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2009.05.18

インターネットも追いつかない?

ニュースを届けるメディアとして新聞は重要なものですが、ニュースソースがどんどん変わって行く場合、その情報の即時通達性の面からはインターネットには遥かに及びません。正確性、となるとインターネットが新聞に勝るかどうかは怪しい面もありますが。

今、日本で確認されている「人人感染」の新型インフルエンザA。
朝のニュースでは、感染が確認された人は92名。その後、午前8時頃、ニュース速報が入り、93名でした。
お昼過ぎのニュースでは「感染確認は全国で130名」とのこと。5時間弱で40名程増えています。
これは、「疑わしい患者さん」の検体をPCR検査に回し、その結果が出始めたからだと言えます。今後もっともっと増えるでしょう。
日本の場合、医療技術、情報技術が高度で安定しているため、調べ始めればどんどん増えると思います。問題は、今回問題になっている「新型インフルエンザ」が今のところ、感染力は強いものの弱毒型で通常は生命に影響を及ぼす危険性が低いと考えられているのに、今の対応は、昨年来話題になった「鳥インフルエンザ」(強毒性)による「新型」に対する対応策をベースにしている点です。

すでに厚労省などからの通達も、休校や閉鎖の期間を10日から7日までに減らしていますし、過剰に反応せず冷静に行動するようにとの政府発表も出ているようです。
病気の予防対策は厳しいに越した事は無いと言えばそれまでですが、それじゃあ、脳卒中の危険因子である多くの生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満など)を厳密に予防しようとしている人がどの位いるかというと、かなり疑問です。

感染症と脳卒中は違うではないかと思うでしょうが、感染症の場合、感染した患者さんに通常の抵抗力があればたとえ感染したとしても、安静にしているだけで自己免疫力によって治る可能性が高いと思います。そこにインフルエンザ治療薬(タミフルやリレンザなど)を投与すれば速やかにウィルスの増大を防ぎ治癒を早めると思います。
脳卒中は、十分な予防をしていても発症する危険性がありますが、病気による死亡数、致死率や後遺症発生率からすればインフルエンザなどよりずっと高く、しかも命を失わなかったとしてもその後一生残る症状との格闘が続く大変な病気です。

現時点では、通常の季節性インフルエンザと同様の対応策=うがい、手洗いの励行、人混みに外出する際はマスクの着用くらいで十分なのではないでしょうか。神戸や大阪では中学、高校の休校措置が始まっているようで、責任ある都道府県自治体側としてはこういう対応をとるしかないでしょう。
季節性インフルエンザの際に、学級閉鎖はあっても一校丸々休校ということは余り無いと思います。
要するに、「今後どうなるか分からない」「相手が何者なのかイマイチよくわからない」という事から強めの措置がとられているのでしょう。
でも、現在においても、既に感染しているのにまだ潜伏期間で症状が発現していない人、症状は出ているが通常の風邪か季節性インフルエンザと区別がついていない、または「新型」の疑いが強いもののPCR検査に進んでいない人、それ以外に、何らかの理由によって医療機関を受診せず自宅などに潜んでいる患者さんなどを加えると、おそらく既に数千人からもしかすると数万人単位の潜在的患者数である可能性があります。しかし、怖れる事は無いと思います。
感染した場合に重症化する恐れのある、老人、幼児、何らかの理由で免疫機能の低下傾向のある人には、十分な対策とケアが必要だと思いますが、通常の健常人は自己免疫力で克服できるはずです。

事態を、冷静に見守り、新しい情報に常に付いて行く必要があります。
インターネットでのニュースがとても大きな意味を持つと思います。

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コメント

あさってから大阪で開かれる予定だった学会が延期になってしまいました。学会長の施設は対応におわれていることでしょう。ホテルの予約も自動的にキャンセルになりました。

海外からのゲストなぞどうするんでしょう?1年以上まえから手配していたはずですからね。

また景気の冷え込みにもつながりそうですしね。

投稿: Teddy | 2009.05.19 12:44

Teddyさん、それはそれは。。。
弱毒型で通常の季節性インフルエンザと同等とは言っても、「新型」であることが間違いなければ、人類にはまだ抗体がないので重症化したり死亡する人も出てくるでしょう。
もはや「対岸の火事」ではありませんね。
幸い、これから梅雨時ですから一旦収束するかも知れませんが、秋頃から蔓延して死者も出て来るのでしょう。
市販可能なワクチンが出来るのは、早くて9〜10月と言っていますから間に合うのか、、、
ワクチン自体も手に入るのかどうか、、、

現時点では、学会を開催しても何も問題ないはずですが、医療サービス供給者側の「集会」ということでは自粛せざるを得ないのでしょうね。

投稿: balaine | 2009.05.19 14:17

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