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2009.04.05

4月最初の週末

酒田はようやく「春一番」のような風が吹き、陽光が眩しい日曜です。
昨日は市民オケ酒田フィルの秋の定期(10/25)に向けての3回目の練習でした。
ブラームスのバイオリン協奏曲とドボルザークの交響曲第7番です。
細かい所はまだ考える時期ではないのですが、3回目になるとある程度1回は全曲を通しているので、部分的にアーティキュレーションなど気になるところは団内指揮者TS氏から指示が出ます。

昨年の同時期はH20年3月16日のオペラ『ラ・ボエーム』全幕原語演奏(字幕付き)に精力を注ぎ(「大成功でした!」をご覧下さい)、土日2日間練習も多かったため、さすがに公演直後は多くの団員が疲れていたようです。
H19年の春のファミリーコンサートが終わってから、オペラまで、50数回に渡る練習を積み重ねました。その間、街かどコンサートや定期演奏会、市民音楽祭などもありながらの練習でした。
おそらく「オペラ疲れ」だったとおもいますが、昨年の今頃は秋の定期(11/16、石井理恵さんとチャイコのPコン、シベ2をやった)に向けての練習を開始したばかりでしたが団員の集まりが悪く、バイオリンは第1、第2合わせて5人とか、オーボエ、ファゴットが0でフルートとクラが各1人という集まりで練習した日もあったように記憶しています。だいたい4月というのは、転勤や職場内の移動、新学期などで皆忙しく慌ただしくなりがちですし、農業を営む団員は野菜の種まきや稲作の準備が開始になる多忙な時期。お天気の良い日には日の出(今の季節は5時過ぎ)早々に仕事を始めることもあるので、一日働いた時などはオケの練習どころではないようです。
昨日は、練習開始の午後7時に木管前列はフルートの小生だけという淋しいものでした。しかし、なぜか木管後列はクラ4人、ファゴット3人と最近入団した新人団員も加わり大変賑やか。ホルンも3人揃っています。トランペットが欠席はドボ7としては悲しいものでしたが、一方の弦はなかなか盛況。バイオリンに2名、ビオラに2名の新入団員が加わって(コントラバスは欠席ながら)弦だけで20名を超える出席率。
弦パートは基本的にtuttiなので、人が多いと音の厚みとか豊かさが違います。同じ旋律でも表情が変わります。管パートは基本的にsoloなので、人が多ければいいと言うものではなく、個人練習が大事になります。
オーケストラ=管弦楽団といっても、このように弦楽器と管楽器ではその役割やオケの中での立場というのが違うので、普段の練習に対する考え方も少し温度差があるように思います。弦の場合は、練習の最初の段階からプルトの位置はほぼ決定的で、コンマスや首席奏者にあたる各部のトップの人たちが相談し合って、弓付け(ボーイング=弓を上から下に動かすのか、下から上に動かすのかを決める)をします。この弓の動かし方でアーティキュレーションも変わりますし、弾きやすさも変わります。もちろん各パートが揃った動きをしているという視覚的なことも大切です。
それに対し、管パートは2管編制の場合、たとえばフルートには第1奏者と第2奏者があって、楽譜が違います。それぞれがソロ的な役割であり、3度、5度の和音を形成したり、ユニゾンと言って1オクターブ高さの違う同じ音を同時に吹くなどという部分もあったりします。まったく第1フルートだけのソロの部分もあったり、1と2で微妙にずれて入ってそれで面白い効果を出したりする部分もあります。ですから、4月のような練習の諸段階においては、パートによっては1番と2番をまだ決めずにどちらも吹けるように準備練習したりもします。2管編制の場合、2人いつも揃わなければ本当の練習にならない訳ですが、様々職種の人が集まる市民オケの場合、上記のような様々な理由で人が揃わないことが結構あります(都会の市民オケではないかもしれません、熾烈なトップ奏者争いがあって、基本的に練習に出ない人は出演できない、トップ奏者は練習を欠席しない、本番近くでもちゃんと吹けなければ降ろされて出演できないこともある、というような厳しい世界があるそうです、、、噂ですが)。
のんびり?していて、いい意味で家庭的な酒田フィルの場合、熾烈なトップ争いなどはほとんど聞きませんね。昨年トップを吹いたから今年はセカンドで、、、昨年メインの交響曲に乗らなかったから今年はメインに出演、、、というような感じで決めたりしています。それほど実力差がない(飛び抜けて実力のある人がいない?)ということも一因でしょう。ただ、コンマスや他のパートからは、「いつになったらトップが決まるのですか?」と軽く非難されることも事実です。
実際、オケとしてまとまって練習し、本番を目指して行く上において、たとえば大事な旋律のあるオーボエのトップを誰が吹くのか、フルートのトップは誰がやるのか、夏になっても決まっていないこともあり、普段の練習に対する熱意がやや低下しているような部分は否めないようです。

フルートパートとしてのいい訳は、本番にいい演奏をするのが目的で練習しているのであって、練習のための練習ではないのだから、本番2ヶ月前にトップが決まってもまったく問題ないと思います。前期のように、直前にトップを降ろされて人が変わることだってある世界なのですから。
まあ、今はブラームスとドボルサークの世界を楽しみながら、自分の演奏技術の向上のために練習をしているという感じでしょうか。

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今日は、久しぶりに山形市へ行く予定。
大学で会議があり出席するように求められているのです。
2011年、再来年のことですが、うちの教授が会長になって日本脳神経外科学会総会を横浜で開催します。私と同じく、本籍地神奈川県の(湘南高校出身)の教授が横浜で学会をするのは当然の事です。脳外科と言う狭い分野の世界でも、「総会」ともなれば4~5,000人、場合によってはそれ以上の出席者のある大きな学会で3日間開催します。
2001年に山形市で脳外科のコングレスを開催した時は、3日間で2000人を超える参加者でしたが、山形市内に宿泊できるホテルや旅館のキャパシティが1000人強しかなく、蔵王温泉、かみのやま温泉、天童温泉など学会会場まで30分ほどかかる距離に宿泊を余儀なくされた参加者も多かった上、まったく宿が取れなかったので仙台のホテルに泊まり、バスや電車で1時間かけて山形市の学会場までやってきたという気の毒な参加者もいらしたのです。その2〜3倍の参加者がある総会では、東北一の大都市で教授の出身大学東北大のお膝元仙台でさえも、宿泊のキャパシティはぎりぎりで余裕がありません。どうせ地元から離れた場所で主催せざるを得ないならば、宿泊キャパに余裕があり、会場も、会場周辺のアミューズも豊富な横浜のみなとみらい地区ということになった訳です。
これだけ大きな学会を主催するためには、医局員全員一致団結して知恵と力を結集しないと立ち向かえないと言う訳で、開催の2年半も前なのですが小生まで狩り出されることになったのでしょう。
月山越えは今日の天気なら大丈夫でしょうが、夜間に戻って来ることを考えて、まだ冬タイヤのままにしていました。この「仕事」が終わったら夏タイヤに戻そうと思っています。

会議が終わったら、今日は久しぶりに「竜馬」かな〜。。。(笑)

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