「庄内万歳」
昨日の朝刊の記事そのもののタイトル。
米国アカデミー賞を獲得したと言う速報が入った瞬間に、酒田市中心部に待機していた関係者(含む酒田市長、酒田ロケーションボックス関係者、知人の合唱指導者Sさん他)は新聞記事の写真のように、用意したくす玉を割って喜びを爆発させたということです。(この写真に写る人のうち3人は良く知っていますし、写っていない方も知人です、笑)
酒田市役所には、「米国アカデミー賞ノミネート」と書かれていた大看板を「受賞!」に替えてお祝いムードを盛り上げているようです。
単に経済効果を期待した打算的な行動ではなく、映画製作をサポートして関わった者として、素直に、単純に嬉しい!というのが一番だと思います。スタッフやキャストに差し入れをしたり、お店を案内したり、ロケ地を案内したり、中にはロケ対象のお店になったり、酒田市民、庄内の住人が多く関わっている訳です。まずは「おらだのえいが」が日本一になり、アメリカでも認められた、ということを素直に喜びたいですし、多くの庄内人は素直に喜んでいると思います。
そして、次に来るのは、「期待」です。
これまで、酒田といえば「おしん」「山居倉庫」「本間家」「最上川」「土門拳」「魚介類」「フレンチ」といういくつかの目玉があり、それなりに観光客を呼んではいました。
鶴岡と言えば「藤沢周平」「雪の降る街を」「魚介類」「イタリアン」という目玉があり、これもそれなりに観光客を呼んではいます。
街中の実態はというと、市中心部で買い物をする地元客は減少の一途を辿り、三川町にあるIグループの大型店Jやその他の大型店舗に客足は向きます。庄内で映画を観ると言う場合は三川町のIシネマになるのです。
私や家内もなるべく市中心部のマリーン5清水屋で買い物をしようと考えていますが、街中の人出は少なく、「寒ダラ祭り」や「酒田祭り」でさえ「おお、こげだどごさ、こげな人いんなか?」と驚く程にはなりません。日曜の午前中などは市中心部の商店街もほとんどシャッターが降りていて雪道を心もとなく杖をつきながら歩く老人の姿しか見ないような時もあります。
若者が増えればいい、人が多くなればいい、とは必ずしも言えませんが、街の活気はやはり人出、しかも観光客ではなく地元の人の集まりが大切です。
今回の受賞で、庄内が、酒田が注目され、観光客が増えるとともに街に活気が出て地元の人たちが街に出かけるようになることを期待しています。私自身は横浜に実家があり、大都市の活気は嫌いではありませんが、満員電車や人混みは苦手です。いつも車で渋滞もなくスイスイ走れる酒田の街中、大きなイベントでもない限り市役所の駐車場に無料で車を停めてどこでも歩いて行ける街中、何日車を停めても無料の庄内空港など、田舎ならではの「特典」を満喫しています。
庄内万歳!
もっけだの。
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