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2009.02.16

オペラ『小鶴』公演

Photo_7藤沢周平原作「小鶴」を元に、日本語歌劇として制作されたオペラ『小鶴』。
2003年の山形国民文化祭で初演されたものを、今回は小劇場用にオケの編成も小さく編曲し、一部カットして1時間45分程度の作品にしたものです。藤沢周平の出身地である庄内では鶴岡で以前にノーカットの原典版の公演があったそうです。今回の公演のために、山響の団員の中には2日前から酒田入りした方もいらして、金曜の夜、「三代目兵六玉(ひょうろくだま)」で一緒に食事と酒を楽しみました。山響のいろいろな話が聞けて楽しかった!
「もっけだ」です。

2/15(日)、午前10時から市内某所で漢方薬の勉強会がありました。午後4時までの予定でしたが、遊佐で午後3時からオペラがあるので2時前に早退。
Photo_9会場の遊佐町中央公民館ホールは普通で満席500程度。そこに小編成とはいえオケピットを作ってありました。ホールの最前列3〜4列分の椅子を外しそこにピットが出来ていますが、ピット用の作りではないので奈落にはならず、ただ観客席と同じ高さなのです。よってオケのメンバーの顔が観客の視線とほぼ同じ高さにあります。
Photo_10お天気が悪かったせいか、開演15分まえでもまだ空席が目立ちましたが、5分前にはほぼ満席に!

15:00丁度に指揮の佐藤寿一さんが登場。ピアノ椅子に座っての指揮です。
ステージの狭い遊佐町中央公民館ホールでは大掛かりな舞台装置もできず、「小鶴」が記憶を失ってお世話になる夫婦の家が中心のセット。主人公夫婦の家の居間から一段下がったところは家の外だったり、街の中だったりします。
右奥に黒い幕に覆われている部分は、後半の「回想シーン」で使われます。幕が取れると、主人公「小鶴」が記憶を失う前の「みつを(だったかな?)」時代に実の親の喧嘩、そして刃傷のシーンが別のキャストで描かれます。
小鶴の素性を知る許嫁(配役は天童出身のテノール歌手相沢さん、山響FCのHNミミさんのご主人です)が隣国から訪ねて来て、世話になった夫婦の元を去り帰って行くシーンは涙を誘います。

ホールの音響が今イチなので、第1ヴァイオリンが4人の小編成とはいえオケと歌手の声量の問題で歌詞が良く聞こえない部分もありましたが、小鶴役の真下祐子さんと夫婦役の鈴木集さん、佐藤美喜子さんの3人の声量、発声はさすがのものがありました。
小鶴の許嫁役の相澤さんの繊細な歌声や町人役14名のうちでメインの歌詞がある6〜7名の方はさすがの演技で楽しかった。

休憩を入れてちょうど2時間。17時丁度ぐらいに終演。オペラでよくある様な何度もカーテンコールはなく、あっさりとオールキャストの登場、演出の藤野先生や舞台監督武田正氣さん、指揮の佐藤寿一さん、そしてオケの山響の皆さんに満員の観客から惜しみない拍手。
「かぐや姫」に似た部分もありながら、夫婦喧嘩の絶えない、でも心奥では信頼し合っている夫婦、その毎日ような夫婦喧嘩を面白がる町人達、いろいろなところにヒューマンペーソスと笑いを交えながらほろりとさせるいい公演でした。

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コメント

ご来場ありがとうございました!
ストーリーがしっかり伝わったようで、
何よりうれしいことです。

トラックバックさせて下さいね。

投稿: うに・きじまゆみこ | 2009.02.16 16:46

これはこれは。編曲お疲れさまでした!
私は、最後のカーテンコールにうにさんも呼ばれてステージにあげられるべきだと思ったのですが。
黒子に徹しておられたのでしょうね。ステージで褒められるよりも、観客の表情や声などで感激してもらえれば、作曲者・編曲者冥利に尽きるのでしょうね。
大変なお仕事ですが憧れもあります。これからも頑張ってください!

投稿: balaine | 2009.02.16 18:15

会場の空調と後ろの子供の声が気にはなりましたが、作品内容・演奏も良かったので満足して帰宅しました。

木島先生のお隣の席で恐縮でした。演奏会が終了してから娘の担任のS先生が教えて下さいました。(ボレロさんからも聞いてはいましたが・・)

機会があれば原典版も聴いてみたいです。帰りに藤沢周平の「神隠し」を購入して、小鶴の小説を読みました。

木島先生、balaine先生、ボレロさん、みなさん、どうもありがとうございました♪

投稿: KEN | 2009.02.16 20:33

KENさん、前の方はそれなりによかったですよ。山響の皆さんの「顔」が見えるのは遊佐ならではでした。
ちょっと歌の歌詞が聞き取れない部分もありましたがなかなか味のある作品でしたね。
足達先生の「篠笛風」がよかったのぉ。

投稿: balaine | 2009.02.17 15:09

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