辻村寿三郎芝居人形展と、、、
今日は昨日の記事に書いた通り、山居倉庫の「夢の倶楽」に行ってきました。
「華の館/夢の倶楽」
昨年もいらっしゃった辻村寿三郎さん。昨年の会場は「ものすごい人が来た」ということだったので少し早めに到着するべく、10:30頃到着。丁度、バタバタバタという音を立てて大粒の雨が降ってきました。悪天候にもかかわらず、「夢の倶楽」前には数台の大型観光バスが停まっています。誘導のおじさんに言われるままちょうど一台分空いていたスペースに駐車。
お土産売り場には間を通って歩くのも容易ではないほどの観光客。しかし、「華の館」前はそれほどでもなくちょっと拍子抜け(入場券売り場で行列か、と思っていたので)。
辻村寿三郎さんは既にサイン会を始めていました。
家内はサインに並び(ちゃんと小品を買い求めて)、一緒に写真も撮って頂けました。
その後、「芝居人形展」のギャラリーに入るとまもなくジュサブローさんが入ってこられ、人形の説明など始められました。なんとなくゆったりした、緩やかな、腰の柔らかい表情と声でお話しされます。
「そうそう、折角だから、お人形さん、動かしてみましょうか、、、」
(え〜、ジュサブローさんの人形のお芝居が観られるの!すごい!)
近松の心中物から「梅川」のお人形を持ってこられました。
シャンソン「雪が降る」をバックに、妖艶な「梅川」の舞が始まりました。左手を人形の中に突っ込んで、体の芯を作り背中や頭を操ります。右手で人形の両手を操り、主に右手で表情を作ります。
なんという美しさ、なんと言う艶やかさ。
寂しさ、悲しみ、想い、儚い希望、絶望、一縷の望み、、、
そういった女性の心の動きが、本当にそこに生きている女性がいて、踊りながら演じているように見えます。その瞬間、人形を操っているジュサブローさんが、そこにいるのにその存在が無いようごとく、無いというより、人形とジュサブローさんが一体となってそこに「いのち」が見えました。
陶然、、、というのはこういう事なのか、と思いました。
「今、皆さん、我を忘れたでしょ?それが大事なのよ〜。」
そういう表現で聴衆を惹き付けます。世の中のいろいろな嫌な事とか、人の命の事とか、おぎゃ〜と生まれた時はみな同じなのにその後の環境のせいで「いい人」「悪い人」などと人生が分かれて行くことなどを人形の事を説明しながらお話しされました。
家内に誘われて、行ってみるまでは「辻村寿三郎さん、ね〜」「高校の時、NHKの『新八犬伝』観たな〜」位の気持ちだったのですが、行ってみて、美しい人形を観て、75才のジュサブローさんの(操る人形の)妖艶な舞を観て、いい時間をもらえたな〜と素直に思いました。
『仁義礼智忠信孝悌』の八つの玉のお話、儒教思想をその時始めて学びました。
ジュサブローさんは東京暮らしが長いはずですが、なんとなく関西系のサービス精神豊かな方でもありました。「梅川」を舞わせながら、背中を大きく反らせるところでは、「これ、イナバウアー、ならぬイナジジイ、ね!」というオヤジギャグも飛び出します。とっても親近感がわいて、私も「新八犬伝」のDVDを買ってサインをおねだりしてしまいました。
「もう年だから、今年で最後よ!」
なんておっしゃっていましたが、まだまだ若々しい。人形を操っている時は30代くらいに若々しく見えました。もっともっとご活躍頂きたいと思いました。
(写真を追加掲載しました)
折角いい時間を過ごしたので、その時間をもうちょっと延長したいと思い、昼食は『欅』に行ってみました。家内は「魚のランチ」、私は「クレープランチ」を頂きました。左の写真は、「魚のランチ」のスープとメインのお魚(すずきのグリル)。
こちらは「クレープランチ」の前菜(カスベの焦がしバターがけ、絶品!!)とメインのクレープ(ホタテとエビが入ったグラタン風)。
デザートに出て来た、「柿シグレのタタン風」が想像以上に美味しかった!
(写真を追加掲載しました)
午後は、思い切ってド○モショップに出向き、ついに3年9ヶ月ぶりに新機種のFOMAに機種変更。
いろいろな手続きとデータコピーなどで2時間近くかかってちょっとグッタリ。
そこから明日の「市民音楽祭」の最終リハに向かいました。
合唱団と初合わせ。希望ホールの音響の素晴らしさもあって、結構いい感じに仕上がりました。明日の本番が楽しみです。
ちなみに、お昼に御馳走を頂いたので、夜は最終リハから帰って自宅で納豆ご飯でした〜。(^^;;;
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