口こみ
7/25(土)山響庄内定期酒田公演の夜。
あの清水直子さんのバルトークのビオラ協奏曲とブルックナーの3番を聴いた日の話です。
山響団員TpのIさん、ObのMSさんを交えて、山響FCや山響を応援するメンバーで飲み会をしました。その会には所用で少し遅れながらもマエストロも参加して下さいました。
その席で、飯森さんが「お昼に食べたラーメンが美味しかった」と言い出しました。
酒田は、「酒田のラーメン」と言って、基本的には魚系の出汁が主体で和風な感じのあっさりしたラーメンが有名です。初めて食べた時には、煮干し系の匂いが強くて、その割に味はあっさりしすぎている印象であまり好みとは思いませんでしたが、その後、いくつかお気に入りの店もできて、今は大好きです。
お腹に重くないのが長所なのですが、酒田のラーメンは大体どの店に行っても量が多い。
麺は普通が150gr~200grあり、「中」で220~250gr、「大」というと300grも出して来る店も少なくありません。少しお年を召した方や小食の人には「並」「普通」でも多いので、「小」というサイズを用意している店も結構あります。
しかも約8割の店が「自家製麺」で、麺の味、太さ、縮れ具合、こしなどが店によって全然違うのも面白いものです。同じ名前の「三日月軒」という店でも、現在市内に4カ所程あるお店全てで麺が違います。
さて、グルメの飯森さんがどこのお店のラーメンを食べて気に入ったのか、皆興味を持ちました。
ところが飯森さんは、お店の名前を覚えておらず、酒田衆が有名なお店の名前をいくつか挙げても、どれも違うということ(「川柳」「満月」「三日月軒」「新月」「味龍」などなど、、、)。
「ほら、あの有名なお肉屋さんのやっているラーメン屋さんですよ」
と言われて、かえって皆「???」となりました。
その場には、少なくとも酒田衆(生まれ育ちが酒田)が4人程、我々も入れて酒田在住の者が6人はいました。鶴岡の人など庄内衆を入れても誰も思い当たりません。
「肉屋?のラーメン?」
あそこかな?多分、あそこだのぉという話は出たのですが、それ以上追求はしませんでした。
とにかく、グルメなマエストロのお気に召すラーメンが食べられたと言うのですから、酒田衆としてはホッとしたところでした。
その後、タウン情報誌である肉屋さんがプロデュースしたステーキ屋さんがオープンしたという情報が載っていて、それを見て「飯森さんが言っていた、有名な肉屋さんってここじゃないのかな?」という話になりました。
そしてついに今日、その肉屋のラーメンを食べに行って来たのです。
家内は「飯森さんは、五目ラーメンが美味しかった、と言ってらした」と記憶していたので、まずは「五目ラーメン」を注文。
お店は入り口から入ると、普通の肉屋に肉関係のお惣菜が並んでいるようなお店なのですが、少し奥まった所に、ジェラートを出すお店の一角でかき氷を食べるような感じで簡素なテーブルが3つおいてありました。
お店の人に、「飯森さんが食べたのはどれですか?」とダイレクトに聞いてみました。「飯森さん」と言ってもピンと来なかったようなので、「先日来た指揮者の人」と言ったら、「ああ、それならこの貝柱青菜ラーメンですよ」と中国語の発音で教えてくれたのが写真のラーメン。
五目ラーメンも貝柱青菜ラーメンも味が濃厚なのですが上品で、とろみのあるスープもくどくなく、最後まで飲み干せてしまいました。とても品の良い中華料理店の味がします。
「東京の中華料理屋さんで修行したので、、、」と、お店の跡取り若旦那でしょうか。「うちのは薄味なんです」とはおかみさん。
いや、酒田にしては薄味かもしれないけれど、決して味は薄くはないです。濃厚だけどしつこくない上品な味でした。
我らが山響の音楽監督飯森範親氏のことは、クラシックファンならまず知っていると思います。でも、山形の人でも「山響の指揮者」と言うと、「え?ああ〜」という感じの反応。
それは例えて言えば、Jリーグ1部で頑張っているモンテディオ山形の選手や監督でも、昔サッカー少年だった私にしてもほとんど名前が出て来ないのと同じ感覚でしょう。
「◯◯選手」とか「△△監督」と言われると「聞いた事ある、、、」という位でしょうか。
酒田に美味しいものが多く、美味しい店もたくさんあります。
タウン誌やインターネット、特に個人のブログなどで「口コミ」のように情報を得て、いろいろ挑戦して楽しんでいます。しかし、酒田の美味しいお店をマエストロ飯森に教えられるとは思いませんでした。参りました!(^^
ところで、、、
「小野木精肉店」さんは、酒田市の一番町、大火で焼けた後に出来た「酒田市立資料館」の直ぐ近く、いわゆる「大通り」に面した角にあります。
「酒田まつり」の時は、目の前を行列が通ります。今年の「酒田まつり」の時に一回入ったのですが、その日は「予約の総菜のみ」ということでラーメンやチャーハンなどの中華食堂?はやっていなかったのです。
しかし、この建物、どこかで見た覚えがあります。。。
実は、拙クリニックの玄関の車寄せとそっくりなのです。
それは酒田に住み始めて、拙クリニックの設計が終わり模型を見せてもらってから、大通りを通りかかった時に気付いていました。それ以降、とても親近感が沸き、気になっていたお店だったのです。
似ているのは当然。実は、同じ設計者による建築物なのです。
小野木さんはおよそ9年前に新築したとのこと。拙クリニックは昨年春に出来たばかり。
その設計をして下さったのは、「こちら」です。
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コメント
浜松の地域情報情報、お役に立てなくて申し訳ありませんでした。
地域の文化も・・様々ですね。
静岡県の場合、大井川を境に物流が東京圏と名古屋圏に分かれています。
当地も浜松同様、文化的には名古屋圏内なのですが、買い物その他は静岡に出掛ける事が多かったのです。
静岡には、東京在住時に慣れ親しんだデパートが有ったというのが、主な理由だったかもしれません。
グルメ情報:
何といっても浜松なら『鰻』ですね。
老舗で有名な鰻屋さん、数年前に久しぶりに行ってみましたが、なぜか味が変わっていました。
かえって掛川市内の鰻屋さんの方が、評判をきいて遠くからもお客さんが来るようです。
拘りのお店、チョッと頑固なご主人。
安くて美味しいのですが、要予約!!
『甚八さん』
投稿: kokutan | 2009.09.03 21:56
こんばんは。
私も気になっていたのですが、まだ行っておりませんでした。あの日の翌日、ラーメン博士のティンパニーIさんに聞いてみたら、総菜は良く買いに行っているがラーメンがあることは知らなかった・・・・と。
建物が本当に似ておりますね。
今度行って注文するときに「山響の指揮者が食べたもの」とお願いしてみます~。マエストロの本の続編が出たときに話題になるラ~メンとなるかも???
投稿: けん♪ | 2009.09.04 00:11
kokutanさん、こちらの方までありがとうございます。
まだ、な〜〜〜んにも決めていないのですが、車も久しぶりにタイヤを履き替えるので、新潟、信州経由で浜松まで行ってみようかな?とか考えています。
浜松ー掛川はすぐですね。
実家(戸塚)経由で那須高原を廻って、裏磐梯、喜多方経由で戻ろうかなどと。。。
もう少し具体的に考えたらご連絡させて頂こうかと思っています。
投稿: balaine | 2009.09.04 00:28
けん♪さんも知っているかどうかお聞きしようと思っていました。まだでしたか。
是非、一度。ラーメン以外に焼きそばやチャーハンもおいしそうでした。次は五目やきそばかな?
投稿: balaine | 2009.09.04 00:38