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2008.11.04

文化の日、久しぶりの満タン

最近、経済の不安定さ、低迷が世界に暗い陰を落としている。
世界的な不況が生み出した一時的な円高の恩恵か、最近ガソリンが値下がりしている。
「道路特定財源」のすったもんだの際、リッター110~120円から一気に150円代になり、その後もじりじりとあがり続け、レギュラーガソリンでリッター170~175円くらいが普通になってしまった。8月に宮崎旅行をした際に、従兄弟の車を借りて旅行したとき、ハイオクをクレジットカードで入れようとしたら「カードの場合はリッター197円です」と言われて、現金で入れた覚えがある。
特定財源の税分が戻って一気に値上がりし始めた頃から、少しでも燃費を良くするためにガソリンを「満タンにしない」対策で過ごしてきた。近場を移動するだけならタンクは空に近い状態でいた方が、ほんの少しでも燃費が良くなる訳で、近所の「セルフ」ガソリンスタンドで一回に入れるのは20リットル程度にしていた。
仙台まで出かける時でも、往復の距離と通常の燃費から計算してタンクに30リットルも入っていれば間に合うのでそのような対応で過ごして来た。

ところが最近、日に日にガソリン価格が下がって来て、1リットル140円を切るようになって来た。そして昨日は130円丁度となった(近所のプリペイドカード使用のセルフスタンドの場合)。ニュースによると、関東の安いところでは120円代まで下がり、全国一安いところでは119円となったらしい。

ハイオクはレギュラーよりリッター当たり10円程度高いのだが、久しぶりにリッター140円丁度くらいになったので、本当に久しぶりに「満タン」にした。ほとんどカラだったのでなんと70リットルも入ったが、それでも10,000円かからなかった。
不況が円高を生みガソリン代が下がるというおかしな状況の恩恵を受けた訳だ。

昨日、市民音楽祭の後は家でのんびり過ごした。
昨日のテレビ番組では、話題のフェルメールに、誕生1000年を祝った『源氏物語絵巻』の話(紫式部日記に、西暦1008年に源氏物語の冊子作りが行われた、11月1日にそれを皆で見たというような事が書かれているらしい)が放映され、大変興味深く視聴した。
今、なぜか日本には世界中の財産とも言える名画が集まっている。六本木の国立新美術館と東京ミッドタウンのサントリー美術館でピカソ展が、東京都美術館ではフェルメール展(といっても、フェルメールの作品は7点らしい)が開催されている。
仙台の宮城県立美術館では「ウィーン美術史美術館 静物画の秘密展」が開催されています。面白い事にこれらの凄い美術展はすべて12月14日までなのである。

H9年、世界脳神経外科学会総会がオランダのアムステルダムで行われた際、国立美術館でかの有名な「牛乳を注ぐ女」を観た。
H19年、ウィーンの美術史美術館では、あの「絵画芸術(画家のアトリエ)」をこの目で見る事が出来た。ブリューゲルの「バベルの塔」やベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」にラファエロの「草原の聖母」も観る事が出来、感激だった。今回、仙台では「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」が目玉のようである。
有名な絵画というものは、有名なだけある。クラシックの名曲が名曲と呼ばれるだけの事はあるのと共通点がある。いつの世でも世界中の人を魅了する作品には、それだけの「もの」がある。こういった絵画を観る事は人の感性を高め、脳を活性化し、まず間違いなく脳の機能保護(神経系の免疫機能)にもプラスにも働く。

ガソリン代も下がった事だし、昨年ウィーンで会った絵達に仙台まで会いに出かけようかと考えている。

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ハイオクがリッター当たり40円値下がりしたので、満タン70リットル入れると夏の最高値より3000円近く安く上がる。「欅」でランチ二人分以上浮くのはありがたい。
というわけで今日のオマケ。
Photo酒田のラーメンで有名な「月系」のお店の中で、個人的に最も好きな「三日月軒 東中之口店」。ここにだけある「乱切り麺」を注文。

Photo_2家内は「潮ラーメン」。魚のつみれがはいり、スープには魚醤が効いている。しょっぱいけれど懐かしい味がする。

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