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2008.12.21

少しゆとりの週末

来週は早くも今年最後の週末。
昨日と今日は特に予定のない週末でした。

土曜日は酒田市立美術館でやっている『小磯良平 聖書装画展』を観に行きました。
酒田市美術館のHPはこちらです。

小磯良平の描く世界、特に女性の絵は昔から好きでした。その小磯の描く聖書の世界にはとても興味がありました。さらに、「関連企画」として12/20,21の両日、美術館内で「グラスハープ・クリスマスコンサート」があるということで、その時間に合わせて遅めに出かけました。
Koiso_01(写真はHPから)
この作品群は、日本聖書協会からの制作依頼を受けて描いた一連の作品群です。旧約聖書から新約聖書まで32の場面が小磯の想像力に寄って描き上げたもので、「エデンの園のアダムとイブ」や「モーゼが海を2つに分けてイスラエル人がエジプトから脱出するシーン」や左の絵のように「東方の三賢人がイエスを拝むところ」などが展示されていました。さらに、下絵となったデッサンも43点、完成した絵とは違う構図のものなども含んで、隣に展示されていたのでとても勉強になりました。

100才の現役画家森田茂の常設展もまた観ましたが、変わらぬ迫力でした。
午後5時半から、グラスハープ奏者「ただのなおみ」さんのコンサートが展示ホールで行われました。
Photoここは、昨年の10月に山形弦楽四重奏団の館内コンサートも行われた場所です。(「地鎮祭と美術館と湯田川温泉と藤沢周平」をご参照下さい)
グラスハープは、部屋の湿度の影響を強く受けるそうで、絵を展示している美術館は湿度が低めのため音が鳴りにくいと言う事でした、そのため、演奏する度に霧吹きでたくさん並べてあるグラス全てに十分切りを吹きかけているのが印象的でした。今回のコンサートでは、手回しオルゴールであるオルガニートを酒田市内で音楽活動をしている加藤千鶴さんにより演奏(というのか?)しつつ、グラスハープを奏でるというものでした。昨日午後に子供達を対象にグラスハープのワークショップを行ったということで、たくさんの子供達とその父兄もいたので用意された客席は一杯で後方に立ち見している方も10数名いらっしゃいました。
19時から酒フィルの練習があるため、我々はコンサートの前半が終わった段階(18時頃)に帰りましたので、後半の3曲(「きよしこの夜」など)は聴けませんでした。グラスの音は美しい響き、ハーモニーでしたが、湿度のせいなのか鳴りが悪くイマイチという印象を受けて帰って来ました。

日曜は、久しぶりに午前中はゆっくり。朝風呂(昼前風呂?)なんか入っちゃったりして、「小原庄助さん」の気持ちが少し分かるようでした。あの後、酒なんか飲んでコタツに入ったりすれば、それこそ
「お〜は〜らしょ〜すけさん、なんで〜しんしょ〜つ〜ぶした、、、」
てな具合になるのでしょうけど。。。

お昼は、最近情報を得たリストランテに行ってみました。
Photo_2そのお店は、鶴岡市にある『ファイヤーボール』というイタリアン。
写真のような店構えに店名からは、「?」という印象を受けるかもしれません。おそらく元焼き肉屋さんか何かをあまり金をかけて改装もせずに使っているという感じでした。しかし、出て来た料理は素晴らしかった!

Photo_3Photo_4写真左は「アンティパスト」前菜の盛り合わせ6品。生ハムはもの凄く美味しいし、エビも貝もライスコロッケもすべて美味しかった。
右のスープは、ランチのパスタを頼むとついてくるもの。庄内に多いしょっぱさではなく絶妙な塩加減。

Photo_5Photo_6久しぶりに美味しいパスタを食べたかった私を大変満足させてくれたパスタ達。左は「豚トロとキャベツのピリ辛スパ」、右は「チキンと茄子のトマトスパ」。
庄内は美味しいものが多く、素材を生かした料理を提供してくれる素晴らしいレストランが多いのですが、気軽にランチに「美味しい」スパゲッティを、という店は余りないのです。『アルケッチャーノ』は今一敷居の高い店になっちゃったし(敷居高くはなってはいないでしょうが、予約が取りにくいので私が勝手にそう感じてしまっている、ようやく予約を取って出かけていてスパゲッティ一品という気軽さが失われていると思います)、酒田市内に美味しいパスタ「だけ」を食べさせる店はあまり多くないのです。酒田の『ラ・ルーチェ』はパスタも美味しいですがリゾットが最高で、必ずリゾットも頂きます。そしてちょっとだけお高め(値段相応の素晴らしいお味ですが)。鶴岡には他に『緑のイスキア』という何回か足を運んだ美味しいお店があります。石釜で焼くピッツァが売りのそのお店ではパスタも注文しますが、やはり必ずピッツァを頼みます。
もうちょっとお安く、気軽に、1000円以下で、たくさんのメニューの中から選べる「パスタ屋さん」を探していたのです。

この「ファイヤーボール」はピッツァも美味しいらしいのですが、今日はシェフの腕を確かめるべく家内と二人でアンティパストとパスタ2種にしてみました。ランチのパスタにはスープ、サラダ、コーヒーもついていてほとんどが1000円以下です。しかもボリュームが多くお腹いっぱいになります。
パスタの茹で具合、ソースの味付け、塩加減、具材すべてが本格的で美味しかったです。シェフは以前、かの有名な落合さんのお店で働いていた事があるらしく、私の注文した「豚トロ」のパスタにはドライトマトのスライスが入っていたり本格的イタリアンなパスタのソース作りを手のうちにしていると思いました。勝手に推測するに、店を改装するお金をかけるくらいなら料理の素材に金をかけるという心意気を感じました(食べたプロシュートの美味さからの勝手な想像ですが)。
お店をここに開いて3年以上経っているそうなのですが、最近まで知らなかったのと行くチャンスがなかなかなかったのですが、いいお店を見つけたと思います。

地物の素材だけで勝負するのではなく、いろんな材料を普通に使った本格的なスパゲッティを出すこういうお店は、銀座や西麻布などに行くとたくさんあるでしょう。しかし、東京だったらこのメニューでは一人2,000円はするでしょう。高いお店に行けば、パスタ一皿3,000~4,000円も普通にあります。ランチのセットで1000円以下でしかも本格的、庄内にこういう「都会的」なパスタ屋さんを求めていました。

ーーー
そうそう、ゆとりといえば、ガソリン代安くなりましたね。
昨日、家の近所のプリペイドカード式セルフのガソリンスタンドでは、レギュラーがついに100円を切りました。おそらく酒田で一番安いと思います。ハイオクは109円/リッターですが、40リットル入れても4,500円しないのですから、今年の最高値の時から比べると満タンでラーメン一杯くらいの差額が出ますね。
世界的金融危機が招いている円高のただ一つの好影響でしょうか。

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コメント

下安町の「ジュディオーク」も美味しいですよ♪

投稿: lapis | 2008.12.21 21:26

すみません間違えました

「シェディーオーク」でした

投稿: lapis | 2008.12.21 21:35

lapisさん、「シェディオーク」は比較的ご近所で、何度も足を運んでおり、シェフも奥さんとも顔見知りです。
有機野菜のカレーもスパゲッティも、なによりドルチェが美味しいですね!
ただ、あそこはイタリアンではありません。私の求めている本格的なスパゲッティではないのです。私は、自分でバジルソースを作りますし、トマトソースを作るならばイタリアントマトで作ります。自宅でスパゲッティを食べるときは家内には作らせず自ら作ります。自分の「パスタ」への思いがあるのです。そういう基準から言えば、酒田市内の有名レストランで私の好みとしての合格点が出せるのは、「ラ・ルーチェ」くらいです。有名な老舗レストランKで食べたスパゲッティなどは、湯で置きの麺を使っていたようで最悪でした。
あくまで、個人の好みですし、まだ私の知らないお店が一杯あるでしょう。
そうそう、忘れてました、余目のブリラーノも美味しいですね。

投稿: balaine | 2008.12.21 22:19

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