市民音楽祭準備+α
11/3(月・祝)文化の日、第51回酒田市民音楽祭が酒田市民会館「希望ホール」で開催されます。
今日のオケの練習は定期演奏会に向けてあと2週と迫りながら、前半は音楽祭用にワーグナーのタンホイザーでした。
久しぶり(JAO高松大会以来)にピッコロも吹いています。普段吹いていなかったので音が「プスって」しまいます。。。
明日(11/2)は、希望ホールの本番舞台で合唱団との「初」合わせ兼「最終」リハでございます。
その前に日中は久しぶりに山居倉庫に行く予定。いっつも観光客で賑わっている山居倉庫。希望ホールの近くにあるので横目に見て車を走らせる事はしょっちゅうです。
その酒田観光名所「山居倉庫」には「夢の倶楽」という常設展示場があるのですが、そこには人形作家辻村寿三郎氏の人形も飾られています。常設の展示に加えて「辻村寿三郎芝居人形展」が10/2〜12/2に期間限定で開催されているのですが、今日11/1と明日11/2は辻村さんご本人が酒田に来られて、「ギャラリートーク&サイン会」があるのだそうです。
「華の館/特別企画」をご覧ください。
今日は日中、酒田市内唯一のデパートSに行ってきました。
開館30周年記念大売り出しというのをやっていて、店員さんの中にはハッピを着ている人も居ます。その割には盛り上がりの少ないお客さんの数なのですが、これは以前から同様の状態。三川町のJをはじめとする郊外型大規模店には酒田と鶴岡はもちろん周辺地区、さらには秋田沿岸南部からも集客する魅力があるようです。
さて、何気なく開館30周年と聞き過ごすところでした。現在のSデパートが今の場所に建設されたのが30年前。そう、かの「酒田大火」からの復興の始まりだったのです。
昭和51年の晩秋、10月29日。佐藤久一さんのことを書いた本『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』でも書かれているように、その映画館「グリーンハウス」が火元になり、ほぼ一晩燃え続けて酒田市中心部1700棟を超える商店や民家を焼き尽くした有名な「酒田大火」。
その当時、市中心部に2つあったデパートOとSですが、Oは全焼を機に撤退(一旦、酒田駅前に移転、その後閉店)。元Oデパートの建っていた場所に、現在のSが新築竣工したのが大火から2年後の昭和53年。私が山形大学の医学部に入学した年です。
昨日10/31、酒田地区頸動脈エコー研究会というものがあり特別講師の「3次元エコー検査」の講演を堪能したのですが、実は私も一般演題を発表しました。開業しておよそ8ヶ月。その間経験した症例について発表しました。研究会後の「情報交換会」という名の簡素な立食パーティを経て、一般演題の座長と演者の私、特別講演の座長と演者の4名に主催者で酒田で寿司と言えばここと言える「鈴政」で会食しました。天気が悪く時折強い雨、時折風が吹きます。さらにびっくりするような大きな音で雷も時折鳴っています。
出されたおいしい料理の中に「ハタハタの味噌田楽」がありました。ハタハタは漢字で「鰰」と書きますが、「鱩」とも書くのだそうです。東北の日本海沿岸、庄内〜秋田沿岸では今からの季節に特に穫れるのですが、ちょうど冬を迎える前、非常に雷の多い季節。雷の魚で「鱩」です。
昨日もゴロゴロ、ドシャーン!と派手に雷が鳴っていました。
群馬などではおそらく夏の名物?雷ですが、ここ庄内では晩秋から初冬。それも本当に地鳴りがするようにゴロゴロとなって割と近いところにドシャーンと落ちてきます。建物が「ドロドロドロ」「グラグラグラ」と揺れるのです。数年前には運悪く雷が落ちてボヤを出した開業医院もあります。雷に冷たい雨、そして強い風が吹く事が多いこの季節。
9月頃までは夏を引きずって暑い日もあるのに、10月の声を聞くと日に日に気温が下がり短いけれど実りの秋を迎え、11月になると「冬はもうそこに」という感じで強い風、雨、雷など変わりやすい天気の今の季節です。
昭和51年の酒田大火も、折からの日本海から吹き付ける強風によってあっという間に酒田市中心部に広がり、東へ東へとどんどん火の手が拡大して行ったと聞き及びます。そして中心部の消火活動は不可能と判断した消防隊は新井田川の東側に消防車を集結させて天に向けて放水し、風におあられ飛んでくる火の粉を川より東には飛び火させないようにするしかなかったそうです。
酒田フィルの仲間で当時東京に住んでいた人は、夜のニュースで「酒田が火事だ」と聞いて驚き大変心配したものの自分に出来る事も無いのでそのまま寝たところ、翌朝になっても「まだ燃え続けていて鎮火されていない」というニュースに本当に驚いたのだそうです。
その大火から32年。
Sデパート移転新築から30年。
商店街や市として、いろいろ企画、工夫はしているものの、中心商店街の賑わいは少なく客足も少なく寂しい街になっています。映画ロケへの積極的な協力や関与にいろいろなお祭りなど、さらに「食の都庄内」と言われる豊かで美味しい食材を活かした和洋食の料理屋さんの数々。魅力的なところがたくさんあり、上に書いたような観光客で溢れ返る山居倉庫などもあります。
しかし、若い年代層の地元の買い物客を中心街で見る事は非常に少ない。
三川Jに行くと、「庄内にこんなに若者が居るのか?!」と驚くくらい、中高生や大学生、若年社会人、子供を連れた家族などが来ています。年齢別購買層で言うと、酒田中心部は単に人口が減少したという以上に、10代〜30代前半の買い物客がほとんどいない、と言ってもいいくらい。三川Jに行くと、庄内の10〜20代は全員ここに来ているのか?と思うほどです。
お店の扱う商品と客の求める物の関係ですから仕方の無いところもあるのかもしれません。でもこれで、このままでいいのかな、、、と思うのです。
明日は、大勢の観光客に混じって久しぶりに山居倉庫、そして三川Jではなく街中で食事や買い物をしたいと思っています。
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