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2009.09.18

山響第197回定期演奏会を「観る」

いつものコンサートは「聴く」なのですが、今回は「観る」。正確には「視聴する」でしょうか。
先日、当ブログでも紹介した通り、今朝、5月の山響定期演奏会がBS-2で放送されました。
日曜夜9時、NHK教育テレビの「N響アワー」の「第5週」に放送される『オーケストラの森』でも放送されましたが、その時は1時間番組なので割愛されていました。

今回は、演奏会全部がノーカットです。
山形テルサの会場で聴く、音の響き、オーケストラの醸し出す香り、指揮者や演奏者の体から出る熱というか思いは、どうしたって「ライブ」には敵いません。でもその演奏の素晴らしさは十分伝わって来ました。

1曲目はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。耳馴染みのある哀愁に満ちた優しいメロディにうっとり。冒頭からホルンの八木さんの安定した、優しい音色に癒されます。ブラボーです!
フルートの足達さん、オーボエの麻咲さん他、木管のソロもそれぞれに素晴らしかったです。
山響の弦の音の美しさ、響きの清澄さは、残念ながらテレビ用の録音放送ではあまり感じられないようでした(うちのテレビが悪いのかも、、、)。
やはりコンサートホールで「生」を聴くべきだと思いました。

2曲目のラロの「スペイン交響曲」。
5楽章構成のバイオリン協奏曲です。出だしはやや遅めに感じます。飯森さんの指揮で、少々重々しく、重厚な感じの1楽章。あまり「スペイン」という感じがしないようにも感じます。
しかし、3楽章〜5楽章にかけての軽快な感じとのコントラストがくっきり描かれたように感じます。
H18年に酒フィルでやった時は、バイオリンソロは漆原啓子さん、指揮は工藤さんでした。私は定期演奏会ピッコロデビューで大変緊張したのを思い出しました。
ピッコロの音はオーケストラの最高音域を受け持つのですが、その中でも高い音域とか跳躍が多く、安定して吹くのは難しかった思い出があります。しかもピッコロの音は目立ちますし、バイオリンソロの高音と呼応する様な部分もあります。
5楽章など聴いていると、「スペインはヨーロッパじゃない」ということがはっきりわかります。アフリカでもないし、ギリシャやトルコでもありません。イベリア半島は特有の気候風土と文化なんだということがよくわかります。

3曲目のカリンニコフの交響曲 第2番 イ長調。
生まれて初めて聴きました。
冒頭から何となく異国情緒豊か。ちょっと中国的な印象を持ちました。そこから民族音楽的な舞踏的なリズムも入り、金管、特にトロンボーン、チューバの金管最後列が重厚に咆哮します。
2楽章は、静かで美しい楽章。コール・アングレの哀愁に満ちた美しいメロディが心を捉えます。映画音楽にでも使われそう。いや、NHKの大河ドラマの劇中挿入曲の様でもあります。
3楽章は、素早く面白い動きの弦とリズムで、なんだか勝手に「トムとジェリー」の映像が浮かんできます。ロシア人得意のバレエ音楽のようでもあります。
4楽章は、静かに始まり途中から1楽章の主題が再現されつつ、フィナーレに向かいます。華やかな雰囲気がやはりバレエ音楽か映画音楽的、すなわち映像的な印象があります。
最後は堂々たる交響曲風に終わりますが、全曲を通して、4楽章形式ではあるものの、10曲程度のバレエ音楽のような印象を持ちました。

カリンニコフの交響曲の解説、感想はこちらの方をご覧頂いた方が良いと思います。
『電網郊外散歩道』から。
「山形交響楽団第197回定期演奏会を聴く」
もう一つ。『Nimrod.音楽部通信』から。
「山形交響楽団第197回定期演奏会」

自宅ではなく、クリニックの「地デジ」対応テレビ&ビデオで、高画質高音質で録画し、50"弱の大きめの画面で視聴出来たので、「生」には敵わないもののコンサートに行ってような感じになれました。
午前中の診療で疲弊した頭と心を、この山響の演奏会が癒してくれました。
我が山響の定期演奏会を、BS-2の全国放送で、ノーカットで視聴出来るなんて本当に幸せです。

最後に、ちょっとだけ蛇足。
カリニンコフが終わって、管楽器奏者が順に飯森監督に指名されて拍手を浴びるシーンでちょっと面白い事件(?)がありました。
ファゴットの高橋嬢が指名されたはずが、一つ前に座るオーボエ麻咲嬢が立ち上がってしまい、自分じゃなかったんだと気付いた麻咲嬢が驚いて、後ろの高橋嬢に誤りながら恐縮しているシーンがテレビらしく結構大写し。ご本人としてはこんな恥ずかしいシーンを全国放送されるなんて、と思われるかも知れませんが、かえって山響の団員の和気藹々とした雰囲気がよく伝わって来ました。

この5月17日の定期演奏会には、正規団員弦楽器奏者がすべて揃っており、コンマスに高木さん、フォアシュピーラーに犬伏さん、第2バイオリン首席ヤンネ舘野さん(先日のベストハウスで紹介された左手のピアニスト舘野泉さんの息子さん)、横に山Qの中島さん、ビオラ首席の成田さんという布陣(チェロとコントラバスにはまだ首席奏者の指定なし)。
特に2曲目のラロのときは、ソリストの滝千春さんが大写しになるのは当然なのですが、テレビ画面では滝さんの後ろに座っているヤンネさんと中島さんが大変目立ちました。

こういうところもテレビ放送ならではのものでしょう。
N響のように、ほとんどの演奏会がテレビ放映される楽団では、ステージ上では一瞬たりとも気が抜けないでしょうから大変ですね。演奏してない時に間抜けな顔をしていたり、汗を拭いたり、管楽器の水抜きをしていてもテレビには映ってしまうのです。金管がちょっとだけ音をはずしても、通常の演奏会ならその瞬間は「?」と思っても、全体的な素晴らしさの中では対したことはなく忘れてもらえますが、テレビ放送されると「あ!音、はずしてやんの!」などと揚げ足取りの人も出て来る事でしょう。

楽団員にとってはテレビ放送なんて嬉しくないでしょうが、楽団のプロモーションとしてはテレビの宣伝力は大きいものです。この番組を観て、今後の演奏会では画面に映って寂しかった山形テルサの座席がもっと埋まってくれるといいなあ、と自らは行かなかったくせに思ったりしました。

〜〜〜〜〜

ブログが2日空いたのは、それなりに忙しかったせい。
特に、来週前半の大型連休(土曜もお休みの人は5連休)を控え、患者数も多く、先週の脳ドックのまとめにも時間を取られました。
昨日木曜は、午後1時の診療終了が、少しおして午後1時半過ぎ終了。
Photo昼食を「めだか」に食べに行った所、またまた(これで3回連続)「二八」の蕎麦が売り切れており(なんでも最近テレビに出たらしく、ちょっと遅いと蕎麦が切れているのです、、、)、疲れた体に「外二」の板蕎麦は重いので、爽やかな喉越しを味わいたいと思って「田毎」に向かいました。
(写真は、家内の注文「そばとろ」と私の注文「せいろの大盛り」)

その後、午後3時過ぎからスポーツジムで汗を流し、最近ストレス太り(?)で増えつつある体重を少しでも絞ろうと努力(木曜に限っていろいろ仕事が入ったりして、一月に1、2回しか行けていませんが)。
その後、16:30から理容店で散髪。
さっぱりしたところで、18:30から介護認定審査委員会。
それが終了直後、希望ホールに直行。19:00からの「ソルノク市立交響楽団酒田公演実行委員会第2回会議」に少し遅刻して出席。目玉であった「第九」が変更になったと言うショックな説明を受けました。
その後、クリニックに戻り、脳ドックの資料整理。本日、金曜日までに終わらせておかないと今週中に受診者にレポートを発送出来ないので頑張りました〜。
帰宅は22時過ぎ。それから夕食を摂って、すぐに倒れるように寝ました。。。

さて、さて、来週の大型連休。
それなりに計画あり。
その件については明日以降に書きましょう。

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コメント

記事のご紹介をありがとうございます。BS-2で山響の演奏会をノーカットで紹介する番組、ぜひ録画したかったのですが、あいにく単身赴任先ではテレビがない!残念無念です。おまけに、ここしばらくは、アパートのパソコンがトラブル続きで、音楽も読書もはかどりません。困ったもんです。でも、ようやく解決のめどがつき、ほっと一安心です。

投稿: narkejp | 2009.09.18 21:09

こんにちは。
この演奏会のチェロの客演首席は私の一番最初の先生の息子さんです。
ご活躍でうれしいです。

投稿: librarian | 2009.09.19 07:46

narkejpさん、
以前のマーラーの4番の時の放送もDVDに焼いて永久保存バントしましたが、今回も永久保存版です。よろしければDVDお分けしますよ。(^^

投稿: balaine | 2009.09.19 08:36

秋田には多い「音楽家一族」の一つ、Ha家の方ですね。
Vnの現姓Koさんの出であるKa一族もありますね。
音楽賞も作っているKi一族もでしょうか。
フルートのAさんは、一族ではないけど音楽家が多いですね。
客演首席ではなく、常任になるといいのですが、契約というものがありますからね。。。

投稿: balaine | 2009.09.19 08:46

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