けても言いたくない。
さあ、頑張ろう!

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2009.10.06

街の音楽教室の発表会に出演させて頂く

秋田のアトリオンで山響を聴いた10/4(日)は、実は日中に自分の「本番」がありました。
酒田市の中心部に程近く、本間家旧本邸と山居倉庫の丁度中間ぐらいに自宅とスタジオをお持ちのKBさん(頭文字にする意味がどれ程あるかわかりませんが遊び心です)。

その、年に1回の発表会が酒田市文化会館ホールで行われました。今年で第14回。ということは平成8年から毎年やっていると言う事。

プログラムは3部構成で、第1部は声楽の発表。
子供から大人まで4名の歌でしたが、最後の方の歌唱する「白月」(先日、ブログに書きました)にフルートでオブリガートとして参加させて頂きました。Photo歌、ピアノ伴奏と合わせたのは実は、9月中に1回と前日のリハのみ。3回目が本番というものでしたが、三木露風の詞に本居長予のメロディが、「和」という感じでしたので、「篠笛のイメージで、、、」という要求に近づけるように、物悲しく吹いてみました。
線の細い、音を張らない、しかし響きは失わない、というイメージだったのですが、普段オケの中で気張って吹いているところがあるのでなかなかイメージ通りの音は出せなかったかもしれません。

Photo_2講演もさせて頂きました。
毎年何らかのテーマを決めて発表会をなさっているのですが、今年のテーマは「音楽!喜怒哀楽」。
第2部は、「喜」「怒」「哀」「楽」のそれぞれのテーマの元に、『歓喜の歌』を歌ったり、「嫌な女房」を歌ったり、「千の風になって」をベルで演奏したり、「You Can Do It !」という曲のボディ・パーカッションでのパファーマンスがあったりと、非常に考えられ工夫されたステージでした。

そのちょうど真ん中程で、「音楽が脳に与える効用」というテーマでお話しました。
しかし、5分間で、子供の脳の発達や音楽の訓練、特に楽器の練習と脳の発達、脳に及ぼすストレスの影響と音楽の癒しの効果、音楽の効用についてお話しするには無理がありました。
端折りながら早口で喋っても10分程かかってしまい、「巻き」が入ってしまいました。

Photo_3公演が終わったところで、恒例の「綺麗どころ」よりの「花束贈呈」。
麗しいお嬢様に大きな花束を頂きました。写真は、私に花束を渡した後、どうしたらよいのかわからなくなって固まっているお嬢様に、ステージから下がりましょう、と声をかけているところです。

Photo_4第2部の最後の最後。
「楽」のテーマそのものとも言える、「楽しいね!」を皆で歌いました。オブリガートを付け、間奏部分で移調したところをフルートソロで演奏させて頂きました。
「ドのフラット」(=シ)を外して吹いてしまい、赤面。。。

前日夕方のリハーサル、当日朝10時の全員集合写真撮影から始まって、GP、そして午後1時からの本番。第2部が終了した時点で予定通りの午後2時55分。第3部は生徒さん一人一人のピアノ演奏の発表会ですが、私は昨日の記事のように秋田アトリオンでの山響演奏会のため、酒田を出発したのでした。
会場を出ようとしたところで、発表会を聴いておられた聴衆の一人から「先生、、、」と呼び止められました。御尊父が認知症になっていて、ディサービスなども利用し、治療も受けているのだが、脳の働きを少しでも低下させないためにはどうしたらいいのか、というような質問を受けました。
本音を言うと、それはクリニックに来て頂いて診察して認知症の程度を調べ、MRIで脳の状態を調べ、その上でのお話になるのですが、一般論としてのお話を立ち話でさせて頂きました。
休憩時間が終わるのと、私は秋田に向かうのとで、2分程度の立ち話でしたがお役に立ったのでしょうか。

フルートの演奏よりも、「5分の講演」の緊張していた私です。あまり小難しい事を喋っても理解出来ないだろう、短時間にあれもこれも説明出来ないし、音楽と脳の関係なんて遠大なテーマで、1時間の講演でも喋り尽くせないでしょう。皆さんの役に立ったのか心配していましたが、会場で聴いていた家内の近くにいた御婦人や元令嬢の方が、「なるほど〜」と頷きながら聞いておられたということを聞き少しは安心致しました。

講演の最後には、ちゃっかり10/25(日)の酒田フィルの定期演奏会のチラシをプロジェクターから映し出して、宣伝をさせてもらいました。11/21のソルノクフィルの遊佐公演、11/22の酒田公演の告知も致しました。家内からは「ちょっとあざとい感じだった」と言われてしまいましたが。

〜〜〜〜〜
そういう訳で、10/3(土)、10/4(日)といろいろ多忙で、あっという間に週末が終わりまた今週になって、すでに火曜日も終わろうとしている訳です。
鳥海山の初冠雪はまだのようですが、白鳥さんの初飛来はすでに来ていたようです。
「酒田に冬の使者」の記事をご覧ください。
10/1の初飛来は昨年より8日早いそうです。今年の冬は昨年より早いのでしょうか。。。

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2009.10.05

山形交響楽団 in 秋田アトリオン

昨日、10/4(日)は日中にB音楽スタジオの発表会に出演させていただきました。その事は詳しく後で書きたいと思います。
まずは、「山響 in アトリオン」から。

秋田のアトリオン音楽ホールには、2年前の7月に初めて行きました。
その時のブログ記事は、「こちら」です。

Photo_71今回ホールの写真は撮らなかったの、2年前の写真を使います。
正面にデデ〜〜ンとパイプオルガンがあります。
残響2.5秒と豊かな響きが特色で、ちょっと響き過ぎな感もあるため「風呂場の中の響き」と評する人もいるようです。客席は704席と山形テルサより100席ほど小さく、庄内町響ホールより150席程大きい、中規模ホールです。

Photo秋田駅の直ぐ近くにあり、外から見るとこんな感じ。
音楽ホールは4階にあるのですが、1階からエスカレーターをぐるぐる、ぐるぐるっと回って上がっていかなればなりません。これがちょっと面倒。

今回の山響の演奏会は、前日10/3(土)のモーツァルト定期バージョン。
しかし、2曲目のオーボエ協奏曲(ハ長調)をピッコロ協奏曲に変えたプログラム。
ピッコロのソリストは、日本を代表するピッコロ奏者にして地元秋田が生んだN響フルート&ピッコロ奏者の菅原 潤さん。

フルート協奏曲ニ長調は、フルート吹きにとって憧れの名曲です。私も、ピアノ伴奏用楽譜、スコアなど版の違う物をいろいろ持っております。時々思い出したように練習したりします。今年の6月の上坂先生のサロン・コンサート&翌日個人レッスンでは、ニ長調協奏曲の第1楽章を少し見ていただきました。死ぬまでにかっこ良く吹けるようになりたいです。叶わぬ夢かも知れませんが、いつか、山響さんをバックにニ長調協奏曲とか「フルート&ハープ」とか演奏してみたいです。
妄想です。。。(笑)

原曲とされるハ長調のオーボエ協奏曲。
生では、昨年、希望ホールで聴きました。なんと、小澤征爾指揮新日本フィルの酒田公演。オーボエのソロは、もちろん新日のイケメン首席オーボエ奏者の古部賢一さんでした。
その時のブログに書いた文章をここでちょっと引用します(演奏会を聴く前の記事です)。

『1777年モーツァルト21才の時に、ザルツブルグのオーボエ奏者ジュゼッペ・フェルレンディスのために作曲したものです。その後、モーツァルトはオランダ人医師でフルート吹きのドジャンから作曲依頼を受けたのですが、その性急な依頼に応じるために1778年にオーボエ協奏曲をそのまま1音高く移調してフルート用に編曲し「フルート協奏曲 ニ長調」としてドジャンに送ったと言う事になっています。

フルート協奏曲ニ長調といえば、いつの世でもフルート吹きの憧れであり目標の一つです。技術的難易度は、イベールやハチャトォウリアンのそれに比べればおとなしいものですが、その美しさ、軽快さ、音楽の喜びにあふれた演奏をするのはそう簡単な事ではありません。音を出すことはある程度の演奏技術さえあれば、中学生でもできるでしょう。しかし、一つも無駄のない音をすべて意味のある豊かで軽快な音楽にするのは大変難しいと思います。
オーボエ協奏曲、大変大変楽しみです!』

この曲を、原曲のハ長調のまま、最低音がレ(=D)、つまりニ長調で吹くのが当然の楽器を使ってハ長調で演奏される。これを聞き逃したら一生後悔すると言っても大げさではないと思って秋田に向かったのです。


Photo_2プログラム1曲目は、交響曲第7番二長調 K.45。
W.A.モーツァルト、12才の時の作品だそうです。なんと素晴らしい曲!
特に2楽章冒頭の、弦楽五重奏には感激。
第1バイオリンは特別首席コンマスの高木さん、第2バイオリンは首席のヤンネ舘野さん、ビオラは首席の成田寛さん、チェロは客演奏者の土田(?)さん、コントラバスは柳澤智之さん。名手5人によるアンサンブルは圧倒的でした。途中、高木さんが装飾で少し遊んだのか、指揮棒を降ろしたまま聴いていた飯森さんが高木さんの方を見てニヤッと笑っておられました。

そうそう、この日の演奏会の存在に気付いたのが遅かったのでチケットはぎりぎり先週中程に確保。左側ブロックの前から2列目。第1位バイオリンの3プルの真ん前辺りの席でした。
なので、最初に楽団員が拍手の中登場した際に、フォアシュピーラの犬伏さんにすぐに見つかってしまい、驚いた表情と微笑みを頂きました。
3楽章のメヌエット、4楽章の祝典的雰囲気の華やかなフィナーレ。素晴らしい演奏でした。

私の席の廻りは、当然秋田の人ばかり。
山響をアトリオンで聴くのは初めての人ばかりのようです。隣のオジ様などは、山響のノンヴィブラートの弦の響きの美しさに興奮して鼻息が荒くなったように感じましたし、観客のほとんどが山響のレベルの高さに息を飲むという感じでした。

そうそう、開演前のプレトークでは、これまでテルサや遊佐公民館、酒田市民会館希望ホール、新潟りゅーとぴあなど、山響が初登場する度に飯森さんが宣伝&説明して来られたピリオド楽器の話も出ました。フルートの足達さん、トランペットの井上さん、ホルンの八木さんが出て来られて実演し楽器の説明。フルートは、パウエル社の木製ですが現代楽器であり、フラウト・トラベルソなどとはまったく違います。14金や18金とは響きが違いますが、あくまで現代楽器でありピリオド楽器ではありません。
トランペットとホルンはナチュラル管で、ピストンやバルブがないため、倍音での音階に特殊奏法を加えて必要な音階を確保してみせます。最後に、トランペットとホルンの2本で、ヘンデルでしたか?王宮の音楽のような演奏がありました。残響2.5秒のアトリオンで、2本の金管の柔らかい音色がブレンドされて素晴らしい響きでした。


さて、戻って2曲目。
いよいよピッコロ協奏曲です。
オケは、6−4−4−3−26−6−4−3−2にオーボエとホルン。(コメントでらびおさんからご指摘頂きました)
チラッと音を外したのはご愛嬌としましょう。今日はそんな日のようです(私も酒田の本番で一音、音外しましたし、この後の交響曲40番でホルンが一音外していたようです、そんな事もあるでしょう、、、)。
N響コンサートでも普段使っておられるパウエルのグラナディラ、キーは14Kのお高いヤツです。生ですぐ近くで拝見する菅原さんは、柔らかく丸い手をしておられ、ピッコロ吹きにけっして有利な感じには見えません。でもさすが、軽々とあの音階や跳躍を演奏されます。
1楽章のカデンツァは『魔笛』のフレーズやらどこかで聴いたモーツァルトのメロディがまぶされているオリジナルのようでした。手書きの楽譜を、印刷された楽譜の中に隠し置いておられたようで、指揮台の上に立った飯森さんも、カデンツァの間、菅原さんの吹いている楽譜をジ〜ッと見ていましたが、「あそこから見えるのかな〜?」なんて余計な事を考えてしまいました。

2楽章に入る直前、頭部管を外して溜まった唾などをササッと掃除する菅原さん。上着の内ポケットからガーゼの付いた掃除棒を取り出すのはピッコロ奏者ならではというか。
ところがそのグラナディラの木管ピッコロを内ポケットにしまい、別の全身金色のピッコロ取り出しました。ピッコロは金属製だと本当に小さく細い楽器です。それを使って第2楽章を演奏します。
美しく、優しい緩徐楽章のメロディに可愛らしいピッコロの音色が合っているようです。
カデンツァはこれまでフルート版では聴いた事のないような音楽でした。おそらくこれも菅原さんオリジナルでしょう。

そして、アタッカに近く3楽章へ。
全身金色のピッコロを内ポケットにしまい、1楽章で使った黒い木製ピッコロが再登場。まるでポケットから次々と物を取り出す手品師のようです。
軽やかな、フルートで演奏するのでさえ、そう簡単ではない跳躍の多いパッセージを流石ピッコロ名手らしく軽々と演奏して行きます。そして、また『魔笛』などが散りばめられたカデンツァ。
いつまでも聴いていたい音楽もそろそろ終わりです。
楽しい、嬉しい、時間でした。
地元秋田での演奏という事で身贔屓もあるでしょうが、4、5名の「ブラボ〜」の声。菅原さんも満足そう。飯森さんも満足そう。
ピッコロによるオーボエ協奏曲ハ長調の貴重な演奏を生で聴く事が出来て幸せでした〜。
何回かのカーテンコールの後、下手からステージの端にちょっとだけ出て観客に手を振って「おしまいだよ〜」という感じで下がられました。
        

3曲目は、小林秀雄のモオツァルト冒頭を思い出させる名曲、交響曲第40番ト短調 K.550。
あの超有名なト短調の物悲しいながらも何か決然とした、でも迷いの残る出たし。バイオリンが「タララ〜タララ〜タララ〜ラ」と奏でる主題の前に、ビオラ(と低弦)が1小節と3拍先行する静かな「ダダディディダダディディ、ダダディディダダディ(ディ)」という音を聴いただけで、胸がキュ〜ンとなっちゃいます。アマデウスが生涯で2曲しか書かなかった「短調の交響曲」の一つ。心が吸い込まれて行きます。
飯森山響の演奏は結構テンポが速かったように思います。残響2.5秒のホールにしてはちょっと速いかな〜、と最初は感じましたが、しばらくするとそんなテンポのことなど全く気にならなくなりました。音楽が活き活きとしていて、ホール全体がモーツァルトに溢れているような感じになったのです。
2楽章のアンダンテでは、まるでウィーンのシュテファン大聖堂の中で小編成のオケを聴いているような感じ。錯覚ではなく、目を瞑ってみると、天井の高い高い大聖堂の中で聴いているようでした。パッと目を開けて上を見上げると、パイプオルガンの上に高いアトリオンの天井。
いいホールだな〜と思いました。

音楽に身を委ねているうちに、4楽章。よく知っているアーティキュレーションとは少し違うような印象が。。。いくらアレグロでも勢いでは演奏出来ないモーツァルトの音楽。弦の美しさの際立つ山響の演奏は秋田の観客を圧倒していました。コンマスとして、その音色の素晴らしさとともにバイオリンだけではなく弦全体を良く統率した高木さんの力量の高さが、こういう音楽を聴くとよくわかるような気がしました。

そういえば、今日の演奏はクラリネットなしの原点版だそうです。
今日の3曲ともクラリネットはなしなので、クラのお二人は秋田入りしていないようでした。フルートも、40番に足達先生一人だけ。後は、ファゴット二本が加わった位。トランペットは、1曲目の7番で出番はお終いだったのです。打楽器もなし打楽器も1曲目の交響曲7番でティンパニのみ、でした。
途中休憩の時に、ロビーですでに私服に着替えたTpの井上さんと昨日山形でソリストを務めたオーボエの佐藤麻咲さん、今日は降り番のバストロの高橋さん、そして作曲家のうにさんにお会いしました。

オーボエの麻咲さんには、まだ痛々しい感じの左肘の手術創を見せてもらいました。ギプスが外れた直後は筋肉が落ちていてやはり大変だったようですが、そこはそれ、20代の女性です。骨も傷も筋肉も驚異の回復力で怪我から1ヶ月と20日で「オーボエ協奏曲」という大役に間に合ったのでした。
昨日の演奏を聴けなかったので残念がっていたら、どうも10/3の演奏会はテレビ局2社から取材を受けており、全曲ではないでしょうが全国放送されるようです。

いつも的確な演奏会感想を書かれるnarkejpさんのブログ、「電網郊外散歩道」にもこの取材の事が書いてありました。

〜ホール内の掲示によれば、放映予定は次の二回とのこと〜
(1) 2009年10月17日(土)、朝8時00分〜、読売テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」(YBC山形放送)
(2) 2010年1月3日(日)、朝4時25分〜、朝日放送系「新春クラシック2010」(YTS山形テレビ)

どんな放送か分かりませんが楽しみです。


今日の演奏会は、山響のモーツァルト定期なので大きい編成の「40番ト短調」でも、8-6-6-5-38−8−6−5−3だったようです(コメントで間違いをご指摘頂き直しました)。ですからそう広くはないアトリオンのステージでもまだ余裕はありました。
しかし、最初からシュタインウェイのグランドピアノが下手側、チェロの奥に置いてありました。
なんでピアノが置いてあるんだろう、しまう所がないとか、、、そんなバカな、、、と思っていたら。

プレトークでたっぷり15分以上は話しをした飯森さんが、ト短調の興奮も醒めやらぬ拍手喝采の続く中、ワイヤレスマイク片手に登場しました。その時点で、「ああ〜、なるほど!」と確信しました。
アンコールはやらない方針の飯森さん。それはどこに演奏に行っても貫いているようです。

山響と映画「おくりびと」の話。出た〜〜〜!!!という感じです。
そして、「交響曲の指揮を終えたばかりで、まだ手が震えているので、ちゃんと弾けるかどうか不安ですが、、、」と前置きして、客演首席チェロの土田さんに椅子を出し、下手袖のドアの前で演奏を始めました。
曲は当然、映画「おくりびと」のテーマ。
私達夫婦は酒田から来たんだよ!と心の中で秋田の聴衆に語りかけました(勝手にしなさい!苦笑?)。秋田の聴衆も「おくりびと」をご覧になった方は多かったようで、皆、「ああ、あの曲だ」「おお、あの映画だ」という顔で聴かれていたようです。
飯森さんのピアノの音がゆっくり消えて、ペダルで伸ばされた音がアトリオンの中に吸い込まれて行ってしまうまで、誰も音を立てずに聴いていました。そして、大拍手。

いや〜、山形交響楽団の秋田アトリオン初登場(?)は大成功でした。
終演後は、ロビーで飯森さんと菅原潤さんのサイン会がありました。飯森さんの本にも山響のCDにもすべてサインを頂いてしまっているので、本日のプログラムの表紙にサインしていただきました(3枚目の写真です)。

憧れの菅原潤さんに、コンサートで使ったピッコロの事をお聞きした所、1楽章と2楽章の間で楽器を十分に掃除する時間がないので、全身金色のピッコロを使ったというお答え。あれはヘインズのオールドでなかなか手に出来ない楽器なのです。
「たまに使ってあげないとね、、、」と茶目っ気たっぷりに仰っていました。
私は、2楽章に求める音色をオールドヘインズのピッコロで表現したかったのかなと思いましたが、そういう事ではなかったようです。すでに3年前から持っていた「Dedication to Piccolo」というディスクに加え、2年弱前に録音された「Piccolo Junction」というCDを会場で購入し2枚ともサインを頂きました。1枚目のCDに収録されているヴィヴァルディのピッコロ協奏曲の第2楽章と、アイザックソンの「November Song」は上坂先生のフルートクライスの発表会で演奏した事があります。
最後に握手をしていただきましたが、柔らかくてふんわりした「お手手」でした。

地元ならでは、というか、サインを求める人よりも、菅原さんにお土産を渡す人の方が多いかも、と言う位。次々に知人、関係者とおぼしき人が親しげに話しかけ、「これ、もってって〜」という感じで「お土産ッコ」を渡していました。

会場を後にしようとした所で、第2バイオリンのAさんや山Qの中爺さんにもばったりお会いしご挨拶が出来ました。まだ21時前だったので、アトリオンの目の前の時計屋さんの地下のリストランテで夫婦二人でウマウマなイタリアンを食し、あとはひたすら国道7号線を南下して酒田の家に戻ったのは23:20頃でした。

山響の団員さんは自家用車に分乗して来られた方が多かったようで、皆さんあれから山形を目指せばどんなに頑張っても10/5(月)の午前様になったはず。本当にお疲れさまでした〜!!!
秋田とピッコロ協奏曲に思い入れが強くて、超長文になってしまいました。


そうそう、マエストロ飯森様!
山形と仙台を結ぶJRは、「仙山線」と言います。「奥羽本線」ではありませんよ〜。v(^^)

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2009.10.01

今週末も忙しい!

10月になりました。
1001_2久しぶりに雲のかからない鳥海山。
昨年の初冠雪は9月末でしたが、お天気で一回消えて10月上旬にようやく積雪。
昨年の白鳥初飛来は10/9と、昨年のブログには書いてあります。「今年の白鳥初飛来、その他の話題」参照。
そろそろ映画「おくりびと」にも撮られた白鳥さん達がまたやってきます。

さて、今週末、10/3(土)は酒フィルの練習。定期演奏会もあと3週。そろそろ仕上げの練習です。
先週の井崎先生の指揮者練習は、個人的には非常に勉強になりました。ドヴォルジャークの言葉が少し理解出来た様な気がします。もちろんまだまだな部分も多いのですが、自信を持って吹ける部分も少しですができました。本番までには、全曲通して自信を持って吹けなければ。
来週、再来週と山響が音楽教室で酒田に来る予定なので、足達先生に仕上げの特訓を受ける予定。

続く日曜、10/4にはまた演奏会の予定。
Photo_3酒田市内で音楽スタジオを主催している知人のBさんの発表会に賛助出演します。

第1部では「白月」の歌唱、ピアノ伴奏にフルートでオブリガート的にお手伝いをします。

「白月」は三木露風 作詞、本居長世 作曲。
 「照る月の 影みちて
  かりがねの さおも見えずよ
  わが思う はても知らずよ
  ただ白し 秋の月夜は
  吹く風の 音さえて
  秋草の 虫がすだくぞ
  何やらん 心も泣くぞ
  泣きあかせ 秋の月夜は」

第2部では、「音楽が脳に及ぼす効用」などというタイトルで5分程講演までしてしまいます。
Bさんのスタジオの生徒さんは、3才から大人まで年齢の幅は広いのですが、子供達はみな天真爛漫って感じで明るくて楽しい。
「楽しいね!」では子供達の合唱にフルートで参加します。
そのため、今日の午後、仕事を終えてスポーツジムで軽く汗を流した後、夕方から練習に参加。子供達は金色にピカピカ輝くフルートを珍しそうにきらきらした瞳で見つめます。「いくら位するのかな」という問いかけに、「1550円!」と言う声から、「200万」、「5000万」というものまで元気な声がコダマしました。

その後、私は介護認定審査委員会に出てクリニックに戻ってドヴォルジャークの練習をしました。
今週末は、さらにもう一つ。
「こちら」を参照。
山響のモーツァルト定期が秋田に登場です。
10/3(土)は山形テルさでレギュラーのモーツァルト定期なのですが、上に書いたように酒フィル定期3週前の追い込み練習があるので、残念ながら諦めざるを得ません。7月の、山響酒田定期の後に皆で一緒に飲んだ時に同席したオーボエのMS嬢の「オーボエ協奏曲」を聴きたいのですが。。。
その代わりと言ってはなんですが、10/4(日)は秋田出身のN響ピッコロ(&フルート)奏者菅原潤氏がピッコロでオーボエ協奏曲を演奏するのです。
Bさんの音楽スタジオ発表会の第2部が終わって酒田を発てば、18:30開演のアトリオンには十分に間に合います。ただ、チケット確保がちょっと大変でした。アトリオンの主催コンサートなのですが、アトリオン以外のプレイガイドは、「取り置きは出来ません」「郵送は出来ません」と「できません」の一点張り。幸い、家内の両親が秋田市在住なので、わざわざ秋田駅のプレイガイドまで直接チケットを買いに行って頂きました。

と言う訳で、今週末もまた音楽三昧でございます。

=====
おまけの写真。
最近、テレビに取り上げられたらしく、いつ行っても混んでいて、のど越しの良い「二八蕎麦」が売り切れていた蕎麦屋「めだか」。「外二」の板蕎麦も旨いのですが、軽やかに手繰ってのど越しの爽やかさを味わうなら「二八」だと思っています。
Photo_4今日は朝7:30から仕事で、それなりにクリニックの患者さんも多かったものの、午後1時過ぎにはスムーズに診療終了。「めだか」にまだ蕎麦があるか電話して確認して出かけました(最近、続けて3回、振られていたのです)。
私は写真の「天もり」。天ぷらも旨し。蕎麦はうまうまです。
Photo_5家内はこのみのぶっかけとろろ蕎麦。今日は「月見とろろ」です。
こちらも絶品。
こういう食事をすると心まで綺麗になる様な気がします。

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