『ピーターとオオカミ』
先日来、時々書いている様に、この春、3月1日(日)に酒田フィルの「ファミリーコンサート」があります。
毎年、秋〜初冬に開催する定期演奏会は、いわば「硬派」の演奏会で、重厚な交響曲や素晴らしいプロの音楽家を迎えてのコンツェルトなどを演奏しています。一方、春の「ファミリーコンサート」は名前の通り、ファミりーや小さなお子さんも対象にしたコンサートです。
実は昨年、平成20年のファミリーは中止でした。
それは、オペラ『ラ・ボエーム』公演を主催したからです。
もう随分前の事の様に感じますが、まだ10ヶ月前のことなのでした。「大成功でした!」を参照下さい。
よって今年の「ファミリー」は2年振りになります。前回H19年の「ファミリー」の時は私はまだ大学病院の助教授職にあったため、限られた時間の中、冬の道を山形市ー酒田市の往復で練習に通い、フルートパートの仲間の温情でろくに練習にも参加できなかったのに、曲によってはトップを吹かせてもらったりしたのでした。2年前の「ファミリーコンサート」は、「ファミリーコンサート終了!」をご参照に。
今年の「ファミコン」は、酒田市出身の「活動弁士」佐々木亜希子を迎えてナレーションをお願いし、
(前半)スッペ/「軽騎兵」序曲,
プロコフィエフ/ピーターとオオカミ
(後半)ボロディン/交響曲第3番
シューベルト/交響曲第7番「未完成」
の予定です。
後半のボロディンの交響曲3番は第2楽章で終わっているので、ボロディンの「未完成」と言われています。「2つの未完成」というのが後半のキャッチフレーズ。この2つの「未完成交響曲」の間に、「あなたも指揮者に!振ってみましょう!!!」という指揮体験コーナーを設けます。
曲目は、『のだめ』でも有名になった「べとしち」=ベートーベン作曲交響曲第7番から第1楽章のサビの部分をやります。
さて、この魅力的なプログラムの中で、「ファミリーコンサート」の「ファミリー」たる曲と言えば、2番目のプロコフィエフ作曲「ピーターとオオカミ」。
この童話的ナレーション付き音楽の中で、主人公のピーターよりも活躍するのが「小鳥」のフルート。「子供のための」とプロコフィエフが書いているのですが、アマオケはもちろんプロの奏者にとっても簡単な曲ではありません。
先日、山響の足達先生からご指導頂いただけでなく、いろいろ勉強中です。
たとえばこんなのがあります。
第2日本テレビ「深夜の音楽会」から。ノーカットで読響の演奏が視聴できる凄い番組です。
こんなのもあるそうです。
「ちびまる子ちゃんのピーターと狼」
こんなのもあるのですね。
Naxos Music Libraryから「ピーターと狼」。
なんとなんと、こんなんまであるどっせ!
「明石家さんま(語り)/ピーターと狼」。
なんと、さんまさんがナレーター。こてこての大阪弁で、話も脱線したりするそうで、一度聞いてみたいですね。しかも、カップリングがバイオリニスト、イツァーク・パールマンのナレーションの同じ曲(当然英語)。
関西人が英語を勉強する教材になるかもしれません。(^^
あ!実際に試聴できるんですね。こちら↓をどうぞ。
「ピーターと狼:佐野洋子、明石家さんま、、、」。さんまさんのナレーションが試聴できますよ。
小澤征爾さんがナレーションをしているのもあるようです。
小澤征爾指揮、ボストン響の「ピーターと狼」
これも試聴できますよ。
山本直純指揮のアルバムでは、故古今亭志ん朝がナレーター。
「山本直純フォーエヴァー」
部分的に試聴できますが、故山本直純氏の軽妙な語り口が懐かしい。まるで落語家です。役柄と楽器紹介を聞いてみて下さい。
中にはこんなのも。
「聖ルカ管弦楽団」。ナレーションはなんと女優シャロン・ストーン!アヒルの鳴き声が凄いらしい。
ちょっとだけ試聴もできますよ!
吉永小百合バージョン、黒柳徹子バージョン、ジョン・カビラ氏バージョン、○○バージョン、、、、
いや〜本当に無数に近くあるんですね。この曲の人気の高さが分かります。
これは、きちんと羽ばたける可愛らしい「小鳥」にならなければ。。。(^^;;;
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コメント
はじめまして。TCC『ラ・ボエーム』で検索していてたどり着き、以来度々お邪魔させていただいていました。
この『ラ・ボエーム』、大坂・酒田に続いて静岡県沼津市にてもうすぐ幕を開けます(2/1)。私は合唱団に紛れ込んでいる者です。
ボエムの記事は大変参考になりました。今まで縁のなかった脳外の記事も興味深く読ませていただきました。そして酒田に行ってみたくなりました。
取り留めのないコメントですいません。今しかお話できるタイミングがないと思ったものですから…。
オペラのほうは、あとはリハ・GP・本番を残すのみです。ここまで来ると体力勝負ですね。その他大勢の合唱は最悪クチパクでも大したことはないのですが(フトドキ者!?)、舞台上の段を踏み外さないよう頑張りたいと思います。
可愛い小鳥がはばたくのを聴かせて頂けるのも楽しみにしています。
投稿: ボエーム合唱団員(沼津) | 2009.01.28 00:31
ボエーム合唱団員(沼津)様、コメントありがとうございます!
いよいよ今週末ですね。楽しみですね。
我々も、約11ヶ月に渡る、長い長い練習期間を経てなんとか本番にこぎつけ、でもその日で終わるのかと思うとなんだか勿体ない感じがして、演奏中も「あ〜、終わるの嫌だな〜」とか考えていました。
家内もお手伝いでカルチェ・ラタンのおもちゃ売りに子供達と一緒に歌う役と3幕目冒頭でミミに道を聞かれる役で出演し、一生の思い出になりました。
トヨタも未曾有の経済危機に巻き込まれており、TCCのオペラも今年だったら危なかったかもね、などと話していたところでした。沼津公演、予定通り行われるのは本当に良かったですね。
でも公演の大成功をお祈りしております!
(小鳥はいま一生懸命飛ぶ練習中です、、、)(^^;;;
投稿: balaine | 2009.01.28 00:55