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2009.01.23

明後日は県知事選

ということで、テレビでは1/25の県知事選への投票を呼びかけるキャンペーンのTVCFを流している。
以前ブログ記事にもした『秘密のけんみんショー』で、おかしな風習のある県として脚光を浴びた山形県。その出身者として番組に登場したタレントのうち、寒河江市出身の佐藤唯さんと鶴岡市出身のウド鈴木氏の2名。

「やんだず〜、山形のことだず〜」
「にっこり(25日)投票、みんな行くべ!」
などと山形弁丸出しで県民に投票を呼びかけている。

このCFが流れた最初の頃から私は気になっていた。
いいのかな?これで。。。

どういうことかというと、寒河江市出身の佐藤唯が「ズーズー弁」を使うのは問題ない。それに対して庄内は鶴岡出身のウド鈴木は、これまでの人生で「ズーズー弁」は使った事がないはずである。
映画「武士の一分」などにも使われたような、「〜でがんす」というような上品な言葉を使う庄内人は少なくなって来ている様に思うが、「〜だのぉ」「〜でねがのぉ」「〜なだすのぉ」という風に、語尾に「のぉ」を付けるのが庄内弁。
同じ山形でも、内陸の「ズーズー弁」とはかなり違うのである。

上記県知事選投票促進TVCFでも、ウド鈴木は結局標準語のような言葉をしゃべっている。「のぉ」とも「ずー」とも言っていない。最後に二人で投票に行こう!と呼びかける時は佐藤唯と一緒に「みんな行くべ!」と小さいな声で言っている様に聴こえる。
これに対して庄内の人たちから反感を買わないのかな?と思ったというのが、「いいのかな?これで、、、」という私の懸念であった。
そうしたら、先日の新聞記事で、鶴岡市役所には「にっこり投票、みんな行こう!」という垂れ幕が下がっている事や、ウド鈴木の出身地の鶴岡の人から「行くべ!」というのは内陸の言葉であり庄内では使わない!とお怒りの抗議の電話があったという話が載っていた。

他県の人から見れば、まあ通じればいいんじゃない?と思うかもしれない。
しかし、前から何度もブログ記事にして来ている様に、現山形県は元々「酒井家庄内藩」「戸沢家新庄藩」「最上改易後、様々な大名が流されて来た村山山形藩」「上杉家米沢藩」の大きくわけても4つの異なる伝統と文化の地域に分かれる土地なのである。
すべて言葉が違う。
特に、「内陸」と呼ばれる新庄最上地区と村山山形地区と置賜米沢地区は、微妙に違うが似通っていて「ズーズー弁」であるが、「庄内地方」と言われる酒田、鶴岡地区は決してズーズーなど言わない。
米沢の人の様に「うこぎ」を生け垣にして食べたりしない。アケビの実を捨てて中に肉詰めにして油で炒めて食べるのも内陸中心の食文化である(庄内人も食べる人もいるらしい)。

要するに文化、言葉が違うのだから、もうちょっと配慮しても良かったかもしれない。
ギャラやスケジュールの問題もあるだろうが、米沢出身のあき竹城さんを起用すれば、「ず〜」ももうちょっとインパクトがあったか。。。

庄内の人なら、こう言うのだろうか。
「にっごり、とうひょう、みな、いごぉのぉ!」v(^^)

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コメント

先生、お晩です。暫くぶりのコメントです。
年明け早々の県知事選という事で、県民ではない私ですが、心情的には現職の斎藤氏を応援したいです。
昨年、東京オペラシティでのさくらんぼコンサート会場で、ほかのスタッフとおそろいのポロシャツ姿で、県産品直売所の売り子に徹しておられました。非常に好感を抱いたのを記憶しております。
郷里の世情も、非常に厳しいと聞いております。ぜひ、山形を盛り上げる方が選ばれるといいですね。
庄内弁も、最上川を境にして微妙な違いが有ります。私の庄内弁では、「にこっと、とうひょう、みんなで、あべちゃ!」という感じでしょうか。
それから、映画「おくりびと」が、アカデミー外国語映画賞にノミネートされましたね。
もし受賞したら、そちらも盛り上がるのではないでしょうか。期待しましょう。

投稿: yamyam | 2009.01.23 20:54

yamyamさん、コメントありがとうございます。
齋藤知事は、宮崎県のH知事を見習ったのでしょう。
パフォーマンスに終わらず、常にそうだといいですね。
「あべ」というのは、津軽でも秋田でも、ところによって新潟でも使われるようです。「あるいていくべ」が「あべ」になったという説もあります。「〜ちゃ」というのは仙台辺りの語尾「〜ちゃ」と同じですし、何かいろいろ混じっている感じですね。(^^)
いろいろと頭をひねって「いくべ」にしたのでしょうが。。。それも明日で終わりです。

投稿: balaine | 2009.01.24 15:50

内陸の「ズーズー弁」非常に気になっていました。最近、この手のCF多いですよね。
こんな事、気にするのは私だけかしらと思っていましたら、同じ事を思う人がいるのだと嬉しくなりました。
制作した人は、山形の文化をどう考えているのでしょうか。親しみ等をねらったのだとしたら逆効果です。
大雪でネット三昧をしていましたら、このブログを見つけました。
ちなみに、知事選は期日前投票で済ませました。ヨカッター。

投稿: maririnn | 2009.01.25 13:51

maririnnさん、はじめまして!
庄内、の方ですよね?
すげぇふったの。大変だの。

私は昔からたびたび書いているのですが、現代の日本というのは「江戸時代」を引きずっています。
江戸時代に反映した都市はそのまま反映しており、江戸時代に大大名に統治された町(金沢や仙台など)は、現在でも文化の香り高く魅力的な町なのです。
山形県は、廃藩置県直後4つの県に分けられ(酒田県というのがあったんです!)、今の山形県に統合されたのは、文化歴史的には元々無理があるんですよ。
『天地人』で湧いている山形県ですが、米沢はもともと「俺たちは山形じゃない」と思っているところがあるし、直江兼続は上山まで責めて来て、最上軍を助けに来た仙台の伊達軍らに責め返され、結局米沢に退却しています。庄内藩だって戊辰戦争の時には新庄藩に責め返し町を焼き払っています。いろんなところで敵同士が今も同じ県を構成しているので、なかなかまとまりがないのはその影響も大きいと思います(昔、冬季オリンピックに立候補したとき、山形や上山以外はまったく無関心だったなど)。
人間が暮らしているのですから、人間の「思い」が町を、市を、県を、国を作っているのです。施政者はその辺をきちんと理解して欲しいですね。

投稿: balaine | 2009.01.25 19:34

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