鳥海山は今日も美しい。。。
3月31日です。
明日から4月ですね。
今日は日中お天気でした。
院長室から見える今日の鳥海山です。
いつものように美しい。
天気はよかったのですが、空気は結構冷たかったようです。
明日の天気予報を見ていたら、明日、山形県内はどこも気温が低く、午前中は「雪」との予報でした。4月なのに雪です。
4月の雪で思い出すのは、昭和47年の4月1日のことです。
この日、私は父の仕事の関係で、香川県高松から仙台に転居してきました。当時の交通の便では、高松からフェリーで岡山へ、岡山から特急で大阪へ(開業したばかりの山陽新幹線だったかも。個人的にちょっと悲しい事件の記憶があります)、大阪で1泊し、翌日大阪から東京へ新幹線で、上野で特急に乗り継いで仙台へという2日かかりの大変な旅でした。
当時、まだ東北新幹線も通っていない、木造の旧仙台駅に着いたのはすでに陽も暮れた頃だったと記憶しています。仙台駅から外に出た私は目を疑いました。
雪が舞っていたのです。
倉敷と高松に暮らした計4年間の間で、雪がちらついた日は何日かあったように記憶していますが、積もったことなど一日もありませんでした。温暖な気候の瀬戸内海地方から「寒くて暗い」イメージの東北に転校してきた訳ですが、仙台に着いたその日に、しかも4月に雪が降っているなんて予想もしていなかったのです。中学生の私は大きなショックを受けたことを覚えています。
「こんなとこに住むのか〜、、、」
それから、仙台、山形と東北に暮らすこと37年近くになります。雪が降るからこそ美しい鳥海山を毎日見る事が出来ます。
一昨日、マリーン5清水屋でも見かけ、希望ホールでの「おくりびと」特別上映会でも販売していたワイン。ラベルは、一番上の写真と同じような鳥海山の写真です。
しかし!「月山ワイン」なのに「鳥海山」とはこれいかに?!
清水屋オリジナルなのだそうですが、酒田のデパートが作ったから許されるものの、なんで月山の写真ではないの?と批判を浴びないでしょうか。
映画「おくりびと」には、鳥海山だけではなく月山も何度か画面に大きく出てきましたよね。
さらに「おくりびと」のお酒も新しいラベルのものが出るそうです。今は「NKエージェント」社屋となった旧割烹小幡をラベルにしていますが、今度は旧櫛引町の桜の写真。予告編でも出てくるあの桜です。
庄内地方の桜は、開花予測日まであと2週間を切りました。
都会の人は、雪を美しいと評します。確かに雪は真っ白で美しいのですが、その中に暮らすのは楽ではありません。寒いし、歩くのは大変ですし、大雪が降れば除雪は大変です。地吹雪になれば、車で運転することすら危険です。
そういう厳しい冬があるからこそ、より春を愛で喜ぶ気持ちが東北に暮らす者には強く湧き起こります。4年間に2、3日雪がちらつく程度の温暖な地方で暮らしていた頃にはまったく理解できない喜びです。
そして、鳥海山の美しさを今日も感謝の心で眺めています。
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