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2009.05.06

GWの3日間〜その1

すでに記事にしているように、5/2(土)は普通にお仕事+酒田中央高校音楽部のコンサート。
そして5/3(日)はスタッフの結婚式。

Photo_4残り3日のGWをどう過ごすか、と考えて、5/4(月・祝)は山形へ。
山形美術館で開催されている「四大浮世絵師展」を観に行きました。
ただ山形に行くのももったいない(?)ので、最近行っていなかったところへ。

西川町の山菜料理で有名な「出羽屋」さんへ行ってみました。
朝の時点で予約は無理(個室の予約は一杯)ということで、行ってみて並んでみて、、、ということに。
山形自動車道ー月山新道はさすがに混んではいましたが、渋滞とはならず。山形から庄内に向かう下り車線の方が圧倒的に交通量は多かったようです。
月山第1トンネル、第2トンネルと非常に長いトンネルがあるのですが、試みに自分がトンネルに入って抜け出るまでの間に対向車線の車の数(バイクも含む)を数えてみたら、第2トンネルでちょうど70台、第1トンネルでは101台の車両とすれ違いました!
普段ならせいぜい10〜20台と言うところですからやはりGWというのはスゴいんだな〜、もしかして「おくりびと」ロケ地巡りにでも行ってるのかな〜?と「仙台」「宮城」という車のナンバーを見ながら考えていました。

12:15頃、出羽屋に到着。
すでに店の前に行列。駐車場も一杯。
名前を書いて待つ事に。一時間は待つだろうと覚悟して、新聞を読みながらゆっくり待っていました。
部屋料を取らない「そば処」の方だとまだまだでしたが、午後1時近くになって「個室」の方がチラホラ空いてきたらしく、部屋でもいいとお願いしたところ、まもなく個室が空いたと言う事で案内されたのは2階の「松風」。
茶室風の趣のあるとてもステキな個室でした。
Photo「山菜定食」のうち、天ぷらが付くのは4,200円の料理からですが、個室ではそれが税込みで4,620円とお高くなります。これは、まだ天ぷらとお鍋とご飯が来る前の状態。「待て!」が出来なかったので。
Photo_2天ぷらとお鍋が並んで、早速頂きました。家内はてんぷらの付かない3,420円コースを「麦きり」に(そば、麦きり、ご飯から選択)、私は4,620円のコースで「タケノコご飯」に(本当はウコギご飯が食べたかったのですが、季節を過ぎてしまったそうです)。

山菜はいまではちょっとした高級料理ですが、もとはといえば、西川町では出羽三山に入って修行する修験者や僧侶が入山前に山菜で精進落としをしながら栄養を付けたという言い伝えがあります。それが地元に残ってこういう立派なお店になったようです。
何種類もの山菜がいろいろな形で食用に供され、そのどれもが美味しく素晴らしい食事でした。
しかも、多分低カロリー、高食物繊維、抗酸化作用物質が豊富な健康の面から考えてもかなり理想的な食事。お鍋に鶏肉が少し入っていた以外は動物性タンパク質はまったくなし。
山菜だけで14,5品あり、お腹一杯になりました。
そこから山形市を目指します。

Photo_3山形美術館には午後2時半前に到着。1時間もあれば見て回れるだろうと思っていましたが、結構な人出で、展示はずらっと並ぶ行列に付いて歩くような感じ。
Photo_5今までは浮世絵は、ボストン美術館などで本物を見た事があります。天童には天童広重美術館がありそこでも少し見ました。しかし、この中右コレクション程の作品数は初めて。厳選された172点が展示されていますが、中でも写楽作品が20点、一堂に会するのは珍しいとの事。
写楽の作品は寛政年間の歌舞伎役者や相撲取り、そして吉原の女たちが描かれていて皆素晴らしい。個人的には、四世松本幸四郎や二世坂東三津五郎など、今も歌舞伎役者として活躍している人たちの直系の祖先の役者の姿を観て、確かにどこかに同じDNAを持った顔つき、体つきを感じて感心しました。
北斎漫画には、現代の日本のまんが文化のルーツを見る思いがしましたし、「冨嶽三十六景」はさすがのもの。歌麿の美人画の中でも、乳にむしゃぶりつく金太郎の姿は印象が強かった。そして広重の特に「東海道五拾三次之内」は、そこに登場する人物の生き生きとした、今にも本当に動き出しそうな描写にあらためて驚きました。
人が多かっただけではなく、ついついじっくり眺めてしまったので2時間近くかかり、ついでにこの美術館が誇る、ルノワール、ピカソ、シャガールと言った素晴らしい常設展示の作品も目に。私はモネとミレーが好きですね。あの光の感じが素晴らしい。離れてみると、まるでその景色の中にいるような気分になります。

美術館を後にしたのが午後4時半で、ちょっとあせりました。
Photo_6上山の映画「おくりびと」で「大悟の実家」として使われた旧美容室の内部公開は午後5時までだとネットで書いてあったからです。閉まっていたら、外から眺めるだけでもいいね、、、と行って着いた時刻は午後4時55分ちょっと過ぎ。結構な観光客がまだいたので入れてもらえました。
Photo_7といっても、酒田のNKエージェント(旧割烹小幡)に比べると、その展示や見るべきものは10分の一以下かな〜と思います。狭い建物で1階だけを展示用に解放し、ロケの写真などが飾ってあるのですが、上山のその「大悟の実家」のシーンは2、3枚で後は、酒田、鶴岡のロケ写真。

Photo_8それでもNKエージェントと同じく「清掃協力金」として一人100円取られるので、コスト・パフォーマンスとしては酒田の方が格段に上だと感じました。まあしかし、上山にしか置いていない、このパンフレットを100円で頂いたと考えれば不満はありません。
パンフレットの作りが酒田のものにそっくりだな、と思ったら表紙に「協力 酒田ロケーションボックス」と書いてありました。表紙の絵は、大悟の家となった旧美容室を映画の美術スタッフが描いたもの。ロケのほとんどは庄内なのに、大悟の実家だけ上山というのは、とにかく徹底的にロケハンをして、滝田監督のこだわりに応えてスタッフやボランティアがようやく見つけ出したこの建物だったとの事。
酒田のようなNPO法人ではないものの、上山市役所が主となって「映画『おくりびと』応援組織 上山コンチェルト」という名称でボランティア的に活動されているようです。

せっかく上山温泉街に来たので日帰り入浴でもと思ったのですが、時間も夕方5時半ちかくだったので、蔵王温泉に向かう途中の蔵王上野の「天神の湯」へ。
天神の湯でゆったりして酒田に帰ろう、、、と思いきや、GWのためか、ここも人が多く、風呂場はまるで芋の子を洗うが如くという感じで、7席しか無い洗い場では並んで待つような状況。
それでも、蔵王温泉のような強酸性のパンチのあるお湯ではなく、やわらかく透明な「石膏芒硝泉」。入っているだけでお肌がぴちぴちと引き締まる感じがあり、さらにお湯を弾くような弾力が得られるような温泉。飲んでもいいらしい。
混んではいましたがまったりくつろいで、ゆっくり酒田に戻りました。

Photo_9酒田到着は夜9時近かったのでお気に入りの「北京飯店」へ。
ここの料理は中国人のコックさんが作っているし、店を切り盛りするTさんが中国から帰化した人で、いつもにこにこ元気に働いている姿を見るとこちらも元気になるのです。今日(5/4)の夕飯は、「レバニラ炒め定食」でした。

5/5は、久しぶりにゴルフに行く予定。
5/6はのんびり過ごす計画、で続きます。


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コメント

奥様のブログで拝見、そしてこちらへお邪魔しました。
最後のレバニラのお写真には完敗(-.-;)
あぁ〜食べたい!

投稿: ボリジ | 2009.05.06 21:46

ボリジさん、大変でしたね。
美味しそうな写真ばかり載せてご免なさいね。
ステロイド使っている人だから、虫垂炎と言っても合併症も起きやすいし、腹膜炎なんか併発したら命に関わるし、、、などと思っていました。
ご無事にご帰還までもう少し。
毎日、ちゃんと生きている事に感謝しましょう!

投稿: balaine | 2009.05.07 18:28

先生のご存知の♪シクラメンの香りの先生にもご相談
しましたらステロイドのことやらいろいろリスク大で切れないと・・・
命あってこそ美味しいものが・・・感謝してます。
復帰後、ひつじやに♪同じ方向には千本だんごもありますし(^O^)/

投稿: ボリジ | 2009.05.07 22:53

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