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2009.03.09

序数

突然毛色の変わった話題で失礼します。

最近何カ所かでみかけた日本人の英語力不足について。
とても単純で基本的な事なんだけど、中学時代の教育が悪いのか、大人になって忘れてしまうのか私的にはとても気になる「ミス」。

数字の1はoneですが、「第1」とか「第1番」という「序数」になるとfirstといいます。同じように2がtwoなら「第2」はsecond、3はthreeで「第3」はthirdとなります。
こんな事言われなくても知ってるよ、と思いますよね。中学1年で習う事でしょう。

ところが、これを数字を使った書き方にすると間違える人が多いのです。
つまり「第1」は「1st」、「第2」は「2nd」、「第3」は「3rd」と書き表すのが普通です。ここまでは間違わない人も多いのですが、これが大きな数になると間違える大人が増えます。

第81回米国アカデミー賞は、「The 81st ,,,,」と書くべきなんですが、これが「The 81th,,,」と書いてあるのを見かけました。結構公共の目に触れるところに展示してあるんです。
おそらく書いた人は間違いに気付いていないし、展示している人も分からないのでそのままなのでしょう。「老婆心ながら、、、」と注意しようかと思ったのですが、なんとなくそのままにして来てしまったので気になっています。

先日、家内も出演させてもらったある発表会。
歴史と伝統のある教室なので23回目の発表会でした。会場に大きな看板がかかっていたのですが、そこには「23th,,,」と書かれていました。「第23回」ならば「The 23rd」と記載するのが正しいと思います。
4から9の数については、序数は通常"4th"とか"7th"でいいのですが、1〜3については注意しないと行けません。
さらに、「第11」と「第12」はeleventhとtwelfthなので、「11st」や「12nd」ではなく、「11th」と「12th」が正しいのです。

日本人の感覚として、数字の後に"-th"をつければ序数になるように考えてしまうのですが、要するに「発音」に従っているということを忘れては行けません。英語で発音してみれば上記の間違いにも気付いたはずです。
「第81回米国アカデミー賞」は、英語で発音すると"the eighty-first annual academy award"となるのでそれを文字にすれば「81st ,,,」となるのです。

お勉強の事を「読み書き算盤」と昔から言っている日本では、文字を読み書く事が知識の吸収であり、言葉を「聞く」「喋る」ことはあまり重視されて来なかった傾向があります。いえ、学問としては「否定」されて来た部分すらあると思います。
国際的に通用する英語力のテストの一つであるTOEIC(=Test of English for International Communication)ではより実践的な英語力の評価がなされるように思われています。現実に、国際社会での競争力を高める必要のある会社などでは、社員にTOEIC受験を義務づけたり、海外事業部門の部長クラスでは850点以上取らないとなれないなどの基準に使っているところもあるようです。

しかし、TOEICは単に英語の力を測定する一つの尺度に過ぎないと私は思います。これで高得点を取る人は点数の低い人よりは英語の力を持っているとは言えますが、本来目指している「国際的なコミュニケーション力」を表しているとは言いがたいと思います。現に8年程前に初めて受験した私は910点を取りましたが、流暢にべらべら何でも思い通りに喋れるかと言うと、全然だめです。おそらく英語圏の人ならば小学校高学年から中学生低学年位の人となら対等に喋れるかも知れませんが、ビジネスの世界になると全くダメだと思います。というのは、TOIECはlisteningに重点が置かれすぎているため、一応理解ができて高スコアを取る小手先のテクニックがあればいい点を取る事は難しくないのです。
ちゃんと話したり、書いたりする能力はほとんど試されません。マークシートのペーパー試験ですので、英語の音声で出される問題の聞き取り能力さえあれば結構いい点が取れるのです。
「TOEIC925で英会話力ゼロ」という講演をされた先生もいらっしゃるそうです。

どうしても紙、読み書き偏重の学習、教育を、「聞き取り話し会話する」真のコミュニケーション能力に方向転換していかなければ、日本は国際社会の中ではいつまでも二流に甘んじることになると危惧しています。
日本人が国際社会でスピーチする場面をテレビで目にしますが、「おお!この人は凄いな!さすが!」と感じ入る人はほとんど見かけません。先日のアカデミー賞受賞式でも「流暢な英語を喋っていた」と新聞には好評価を得ていたようですが、あれくらいでは小学生クラスだと思います。
新しい米国大統領に世界で一番にホワイトハウスに招かれたと仰っていた日本の偉い方の英語など、もっと酷い。あの程度の常套句を喋る程度だったらもっときちんと練習していてもう少しスラスラとお話して頂きたいものです。英語力のせいで「力がない」と誤解される事は非常に残念なことなのです。
発音なんか少々変でも通じればいいのです。インド人の英語なんて発音は本当に酷いアクセント(訛り)ですが、ぺらぺら喋りスラスラ通じています。
やはり小学校から英語の教育は必要なのでしょうか。でも「どのように」教育するか、が大切です。

英語よりも先に日本語、国語の教育が大事だと主張する方もいます。しかし、そんなの主張する以前の問題で「当たり前」の事だと思います。日本語力というよりも、言語を用いた論理的思考能力を身につける、そしてそれを日本語および英語で表現できる、思った事を音声言語に出来る、と言う事が大切なのです。日本の中学、高校における国語、英語教師の役割は重いと思います。

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本日の拙クリニック前の「旧ゴルフ場」。
0309だいぶ高い柱がなくなって来ました。まだまだかかりそうですが、いつの間にか道路2つ隔てた向こうの家や公園がよく見えるようになって来ました。
もう「ゴルフ場の高いネットを目標に探して来て下さい」と言えなくなってしまいましたね。(^^;;;

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